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2009/11/10

おやじのための自炊講座2009 第45号





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           おやじのための自炊講座2009

         <週刊> シ ニ ア の た め の 自 炊 講 座

           ~~ 滋 味 亭 日 乗 ~~
 
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                     第45号 (2009/11/11)



 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

 マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を観てきました。
結論から言えば、音楽映画としても、そしてドキュメンタリー映画としても
素晴らしい内容でした。まちがいありません。音楽ファンなら今すぐに映画
館へ足を運ぶべきです。

妻がMJのファンだからという理由をつけて一緒に観に行ったが、私の方が
興奮していた。彼の声、彼の動き、彼のメッセージ、そしてプロの音楽家と
してのシビアさ。ビートルズの映画「LET IT BE」と共に後世まで
語り継がれるであろう傑作だと思う。



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  滋 味 亭 日 乗
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 ■10月某日  和風スープカレー
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 外ではほとんど食べたことのない「カレーうどん」を、先日なぜか食べた
くなって作ってみた。もちろん作るのは家族3人分だ。

1)市販のうどんダシ(袋に入ったダシ汁)を鍋にかけ、一口大にカットし
  た豚バラ肉と玉ねぎ・人参を煮る。5分ほど経ってからカレー粉を加え、
  味が決まれば、水溶き片栗粉でとろみをつける。
2)この鍋の中に、細うどんを適量投入して、ぐつぐつと煮る。
  程よく煮えれば、青ネギを斜め切りしたものを散らして火を止める。
  丼に注げばカンタン「カレーうどん」のできあがり。

カレールウを入れても良いだろうが、カレー粉の方がスッキリとしたスパイ
スの風味が味わえるような気がする。さて、味は文句のつけようのない美味
さであった。市販のダシをベースにしているから、言わば”他力本願”。う
まくて当たり前だが‥。
                 ◇

 翌日、カレースープが少し残っていたことを思い出して、冷蔵庫から取り
出す。今日のランチはカレーライスにしよう。
片手鍋にカレースープを入れ、量が少ないので水とカレールウを加えた。ち
ょっとシャブシャブのカレーだが、いい香りが鼻腔をくすぐる。
最後にカレー粉とウスターソースで味を整え、温かいご飯にかけた。いつも
のトロッとしたカレーではなく、今日のはサラッとしたカレーライスだ。
例によってご飯の真ん中には生卵が収まっている。それをスプーンでつぶし
ながら食べ進む。ぐちゅぐちゅ、とろ~ん。熱くてウマ~い!
スープ状のカレーは、まるで「カレー雑炊」でも食べているような趣きだ。
汗をかきながら一気にかき込んだ。ふー、うまかった。
ひょっとしたら、昨日の「カレーうどん」よりもこっちの方が上かも知れな
い。



 ■10月某日  「迷子の警察音楽隊」
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 自宅で映画でも見ようと、レンタル・ショップへ出かけた。目当ての映画
は残念ながら見つからず、しかたなく他の邦画1枚、洋画1枚を借りて帰る。
邦画は、お笑い芸人を主役にした軽いドラマであったが、演技のわざとらし
さと演出の稚拙さが相まって、がっかりした。
しかし、洋画の方は意外にも良かった。ほとんど期待をしていなかったが、
自分が今ほんとうに見たい映画はこれだ、と心の内でつぶやいていた。

エジプトの警察音楽隊が、招かれてイスラエルの町へやってくる。この設定
にまず観客は「ん?」と考える。アラブとイスラエルは敵対している筈なの
に、何で?
まあ良い、先へ進もう。映画の冒頭から「ゆっくりとした」「間をはずした」
おかしみをかもし出す。水色の制服を着た彼らは行き先を間違い、砂漠の只
中にある小さな村に降り立ってしまう。
ここで、観客は先回りをして考える。迷子になった異国の人=>村人が親切
にしてくれる。音楽隊は音楽でそれに応える。=>異文化交流が成る。音楽
に国境なし。めでたし、めでたし。そんな映画だろう、と考える。

                ◇

 困った彼らは大衆食堂のおかみ(キュートな美人)に助けを求め、泊めて
もらう。おかみは初老の隊長が気に入ったのか、外へ誘い出す。お互いの人
生が少しずつ見えてくる。男に興味をもつ女と、一線を越えてはならないと
自制する男。まじめくさった隊長の表情が秀逸だ。
また別の隊員は食堂の店員の家庭に厄介になる。その夜は店員の妻の誕生日。
家族と隊員たちは気まずい雰囲気でテーブルを囲む。隊員はクラリネットを
取り出すが、家族の心を捉えることはできない。

コミカルなのに”寡黙な”映画だ。丁度、アキ・カウリスマキの「過去のな
い男」でも見ているよう。そして”大人の”映画だ。余計な説明はせず、世
界中に満ち溢れる普遍的な人間の営みを見せる。言葉も通じない(片言の英
語で意思疎通をするが‥)異国の人間同士がお互いを理解しあう方法。それ
は、「恋」と「食」だった。
そんなことをぼんやりと思いながら、見ている自分がいる。段々とうれしく
なってくる。うぶな村の青年に恋の手ほどきをするプレイボーイ隊員がいる。
そして、公衆電話の前で恋人からの電話を待ち続ける若者がいる。世界は「
恋」に満ちている。

翌朝、隊長はおかみに感謝の言葉を言う。おかみは握手をしたい、抱擁をし
たいのにかみ合わない。ちょっとした間合いのズレ、それがこの映画の眼目
だ。伝えることはむずかしい、でも伝えることは苦しく楽しい。
こんなステキな映画に出会えて、コウフクな気分になった。そして、騒々し
い邦画との違いを考える。
  


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【編集長】  ジミヘン   jimihen@a-net.email.ne.jp
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