2009/05/05
【出たっきり邦人 欧州編】852 イギリス
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した。1万年前から巡礼者がやって来ては、町の中心にあるTor(トア)とい う小高い丘を登っていたのでした。ドルイド教、ペイガン、キリスト教、アー サー王、そしてニューエージにゆかりがあり、現代でも魂の浄化を求めて人々 はグラストンベリーにやって来ます。 人口8千人の町に、年間100万人の訪問客があるとのことです。最も有名なの は、毎年6月の夏至あたりに、グラストンベリー郊外のファームで行われるロ ック音楽のフェスティバルです。近年は泥んこになるのを人々は楽しんでいる ようですが、そんなフリースピリットを取り戻すための巡礼地かもしれません。 中世の頃まで、トアの周辺は沼地と海であり、トアはひとつの島となっていま した。だから現在でも、この地域は「アバロン島」とも呼ばれます。女性的な 丘トアはとても神秘的で、私も当初からそれを登ることが楽しみでした。トア の頂上には、セント・マイケルという教会の廃墟が立っています。 山頂を意味するTorの原語はケルト語のTorrです。神戸にある「トアロード (Tor Road)」、実家も学校もそこから近く、何千回と歩いた通りですが、この 「トア」はこのケルト語のTorrを借用したと言われ、グラストンベリーと神戸 を結びつけることができて、とても嬉しく感じました。 拙稿第53回(2007年8月14日配信)で、レイラインについて書きました。地球 上に流れる直線の宇宙エネルギーです。グラストンベリーのトアには、実に 750本ものレイラインが交差しており、そこは地球のハートのチャクラとも言 われています。聖なる地であるはずです。 古代から大地の女神を崇める地として知られ、そのためか、女神を連想させる 服装を着用する女性たちがいます。人によっては魔女のように見えるかもしれ ませんが、確かに、子供からおばあさんまで、変わった服装をまとった女性が 多かったです。 私たちはまずWearyall Hillという丘を登り、そこからトアと周辺ののどかなイ ングランドの景色をたんのうしました。そして町を横切ってトアへ。犬の散歩 で丘を登る人もたくさんでした。コリー犬、ハスキー犬、様々な犬もトアを楽 しんでいました。 頂上にあるコンパス盤で、四方角に向かって座るようにと、宿泊先のB&Bの奥 さんに言われました。各方角から聞こえてくるメッセージに耳を傾けてね、と。 主人は、西では強い風の音、東からは鳩の声、北からは人間の声、、、と言って いましたが、トンチンカンなことを言うのは昔から変わっていません。 そうではなく、内側に上ってくる声のことです。主人はもちろん理解していま すが、内側の声は内側に取っておくのです。でもそれを外側に出す必要はあり ます。実践という行動で。メッセージをもらった今、その実践に全力を尽くし たいと思います。 トアから満足した気分で降り、すぐふもとのチャリス・ウェルという井戸のあ る庭園を訪れました。ここは静かなひとときを持つのに適した場所です。チャ リス・ウェルの井戸の蓋に取り付けられているシンボルはグラストンベリー市 のシンボルともなっています。Vesica Piscisと呼ばれ、二つの円が部分的に 重なり(一方の円周の一点がもう一方の中心を通る)、その両円に剣が貫いて います。この剣はアーサー王の魔法の剣、エクスカリバーを表します。 二つの円は、天と地、精神と物質、光と闇、男性と女性といった、対極の概念 を表します。それが部分的に重なっているわけですから、両者のバランスを意 味します。タオの陰陽シンボルと同じで、これはユニバーサルな概念なんだと、 改めて感じました。 グラストンベリーのキリスト教における足跡は、何と言っても遺跡となった大 修道院です。16世紀にヘンリー八世によって解体されるまで、この修道院では 日々の祈りが捧げられていました。アリマタヤのジョゼフが甥であるイエス・ キリストをグラストンベリーまで連れてきたという伝説があります。アリマタ ヤのジョゼフはグラストンベリーを再度訪れ、後に修道院のレディ・チャペル となった場所に礼拝所を建設し、「古い教会」と後世では呼ばれました。 そのアリマタヤのジョゼフがグラストンベリーを再訪したときに、イエス・キ リストの最後の晩餐で使われた聖杯をイングランドに持ってきたという伝説も あります。その聖杯はアーサー王と円卓の騎士たちの手にわたり、その後、テ ンプル騎士団にわたったとも言われています。本当の話は誰にも分からない。 それが神秘ですし、なぜ伝説が語り継がれるのか、私の関心はそちらにありま す。 暖かい春のひざしを浴びながら、私と主人は遺跡の中をゆっくり歩きました。 広大な土地、美しい自然、無言で語る石、2千年の歳月の中で繰り広げられて きた歴史。アーサー王とグィネビア王妃の亡骸が埋葬されていたとも言われて いる修道院の跡。 庶民が聖書を読むのを禁じられていたヘンリー八世の時世、当時の史実を元に、 修道院の僧侶たちの生活と聖杯について描いた小説『Glastonbury Tor』 (Leanne Hardy著)の内容を思い出していました。時を越え、トアとセント・ マイケル教会の塔も眺めながら、古代を生きた人たちに思いを馳せました。 グラストンベリーでの訪問を終え、ケントに戻る途中、ストーンサークルで有 名なエイブベリーとストーンヘンジに寄りました。グラストンベリーのトアを 横切るレイラインには、このエイブベリーとストーンヘンジを通過するライン があります。中でも、エイブベリーを結ぶ長くて強いレイラインはセント・マ イケル・ラインと呼ばれ、イングランド南西端を通過して世界遺産であるボリ ビアのティワナク(チチカカ湖東南沿岸にある遺跡)に通じています。 グラストンベリー、エイブベリー、そしてストーンヘンジ、この3ヶ所は 「ザ・イングリッシュ・トライアンギュレーション」と呼ばれる三角地帯をな しており、地球の磁気エネルギーも強いのです。前回で触れたクロップサーク ルは、この地域を中心に現れるのです。 エイブベリーも、ストーンヘンジも、観光客でにぎわっていましたが、私は巨 大な石との無言の会話を楽しみました。たかが石、されど石です。ストーンサ ークルの目的は何か、人によって解釈は違いますが、私は円が天を表し、四角 (東西南北)が地を表すという古代の捉え方がとてもすっきりと感じます。要 は、天と地の間にいる人間として、この天と地を結び、その恵みに感謝する儀 式を、石という物質を通して行っていたのではないかなと感じるのです。 ヘルメス文書にある言葉、「As above, so below」、上の如く下も然り、大宇宙 と小宇宙は同じところから来たのであり、本質的には同じだという観念を、ス トーンサークルを通して少しずつ理解し始めていると感じます。 グラストンベリーで宿泊したB&Bの庭には、そこの奥さんが自分で創った小さ なストーンサークルがありました。修道院遺跡の石が庭から掘り出され、それ らを使って、東西南北、そして東北・東南・西南・西北という8つのコンパス ポイントに石を並べていました。 さっそくケントの我が家の庭でも、地元ケントの石を使って、ミニチュア・ス トーンサークルを創りました。私たちなりに、天と地に敬意を示す場所として、 大切にしていきたいと思っています。それが魂の浄化につながるのではないか と感じるのです。樫の木、藤の木、りんごの木、桜の木に見守られた自家製ス トーンサークル。グラストンベリーと古代遺跡のストーンサークルから持って 帰ってきたエネルギーを、このケントに注ぎ込むことで、何かしら満足感が漂 ってきました。 しかし、こういった聖なる地へは、ピュアな心で訪れたいものです。ピュアな エネルギーをもらうには、ピュアな気持ちで訪れることが大切だと、この小旅 行で感じました。金婚式を目標に、これからも魂の浄化に努め続けていきたい と思います。 プリマ 追伸: オランダのライター、あめでおさんの“百聞は一見に如かず”の配信を読んで、 写真があったほうが人も理解しやすいだろうと思い、私も「出た邦」のバック ナンバーページに今回の旅行の写真をアップしていますので、よかったらご覧 ください。 http://www.geocities.jp/detaeurope/bnprima/bnprima68photos.htm プリマ 『万華鏡』へのご意見・ご感想はkentprima@hotmail.comまでお寄せ下さい。 ◇◆次回は5月8日(金)ポーランドから配信予定です◇◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 【北米・オセアニア編】【中南米・アフリカ編】【アジア編】 【出戻り邦人】もよろしくね ◇◇◇詳細は下記のHPで◇◇◇ http://www.geocities.jp/detahome/ 各種問い合わせ先:detahou@hotmail.co.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 電子出版 :出たっきり邦人【欧州編】<まぐまぐID:0000023690> 発行協力 :まぐまぐ http://www.mag2.com/ 発行責任者:欧州編ライター一同 連絡先:oushuhen@hotmail.com H P :http://www.geocities.jp/detahome/ BBS :http://www.geocities.jp/detahome/ 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