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2009/11/13

「億の近道」 2009/11/13

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投資情報メールマガジン                   2009/11/13

             イ意 の 近 道

         -プロが導く「億」資産への近道-   週5回発行
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             -本日の目次-
          (本日の担当:村田雅志)

    ◆コラム「グローバル投資のポイント(160)」:村田 雅志

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◆お知らせ◆

10周年記念イベントのミニセミナーとパネルディスカッションを開催予定で
すが、ミニセミナー及びパネリストとして山本潤氏が確定いたしました。
あとの講師並びにパネリストは決定しだい順次お知らせして参ります。

日時:12月5日(土) 13:30~16:30
場所:新宿NSビル30階 ホールA
会費:10,000円
出演:山本潤氏(水曜日担当執筆者)ほか
備考:セミナー終了後、懇親会開催予定(別途実費)

以下のページより申込み下さい。皆様のご参加をお待ちいたしております。

お申し込みページ:http://www.iforum.jp/semi006.htm

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◆コラム「グローバル投資のポイント(160)」

■ドル安を示しているに過ぎない金価格の上昇■

 すでにご存知の方も多いと思いますが、ここ数日、金価格の上昇が続いてい
ます。11月11日の金先物価格(NYマーカンタイル取引所)は、終値で前
日比12.10ドル高の1オンス1,114.60ドルと史上最高値を更新し
ています。

 金価格が上昇する背景として、ドル安が指摘されています。米国では失業率
が10.2%を記録するなど景気先行き不安が高いほか、ゼロ金利政策・量的
緩和政策の長期化が避けられないとの見方が強まり、ドルの下落が続いていま
す。金の価値が一定であれば、ドル安に伴い、ドル建ての金価格が上昇する、
ということになります。

 ただ、仮にドル安によってドル建ての金価格が上昇したのであれば、円建て
やユーロ建ての金価格は変わらないはずです。しかし実際には、円建ての金価
格も上昇しています。日本で金先物取引をしている東京工業品取引所では、1
1月12日に1グラム3,247円(清算値)と年初来高値を記録しています。

 ドル建てだけでなく、円建てでも金価格が上昇していることから、金に対す
る需要の高まりを指摘する声もあります。11月2日、インド準備銀行(中央
銀行)は、IMF(国際通貨基金)から200トンの金を購入したことが判明
しています。また今年に入り、中国が金保有量を600トンから1,054ト
ン、ロシアが495トンから568トンに増やしています。

 たしかに金需要が高まり、金価格がどの通貨建てでも上昇傾向にあるのは事
実でしょう。しかし、ドル建てに比べれば他通貨建ての上昇ペースは緩やかで
す。また、物価上昇の影響を加味した実質ベースで金価格をみると、1980
年代につけた1オンス875ドルは、現在の2,200ドルに相当します。つ
まり実質ベースで見れば、現在の金価格は、実質ベースの史上最高値の半値程
度といえます。

 そもそも、新興国が金保有高を進めているのは、ドル安によってドル建て資
産が目減りすることを懸念したためといわれています。金需要の高まりも、ド
ル安によるものとすれば、金価格の上昇の主因はドル安といえます。

 日本に住む我々とすれば、ドル安による金価格の上昇が、上昇ペースが緩や
かとはいえ、円建ての金価格にも波及していることを懸念すべきと思います。
言い換えれば、現在のドル円レートは、ドル安の流れを反映しきれていないと
もいえます。日本経済の脆弱性を考えれば、ドル安・円安のシナリオも十分あ
りえますが、ドル安の流れがドル円にも波及すれば、ドル円はさらに下落する
展開となります。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

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