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2008/06/11

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今週のもくじ
 ・YMコラム
  ・ヒューストンレポート
 ・ホットトピックス
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☆☆ YMコラム ☆☆  (NO.430)

   はやぶさ、星出、天文衛星

   いま太陽のそばを見ることができるなら、そのすぐそばに「はや
   ぶさ」がいるのです。5月末に「はやぶさ」は、地球から見て太
   陽の12度ほど離れたところを航行しています。ということは、地
   球と太陽と「はやぶさ」がほぼ一直線上に並んでいることになり
   ます。地球から太陽までが1天文単位、太陽の向こう側1.5天文
   単位に「はやぶさ」がいるので、現在「はやぶさ」は地球から
   2.5天文単位離れていることになりますね。これは「はやぶさ」
   がこれまでで最も地球から遠くに到達したことになります。2.5
   天文単位の位置にあるということは、「はやぶさ」と地球間の通
   信には、往復約40分の時間を要するということです。

   前にも書きましたが、「はやぶさ」は現在イオンエンジンの噴射
   を休止して、スピンによって姿勢安定を維持しています。スピン
   軸は太陽の方を向いていて、ひろげた太陽電池が太陽の方を向く
   ようにしてあるわけです。パワーを確保しなければなりませんか
   らね。でもそうすると、アンテナがいつも地球を向くわけにはい
   かず、スピン周期10分のうち、アンテナが地球を向いたタイミン
   グでしか「はやぶさ」からの電波を受けることができなかったの
   です。今は冒頭に既述したように、地球と太陽の離角がたいへん
   小さくなっているため、太陽電池に光が当たる姿勢を保ちながら、
   常時アンテナを地球に向けることが可能となり、連続的に電波を
   受信することができますね。この状態は2009年初頭まで続く見込
   みです。その頃には再びイオンエンジンの稼働を開始して、「は
   やぶさ」チームは、いよいよ2010年6月の地球帰還に向けて、ラ
   ストスパートをかけることになります。

   さて、順調に日本の実験モジュール「きぼう」の船内実験室を国
   際宇宙ステーション(ISS)に取り付け、日本のロボットアーム
   も取り付けた星出飛行士たちは、地球帰還の準備にかかっていま
   す。星出飛行士とその仲間たちは、準備の時間を経て、今日の夜
   (日本時間)、スペースシャトル「ディスカバリー」に移り、シ
   ャトルとISSの間のハッチを閉じて、ISSに「さよなら」をします。
   帰還は土曜日(米国時間)になる予定。
 
   もう一つのニュース。さまざまな不具合等で打上げが伸びていた
   GLAST(ガンマ線宇宙望遠鏡)が、6月11日の深夜(日本時間)、
   デルタ2ロケットに搭載されて宇宙へ運ばれます。ブラックホー
   ルなどの宇宙の高エネルギー現象を解明するのに、このGLASTは大
   いなる活躍を見せることでしょう。今から楽しみなことです。          
                          (YM)
  
このコラムに関するご意見・ご感想は下記アドレスまでお寄せ下さい。
matogawa@planetary.or.jp
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☆☆ ヒューストンレポート ☆☆  (361号)

   シャトル無事に宇宙ステーションと結合

   マーク・カーリュウ
   著作権 2008年ヒューストン・クロニクル

   要約:日本の科学実験棟「きぼう」を宇宙ステーションへ運んだ。

   シャトル・ディスカバリーは本日(6月2日)午後、国際宇宙ステー
      ションとドッキングし、9日間の建設作業に従事する合計10名のア
   メリカ、ロシア、日本の宇宙飛行士を合体させた。

   ディスカバリーのコマンダー、マーク・ケリーが操縦して、太平洋
   上210マイルのところで、中央部夏時間1:03pm に、シャトルは宇
   宙ステーションのドッキング・ポートに結合した。

   シャトルが宇宙ステーションに近寄ったとき、「みんなに逢えて、
   ほんとうにうれしいよ。」とケリーは宇宙ステーションの乗組員、
   アメリカのギャレット・レイズマン、ロシアのセルゲイ・ボルコフ
   とオレグ・コノネンコに無線で放送した。

   シャトルは10億ドルの日本の科学実験棟「きぼう」を運んできた。
   ステーションのロボット・アームで、このツーリング・バスくらい
   の大きさのモジュールをシャトルのカーゴベイから火曜日に吊り
   上げる。ロボット・アームのオペレータはカレン・ナイバーグと
   アキヒコ・ホシデで、新しい日本の実験棟をステーションのホー
   ルウエイ(広間)・モジュールに取り付ける。そうすることで、
   「きぼう」はアメリカと欧州の実験棟にホールウエイを介して接
   続される。

   宇宙飛行士マイク・フォッサムおよびロン・ガランは6月3日の朝か
   ら、6時間半におよぶ船外活動で「きぼう」の移転の準備をする。
   かれらは「きぼう」の電力と電力ケーブルを取り外し、宇宙ステ
   ーションの「きぼう」停泊位置の保護カバーを取り除く。

   本日、シャトルをステーションにドッキングさせる前に、ケリー
   が操縦して、シャトルをゆっくりと縦方向に回転させた。この操
   作により、ステーションから600フィートの距離で、シャトルの裏
   側の熱遮蔽をステーションのレイズマンとボルコフの望遠レンズ
   に露呈した。

   かれらは多くの写真をとり、ミッション・コントロールの映像技
   術部に転送した。映像技術部は写真を検討し、土曜日(5月31日)
   のディスカバリーの打ち上げ時、破片が与える損傷の痕跡がある
   かどうかを調査する。

   「いい写真がとれているよ。」とレイズマンからミッション・コ
   ントロールへ。

   追跡カメラは打ち上げのとき、5つの小さい外部燃料タンクの泡状
   遮蔽がディスカバリーの近くへ落下しているのを捉えている。1つ
   の破片はシャトルの下部にあたって、跳ねている。

   ディスカバリーはロシアのトイレの修理部品も運んできた。尿吸引
   装置が先月の終わりころから故障している。ボルコフとコノネンコ
   は2度修理を試みたが、あきらかに部品が故障しているため、修理
   できなかった。

June 2, 2008 
Shuttle links with space station   

By Mark Carreau
Copyright 2008 Houston Chronicle
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☆☆ ホットトピックス ☆☆

   ● フェニックス、土壌サンプルの分析へ

     フェニックスは6月5日、ロボットアームのスコップを使って地
     表の土壌サンプルを採取し、翌6日熱・ガス分析機へ運び入れた。
     これでサンプルの分析が始まる。結果が分かるには数日から一
     週間かかると考えられている。

   ● 土星のFリングの構造はリングコアと小衛星の衝突が原因

     土星のFリングに見られる節くれだった構造は、リングコアと小
     衛星の衝突で形成される可能性が最も高いとの報告が発表された。

   ● 天の川銀河の最新の鳥瞰図

     天の川銀河の最新の俯瞰図が公表された。これによると、従来
     4本とされていた大渦巻腕は2本であることが明らかになった。

各記事の詳細は日本惑星協会ホームページでご覧になれます。
http://www.planetary.or.jp/
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■タイトル  :TPS/Jメール
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