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楽しくて奥が深い汚水処理の世界。水処理に携わる人、関心ある人の情報交換と交流。観光地の公衆トイレから、農村、養豚(畜産)排水の分野。下水道、集落排水、合併浄化槽、各種特殊処理法まで。

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2008/12/15

水処理倶楽部通信 368 2008/12/15

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■□水処理倶楽部通信■□第368号 2008/12/15(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ デンマーク研修旅行記 その35

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■■ お知らせ ■■
●デンマーク研修旅行記は、移動式固液分離機の続きです。
●本通信は、皆様からの情報にて成り立っております。「水」と付いていれば、
下水から湧き水まで、さらには環境に関わる話題も含めて幅広く取り上げており
ます。これはという話題や新製品情報などのご投稿をお待ちしております。なお、
ご投稿の際は、ペンネームもしくは無記名希望を明記してください。よろしくお
願いします。

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■■ 水の旅 ■■

デンマーク研修旅行記
その35 〜移動式固液分離機(3)〜
           長峰 孝文
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 デンマーク農業科学研究所の研究者Moller氏が、固液分離の意義について説明
してくれました。

2)固液分離の意義
 この装置は、ふん尿スラリーを固液分離するように設計しました。スラリーそ
のままをメタン発酵させた場合、ガスの発生量が12m3/t程度です。スラリーを
固液分離した固形分をメタン発酵させると、ガスが50m3/t程度出ます。つまり、
固液分離した固形分ならば、エネルギー価値の高いので、輸送コストを下げるこ
とができます。

 スラリーの固形分の濃度は、30〜40%で、メタン発酵をすると2.5%に
なります。スラリーに、この固液分離した固形分を加えて、固形分濃度を70〜
80%に上げてメタン発酵させても、発酵後の固形分濃度は3%にしかなりませ
ん。つまし、固形分の消化率が上昇します。

 施用した窒素がどの程度大麦と小麦に吸収されるのかを試験した。その結果、
窒素の利用率は
  豚のふん尿スラリー 62〜72%
  牛のふん尿スラリー 42〜53%
  メタン発酵消化液  60〜80%
  固液分離した固形分 34〜47%
  固液分離した液分  96〜91%
でした。固液分離すると、窒素の80%が液分に行くので、固形分と液相分を合
わせると86%の利用率となります。固形分の利用率が低いですが、固形分から
はアンモニアの揮散が少ないので、環境への悪影響が少ないです。

 デンマークのアニマルユニットによると、小麦畑で180kg/haの窒素を投入
ができます(EUの硝酸指令は170kg/ha以下)。しかし、デンマークではリン
も規制されており、家畜ふん尿の場合、こちらの方の規制を先に越えてしまうの
で、180kg/haの窒素全てをまかなうことはできません。一般的に、家畜ふん
尿の散布は、窒素量の120kg/ha程度で、残りの60kg/haは、化学肥料を使用
しています。このリンの制約の問題を改善できれば、窒素の全てを家畜ふん尿で
まかなうことができます。

 デンマークでは固液分離器を普及させるために法的にアニマルユニットを2
5%増加できるようにしました。これは、アンモニアの揮散防止、ふん尿の成分
は窒素に対してリンが2倍ある問題を回避するといった目的のため、1年前に制
定されました。実際のところは、デンマークの政権が数年前に、環境保護に厚い
政党から、産業寄りの政党に変わり、理由なしには家畜を増やせないので、環境
に配慮すれば増やせますよというスタンスから、この法律ができました。Moller
氏は、この法律がないと、この移動式固液分離機の意味はない、と言い切ってい
ました。なお、この法律では、さらにアンモニアの除去装置を使うとアニマルユ
ニットを50%まで増加することができます。
(つづく)

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■□水処理倶楽部通信 ■□水処理の情報交換と交流誌■□
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◆発行:水処理倶楽部通信編集委員会
 連絡・投稿先:長峰 mizusyori@mac.com
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【編集後記】近所のディナーパーティーに呼ばれて、子供を引き連れて行きまし
た。そこには、メキシコ大使館に勤めているメキシコ人の青年と、その妹も来て
おり、メキシコ料理を作ってくれました。妹は、兄を尋ねて観光に来ているとこ
ろで、メキシコの食材を持って来ており、その中にFrijoles Bayosというものが
ありました。Bayoという豆の一種を粉にしたもので、熱湯でこねると、小豆色の
ペーストになります。これをトルティヤにのせて食べました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kumio35/17420219.html
によると、Bayoは、うずら豆だそうです。かすかな甘みと風味があり、とてもお
いしかったです。残念ながらFrijoles Bayosは日本に入って来ていないそうです。
(長)


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