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自腹で年間100本以上の映画を観るライターが、新作映画を中心に毎週1~2本の映画をバッサリ斬る映画レビュー・マガジン。メジャーな映画雑誌にはないユニークな視点を心がけます。映画ファン必見!

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2009/10/30

[Cinemaの王国 vol.677]~『パイレーツ・ロック』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.677(2009.10.30)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観るライター(ぽち)が、
映画館で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。配給会社など映画関係者
からのPR料は受け取っていません。
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こんにちは。今週最後、というか今月最後に取り上げるのは『ラブ・アクチュ
アリー』の監督の最新作です。

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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ―『パイレーツ・ロック』―
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『パイレーツ・ロック』~
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●『パイレーツ・ロック』(THE BOAT THAT ROCKED)
(2009年 イギリス)(上映時間2時間15分)
監督・脚本:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、リス・エバンス、ケネ
ス・ブラナー、ニック・フロスト、エマ・トンプソン
*TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開中
ホームページ http://www.pirates-rock.jp/
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<ストーリー>
1966年。民放ラジオ局が存在しないイギリスでは、国営のBBCラジオがポピュ
ラー音楽を1日45分に制限していた。そんな中、イギリスの法律が及ばない北
海に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局"ラジオ・ロック"が誕生し大人
気を集める。そんなラジオ・ロックの船に高校を退学になった青年カールが更
正のために乗り込んでくる。一方、ラジオ・ロックを不道徳だとするイギリス
政府は、放送を中止させようとするのだが……。

<レビュー>
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政府に対抗してロックを流し続けた海賊放送局をコメディータッチで描く
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ブリティッシュ・ロックが全盛期を迎えた1966年のイギリス。ところが民放ラ
ジオ局はなく、国営のBBCラジオはポピュラー音楽を1日45分に制限していたた
め、ロック好きは不満でいっぱい。そこで、イギリスの法律が及ばない北海の
船から、24時間ロック音楽を流し続ける海賊ラジオ放送「ラジオ・ロック」が
誕生した……。

「ラジオ・ロック」という放送局は架空のものだし、ドラマ自体はフィクショ
ンですが、実際にこういう海賊放送局が、当時のイギリスでは大人気だったそ
うです。子供の頃にその放送を聞いていた『ラブ・アクチュアリー』のリチ
ャード・カーティス監督が、そんな思い出をもとに作った映画です。

この物語には、様々なドラマが描かれています。まずは、「ラジオ・ロック」
の船内に集った人々の明るく、楽しく、ちょっとお下品な友情と反骨のドラマ。
ビル・ナイ演じる経営者、フィリップ・シーモア・ホフマン、リス・エバンス
らが演じるDJたちなど、船に乗った人々はみんな超個性派。そんな彼らが時に
はケンカしつつも、ロック好きと反権力の姿勢を共有しながら放送を続けるよ
うすが、コメディータッチで描かれます。

もう1つのドラマは、高校を退学になったカールという青年の青春ドラマです。
悪ぶってはいても、女性とキスしたこともない彼が、母親に命じられて「更正
のため」に船に乗り込み、超個性派の人々と交流する中で、いろいろな意味で
大人になっていきます。そこには、まだ見ぬ父親探しのドラマもあったりして
……。

そして、全編を貫くのは、ラジオ・ロックとイギリス政府との対決を描いた社
会派ドラマ。ラジオ・ロックの不道徳な内容に激怒するドルマンディ大臣(演
じるのは名優ケネス・ブラナー!)は、部下に命じて必死でラジオ・ロックを
つぶしにかかります。それに反発するラジオ・ロックの面々は、何が何でも放
送を続けようとがんばります。

これだけたくさんの人々が登場する群像劇を手際よく描くのですから、リチ
ャード・カーティス監督はさすがの技量です。どの人物にも抜群の存在感を持
たせていて、中途半端に描かれた人物は一人もいません。

ロックのラジオ局が舞台らしく、全編に懐かしい名曲の数々が流れるのも音楽
好き、それもロックファンにはたまらないところ。キンクス、ローリング・ス
トーンズ、スモール・フェイセス、プロコル・ハルムなどなど。サントラ盤を
聞きたくなってしまうこと間違いなし!

全体のテンポもいいし、映像もポップで楽しめます。

コメディータッチとはいうものの、アクション映画のようにハラハラさせられ
る場面もあります。中盤では、一人の女性をめぐってDJ同士が対立。それをき
っかけに、命がけのバトルが展開されます。

そして、クライマックスは政府の決定的な追及を逃れ、ラジオ・ロックの船が
出帆。そこからは意外な展開。おーっと、これはタイタニックか???

ラストは観客の期待通りにスッキリと終わらせます。明るく、前向きな気持ち
になれる見事なエンターティメント映画です。

《ぽちの満足度》
★★★☆☆(+1/2★)

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆(+1/2★)
(明るく、楽しい群像劇。音楽好きならなおさら楽しめます。)
                              (ぽち)

〔鑑賞データ〕
2009年10月25日(日)新宿武蔵野館にて。午後3時30分の回

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◆2.メールちょうだいッ!!
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「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。

みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp

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◆3.ぽちのひとりごと
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*マイケル・ジャクソンの映画はまだ観ていません。ていうか、観に行くのか
私???

*明日からは、『ホワイトアウト』『サイドウェイズ』『風が強く吹いてい
る』『わたし出すわ』『アンを探して』『母なる証明』『ジェイン・オーステ
ィン 秘められた恋』『谷中暮色』『映画 フレッシュプリキュア! おもち
ゃの国は秘密がいっぱい!?』などが公開。

*とりあえず森田芳光監督の『わたし出すわ』とポン・ジュノ監督の『母なる
証明』は観ようと思うのですが・・・。
                         (ぽち)

~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~
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