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2008/07/07

[Cinemaの王国 vol.527]〜『西の魔女が死んだ』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.527(2008. 7. 7)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観るライター(ぽち)が、
映画館で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。配給会社など映画関係者
からの便宜供与は一切受けていません。
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珍しく月曜の発行です。これまでは原則として水木金に発行していましたが、
記事が書けたら、もったいぶらないで早めに発行するのもいいかと……。つい
でに今日は七夕だし(笑)。
ということで『西の魔女が死んだ』をお届けします。次は水曜発行の予定です。

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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ―『西の魔女が死んだ』―
◆2.メールちょうだい
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! 〜『西の魔女が死んだ』〜
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●『西の魔女が死んだ』
(2008年 日本)(上映時間1時間55分)
監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一
*恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開中
ホームページ http://nishimajo.com/
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<ストーリー>
学校へ行くことが苦痛になってしまった中学生のまい(高橋真悠)は、田舎に
住むイギリス人の祖母(サチ・パーカー)の家に預けられる。大自然に囲まれ
て祖母と暮らすうちに、少しずつまいの心はほぐれていくが、やがてある出来
事が起きる……。

<レビュー>
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重たいテーマ性や苦味も持った、少女と祖母のふれあいの物語
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梨木香歩のロングセラー小説の映画化。どちらかというと、子ども向きの感動
ストーリーなのかと思ったら、だいぶ感じが違いました。

田舎に住む祖母が死にそうだという報せで、母と娘が車で田舎に向かいます。
そこで娘は2年前の出来事を回想します。学校が嫌いになった彼女は、母の勧め
で、日本人の夫に先立たれてから田舎で一人暮らしをしている祖母の家で暮ら
すことになったのです……。

面白いのが、この祖母が魔女の家系だというところ。自分も魔女になりたいと
思った少女に対して、祖母は魔女修行を命じます。といっても、それは規則正
しい生活をするとか、ごく普通のことなんですけどね。それが少女にとっては
なかなか難しかったりします。

それでも、一緒に野いちごを摘んでジャムをつくったり、いろんなお話をした
り、美しい大自然と触れ合ううちに、少女は少しずつ元気になっていく。そん
なお話です。

ただし、ただの少女の成長物語ではなく、そこにはかなり重たいテーマが横た
わっています。

人間は死んだらどこへ行くのか。魂と肉体との関係はどうなっているのか。祖
母と少女の会話などを通して、そうしたテーマに迫っていきます。また、人間
の感情についても話が及びます。特に、憎悪という感情の怖さについて。さら
に、孤立を恐れずあくまでも自分を通すのか、あるいは周囲と妥協して仲良く
やるのかという人間の生き方の問題も取り上げられます。うーむ、大人にとっ
てもかなり深みを持った映画ですね。これは。

後半の展開も、この手の映画としては異質。少女が元気になって、メデタシメ
デタシで感動のエンディングに突入するかと思いきや、そうはなりません。後
半で少女と祖母にとって衝撃的なある事件が起き、それをめぐって、2人の間に
ミゾができます。そして、やがてそのミゾは簡単には埋められないものになっ
てしまうのです。

重たいテーマと意外なストーリー展開によって、ありがちな感動ストーリーと
は違う映画になっています。ストレートな感動よりも、むしろ苦くて、重たい
雰囲気が漂います。

それでも、ラストはホッとします。祖母の残したメッセージが、さりげない感
動を呼び起こします。

祖母役のサチ・パーカーの透明感のある演技がいいですね。日本語もうまいし。
いったい誰なのかと思ったら、往年の名女優シャーリー・マクレーンの娘さん
だそうです。

少女役の高橋真悠は、どこにでもいそうな感じなのがいいですね。ヘンに演じ
すぎないで、自然に演じていて好感が持てます。

傷ついた少女と不思議な祖母との交流を通して、少女が成長していく物語。た
だし、ストレートな感動物語にせず、様々なことを考えさせる映画にしたとこ
ろに、つくり手のマジメさが感じ取れました。

《ぽちの満足度》
★★★☆☆

《ぽちのオススメ度》
★★★☆☆
(ストレートな感動より、ジンワリした感動が味わえる映画。けっこう深みが
あります。)
                             (ぽち)

〔鑑賞データ〕
2008年7月4日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後12時15分の回

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◆2.メールちょうだいッ!!
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「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。

▼(そのこ)さんから、『インディ・ジョーンズ』の感想をいただきました。
<やっぱり年取ったみたい、インディ教授… でも、核実験にも敵の銃にも、3
回の滝にも(笑)不死身の教授は素敵。なんと言っても色気があるし…色気に
年齢は関係なし!わざわざ映画館に足運んでまで見たい映画の醍醐味を…テー
マ曲と共に大いに楽しみました。>

ありがとうございました。

みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp

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◆3.ぽちのひとりごと
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*七夕とはいえ、何も行事はなし。だいたい天気が悪くて、星が見えそうにな
いよね〜。ちなみに、七夕には、そうめんを食べるのが昔からの風習らしいで
す。
                           (ぽち)

〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜◇〜
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