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2009/10/23

[Cinemaの王国 vol.675]~『悪夢のエレベーター』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.675(2009.10.23)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観るライター(ぽち)が、
映画館で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。配給会社など映画関係者
からのPR料は受け取っていません。
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こんにちは。今週取り上げる3本目の映画は、俳優で構成作家の堀部圭亮の初
監督作品です。

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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ―『悪夢のエレベーター』―
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『悪夢のエレベーター』~
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●『悪夢のエレベーター』
(2009年 日本)(上映時間1時間45分)
監督:堀部圭亮
出演:内野聖陽、佐津川愛美、モト冬樹、斎藤工、大堀こういち、芦名星、本
上まなみ
*シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開中
ホームページ http://www.akumu11.jp/
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<ストーリー>
産気づいた妻からの連絡で自宅に向かった小川(斎藤工)だが、エレベーター
が急停止し、気を失ってしまう。意識を取り戻すと、エレベーター内には関西
弁のヤクザ風の男・安井(内野聖陽)、ジャージ姿の中年男・牧原(モト冬
樹)、ゴスロリファッションの少女・カオル(佐津川愛美)の3人がいた。4
人は外部との連絡もできず、完全に閉じ込められてしまうのだが……。

<レビュー>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレベーターに閉じ込められた4人の男女……なのか???
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
4人の男女がエレベーター内に閉じ込められるというお話。このネタ自体はけ
っして珍しくありません。ちなみに、原作は小説だそうです。

前半は、ほぼエレベーター内のみでドラマが展開します。狭い空間で動きがな
いにもかかわらず、4人の登場人物の個性と会話の妙で飽きさせません。

その4人とは、いかにもヤクザ風な男、自称超能力者の男、ゴスロリ少女、出
産間近の妻を持つ男。実は、コイツらにはそれぞれ隠された秘密があって、そ
れがエレベーター内のスッタモンダの間に、次第に明らかになっていきます。

そんなワケあり連中のワケの内容を見ているうちに、あっという間に時間が経
っていきます。とはいえ、いくらなんでもこの展開のままでは、そろそろ苦し
くなるのでは?

と思った中盤で、事態は意外な方向へ。何が起きたか言ってしまうと完全なネ
タバレで、面白さが半減してしまうので内緒にしておきますが、とにかくあっ
と驚く展開です。「エレベーターの中に閉じ込められた4人の男女」という構
図自体が、根底から覆されてしまいます。

いやぁ~、意表をついた面白い仕掛けです。ヤクザ風の男が、いかにもステレ
オタイプのヤクザなのが気に入らなかったのですが、そのワケがようやくわか
りました。

そこまでは、ある人々にとっては想定内の出来事。しかし、それ以降は、誰も
予想しなかった緊急事態が相次ぎます。その対応に追われる登場人物たち。

そして、ラストにはまたまた驚愕のドンデン返しが!!!

全編コミカルで笑える映画です。驚きの急展開にもビックリ。ヤクザ風の男の
内野聖陽、自称超能力者(本当はもっと強烈キャラ)のモト冬樹、そしてゴス
ロリ少女(こちらも正体はもっとスゴイ)を怪演した佐津川愛美など、役者た
ちのハジケた演技も見ものです。

監督の堀部圭亮は役者として活躍する一方で、お笑い番組などの構成作家とし
ても知られています。それだけに、人を楽しませるツボをよく知っていて、徹
底的に観客を楽しませてくれます。

ただし、ああいうラストの展開だと、オープニングのヤクザ男の独白とつなが
らない気が……。負け犬人生の悲哀を語ったのだから、もっと別の地点に着地
させないと人間ドラマとしては不十分に思えます。

むしろあの結末から言うと、このドラマの主人公はゴスロリ少女ですね。エン
ドロール後に登場するシーンを見ても、佐津川愛美の存在感がますます際立ち
ます。『蝉しぐれ』から4年。ずいぶん成長したものです。

《ぽちの満足度》
★★☆☆☆(+1/2★)

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
(人間ドラマ的に不満はあるものの、個性的な面々によるコミカルさと驚きの
急展開に絞って観れば、けっこう面白い映画だと思います。)
                              (ぽち)

〔鑑賞データ〕
2009年10月17日(土)シネ・リーブル池袋にて。午後2時30分の回

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◆2.メールちょうだいッ!!
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◆3.ぽちのひとりごと
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*明日からは大作『沈まぬ太陽』が公開。上映時間が長いので、間に休憩が入
るそうです。そのほか、ボク的にぜひ観たい『パイレーツ・ロック』『きみが
ぼくを見つけた日』『デビル・ハザード』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『ホース
メン』『携帯彼氏』『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』『アンヴィル! 夢を
諦めきれない男たち』『トーテム』などが公開です。
                         (ぽち)

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