2009/06/24
「億の近道」 2009/06/23
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 投資情報メールマガジン 2009/06/23 イ意 の 近 道 −プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【ご挨拶】 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目 指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」 の資産を目指し、自立した投資家への道を歩みましょう! ★当メルマガは等長フォントでの閲覧を前提にしております★ =================================== −本日の目次− (本日の担当:石川臨太郎) ◆コラム「定年後は株で楽しく暮らしたい(113)」:石川 臨太郎 =================================== ◆コラム「連載:ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい」 ■第113回■ 今日は、すでに開示されている情報の積み重ねのなかで、T&K TOKA の増益予想を行なってみたいと思います。「インドネシア子会社の固定資産売 却益と、円貨借入の為替差益」を利用して、その部分だけでいくら増益になる かの推定です。 本業部分については、私にもまったく分かりません。ただ前年第4四半期の 製造業の生産の落ち込みは異常に厳しかったので、各社の業績予想も保守的な ものになっていると考えられます。しかし、ニュースなどで確認している限り においては、減産の割合が改善してきているので、もしかしたら本業部分での 業績も予想以上になるかもしれないという期待だけは持っています。 ここでの増益予想は「インドネシア子会社の固定資産売却益と、円貨借入の 為替差益」だけの分に限定したいと思います。それでもかなり大きい増益にな ると考えています。 まずはT&K TOKAの資産価値の再確認をしたいと思います。2009 年3月期の決算短信から計算したT&K TOKAの資産価値を見て見ます。 現・預金45.1億円+投資有価証券18.3億円+売掛債権(売掛金+受 取手形)136.6億円+在庫57.6億円+土地簿価56.5億円−全部の 負債(他人資本全部)184.6億円=129.5億円。 時価総額は6月19日の終値の株価914円で計算すると、114億円にな ります。決算短信発表時の自己株式は株数に含めず計算しています。 東京本社と埼玉工場だけの土地を前年の近隣公示地の価格を参考に推定する と92.5億円程度の含み益がありそうです。 土地を除いた固定資産など、上記の資産価値に計上しなかった、資産を見て みます。 (建物142.1億円+設備152.2億円−減価償却累計184.9億円) +その他の資産26.1億円=135.5億円。 総資産449.6億円+土地含み92.5億円=542.1億円と時価総額 114億円を比較しても、まだ随分に割安だと感じます。 しかしこの資料を作っていて気がついたのは固定資産売却に伴う最終残金は 今年の5月に入金となりましたが、前に受け取った資金は、決算書のどこに反 映されているのかということです。 土地の簿価はIRによるとインドネシア子会社の土地簿価0.49億円は、 まだそのままでしょう。バランス・シートを過去数年分比べてみて、受け取っ た資金は仮受金として処理していると推定しました。土地の契約後最初に手付 金を受け取ったあとのバランス・シートに仮受金という科目が出てきます。毎 期大きく動いていますが、それだけ為替の変動が大きいのだと思います。 2009年3月期の決算短信だと仮受金の金額は6.29億円。トータル売 却額は5月29日のIRによると9.7億円が売却代金で売却益は8.89億 円ということです。 http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090529/5okr5z/140120090529009991.pdf このことで何が分かるのかというと、資産価値を計算する時資産から控除し た全部の負債(他人資本全部)184.6億円の中には6.29億円の仮受金 が入っているので、実は資産価値は6.29億円分高かったということです。 確実に資産に変化する金額だからです。この分だけでもT&K TOKAの資 産価値は大きく増加します。 前置きはこのくらいにして、為替変動と固定資産売却益による分だけでどの くらい最終利益が増益になるかを予想してみます。 為替差益を考えないで、そのまま売却益を5月8日の決算短信における経常 利益の予想額に固定資産売却益をプラスして経常利益を再計算してみます。 http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20090508/5my5h4/140120090501075832.pdf 5月8日の決算短信の通期経常利益24.2億円。税金を40%払うとする と税引き後利益は14.52億円になります。 経常利益24.2億円+固定資産売却益8.89億円=33.09億円。 税金を40%控除すると税引き後の利益は19.85億円となります。 5月8日の決算短信の業績予想では税引き後利益は16.6億円となってい ます。ここで約3億円分を過少評価して堅めに業績予想をしていると推定でき ます。 次に2009年3月期決算短信の関係会社貸付金の金額である20億円と堅 めに想定しました。 計算の根拠:2008年3月期の有価証券報告書には以下のように書かれて います。 『インドネシアの子会社であります株式会社チマニートオカ(現地通貨:イン ドネシア・ルピア)は、外貨建て(円建て)の借入金(平成20年3月31日 現在の残高:4,852百万円)を有しております。』(この時の親会社の関 連会社長短貸付額の合計は37.3億円です) http://ja.exchange-rates.org/history/JPY/IDR/T 為替は毎日変動しますから、あくまでも6月19日時点ではこうなっている ということです。12月31日0.00826→6月19日0.00936。 20億円の円貨借入に対し子会社の決算期である2008年12月期比でイ ンドネシア・ルピア高13%とすると、2.6億円の為替差益。 もう一度、当初の経常利益24.2億円+売却益8.85億円+為替差益2. 6億円=35.65億円。 税金を40%とすると税引き後利益は21.39億円。一株利益は171. 0円となります。会社の予想133.03円より37.97円増益になる予想 となります。 情報感度の低い投資家は、直近の会社四季報の会社より低い一株利益予想1 28.2円を想定しているかもしれません。すでに開示されている情報を積み 重ねることで、情報感度の低い投資家より一歩進んだ業績予想が可能になると 考えます。 かなり大きな増益額になるために、T&K TOKAは増益修正のIRをル ールに基づいて行なうと思います。前回の決算短信発表後の急激な株価上昇の 再現があるかもしれません。ただ株価がどう動くかは、他の投資家の総合的な 動きで決まるので、誰にも予測はつきません。その時の市場の環境にも左右さ れます。 だからT&K TOKAの株価が上がるのか下がるのかの予測は、私にも、 誰にもできないことです。また為替差益や固定資産売却益は一時的なものでし かありません。本業の業績が一番大切なことです。 最後にその点を強調して再度書かせていただいて、本日の締めとしたいと思 います。 為替差益や固定資産売却益での増益修正は、T&K TOKAの株価が上が るための刺激材料になるかもしれませんが、本当に大事なのはT&K TOK AのUVインクの将来性、これからの需要がどうなるかということだと考えて います。その点についても以下の理由で、私としてはかなり安心しています。 T&K TOKAを調べた時は、当然に過去の有価証券報告書や子会社の固 定資産益に関する過去のIRもしっかり読みました。 そして、印刷インキの日本トップ企業であるライバル企業の東洋インキ製造、 UVインクも作っているけど、むしろその原材料を作っている四国化成、UV インク用のプリンターに力を入れているローランドDG、T&K TOKAの 製品を一番買ってくれているJSRのIRにも、UVインクの将来性などを、 いろいろな質問をさせていただきヒントをたっぷりいただきました。 それらを総合的にまとめてみると、現在日本でUVインクがインク全体の3 %のシェアしか占めていない。その理由はコスト高でした。 (1)UVインキは原価が高い (2)印刷機に紫外線を照射する装置を装着しなければならない このようなコスト面の原因で、一般の商業印刷に普及はできていなかったと いうことが分かりました。使いたいけれど、コストが高いので一般商業印刷に までは使えなかった。 しかし、日本でもすでにパッケージ・ラベル、帳票類等にUVインキは幅広 く使用されてきて、その良さは認識されてきていること。そして使用用途の拡 大が進み始めていること。そのためにインキメーカーや印刷機のメーカーが使 用用途の拡大を目指して営業活動などで努力をしているということ。 そして今では、ほとんどの印刷機にUV照射機が装着できるようになってい ること。最近ではLEDランプの開発が進んでおり、低電力化(CO2削減) が図られていること。 したがって、関連各社は更にUVインキが伸びると考えているということ。 普及しなかったボトルネックが解消し始めているのが大きいですね。本業でも 大いに伸びそうな点が、一番投資していて安心なところだと考えています。 ※なお、もう一段突っ込んだ内容を有料メールマガジン「生涯パートナー銘柄 の研究」へ掲載しておりますので、有料購読者の方は是非ご参照下さい。 経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎 (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し ては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者 の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。) このコラムはいかがでしたか?面白かった・役に立ったと思った方は 是非ワンクリックをお願いいたします! 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