週刊メールジャーナル(権力と政財界の裏側)  RSSを登録する

新聞社のデスクで握りつぶされる幻の報道や、普通の雑誌が名誉毀損訴訟を恐れて書けない不祥事など、権力や社会的強者の知られざる不正な裏側を、国民の知る権利を守るため徹底取材しレポートします。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/12/02

■Weekly Mail Journal■2009/12/2 No.510

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  2009/12/2    No.510   週刊メールジャーナル   読者数11052(前回)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【社内広報と社内報担当者のための必読コラム】
■「社内ジャーナリズムの確立」


(この記事は、「ナナ総合コミュニケーション研究所」のポータルサイト「コ
ミ・サポネット」のコラム「社内広報を考える」から転載しました。なお、こ
のコラムへのアクセスには、無料の会員パスワードとIDが必要です。下記の
URLにアクセスしてメールマガジンの購読を申し込むとパスワードとIDを
取得できます)
⇒http://www.commu-suppo.net


(前号からのつづき)
ただしかし、社内誌・社内報の発行を核とした「社内広報」を取り巻く環境は、
いうまでもなくきわめて厳しい。

麻生太郎前首相の言を借りれば「全治3年」という状況にあることも間違いで
はなかろう。

当面の課題解決に必死な経営は、とりあえず、経営方針の是正やリストラによ
ってグローバルな需要回復を待つという姿勢が多いようだ。

その延長線上のガバナンスでは、社内報の潜在的な能力や、その役立て方に無
頓着であったり、あえて役立てようとせずに、社内広報の要員や予算を削減す
るケースが圧倒的に多い。(戦略的思考の欠落した経営といわざるをえない)

そんな会社では、ページ数、発行頻度、担当者の削減が当然のことように、無
批判におこなわれ、残った担当者の悪戦苦闘がはじまるのである。

結果、形式的な社内報が発行され、社内コミュニケーションが不活発になり、
経営理念や目標に対する価値観がバラバラになり、やがては会社の総合力が低
下し、さらなる経費削減を余儀なくされるという悪循環に陥る。

だが、「ナナ」に集まった多くの編集担当者たちは、結構“楽しく”仕事をし
ているという、“頼もしい”意思表示をしてくれた。

もしほんとにそうなら、そうした担当者が社内報を編集するかぎり、経営環境
を理由に市場競争から脱落していく会社や、不祥事を出来(しゅったい)して
マスコミに騒がれるような会社は出てこないはずである。

そうであれば、ぜひとも社内に良い影響力を及ぼし、会社の元気が出るような
企画を立て、コストを超えた社内報の効果を実現し、引き続き「ナナ」のコン
ペに応募して欲しいものだ。

さて、前述したように、経営側、従業員側双方のニーズにマッチした社内報を
発行できれば、社内に大きな反響を呼び起こすことは間違いない。(実はいう
ほど容易いことではないのだが)

もし、実現したいのであれば、ぜひとも前提条件としたい課題がある。それは、
「社内ジャーナリズムの確立」ということだ。

つまり、編集陣の主体的な判断で、自由に企画を立て、自由に取材し、自由に
表現できるようにすることだ。

言い換えれば、経営トップの権力、内部統制組織のヒエラルキーから独立した、
自立的な編集組織を認めてもらいなさいということだ。

実は、今年の審査を通じて残念に思ったことのひとつは、経営に指示され、あ
るいは具体的な指図をされて、書かされ、表現させられているのではないかと
いう企画も目立ったということだ。(相談コーナーでは、変更させられるとい
う悩みも聞いた)

厳しい経営環境のもとでは、社内コミュニケーションのメディア・コンテンツ
は、経営側が発信したい情報にシフトしたいという、経営側のニーズは当然あ
るだろう。(社内広報コストを削れば削るほどそのニーズは強くなる)

だが、編集者がそれに唯々諾々と従ったのでは、内部統制組織を通じたトップ
ダウンの指示・命令を伝達する役割を果たすだけであり、従業員側としては、
職場の上司から伝えられる情報と何ら質的に変わらないメッセージを受け取る
ことになる。

これでは、従業員が自らの判断で、自律的に、主体的に、行動革新を伴う意識
変革を起こすモティベーションにはならないだろう。

もし、社内広報が、その職能として、ジャーナリスティックな活動を認められ
ているならば、縦型の組織ではなしえない、タテ、ヨコ、ナナメのインタラク
ティブなコミュニケーションによって、従業員一人ひとりが、やらなければな
らないことに気付くきっかけづくりが可能になるはずなのだ。(経営危機を乗
り越えた会社でそれは実証されている)

社内ジャーナリズムとは、経営の考えを一方的に従業員に押し付けるのではな
く、どうすれば経営に自らの職務をつうじて貢献できるかを、主体的に考えさ
せるきっかけを創造するマネジメントなのである。

できれば、その機会を適時適切に提供し続けるためには、社内誌なら月刊で情
報提供したいものである。

なぜなら、一般的なマネジメントサイクル(PDCA)はマンスリーで回って
いるからである。

ナナ総研の調査にもとづく「社内誌白書2009」によれば、社内誌の発行頻
度は、ついに季刊誌が月刊誌を追い抜いて30.7%と、1位になっている。

これは、従業員数100人から3000人までの中小・中堅企業において顕著
な傾向なのではあるが、経営側の戦略無きリストラによって、社内コミュニケ
ーションのガバナンスを狂わせているのではないか、と考えざるをえない。

こうした中、比較的高い収益を実現し続けている会社があることも事実である。
私の「審査講評」では、その例として「ファーストリテーリング」を挙げたの
であるが、実は、「ナナ」のコンペに応募した会社の中にも沢山ある。

そうした会社は、収益を前提に認められた社内ジャーナリズムを背景に、担当
者が自信をもって企画した社内報が会社を元気にし、それゆえ、高収益のトレ
ンドを実現するという、好循環の経営を実現しているのである。
(この項おわり) 


●特捜が「グッドウィルM&A脱税」の先に見据える久間元防衛相へのカネ
(会員制経済情報誌『現代産業情報』11月15日号より転載)


東京地検特捜部は、11月12日、グッドウィル・グループ(GWG・現ラデ
ィアホールディングス)によるクリスタルグループの買収に際し、仲介した投
資会社のコリンシアン・パートナーズが、約56億円の所得を隠し、約17億
円を脱税したとして、元代表の鬼頭和孝容疑者を逮捕した。

特捜部の捜査はしつこい。35歳の鬼頭容疑者は、コリンシアンを立ち上げた
公認会計士の中澤秀夫容疑者(52)の右腕。

すべてを知る立場にはあるものの、中澤容疑者の指示で動いただけであり、法
人税法違反事件の主犯ではない。

だが、特捜部は中澤容疑者が養子縁組によって「中村」と姓を変えてパスポー
トを取得、海外逃亡するのを見逃したという失態を抱えており、事件継続には
鬼頭容疑者の供述が不可欠ということで逮捕に踏み切った。

しつこい捜査は、その先に久間章生元防衛相の影がちらついているからだ。

M&Aに際し、中澤容疑者はGWGの折口雅博会長(当時)には、日本最大手
のクリスタルを高く見積もり、逆にクリスタルの林純一オーナーには安く提示、
結果的にコリンシアンが組成したファンドの出資者と中澤容疑者には、約38
0億円の現金と1万3635株のクリスタル株が残された。

中澤容疑者は、この一瞬にして出た利益の中から約180億円の現金と株券を
受け取り、残る出資者の格闘家の松井章圭氏と会社経営者の緋田将士氏には、
各100億円を配当。

二人とも納税資金を欠いていたが、修正申告に応じており、悪質性もないとい
うことで、脱税にとわれることはなかった。

中澤容疑者は、巨額資金を経費処理する思惑もあって、湯水のごとくに使った。
関西の資産家を相手にした投資指南などで稼いだカネを浪費してきた人である。

東京では、20台のモデルと同棲、「パリコレにモデルデビューしたい」とい
う彼女の願いをかなえるために、モデルプロダクションを設立、「出来レース」
のオーディションを行なって優勝させ、本当にパリコレモデルに仕立てあげた
こともあった。

そんな散財家だけに使い方も豪快、かついい加減。

千年の杜(大証2部・現東邦グローバルアソシェイツ)、ビービーネット(ヘ
ラクレス)といった業績不振企業を買収、都内のIT企業や証券会社、熊本の
駐車運営会社、米国のベンチャー企業などに投資、内外の不動産も購入し、バ
ラ撒き投資は120億円を超えたという。

その中で、最も真剣に取り組んだのが千年の杜である。

むろん事業再生ではなく、上場はしているが中身はないという「ハコ」として
の機能を利用、20円台に低迷していた株価を08年1月から2月にかけて5
00円近くに急騰させた。

その仕手戦に乗ったのが、久間氏とその周辺。「2014年ロシア・ソチ冬季
五輪向け人口島建設」を囃されての仕手戦だった。

ヨタ話の人工島建設は、「ソチ冬季五輪協力委員会」で委員長を務めた久間氏
が、「オールジャパンで推進する!」といった類の発言をパーティーなどで繰
り返すことで、信憑性が与えられた。

久間氏の側近に元後援会長の駒栄博志氏、その知人の沢田美帆子氏がいて、久
間氏を仕手戦に誘い込んだ。

中澤、鬼頭の両容疑者が、「増資マフィア」の一員である黒木正博氏の支援で
画を描き、それに久間一派が乗ったという構図。

この時、仕手戦参加者が手にした利益は数十億円だといわれている。

特捜の鬼頭逮捕の狙いは、仕手戦メンバーの役割を探り、報酬がどう流れたか
を解明することである。

その際、防衛相という身分があるにもかかわらず、悪評をものともせずに千年
の杜株急騰に貢献した久間氏への報酬はいくらだったのか。

「なし」とは考えられないが、証拠が残っているわけでもない。

結局、そこを突破するには、中澤(鬼頭)→沢田→駒江→久間と、続くルート
を証言ベースで固めるほかはなく、「鬼頭逮捕」の最大の理由は、そこにある。

◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』のご購読は、本誌がお取
次ぎします。お申し出いただけば見本誌を無量でお送りいたします。


【お知らせ】

■「社内報をリニューアルするには?」

  第24回 社内広報サロン

◆開催日時:12月18日(金)、18:30~21:00

◆開催場所:東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビル5階

http://www.nana-cc.com/corporate/map.html


◆参加お申し込み(PDFを出力しFAXでお申し込みください。)

http://www.commu-suppo.net/salon/20091218salon.pdf

◆お問合せ先:ナナ・コーポレート・コミュニケーション

commu-suppo@nana-cc.com

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 週刊メールジャーナル 2009年12 月2日  第510号(水曜日発行)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
        〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201
ホームhttp://www.mail-journal.com/
メールadmin@mail-journal.com
転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る