2009/11/16
アナリストニュースレター
2009年11月16日発行 (不定期発行) △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ △▼ 白馬の視点 (株式市場の読み方) <アナリスト ニュースレター> 第65号 ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ▲▽ ################################################################## もくじ <1>【白馬の視点】 <2>【ご注意とお知らせ】 ################################################################## ───────────────────────────────── <1>【白馬の視点】悪化する米国データ、高まる二番底リスク ───────────────────────────────── ↓↓↓以下の内容をご確認いただいた後、本編をお読みください↓↓↓ ┌───────────────────────────────┐ ┌──────────────────────────────┐ 「白馬の視点」の内容は、情報掲載によって株式市場あるいは特 定株式への投資を勧誘および推奨するものではありません。運営 者は、「白馬の視点」の作成、提出及び利用はいかなる投資顧問 業上の業務又は役務の提供をも意図しているものではありません。 運営者および執筆者は「白馬の視点」上のいかなる情報について もその内容に責任を負いません。 また情報の利用により発生したいかなる損失に対する損害賠償責 任等も負いません。 運営者は、掲載のための文字・数字その他のデータ変換にあたっ て相応の注意を行っていますが、第三者による人為的改ざんまた は機器等の誤作動、による機械的瑕疵その他不可抗力によって情 報に誤りを生ずる可能性ものこりますのでご注意ください。 └──────────────────────────────┘ └───────────────────────────────┘ ■ 悪化する米国データ、高まる二番底リスク  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 日本の09年7-9月期のGDP統計が公表された。前期比 (年率)でプラス5%成長(正確にはプラス4.8%)の高 成長となった。4-6月期はプラス3%成長であり、2四半 期連続で高めの成長となった。日本のGDPのこうした回復 は米国や欧州よりも大きく、「日本経済は米・欧よりも好調 である」との見方が出てくるだろう。しかし、そもそも日本 経済はリーマン・ショック後の経済の落ち込みが最も深かっ たこと、麻生政権が総額20兆円(金融対策を除く)を上回 るような膨大な景気対策を導入したことを忘れてはならない。 民間経済の“活動水準”が本格的に回復しているわけではない。 そうした中、以下に指摘するように、足元では、米国の経済 データが再び急激に悪化している。米国景気二番底のリスク が大きく高まっていると言わざるを得ない。株価の急激な調 整や長期金利の急低下に備える必要がある。米国では、まず、 消費者マインドが悪化し始めた。11月のロイター・ミシガ ン大学調査によれば消費者態度指数は66.0となり、2ヶ 月連続で低下した。市場コンセンサスは前月比ほぼ横這いの 70近辺であった。 雇用情勢が最悪期を脱したにもかかわらず、消費者マインド が悪化しているのは米国経済の先行き不透明感の高まりを示 唆している。実際、ロイター・ミシガン大学調査でも消費者 の先行き期待指数の方が落ち込みが大きい。 消費者の先行き期待が悪化している1つの可能性として考え られるのは住宅価格の回復の遅れである。確かにケース・シ ラー指数(全米20都市の住宅価格を調査)などでみる限り、 都市部の住宅価格は底入れしたようにもみえる。しかし、春 先に下げ止まったかに見えた全国ベースの中古住宅価格は足 元で緩やかな下落傾向にある。問題なのは、こうした住宅価 格の軟調推移を受けて、多くの家計のバランスシートが再び 悪化傾向にある可能性が高いことである。自宅不動産を担保 にしたホームエクイティ・ローンを中心に合計で2.5兆ド ル(220兆円程度)ある消費者ローンのうち、現状で5, 000~6,000億ドル(50兆円前後)は過大な借入れ (担保不動産の価値下落に伴う過剰部分)になっていると推 計されるが、こうした過大な借入れが、ついにここに来て、 米国消費者のマインドを本格的にむしばみ始めている可能性 がある。 米国個人消費が雇用者所得対比でみた場合、依然として膨張 し切ったままであることも懸念される。個人消費の雇用者報 酬に対する比率は上昇の一途を辿っているのだ。リーマン・ ショックという未曾有の金融危機が発生したにもかかわらず、 米国の消費者は消費行動をこれまで殆ど抑制していない。こ れはまさに驚きであるが、裏を返せば、米国個人消費がいつ 急激に落ち込んでもおかしくない。 第2に、住宅モーゲージ(住宅ローン)借入が再び失速して いる。米国モーゲージ銀行協会によれば、最新データである 11月6日で終わる週のモーゲージ借入指数は新規借入指数 が220強となり、前週比12%の下落、リーマン・ショッ ク後のボトムを更新した。完全な失速状態である。住宅購入 者に対する最大8,000ドルの補助金措置が11月末で終 了することが影響した可能性はある(実際には同措置は来年 4月末まで延長されることになった)が、それにしても弱い 数字である。住宅需要は依然として極めて弱いことが改めて 確認された。 第3に、これが最も深刻であるが、米銀のバランスシートが 急激に縮小している。商業銀行全体でみた銀行信用(証券投 資を含む)は足元で大きな前年比マイナスに転じた(10月 前年比-5.4%)。チャートでみれば一目瞭然であるが、 目を覆いたくなるような急激な落ち込みである。国債など流 動性の高い証券の保有は増加しているが、一般企業向けロー ンや消費者ローンが減少しているためである。 こうした銀行信用の急激な縮小に関しては、先行き不安の高 まっている家計や企業の借入需要が低迷していることを反映 している面はあろうが、米銀のリスク・テーク能力が低下し ている証左と捉えることも必要であろう。米国では、景気の 悪化によって不良貸出債権が増大しているが、その結果、中 堅・中小の地方銀行に対する市場の目が厳しくなり、銀行は 資金難に直面しつつあるようだ。これが銀行の業務規模の縮 小をもたらしている可能性がある。 このように、米国経済では、消費者マインドの悪化、住宅モ ーゲージ借入れの失速、銀行のバランスシートの急激な縮小、 が起こっている。こうした状態にあるにもかかわらず、オバ マ政権は赤字の削減を目的に財政政策を早期に健全化する姿 勢にあるし、中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会) も金融緩和政策の縮小を模索し始めている。危険極まりない 行為である。市場関係者、投資家は株価の急激な下落という 最悪の事態に備えるべきかもしれない。 ------------------------------------------------------------------ *本文はホームページ上でもご覧いただけます。 URL: http://www.analyst-fp.co.jp/ja/economist/hakuba/hakuba_065.html (白馬氏 --「白馬の視点」--Vol.65) 「白馬」氏のプロフィールはこちらからご覧ください。 http://www.analyst-fp.co.jp/ja/economist/eco1profile.html ------------------------------------------------------------------ ───────────────────────────────── <2>【ご注意とお知らせ】 ───────────────────────────────── *アナリストニュースレターは、アナリストFP-ネットが発行 するメールマガジンです。本メールマガジンの内容を許可なく 転載、引用をした場合は、そのために発行者および執筆者が 被った損害および費用の責めを負うことがあります。 なお、当メールマガジンは、アナリストFP-ネットで連載し ている「白馬の視点」の本文のみを配信しているものです。 *アナリストFP-ネットでは、最新のお知らせなどをご案内する メールマガジン 「AF-ネットニュースレター」 も発行しています。(こちらにも『白馬の視点』が含まれております。) 購読のお申し込みは、以下からお願いいたします。 http://www.analyst-fp.co.jp/ja/public/mail/index.html ---------------------------------------------------------------- ■■ アナリストFP-ネットを運営しているCMDでは、 ■■ ■■ 主に金融関連企業の求人情報メールマガジンも発行 ■■ ■■ しております。 ■■ ■■ ご興味のある方は、弊社のHPへどうぞ ■■ http://www.cmd.co.jp/ ---------------------------------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● アナリストニュースレター ○ 配信協力:まぐまぐ(0000023460) melma! (m00002789) ○ 配信解除: まぐまぐ(0000023460:http://www.mag2.com/m/0000023460.htm melma! (m00002789):http://melma.com/contents/taikai/ アナリストFP-ネット:http://www.analyst-fp.co.jp/ja/public/mail/index.html ● 発行:アナリストFP-ネット:http://www.analyst-fp.co.jp/ ● お問い合わせ:info@analyst-fp.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■アナリスト FP-ネット■□■ Copyright (C) 2000 シー・エム・ディー株式会社 All rights reserved. ──----───────----── http://www.analyst-fp.co.jp/
-
-
登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。


