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2009/11/08

国際戦略コラムno.3459.ドル基軸通貨後の世界

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    国際戦略コラム      NO.3459        ???
             発行部数 4000部    ???
             http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/     ???
         2009.11.08        ???
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          ドル基軸通貨後の世界
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月曜日有料版の0章、1章の途中までお送りします。

 米国が世界最大の市場から脱落すると、ドルを基軸にする利便性
が大きく失われる。世界は米国に輸出するために、ドルを基軸とす
ることを承認し、かつ原油国は米国に投資することが一番有利な投
資先であったが、その市場より大きな市場が出来ると、その通貨を
持ち、その通貨とペッグすることになる。それは一重に自国経済の
利便性である。この今後の基軸通貨の動向を考えるときに、通貨の
利便性という観点が必要になっている。
               Fより

0.はじめに
 為替交換の主流の通貨は全取引200%とすると86%を占める
のがドルであり、次にユーロ38%、円とポンドが11%である。
断然、ドルの比率が高い。

それでは外為取引市場で大きいのはどこかというと、英国34%、
米国17%、日本6%である。英国は伝統的に中東の資金を預かり
運用している。英国の資金運用は外為の面では大きい。今はほとん
どをドルで運用しているが、今後、中東の王様の意向を忖度して運
用するはずであり、この英国と湾岸諸国の動向がキーになるのだ。

このため、2009年10月6日の英インディペンデント紙の記事、「アラ
ブ湾岸諸国が原油取引での米ドル利用中止に向け、ロシア・中国・
日本・フランスと極秘に協議している」で、金が1オンス1000
ドルを超えるほどの衝撃が走ったのだ。その裏には英国も居ること
は明白であると世界の人は思ったのである。

関係各国はインディペンデント紙の情報を否定しているが、2010年
から湾岸共通通貨を始め、ドルとのペッグ制を止めるとしていた。
しかし、イランとの戦争をイスラエルが行うとこの地域を守れるの
は米国しかいない。もし、ドルとのペッグを止めると米軍を派遣し
ないという脅しを使い、この湾岸共通通貨を延期させている。

しかし、ドル下落を象徴するように、金の価格は現在1オンスが
1100ドル弱にまで値上がりしている。現時点も世界の市場関係
者は否定できないと見ているようだ。

そして、サウジの海外資産が減少していることも湾岸諸国はイラだ
っている。そして、ニューヨーク市場の原油取引であるテキサス州
の原油先物取引WTIが原油取引の標準価格であったが、とうとう、
サウジアラビアは、サウジ原油の取引価格を英国企業アーガス社の
指標を使うことにして、標準価格を決めることにしている。これも
指標のドル離れであり、その内、標準価格がユーロと円で表される
ことになる可能性もある。

これらは、どうも湾岸共通通貨への移行を本格化させている準備で
あろうと思われる。そして、共通通貨でドルからの離脱になる。

なぜ、極秘協議を否定するかというと、ドルが暴落するとサウジな
ど湾岸諸国の海外資産価値が下がり、損をするためである。現時点
、徐々にドル資産からユーロ資産などに移行している。

そして、米国もイスラエルはイランを攻撃するという物語を語る必
要があるために、イランの核問題を大きくしている。イランもその
米国の物語に乗っている。原油価格の高止まりさせるために必要で
あるからだ。サウジはイランや仲介のロシアと協議をしている。

どちらにしても、ドル基軸通貨制度は、近々大きな曲がり角に立つ
ことになる。

1.中国・米国の動向
中国の人民元もドルに事実上リンクしているが、東南アジア諸国か
らのクレームと国内のインフレなどから、為替管理を緩める必要が
ある。中国近傍諸国の通貨は人民元との関係が強い。しかし、人民
元がドルとリンクして下落するために、自国通貨も下落させる必要
がある。

しかし、中国においても貿易に占めるアジア諸国の比重が大きいた
め、安定した関係を東アジア全体で構築する方向であり、中国のよ
うな影響力が大きい国の通貨が安定しないとアジア全体の安定に繋
がらない。国内問題と東アジア諸国との関係から中国は、そろそろ
ドルとのリンクを緩和して切り上げ方向にシフトするはずである。

もう1つが、米国からの事情である。米国がドルを切り下げても、
人民元も切り下がるために中国からの輸入品が増加の傾向にある。
また、失業率が10%になり、今後国内の雇用を創造しないとオバ
マ大統領も窮地に陥る。このため、人民元とのリンクを切る選択を
せざるを得ない状況になる。

米国債はFRBが買い取ることで、長期金利を下げ、ドル下落に持って
いき、輸出を活性化することと輸入品から国内産に需要をシフトし
て、世界全体の貿易の不均衡是正をする必要がある。反対に中国も
外需から内需にシフトして世界の市場になることが必要になってい
る。このため、人民元の切り上げを必要としている。しかし、為替
レートを上げるので、繊維製品や縫製などの軽工業は、より人件費
が安い国にシフトすることになる。中国は構造改革が待ったなしの
状態になる。

以後は有料版で見てください。

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