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2007/01/03

エンちゃん・ドルちゃんの為替ワールド

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     ▲▽▲ エンちゃん・ドルちゃんの為替ワールド ▲▽▲

                           2007/1/3  Vol.80
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【特集】2006年のドル円、ポンド円相場を総括!!

新年あけましておめでとうございます!!「エンちゃん・ドルちゃんの為替
ワールド」では、今号より4回に分けて特別企画「2006年の為替相場徹
底総括!!」をお送りいたします。第1回目の今回は2006年のドル円、
ポンド円相場を振り返ります。


●2006年のドル円相場

 まず、2006年のドル円相場の4本値は以下の通りです。
 (いずれもBidレートです)
 始値117円88銭
 高値119円87銭(10月13日)
 安値108円96銭(5月17日)
 終値118円98銭


【ここがポイント!!〜2006年のドル円相場】
・1年間の変動幅が11円にも満たず、1973年の変動為替相場制導入以
 来最小となった。

・例年に比べて金融政策がらみの材料でドル円相場が変動したケースが多か
 った。利上げ期待の高まった5月下旬から6月下旬までと、利下げ観測が
 後退した8月初旬から10月半ばまでの期間は上昇し、利上げ観測が後退
 した4月半ばから5月半ばまでと、利下げ観測が広がった11月半ばから
 12月初旬までの期間は下落基調となった。

・それ以外の時期は、レンジ相場となった。

・非農業部門雇用者数は当月分の数値よりも、前月分の修正値の方に敏感に
 反応するケースが、特に後半は目立った。9、10月の非農業部門雇用者
 数は予想を下回ったものの、それぞれ前月分の数値が上方修正されたこと
 を受けてドル円が上昇し、11月の非農業部門雇用者数は予想を上回った
 ものの、前月分の数値が下方修正されたことを受けてドル円が下落した。


エンちゃん「それにしても、1年全体で見た2006年のドル円相場の値動
      きはおとなしかったね。」

ドルちゃん「1年間の変動幅が1973年の変動為替相場制導入以来最小だ
      からね。でも、そんななかで目立ったのは、例年に比べて金融
      政策がらみの材料でドル円相場が変動したケースが多かったこ
      とと、非農業部門雇用者数については、当月分の数値よりも、
      前月分の修正値の方に敏感に反応するケースが多かったことだ
      ね。」

エンちゃん「そうだね。2006年で最もドル円が激しく動いた5月17日
      の変動要因は利上げ実施観測が高まったことだもんね。また、
      金融政策に対する思惑からドル円相場が1円以上動いた日も結
      構あったし。」

ドルちゃん「金融政策を見極めるうえでは、消費者物価指数や生産者物価指
      数には注目しておきたいところだよ。今年は早い時期に利下げ
      されるのではないかと言われているけれど、それが現実のもの
      になるかどうかは、消費者物価指数や生産者物価指数の結果が
      大きく左右すると思う。」

エンちゃん「あと、特に後半は既に発表された非農業部門雇用者数の修正値
      が、当月分よりも材料視されるケースが目立ったね。その例を
      下記で紹介するよ。」

  ・10月6日「米9月の非農業部門雇用者数」の発表時

    米9月の非農業部門雇用者数
    【結果】+5.1万人 
    【予想】+12.0万人

    米8月の非農業部門雇用者数・修正値の発表あり。
    【修正値】+18.8万人
    【当 初】+12.8万人 

    発表後のレート変動
    【発表前】117.80近辺→【発表後】119.20台

  ・11月3日「米10月の非農業部門雇用者数」の発表時

    米10月の非農業部門雇用者数
    【結果】+9.2万人
    【予想】+12.2万人

    米9月の非農業部門雇用者数・修正値の発表あり。
    【修正値】+14.8万人
    【当 初】+5.1万人

    発表後のレート変動
    【発表前】117.10近辺→【発表後】118.10台

  ・12月8日「米11月の非農業部門雇用者数」の発表時

    米11月の非農業部門雇用者数
    【結果】+13.2万人
    【予想】+11.0万人

    米10月の非農業部門雇用者数・修正値の発表あり。
    【修正値】+7.9万人
    【当 初】+9.2万人

    発表後のレート変動
    【発表前】115.70近辺→【発表後】114.90台

ドルちゃん「う〜ん。既に発表された数値の修正によって、相場が大きく動
      くことは他の指標ではめったにないからね。その点は非農業部
      門雇用者数の厄介なところだけれど、やはりこれには注目して
      いかないとね。」

では、2人の話で2006年のドル円相場を総括したところで、今年の
ドル円相場を見ていくうえでのポイントをお伝えしましょう。


【ここがポイント!!〜2007年のドル円相場】
・今年は早い時期に利下げされるのではないかとの見方があるが、それが現
 実のものになるかどうかは消費者物価指数や生産者物価指数の結果が大き
 く左右しそうだ。よって、今年は消費者物価指数、生産者物価指数には例
 年以上に注目してみると良いだろう。

・非農業部門雇用者数は当月分の数値よりも、前月分の修正値の方に敏感に
 反応するケースも引き続き出てくる可能性が高いので、非農業部門雇用者
 数は発表済みである前月分の修正値にも注目!!

・ドル円は他の通貨ペアよりも経済指標に敏感に反応する傾向がある。その
 ため、小売売上高などの指標にも注視することが重要だ。特に何ヶ月か好
 結果が連続した後に悪結果になったり、逆に何ヶ月か連続で悪結果となっ
 た後に好結果が発表されたときには、それまでのドル円相場のトレンドが
 変わる可能性もあるので、そのようなときは要注意。


●2006年のポンド円相場

 まず、2006年のポンド円相場の4本値は以下の通りです。
 (いずれもBidレートです)
 始値202円83銭
 高値233円85銭(12月29日)
 安値200円55銭(1月11日)
 終値233円24銭


【ここがポイント!!〜2006年のポンド円相場】
・2006年は比較的ポンド円相場の変動が激しくなり、1年間の変動幅は
 6年ぶりに30円を超えた。

・多くの経済指標が2005年よりも悪結果になった割には、1年を通じて
 比較的堅調に推移した。

・6月のMPC(イングランド銀行金融政策委員会)で、利下げを主張する
 委員がいなくなったことで、利下げ観測が大幅に後退した。これを受けて
 ポンド買い安心感が広がり、それ以降は上昇を続ける展開となった。

・8月には突如利上げを実施したが、このことがサプライズ要因となって、
 ポンド円相場をさらに上昇させた。

・12月には本邦の利上げ観測がさらに後退したことで、日英の金利差拡大
 が意識された。そのことがポンド買いを誘発し、ポンド円相場は1998
 年8月以来の高値水準をつけた。


エンちゃん「ポンド円は本当に上昇したね。1月ごろは200円を割るので
      はないかと思っていたけれど、結局12月には1998年8月
      以来の高値水準をつけたね。」

ドルちゃん「しかも、去年のポンド円相場の不思議なところは多くの経済指
      標が2005年よりも悪結果になった割には、年間を通じて堅
      調に推移したところなんだよ。」

エンちゃん「まあ、6月の中旬頃まではレンジ相場だったけれど、MPCで
      利下げを主張する委員がいなくなり、利下げ観測が大幅に後退
      したことを受けてポンド買い安心感が広がった後は、ポンド円
      が上昇し続ける展開となったね。」

ドルちゃん「MPCでは、9人の委員の多数決で英国の金融政策が決められ
      ているけど、この票数の内訳は今年も注目したほうが良いね。」

エンちゃん「あと、8月に突如利上げを実施したことも昨年後半のポンド円
      上昇の背景になっているね。」

ドルちゃん「ユーロ圏ほどではないにしても、英国利上げ観測は根強いから
      経済指標の結果が多少悪くても、これが引き続きポンド円の下
      支え要因になりそうだね。」

エンちゃん「あと、利上げを実施した場合、MPCにおける委員の票数の内
      訳次第では、ポンド円がさらに上昇することが考えられるね。
      とくに全会一致で利上げをしたとなると、高値をさらに更新す
      る可能性も否めないね。」

ドルちゃん「そして、本邦の利上げペースがさらに鈍くなれば、日英の金利
      差拡大が意識されることになる。そうなれば、ポンド買い要因
      がひとつ増えるから、ポンド円は上昇することになる可能性が
      あるよ。」

では、2人の話で2006年のポンド円相場を総括したところで、今年の
ポンド円相場を見ていくうえでのポイントをお伝えしましょう。

【ここがポイント!!〜2007年のポンド円相場】
・英国利上げ観測が引き続きポンド円の下支え要因になるかに注目。

・MPCにおける委員の票数の内訳次第では、ポンド円がさらに上昇する可
 能性もある。

・本邦の利上げペースがさらに鈍くなれば、ポンド円の上昇要因になり得る。

・経済指標の結果による相場への影響が昨年より強まれば、ポンド円相場の
 変動はかなり激しくなりそうだ。それを見極めるうえで、経済指標の結果
 にも着目したいところだ。

今回の「2006年のユーロ円、ポンド円相場を総括!!」はいかがでした
か。
さて、明日発行の次号は「2006年の為替相場徹底総括!!」の第2回目
となります。
次号では、2006年のユーロ円、ユーロドル相場を振り返ります。
昨年は史上最高値更新の場面が目立ったユーロ円相場と、史上最高値こそな
らなかったものの、一時期はユーロ円以上に大きく上昇したユーロドル相場
の1年間を総括します!!
是非お楽しみに。


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