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 「KY(空気が読めない)」というイヤな言葉が流行っている。なぜ空気を読まなければならないのか? みんなが同調してつくる「空気」などほとんど間違っている。積極的に読まない必要がある。

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2009/09/22

空気を読まない

「KY(空気が読めない)」というイヤな言葉が流行っている。
なぜ空気を読まなければならないのか? 理由はない。 
みんなが同調してつくる「空気」などほとんど間違っている。
意識的に空気を読まず、空気に異議申し立てをする必要がある。
 メールマガジン発行が休眠状態で申し訳ありません。
 今回は「あさひかわ新聞」(9月22日号)に掲載されたコラ
ム「田中良太のニュースを読む」を、送らせていただきます。
 今後もこのスタイルで、できるだけ発行を続けます。ご了承下
さい。
 仮見出し=鳩山政権を後押しする「天命」
 鳩山由紀夫氏が特別国会で首相に指名されたのは十六日。その
前日の十五日朝、自宅を出る鳩山首相は「それよりも、イチロー
のあの活躍すごいじゃないですか」と語り始めた。
 記者団の質問はもちろん組閣人事。鳩山氏の発言は「世界であ
れだけ活躍できる選手は、まさに見えないところでベストを尽く
そうとしている。皆が学ぶべきことですよ。そういう思いで組閣
もやりたいし、天下に恥じない、いい仕事をやらなきゃいかんと
思います」と続いた。
 鳩山政権は、幸運に恵まれたというべきだろう。イチローの九
年連続二百本安打という偉業が達成され、日本中が祝福ムードに
包まれた中でのスタートとなった。
 単純なタイミングの問題だけではない。「結果論」となってし
まうが、鳩山首相を頂点とする閣僚が副大臣・政務官の支援を得
て、政策推進に全力をあげる。小沢一郎幹事長以下が、党務を担
当し、来年の参院選勝利を目指して全力をあげるというのは、ベ
ストの布陣だといえる。
 皮肉にもこの布陣をつくってくれたのは、特捜検察だった。西
松建設違法献金事件で、当時民主党代表だった小沢氏の政治資金
管理団体「陸山会」の会計責任者で小沢氏の公設第一秘書、大久
保隆規氏が政治資金規正法違反(虚偽記入など)容疑で三月三日
逮捕され、同二十四日起訴された。
 この事件をめぐって民主党内では小沢氏の代表辞任を求める声
が強まり、小沢氏は五月連休明けの十一日、代表辞任を表明。民
主党は同十六日の両院議員総会で、後任に鳩山氏(当時幹事長を
選出した。鳩山氏は代表選を争った岡田克也氏を幹事長に、小沢
氏を選挙担当の筆頭代表代行に任命した。
 この挙党態勢があったからこそ、八月三十日の衆院総選挙で記
録的な圧勝を達成できたといえるのではないか。
 もちろん検察は、民主党を勝たせるという目的で、西松事件強
制捜査を断行したのではない。当時の民主党は、小沢代表秘書逮
捕・起訴について「国策捜査」だと反発していた。
 誰が考えても民主党政権にマイナスだったはずの西松事件が、
結果的にはプラスに転じてしまった。民主党政権を呼び込む大き
な力が働いたからこそ、こうした逆転現象が出現したのだろう。
歴史の変わり目では、人智を超えた不可解な力が働く。かつて「
天命」と呼ばれた力である。
 民主党は、「寄り合い所帯」「バラバラ」などと酷評される。
自民・新進両党が対決していた一九九六年九月「第三極」として
スタート。その後、小沢氏の自由党と合併することによって、「
自民党より右」から旧社会党まで、さまざまな立場の人たちが混
在するからだ。
 新閣僚の発言などみると、このマイナス面も露呈していない。
逆に「だからこそマニフェストに盛り込んだ政策で団結しなけれ
ばならない」というプラスの意思統一に転じているように思える
。マイナスが転じてプラスになっている。こういう面がなければ
「歴史を変える」ことなど不可能だ。
 鳩山政権の直前、高級官僚の駆け込み天下りがあい次ぎ、「恥
も外聞もない」と批判されている。官庁や特殊法人での不正支出
・無駄遣いの報道も増えている。政権交代に伴って、「自民党政
権の時代はこうだった」という内部告発が増えるだろう。こうし
たことも、新政権を後押しするはずだ。
「明治維新以来」「戦後初」という言葉がひんぴんと出てくる時
代に遭遇したことだけでも幸せというべきだろう。歴史を変える
力の強さと大きさを、楽しみながら見ていきたい。
 【寸評】▼自民党総裁選=谷垣禎一・元財務相(64)(衆院当
選10回、古賀派)河野太郎・元法務副大臣(46)(同5回、麻生
派)西村康稔・前外務政務官(46)(同3回、町村派)の争い。
「老壮青」の世代間協力をうたう谷垣氏、戦闘的世代交代論者の
河野氏、世代交代を唱えながら、派閥会長クラスの支援も受ける
西村氏。「世代」がテーマの総裁選もまた良し。
 ▼酒井法子保釈=政権交代の関係でテレビのニュースショーを
見ることに努めているのだが、ノリピー覚せい剤騒ぎの報道加熱
にあきれる。夫の高相(たかそう)祐一被告保釈のさいは、クル
マだけでなくヘリでも追いかけたと、自慢げに放送していた局(
テレビ朝日)まであった。くだらない報道で稼ぎ、くだらないこ
とに使っているテレビ局からは、巨額の放送免許料を徴収すべき
だ。
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