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地域住民の顔が見える地方行政は、真の住民分権を実現する責務があります。その実現の後に地方分権が実現できるのでしょう。情報公開と行政情報化は、その手段の一つです。地域住民は、「ICT社会」と「電子自治体」の実現を待っております。

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2009/09/07

週刊「行政情報化推進ニュース」mag2no456

=== Weekly Gyousei Jouhouka News =================

                    週刊「行政情報化推進ニュース」
                       2009/09/07(no456号)

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◎「i-Japan戦略2015、
      その5『電子政府・電子自治体、将来ビジョン及び目標no2』」

 今回は、2.行政オフィス改革、3.行政見える化改革について、事例と私
見を含めて話を進めます。


(前回より)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○「i-Japan戦略2015(IT戦略本部 平成21年7月5日)」
  ~国民主役の「デジタル安心・活力社会」の実現を目指して~

(1) 電子政府・電子自治体分野
・(将来ビジョン及び目標)
1.行政窓口改革

2.行政オフィス改革
 1.行政サービス連携
 2.BPR、電子私書箱の定着により、30%以上のコスト削減。この原資に
て、電子行政サービスへの再投資
3.行政見える化改革
 1.アクセスされた自己情報の追跡を可能とする


・(方策)
1.過去の情報化の評価及び国・地方自治体の連携基盤の整備
2.国民電子私書箱
3.推進体制の強化及び法改正・法制定
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(以上)



○電子政府・電子自治体分野
・(将来ビジョン及び目標)

2.行政オフィス改革
1.行政サービス連携
 行政機関の行政オフィス相互のデータ連携により、行政機関間の情報交換を
ペーパーレス化するとともに、国民にとって不要となる行政手続や添付書類を
廃止する。


・国税と地方税の連携
 1950年に現在の税体系が整備された。所得税法、法人税法など国税及び
地方税法などである。行政の3層構造をそのままに、税務の申告・納付事務が
今でも実施運営されている。
 今求められるのは、国税と地方税における申告・納付の一元化である。特に、
法人税関係は一回の申告・納付とすべきであろう。霞ヶ関WANとLGWAN
はそのために整備されたネットワークでもある。

<私見>
・社会保障カード(案)制度(と国民電子私書箱)
 今後の新たな電子政府・電子自治体の主たるテーマである。

 行政サービス連携の目玉として「社会保障サービス」がクローズアップされ
ている。2つの技術が求められる。
 1つが、データ連携方式、
 2つが、一つのID(シングルサインオン:SSO)方式
である。
 解決策として、2つの方式が考えられる。
 1つが、「フラットモデル」で、住基コードをIDとする方式である。
 2つが、「セクトラルモデル」である。オーストリアのeID方式である。

 日本国民は漠然とした“住基ネット不信論”をもっている。また、自民党大
平内閣時の“国民葬背番号”に対する政治的トラウマがも残っている。このこ
とは、1.のフラットモデル方式採用には、大きな抵抗がありそうである。

 この中で、2.のセクトラルモデル(オーストリアのeID)方式が、今の日
本においてはベターな選択となりそうである。

<事例>
・オーストリアにおける国民ID番号の運用
 オーストリアの国民ID管理方式の特徴は3つのレベルの国民ID番号
(ZMR-Zahl、SourcePIN、ssPIN)を連携して使うことであり、個々で使われる
技術、運営体制、罰則などは、すべて「電子政府法」に明記されている。この
3つのレベルの国民ID番号とその役割は以下の通りである。

(1)国民登録番号(ZMR-Zahl)
 オーストリアでは、出生後すぐに国民登録機関(CRR:Central Register 
of Residents)に登録される。登録時点で、CRRの内部ルールに従った番号
(ZMR-Zahl)がつけられる。この番号は公開される番号であり一生変わらない。
 このほかに、会社を登録する商業登記機関(CR:Commercial Register)、
団体登録機関(RA:Register of Associations)、それに、在オーストリア
外国人はその他登録機関(supR:Supplemental Registers)に登録される。
これらの機関でも、CRRと同様に、登録された企業や団体、外国人に対して
ID番号が発行される。

 日本の、住基コードに近い。しかし違いは、“公開される番号”であり“不
変コード”である。

(2)SourcePIN
 ZMR-Zahlに対して暗号処理(Triple DES:共通鍵暗号方式である「DES」を
三重に適用するようにした方式)を行うことにより、生成されるコード。
 大統領が任命する裁判官、公務員を含む6名からなるデータ保護委員会の管
理のもとで実施される。
 その他については連邦財務省の業務として実施され、暗号の鍵はデータ保護
委員会が管理する。
 作成されたSourcePINは、非公開情報であり、作成後はeIDカードのみに格納
され、本人以外は知ることはできない。もし、SourcePINを作成後本人のeIDカ
ード以外に保存した場合は罰則の対象となる。

 「社会保障カード」で想定される“国民ID”となる。住基カードの空き領
域への書込みが現実解かも・・・ 住基ネット関連の制度改定が必要!。

(3)ssPIN(Sector-specific IDs)
 ssPINは実際にアプリケーションで使われる国民ID番号である。各アプ
リケーションあるいはアプリケーションを提供するセクターにあらかじめ
SectorIDが振られている。
 SourcePINとこのSectorIDをつなぎ合わせた値に対して、
ハッシュ処理を行い、得られた固定長の数値列(ハッシュ値)がssPINで
ある。ハッシュ関数としてSha-1 を使っていて、ハッシュ値は 160ビットで表
される。もちろん、ssPINからSourcePINを推定することはできない。
 法律では、ssPINはssPINの使用が許される管理者を除いて、どこかに記録/
保存することができないことになっており、使う都度作成してサービスを受け
る必要がある
(使う都度に入力→サービスを受ける→消去という手順を踏む)。
 法律に沿ったssPINの運用をしなかった場合は罰金が科せられる。

 このような仕組みにすることにより、市民はアプリケーションごとに異なる
ID番号を利用することができ、万が一、ひとつのアプリケーションのID番号が
盗まれたとしても、そのひとつのID番号を用いてその個人の他の情報を収集す
ることはできない。

 また、データ保護委員会の許可を得る必要があるが、政府は、個人のZMR-Zahl
からsPINを発生させ、次に必要なサービス機関の複数のssPIN を発生させ、必
要な個人情報を収集することができる。
 例えば納税申告の場合など、このような方法によって、個人の納税処理に関
連する情報を統合利用することができ、把握した情報を納税者に提示するサー
ビスを行うことができる。

(参照)
 週刊「行政情報化推進ニュース」 2009/04/06号(no438号)
  http://archive.mag2.com/0000018334/20090406080000000.html

 週刊「行政情報化推進ニュース」 2009/04/20号(no440号)
  http://archive.mag2.com/0000018334/20090421080000000.html


2.BPR、電子私書箱の定着により、30%以上のコスト削減。この原資にて、
電子行政サービスへの再投資
 国・地方ともに、国民・企業等の目線からシステムやサービスを徹底的に見
直し、国民電子私書箱が普及・定着し、国民が活用することにより、その事務
に係るコストの3割以上の大幅な削減が可能になる。
 削減コストの一部を、行政サービスの開発や改善のために、集中的に投入す
る。


3.行政見える化改革
1.アクセスされた自己情報の追跡を可能とする
 国民・企業等が自らに係る行政手続の処理状況を追跡し、自らの情報の所在
を確認できる「見える化」を徹底する。

 非常に重要なテーマである。・・・ 以下私見です。

 今我々が考えなければならないことは、「自己情報は我々国民のもの!」と
言うことである。2005年施行の個人情報保護法では、自己情報の開示請求
権を与えられたことである。自己情報のコントロール権は国民にあると言うこ
とでもある。
 ネット社会と言われて久しい。2001年施行の情報公開法では、国民の知
る権利を法の上で担保された。しかし、人と紙の請求手続きを前提としたまま
である。その上、自己情報の開示請求も、紙で請求(一部電子申請も)、紙で
開示というままである。不思議ではありませんか?
 自己情報は、情報公開法の手続きではなく、個人情報保護法のもと、開示請
求を可能とすることが、今求められるべきと感じます。さらには、自己情報に
限ってはいつでもアクセス(自己情報取得)可能とすべきではないでしょうか?
 とりあえずネット社会に合わせ、電子申請&電子交付をワンストップで実現
することはそんなに難しいことではありません。なぜこのことが実現しないの
でしょうか?
 住基ネットにおいて、各都道府県では、「本人確認情報保護審議会」がつく
られている。(筆者も審議会委員の一人ですが・・・多少じれったく感じてい
ます。)
 住基法30条37では、
 1.本人確認情報(自己情報)の開示請求と
 2.本人確認情報(自己情報)提供状況の開示請求
が可能となっている。人と紙による開示請求手続きです。
 このあたりから、自己情報の“見える化”が求められるのでしょう。





                      平成21年09月06日 記


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         『地方行政と地域住民の広場』
      (http://homepage2.nifty.com/npoais/)


          <行政情報化ニュース>

◎『今日のニュース」
(http://homepage2.nifty.com/npoais/newsmain.htm)

1.政府・国関連サイト
 ・民主党マニュフェスト
  http://senkyo.yahoo.co.jp/manifesto/minshu/
 ・官邸、先の国会で公文書管理法が成立しましたが、この法律を作った理由・
     目的・内容を教えてください。(平成21年9月3日)( 09/09/03)
  http://www.kantei.go.jp:80/jp/q&a/archive/20090903a.html

2.県・市町村及び関係団体関連サイト
 ・

3.海外及び情報・通信関連サイト
 ・電子マネー、利用拡大の鍵を握るのは「女性」と「付帯機能」――野村総合研究所調べ( 09/09/02)
  http://japan.internet.com:80/wmnews/20090902/3.html
 ・レッドハット、「JBoss Enterprise Application Platform 5.0」を発表(zdnet 09/09/02)
  http://japan.zdnet.com/news/nw/story/0,2000056190,20399296,00.htm?tag=zdnw

4.その他・マスコミ
 ・こんな無駄は省いて、政策実現の財源に回せ(日経BP 09/09/01)
  http://www.nikkeibp.co.jp:80/article/column/20090901/177962/?ml
 ・民主党政権で自治体ITはどう変わるか?(日経BP 09/09/02)
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090901/336299/

<情報セキュリティ、Winny(ウィニー)など個人情報漏洩いろいろ>
 ・北九州市、保育日誌や職員住所録をショッピングセンターに置き忘れ(security-next 09/09/04)
  http://www.security-next.com/011114.html
 ・神奈川県、補助金申請した学生の情報を記載した書類を紛失(security-next 09/09/04)
  http://www.security-next.com/011118.html


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◎セミナーのご案内
(http://homepage2.nifty.com/npoais/semina-.htm)


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◎NPO法人 市民と電子自治体ネットワーク会員募集のご案内

○特定非営利活動法人 市民と電子自治体ネットワーク
 http://homepage2.nifty.com/npoais/
○「特定非営利活動法人 市民と電子自治体ネットワーク」入会のご案内
 http://homepage2.nifty.com/npoais/npoindex.htm
・会員申込み(正会員・賛助会員(個人・法人)・ネット会員)
 https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P93566221

 http://homepage2.nifty.com/npoais/npopwkaiinnboshuu.htm#会員申込書


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                                                                  以上

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       発行元:NPO)市民と電子自治体ネットワーク
       URL:  http://homepage2.nifty.com/npoais/

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