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2009/07/04

「億の近道」 2009/07/03

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投資情報メールマガジン                   2009/07/03
             イ意 の 近 道

         -プロが導く「億」資産への近道-   週5回発行
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             -本日の目次-
        (本日の担当:村田雅志&番頭さん)

   ◆コラム「グローバル投資のポイント(144)」:村田 雅志
   ◆コラム「プライベートバンクの真髄」:番頭さん

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◆コラム「グローバル投資のポイント(144)」

■個人投資家ほど注意したい中国株上昇の背景■

 ロイターは、上海証券報の報道を引用し、中国政府系シンクタンクの研究員
が、中国での資産バブルの可能性を指摘したと報じています。報道によると、
国務院発展研究センターの上級研究員である魏加寧(Wei Jianing)氏は、中
国の新規融資の半分近くが株式や不動産といった金融資産に流れ込み、資産価
格を押し上げていると指摘したそうです。

 こうした指摘の背景には、銀行融資の急速な拡大があります。
 今年1月~5月の新規銀行融資の増加額は、約5兆8000億元に達し、昨
年1年間の増加額(4兆9100億元)を大きく上回っています。ここまで融
資が急速に拡大したこともあり、中国の金融当局者も、株式や不動産への投資
に融資がまわされているため、と推察したようです。中国銀行業監督管理委員
会は、6月に入り「緊急」とした通達を銀行に送り、月末に融資が急増するこ
とのないよう指導するとともに、銀行融資が株式・不動産投資に違法に利用さ
れていないかを調査するチームを派遣したそうです。

 中国の名目GDPは約30兆元ですので、5カ月分の名目GDPは12.5
兆元となります。言い換えれば、今年1月~5月の新規銀行融資の増加分は、
名目GDPの46%に相当します。日本でいえば、新規銀行融資が、わずか5
カ月で235兆円も増えたことになります。
 いくら中国の経済成長率が高いとはいっても、これだけの金額全てを実体経
済だけで引き受けられるとは思えません。金額の大小は不明ですが、新規銀行
融資の一部が株式や不動産投資に回っているのは、否定できないと思われます。

 最近、中国株の上昇が続いています。中国株の代表的な指数である上海総合
指数は、6月26日に2928.211と、3日連続で年初来高値を更新しま
した。また、中国株の好調もあって、国内で販売されている中国株ファンドは、
7カ月連続で資金が流入超の状態です。今月に入っても、「インベスコ中国株
式ファンド」や「日興フォルティス中国A株ファンド(愛称:万里)」など、
中国株ファンドの大型設定が相次いでいます。

 中国が、世界的な不況の中でも高成長を続ける期待が高まっているのは事実
ですが、中国株の上昇が、単に高い経済成長だけで説明されているわけでもな
さそうです。中国の金融当局が、株式や不動産への投資に銀行融資が使われな
いよう、規制を強める可能性も否定できません。中国株が上昇し、中国株ファ
ンドへの資金流入が続いていることで、乗り遅れまいと、中国株への投資を検
討される個人投資家も増えているのかもしれません。もしかしたら、こういう
時こそ、少し慎重な姿勢を強めたほうが、長期的には正解のような気もしてい
ます。

村田雅志(むらた・まさし)
(FXCMジャパン・チーフエコノミスト)

<筆者について>
三和総合研究所、三和銀行にて産業機械アナリスト、
UFJ総合研究所にてエコノミストとして活動後、
2004年にGCIアセットマネジメント入社。
2005年9月にGCIキャピタル・チーフエコノミスト。
2009年4月より専修大学客員教授。
2009年6月より現職。

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◆コラム「プライベートバンクの真髄」

 今、タックスヘイブンや一部のプライベートバンキング業務を行い上場して
いるグローバルバンクの問題で、昨年より紙面を賑わせる事が多くなっており
ます。
 上場している銀行では株主がいるのでどうしても短期的収益を求めなくては
ならないので、収益を上げる為に担当者が脱税幇助に加担したりする事は往々
に考えられます。一部の銀行ではジャパンデスクを開設し組織的にこのような
問題に関与していた所もあるようです。

 しかし、クライアントサイドの立場から考えてみるとこのような事が問題に
なり、サービスに影響が出たり、口座を閉鎖しなくてはならないという事態に
もなりかねない為、やはりそのような金融機関とは距離をおいた方が無難だと
思います。

以下、この連載の第1回目から引用します。

--------
プライベートバンクとはスイスプライベートバンカーズ協会(Swiss Private 
Bankers Association)に登録されている、単独のパートナー、または登録さ
れたパートナーシップ、有限パートナーシップ、または持ち株式有限パートナ
ーシップによる銀行に限るとしている。ただし、パートナーのうち、いずれか
1名またはそれ以上が無限責任を負う形式でなければいけない。
 同協会に登録されているプライベートバンクは下記リストの14行の銀行の
みであり、どの銀行も150年~200年の歴史がある由緒ある銀行である。
本来はこのスイスプライベートバンカー協会に属するプライベートバンクに勤
務するバンカーに限ってプライベートバンカーと呼ぶ事ができる。これはスイ
スの銀行法で明確に規定されている。

【スイスプライベートバンカー協会に属するプライベートバンク】

Baumann & Cie www.baumann-banquiers.com
Bordier & Cie www.bordier.com
E. Gutzwiller & Cie Banquiers www.gutzwiller.ch
Gonet & Cie www.banquegonet.ch
Hottinger & Cie www.hottinger.com
Landolt & Cie www.landoltetcie.ch
La Roche & Co Banquiers www.larochebanquiers.ch
Lombard Odier Darier Hentsch & Cie www.lodh.com
Mirabaud & Cie www.mirabaud.com
Mourgue d'Algue & Cie www.mabank.ch
Pictet & Cie www.pictet.com
Rahn & Bodmer www.rahnbodmer.com
Reichmuth & Co www.reichmuthco.ch
Wegelin & Co.Gesellschafter Bruderer, Hummler, Tolle & Co www.wegelin.com
(出典:http://www.swissprivatebankers.com/en)

 Pictet & Cie 、Lombard Odier Darier Hentsch & Cieの2行はプライベート
バンクの中では大手であり日本の読者の方も耳にした事があるかもしれない。
 しかし、プライベートバンクは大々的な宣伝を行わない為、知る人ぞ知る銀
行と言わざるをえない。

全文はこちら↓
http://okuchika.jugem.jp/?eid=2121

--------

 上記の表の中のプライベートバンクのバンカーとの面識がありますが、今ま
でに脱税に関わるような提案は聞いた事がありません。彼らは数百年の伝統の
中で自分達の顧客を守る方法、そして信頼を失う事の怖さを知っております。
 また、多くのバンカーが本来の顧客の立場にたった長期的戦略に基づいた提
案を実施し、資産の保全に重点をおきます。ある程度の資産が出来た段階にお
いては資産運用で更に増やそうとするより、如何に資産を管理して貰い、次の
世代に効率的にその資産を引き継ぐかの方が重要である為です。
 クライアントの中には提案が保守的である為、満足できない方もいると思い
ますが、そのような場合には積極的な運用を得意とする別の金融機関と使い分
けて取引をする事をお勧めします。

 先日、面談したバンカーの方が、ある世帯と取引を開始するまでに数年間提
案し続けたと話しておりました。やはりこのような姿勢の取引というのは、余
程の余裕がなければできない事だと思います。またこのような姿勢の背景には、
数百年も営業し続け、クライアントの資産を保全してきたという確固たる自信
があるのだと思います。

(番頭さん)

【筆者プロフィール】
 大学卒業後、某都市銀行勤務、某外資銀行勤務を経て独立。専門は個人富裕
層業務。
 幼少期に6年間ドイツで過ごし帰国、その時の経験が後の人生に大きく影響。
日本人の基本的なフィナンシャルリテラシーの向上を願いつつ日々奔走中。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者
の皆様が損失を被っても当方は一切の責任を負いません。)

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編集者:億の近道発行プロジェクト
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