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2008/06/24

気刊 monologue No.01196 08.06.24

_____気_刊__m_o_n_o_l_o_g_u_e__________No.01196_08.06.24
               http://www.tsunabuchi.com/


  英国美術の現代史 ターナー賞の歩み


   森美術館でおこなわれている
   「英国美術の現代史 ターナー賞の歩み」を見てきた。
   写真家のテラウチマサトさんがかつて
   「写真には二種類ある刺激的な写真とそうでない写真」
   と言った。
   刺激的な写真とは、
   それを見ると何か意見をいいたくなる、そんな写真。
   決定的瞬間だったり、残酷な写真だったり、
   よほど努力をしないと撮れないような写真だ。
   一方で「そうでない写真」は
   ありふれた風景であったり、
   落ち着いた情景であったり、
   ゆるやかな時間が流れているような写真。
   これを美術作品に応用して
   「刺激的な作品とそうでない作品」と考えると
   ターナー賞の作品にもこの二種類の作品がそれぞれあった。
   もっとも刺激的な作品は「母と子、分断されて」
   という作品だ。
   牛の親子がそれぞれにすっぱり真ん中から切断され
   アクリル詰めにされた作品。
   ふたつに分断された身体のあいだには空間があり、
   そこに入ると牛の内臓が見える。
   「牛の気持ちにはなれないのか」と
   叫びたくなるような作品だった。
   http://www.art-inn.jp/tokushu/images/turner/11.jpg
   一方で静かな作品というものに
   一番、二番と順序はなかなかつけられないが、
   僕がもっとも好きになったのは
   リチャード・ロングの「スイス花崗岩の環」という
   作品だった。
   細長く切り出された花崗岩が床に並べられて
   環状になっているものだ。
   ただ石が並べられているだけなのだが
   妙に気になった。
   http://www.art-inn.jp/tokushu/images/turner/06.jpg
   時々スピリチュアルな人に
   「あなたは石の文明の人ね」と言われるのだが、
   この作品を見て、そうかもなと思った。

   「英国美術の現代史 ターナー賞の歩み」Art inn レポート
   http://www.art-inn.jp/tokushu/001153.html


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