2009/05/29
[Cinemaの王国 vol.623]~『インスタント沼』
★☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆★☆ ★☆ ☆ 「Cinemaの王国」 vol.623(2009. 5.29) ★☆ ☆★☆ http://homepage1.nifty.com/pochie/ ★☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ======================================================================= このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観るライター(ぽち)が、 映画館で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。配給会社など映画関係者 からのPR料は受け取っていません。 ======================================================================= /////////////////////////////////////////////////////////////////////// こんにちは。 1週間のご無沙汰でした。今週もバタバタの発行人。どうにか1週間ぶりの発行 です。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////// 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【INDEX】 ◆1.今週のこの1本! ―『インスタント沼』― ◆2.メールちょうだい ◆3.ぽちのひとりごと 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆1.今週のこの1本! 〜『インスタント沼』〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●『インスタント沼』 (2009年 日本)(上映時間2時間) 監督・脚本:三木聡 出演:麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、相田翔子、笹野高史、ふせえり、白石 美帆、松岡俊介、温水洋一、宮藤官九郎、渡辺哲、村松利史、松重豊、森下能 幸、岩松了、松坂慶子 *テアトル新宿、渋谷HUMAXシネマほかにて全国公開中 ホームページ http://instant-numa.jp/ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ <ストーリー> 担当雑誌が休刊になって出版社を辞めた沈丁花ハナメ(麻生久美子)は、泥沼 のようなジリ貧人生をやり直そうと思っていた矢先に、実の父親について記さ れた手紙を発見する。手紙の住所を訪ねると、そこには"電球"と名乗る骨董屋 の主人(風間杜夫)がいた。彼の影響で骨董に興味を持つハナメだったが……。 <レビュー> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 クスクス笑えるくだらない笑いが満載。そしてさりげないメッセージも 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『亀は意外と速く泳ぐ』『転々』の三木聡監督が、テレビドラマ「時効警察」 の麻生久美子と再びタッグを組んだコメディー映画。 三木監督の作品といえば、くだらない小ネタが満載のユル〜イ笑いが持ち味。 爆笑ではなく、思わずクスクス笑いしてしまいます。今回もその独特のタッチ は健在。 沈丁花ハナメという編集者が担当雑誌の休刊で失業。人生をリセットしようと 思った矢先に、母親がカッパを探しにいって溺れてしまう。その現場から昔盗 まれた郵便ポストが発見され、その中から出てきた手紙からハナメの父親が沈 丁花ノブロウという男だと判明。住所を探し当てて行ってみると、いかにも危 ない骨董屋があり、そこには電球という主人がいた。店に出入りするパンクロ ッカーのガスなどとも知り合い、交流するうちにハナメは骨董に興味を持つよ うになる……。 というわけで、ストーリーもくだらなければ、登場人物もアホアホです。オマ ヌケの主人公と母親、実父(?)をはじめ、まともな人はまったくいません。 あやしいリサイクル屋、ネジのハズレた看護師など、周辺の人々もワケのわか らない連中ばかり。そんな人たちがくり広げるハチャメチャなお話です。 オープニングからユニークです。自主映画風のチープなフィルムで主人公の現 状をスピーディーに見せる驚きの展開。そして、ハナメが愛飲する謎の飲み物、 朝の恒例行事らしい母との腕相撲、庭に出現するカッパ君……。 一方、中盤を盛り上げるのは、奇想天外な「ファラオの占いマシーン」。生年 月日を入れると将来の結婚相手の写真が出てくるという機械。それをめぐる電 球と相田翔子扮する飯山和歌子との一件も、バカというかマヌケというか……。 三木監督の映画を観るたびにいつも思うのですが、よくもまあこんなくだらな くて楽しいことを考えるものです。ある意味、天才かもしれません。 それだけに、波長が合わないと楽しめない人もいそうですが、初期の頃ほど極 端にマニアックではないので、誰でもそれなりに笑えるのではないでしょうか。 前作『転々』もそうだったのですが、この映画もただ笑えるだけではありませ ん。それなりに伝わってくるものがあります。 中心に描かれるのは主人公が人生をリセットする物語。「目に見えることしか 信じない」ハナメが、電球たちとの交流によって少しずつ変化していきます。 そこには風変わりではあるけれど、温かな親子の絆なども盛り込まれています。 「困った時は水道の蛇口をひねれ!」という電球のアドバイスを通して、とり あえず行動してみることの大切さが、さりげないメッセージとして伝わってき ます。 そして、やがて訪れるクライマックスは、タイトルにある「インスタント沼」 のエピソード。予想もしないファンタジックで奇想天外なシーンです。エンデ ィングはポカポカと温かな雰囲気。 麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、松坂慶子などに加え、脇役たちの強烈な個性 も魅力。クスクス笑って、観終わってポジティブな気分になれる映画です。 《ぽちの満足度》 ★★★☆☆(+1/2★) 《ぽちのオススメ度》 ★★★☆☆ (前作『転々』に続いて進化を遂げた三木ワールド。個人的にはかなり満足で すが、独特の世界についていけない人もいるかも。) (ぽち) 〔鑑賞データ〕 2009年5月24日(日)テアトル新宿にて。午後1時50分の回 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆2.メールちょうだいッ!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。 ▼(ロッタ)さんから『天使と悪魔』の感想をいただきました。 <舞台がヴァチカンで、背景もよく、トム・ハンクスの演技も安定したもので 見ごたえがあります。展開もスピーディです。最後のどんでん返し、私は見事 だまされていました。でも、なんだそんなとこに真実が隠れていたの・・・と いった感じは否めませんでした。> ありがとうございました。 みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合 もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。) ・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆3.ぽちのひとりごと ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *『消されたヘッドライン』も『天使と悪魔』もまだ観てまへん!!! *そして本日からは、『ラスト・ブラッド』『スター・トレック』、明日から は、『ROOKIES 卒業』『お買いもの中毒な私!』『路上のソリスト』『ハイキ ック・ガール』『非女子図鑑』『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』 などが公開だそうです。やれやれ。 (ぽち) 〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜 ☆このメールマガジンは ■『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ ID:0000021508 の配信システムを利用して発行しています。 ==================================================================== ■週刊「Cinemaの王国」 vol.623 (2009. 5.29) ●編集発行人:ぽち ●登録・解除はこちらからお願いします。 http://homepage1.nifty.com/pochie/mailmaga/moushikomi.html (発行者自身による解除、アドレスの変更等は一切行っておりません。ご面 倒でもホームページまたは上記メルマガサイトからお願いします。) ☆本誌に掲載されている評価、感想等はあくまでも個人のものであり、特定の 団体、個人等を中傷する意図はありません。掲載された内容に起因するトラブ ルには一切関知いたしません。また、記事の無断転載はお断りします。 ●Copyright(c)1999-2009 ぽち fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp ====================================================================



