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2009/10/18

国際戦略コラムno.3432.ドル基軸通貨維持へ

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    国際戦略コラム      NO.3432        ???
             発行部数 4000部    ???
             http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/     ???
         2009.10.18        ???
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          ドル基軸通貨維持へ
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月曜日の有料版の0章をお送りします。

アラブ諸国、原油取引での通貨バスケット建て移行を協議という記
事で鮮明に米国のドル基軸通貨体制が揺らいでいたが、米ガイトナ
ー財務長官やバーナンキFRB議長、サマーズ米NEC委員長など
米政権トップがドル基軸体制維持に向けて発言している。このため
、円の対ドルは91円と円安にシフトしている。
            Fより

0.はじめに
 米国経済状況はNY株が1万ドル大台を回復して約5割高と反発して
いるので、この株価だけ見ると景気は底を打ち、経済は回復したと
見える。ゴールドマンサックス(GS)は前四半期の3倍の利益が出
て、順調に見える。また、シティも黒字を確保した。投資部門は、
完全に復活したようである。ヘッジファンドに個人資産がシフトし
て、リスク投資が始まっている。投資銀行は復活のようである。

しかし、投資部門が弱いシティは子会社の売却益で黒字にしたのだ。
次四半期決算対策では商品取引子会社フィブロを売却する。売却額
は、約2億5千万ドルになる見通しである。自己投資部門しか売れな
いので、この分野の子会社を矢継ぎ早に売却している。このため、
収益力が確実に減少することになる。

そして、米バンク・オブ・アメリカは910億ドルと大幅な赤字に
なっている。クレジットカードなどの焦げ付き増加が響き、3四半
期ぶりの赤字に転落した。大手証券メリルリンチの買収で強化した
証券部門の黒字を食いつぶす格好となった。

このように、クレジットカードローンや住宅ローンなど米金融機関
の個人向け融資の損失リスクが一段と高まっている。8月のカード
ローンの貸倒償却率が過去最高を更新、住宅ローンも貸し倒れリス
クが比較的低い「プライムローン」の延滞率が上昇している。

また、クレジットカードなど個人消費者信用残高は8月119.8億ドル
減と大幅な減少が止まらず、消費は底入れしていない。

このため、カリフォルニア州の地銀サンウォーキン・バンクが10月
16日に経営破綻した。今年に入り、米国での金融機関の破綻は99件
目となる。昨年の金融機関の経営破綻は25件で、既に約4倍に達し
ている。FRBのタルーロ理事は米上院銀行委員会で、米銀の経営
状況について「製造や雇用などの見通しから考えると、引き続き相
当の損失を被るだろう」との予測を示した。商業用不動産関連のロ
ーンが、今後も銀行にとって非常に大きな難題と指摘した。

それを受けて、サマーズNEC委員長は、市場規律を機能させるた
めに金融機関の秩序だった破たんを可能にすべきとの見解を示した。
これはFDICの預金保険残高が2012年までの保険料を前払いして
もらっても450億ドル程度しかなく、今後起きる金融機関の破綻処理
には非常に少なく、預金保護ができない事態を想定しているので、
このような発言になるのだ。

しかし、このように米国経済はいろいろな問題を抱えているのに、
政権トップ層は、米国経済は回復していると常に発言をしている。

この理由はドル基軸通貨体制を守るためなのである。
次にその状況を見ていこう。

以後は有料版をみてください。
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