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2009/10/25

国際戦略コラムno.3441.国家戦略構築の基礎

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    国際戦略コラム      NO.3441        ???
             発行部数 4000部    ???
             http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/     ???
         2009.10.25        ???
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          国家戦略構築の基礎
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月曜日発行の有料版の0章をお送りします。

 PIIEのバーグステン研究所長が、「米ドル基軸通貨制度は
もはや米国の国益に沿わない」と指摘している。このため、米ドル
基軸通貨制度を徐々に止めるべきだとした。今後、20年ほどかけ
て「米ドルと欧州ユーロなどの多極体制に移行する」との見方を示
し、アジアでの通貨調整が必要としている。

このようにドル基軸通貨体制で成り立っていた米国覇権体制の崩壊
は確定的な状態になっている。このポスト米国覇権をどう構築する
かが日本の国家戦略を考える上で最重要なことになっている。
               津田より

0.はじめに
 杉之尾さんが代表の孫子経営塾の特別シンポジウムで、平松茂雄
先生の中国の国家戦略を聞いた。1950年からの朝鮮戦争で核使
用するぞと米国から脅され、中国の毛沢東は通常兵器の開発や装備
より優先して、1950年代中頃に決断し、1960年に核開発を始める。

この成果が1965年最初の核実験で、1966年には広島クラスの原子爆
弾を作り、1970年には人工衛星で中距離ミサイルを生産可能とした。
この状況を見た米国は1971年に中国を国連に常任理事国として迎え
ることになる。そして、1972年にはニクソン訪中で米中が友好関係
になる。1980年にICBMが完成し、米西海岸まで飛ばせることができ
た。

この核開発は最初はソ連からの平和利用の核濃縮であったようだ。
それを改良に改良を重ねてできた。このため、世界は当初、プルト
ニウム型の原子爆弾であろうと思ったが、ウラン型の原子爆弾であ
ったことが核実験の残存物を収集して米国は知ったようである。

このことで鄧小平は核のバランスが米中ソでできて、均衡が取れた
と見て、1985年から通常兵器の開発に向かうが、1982年の湾岸戦争
を見てハイテク兵器、地上限定戦争用兵器を中心に開発することに
したようである。

このような兵器開発の進行が、軍事ハレードで分かり、1959年では
歩兵中心のハレードであり、1984年では旧型戦車100両が中心であり
、1999年江沢民のハレードでは近代化した軍隊ではあるが、装備の
レベル的には低かった。この時、戦車50両であった。今回の2009年
では戦車38両と少なく、装甲車100両、無人機など非対称戦争に備え
る兵器が中心である。というように相当なレベルに来ていることが
分かる。今後12隻の空母の建設などで、米国の軍備を仰臥すること
になる計画のようだ。

このように60年の長期スパンで見て、中国は国家戦略を見ている。
これと同じように中国は国際的な提携でも長期的な視野で見ている
。中国の友好国はパキスタンとミャンマーであるが、1960年代には
カラコルム山脈の海抜5000Mのタンジュラフ峠を越える中国とパキス
タンを結ぶ道路を完成している。近年、この道路を全天候型にして
いる。まだ、シーレーンということが必要がない時点で中国は、建
設をし始めている。

そして、近年、パキスタンのグワダルに海軍基地を設けて、シーレ
ーンの防衛と、緊急時に道路で石油を運ぶことが出来るようにして
いる。

ミャンマーの軍事政権とは蜜月な関係であり、チャウビーから昆明
までの石油パイプラインを建設開始している。このように国家戦略
の基本は、60年程度の長期に渡る企画が必要である。

そして、軍事とエネルギーの2つが大きな柱であることが中国の国
家戦略を見ていると分かる。

一方、日本はシーレーン防衛と言いながら、何もしていないし、で
きなかった。そのため、シーレーンにいる日本のタンカーは中国の
潜水艦からの攻撃でいつでもインド洋で撃沈できることになってい
る。

非常事態時に、エネルギー・食料の確保をどうするかを論議するべ
きである。この基本的な構想なしに国家戦略はできないと分かる。

選択肢は、1案に中国との友好関係を築き、アジア全体の経済共同
体にむかうか、2案にロシアと友好関係を築き、サハリンやシベリ
アの石油、天然ガス開発を行い、エネルギー調達の中東からの長い
シーレーンリスクを下げて、当面は凌ぐかである。3案は、別観点
から国内だけで調達できる体制を構築することである。

もちろん、どちらもにしても1,2案は当面では米国との友好関係
がないと、うまくいかない。私の考えは同時に3案とも実施するべ
きであると見る。

以後は有料版をみてください。
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