2001/09/19
Cosmy/子供ステーション No.23
★=============================== Cosmy☆コズミィ/子供ステーション No.23 2001.09.19 ===============================★ お水をいただく 暑かった夏も過ぎて、子供たちも運動会のシーズンです。 時折吹くそよ風が心地よくて、灼熱の日々よりもずっと登下校が 楽しくなるのでしょう。 ぼくが小学生のころは、道ばたに自動販売機などがほとんど ありませんでしたから、ゆっくり歩いて30分かかった下校の道のりは 結構のどが渇いたものでした。もっとも、販売機があったところで 買うことはなかったでしょうけれど。 道通りに歩かず、金色の穂をもたげる稲の中を歩けば、 少しは涼しかったことを思い出します。 それでものどが渇くときは、途中の家々の庭におじゃまして、 「お水ください!」と言ったものでした。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 度々寄らせていただくお家の方は、たいていどこでも親切で、 一緒にお水をもらいに入っていく子供たちの頭数を数えて、 わざわざお茶碗を用意してくださいました。 またお茶碗が足りないときは、ひとつのコップで回し飲みすることも ありました。 つっけんどんなお父さんが出てくるお家では、 「おう、そこに蛇口あるから勝手に飲めや。」という感じでした。 皆でかわりばんこに飲みながら、わいわい楽しかったものです。 そのお家に犬や猫が居たなら、もう大騒ぎ。 動物たちもさぞ迷惑だったことでしょう。 こんな小さなことですが、そこに何か大切なものがあったなって、 最近思うんです。それがなんなのかはよく分からないのですが。 そういえば、雨宿りをさせていただいたこともありましたっけ。 軒下に顔を連ねて、大粒の雨がぽたり、ぽたりと落ちるのを ずーっと眺めていました。雨宿りをしているのに、 雨足が強くなってくると、みんなで妙に興奮しましたね。 子供の足で30分の道のりは長いものです。 道中にはお家があまり無くて、お水をいただくところも 限られてはいましたが、なんだか、大人の人に守られているなあっていう 広い安心感が、そこにはありました。 いえ、今思い出して、そう感じているのかも知れません。 子供の心では、そんなことまで考えることはないかも知れないですからね。 それで良いのだと思います。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 少しオトナになって、中学生や高校生になったころに、 小さな子供たちが自分の家の庭にどかどか入ってきて、 「お水ください!」って言われたことがありました。 最初ビックリして、「あ、お水・・お水ね?」と変に緊張してしまいましたが、 そのとき初めて「立場」が変わったことを感じたものです。 自分たちがそうであったように、がさつな子供たちではあったけれど、 丁寧にコップを用意して、みんなが気持ちよくお水を飲めるようにと、 ずっと側にいてあげました。 おいしそうに水を飲む子供たちの顔を見ていると幸せでした。 自分がまだまだ子供だったにもかかわらず、とても大事なもの、 とても嬉しいことを感じることができました。 そこが自分の知らないお家でも、お水をいただきにいく子供たち。 それが自分の知らない子供でも、お水を出してあげた大人たち。 紛れもなく、疑いようのない「安心」が、喉だけでなく、 心を潤してくれていました。 それが、ごくごく当たり前の、初秋の田舎の風景でした。 (みゃお) ※このところ発行が大変滞ってしまい、申し訳ありませんでした。 体調が少し良くなりましたので、また少しずつ書きたいと思います。 ※山形県さんのご依頼で、「2001年奥の細道」(インパク出典)の 旅フォーラムのコーナーにエッセイを書かせていただきました。 よろしければご覧ください。 http://www.tabi2001.com/ ★========================= 発行:Cosmy☆コズミィ 宇宙・地球・人間を考えるメールマガジン ◎星空セラピー<21410> ◎子供ステーション<21419> ◎恋愛を見つめて<21418> ◎生命の泉<23813> ☆バックナンバー http://homepage1.nifty.com/cosmy/ ==========================★


