Cosmy/子供ステーション  RSSを登録する

宇宙・地球・人間を考えるメールマガジン。子供の皆さんにのびのびと育っていただきたいという思いを胸に、子供と大人の上手な関係や、楽しいことを見つけられる社会作りを考えます。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2007/07/31

Cosmy/子供ステーション No.36

★===============================
 Cosmy☆コズミィ/子供ステーション  No.36    2007.07.31
  ===============================★

手作りのプラネタリウム


この7月は小学校へ出向いた「出張授業」をたくさん受け持ち、
大変ながらも楽しい時間を過ごすことができました。

その中のひとつ、ある小学校の4年生4クラスで工作をすることに
なりました。いろいろ検討した結果、星空の学習と豆電球の学習を
組み合わせて、プラネタリウムの手作りを行うことにしました。

   ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★

全部で130人を越す生徒さんです。全員揃っての星空教室を1校時、
各クラスごとに工作を1校時ずつ、合計5校時という丸一日がかりの
授業計画となりました。

学校の学年主任の先生によれば「この人数の多さが、外部講師を
お呼びするときにネックとなる」とのこと。その意味は、実際に
自分が担当してよく分かりました。

単純にみんなの前でお話しをする、と言うだけでしたら、お話しの
準備だけで済みます。でも工作を行うとなると、材料やその加工、
必要な道具などを全て整えなくてはなりません。予算のない公立学校
では、買えるものも必要最低限です。

苦労して材料を探し、必要最低限のものを最安値で揃えるのに
たっぷり半月かかりました。さらには下準備が必要です。
できることなら最初から最後までこども達自身がやれればベストですが、
工作用紙に設計図をコピーし、切り出し、組み立てて豆電球を仕込み、
星空の穴を開けて…という全行程を行うと、とても1校時の工作枠では
収まりません。本当にこども達にやってほしいことは何かを絞り込み、
それ以外は事前に済ませておくことが必要でした。

現在の小学生は飽きっぽいということもあり、興味が持続できる
工作レベルを考える必要もあります。簡単すぎず、難しすぎず…
時間も長すぎず、短すぎず…当然こども達は能力のばらつきが
ありますから、それもきちんと予測しなくてはならないのです。
「ちょっと難しかったけど、良いものができた!」という感触を
授業の中で実現しなくてはなりません。

このように考え、工作用紙を設計図に沿って切り出す作業は事前に
済ませる必要が出てきました。もちろん機械で自動化できるもの
ではありません。完全なオリジナル工作ですから、130人分以上の
カッティング作業を前に、相当の覚悟が必要でした。

覚悟を決めて丸1週間、昼間は普通のサラリーマンですから、夜中に
ろくに眠らずひたすら工作用紙をカッターで切る作業を続けました。
最後は握力が無くなってきて辛かったのですが、なんとか終えることが
できました。

   ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★

当日は職場に休みをいただき、朝早くから学校へ出向きました。

事前準備をきちんとしたおかげで、当日は生徒全員がほぼ時間内に
工作を完成させることができました。豆電球を仕込み、部屋を暗く
して、号令と共にスイッチを入れると、壁に映し出される数々の星座。
「うわぁ、きれい!」というこども達の声に、苦労も吹き飛びました。

この瞬間、きっとこども達の心のスイッチも入ったことでしょう。
星に興味を持ち始めたり、工作に関心がでてきたり、豆電球が光るのに
不思議さを覚えたり、友達の工作を手伝うことに意味を感じたり…
「もっと続けたい!」というこども達の言葉を残し、授業を終える
ことができました。

事前にどれほどの苦労があったかということは、この授業を企画した
先生方にも分からないでしょう。もちろん「こんなに苦労したんだよ」
なんてことを、わざわざこども達に伝えることもしませんでした。

それはきっと、こども達が立派に成長し、自分が人に何かしてあげる
立場に立ったとき、初めて理解できることです。

その時、本人が「面倒な苦労はしたくない」と思わずに、次の世代の
ために努力しようと自然に考えられるような人間になってほしい。
今回の自分の覚悟や苦労は、そのためにある気がしました。

   ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★

何日かして、お礼の文集が届きました。
「家に帰ってお母さんに見せたら、すごいねってほめられました」
「弟に見せたら、ぼくも作りたいって言われました」
「寝る前に部屋を暗くして天井に映すと、よく眠れます」
そんな言葉がたくさん綴られていました。

とてもとても小さな工作ですが、これがこども達の意欲に結びつき、
次のステップへの足がかりになってくれたら、と願います。

                        (みゃお)

 ★=========================
   発行:Cosmy☆コズミィ 
    宇宙・地球・人間を考えるメールマガジン
     ◎星空セラピー<21410> ◎子供ステーション<21419>
     ◎恋愛を見つめて<21418> ◎生命の泉<23813>
     ☆バックナンバー http://homepage1.nifty.com/cosmy/
     ☆姉妹サイト ほんのり光房
      http://www.asahi-net.or.jp/〜hw9a-kbnw/hikari/honnori.html
      ==========================★
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る