2009/04/08
■Weekly Mail Journal■2009/4/8 No.478
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2009/4/8 No.478 週刊メールジャーナル 読者数11051(前回) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●西松建設事件で「表の二階」から「裏の白川」へと向かうスケジュール捜査 (会員制経済情報誌『現代産業情報』4月1日号より転載) 小沢一郎民主党代表と二階俊博経済産業相の金権腐敗度は、とりあえず脇にお いておこう。 果たして西松事件は、東京地検特捜部が手がけ、小沢代表に辞任を迫り、二階 経産相を辞任に追い込むほどのことなのか。 多少、世間知のある国民なら、誰もが疑問に感じている。 それは、二人の大物政治家が、清廉潔白で人格的にも優れた選良だとは思って いないからだ。 そこには、自分もまた政治家に“陳情”する身でもあることを踏まえ、杓子定 規な堅物は求めないし、かといって汚れきっているのも困る、という現実的な 感覚がある。 「表」で政治資金を処理、法律違反は一切、犯していないという小沢代表の 「強弁」には、どこか無理がある。 「小沢は、知らないふりをしている」と、国民はさめた眼で眺めている。 ただ、だからといって小沢代表の秘書を、いきなり逮捕してしまう特捜部の 「強権」には、「やり過ぎだろう」という感覚を持つ。 これから展開される、「二階ルート」も同じである。容疑は同じ政治資金規正 法違反。 二階経産相の弟が西松建設に、自分が実質的に運営している「関西新風会」に 事務所を提供するように迫り、それを受けた西松建設が、子会社でマンション を購入したうえ、その家賃分を献金していたというもの。 確かに要求した実弟サイドも、応じた西松建設も姑息だった。 西松建設は、社員60人の名義で二階経産相が代表を務める政党支部に300 万円を個人献金、それが「二階俊博新風会」を通じて「関西新風会」に流れ、 年間家賃280万円となった。 ややこしい話だが、この小細工に怒りを感じる国民がどれだけいるだろうか。 立件は確実ながら、「民主の小沢の次は、バランスを取って自民の二階」とい う情報が流されていることもあって、検察の強権に違和感を持つ人は少なくな い。 それを和らげるのか、新聞テレビの司法ジャーナリズムで、法務・検察と一体 となった彼らは、検察幹部の誘導のままに、「反小沢報道」「反二階報道」を 続ける。 そうした洪水のような報道に接しているうち、検察捜査に違和感を持った国民 も、いつしか納得してしまうのだからマスコミの力は凄い。 大久保隆規秘書の場合、ゼネコンの談合屋と組んで口利きをし、見返りに献金 をしていることが繰り返し報道された。 二階経産相の実弟の場合は、具体的にどんな役割を担っていたのか。 「大物政治家の秘書そのものです。尊大な態度で、いろんな工事に首を突っ込 んでくる。 大阪と和歌山で談合を仕切っていたのは、大林組の『談合のドン』でしたが、 弟さんはその“仕組み”の真ん中にいて、大型工事ではゼネコンが(談合の) 了承を貰っていたほどです。 西松、前田(建設工業)といった中堅クラスは、弟さんにとっては格下。みん なが挨拶に行って、“御用聞き”をやっていました」(ゼネコンの談合担当) 二年前に事件化した福島県談合事件で、佐藤栄佐久元県知事、実弟、建設業者 が築いていた三位一体の関係が、和歌山県にもあったということだろう。 福島県との違いは、不動産取引に絡む収賄といった事件の芽がなかったこと。 だから政治資金規正法で狙ったが、「小沢とのバランス」も含めて、これは検 察得意のスケジュール捜査である。 まず外為法違反で入り、次に政治資金規正法違反で政界に伸ばし、さらにその 先には、懸案の白川司郎ルートがあり、電力業界などに強いフィクサーの白川 氏を脱税で摘発するのも既定路線だという。 「検察としては、国策捜査批判をかわすためにも、自民党の二階に手をつけな くてはならなかった。 すると今度は、『バランス捜査』といった批判が出てくる。 それをかわすために、西松のカネの流れを徹底解明、表裏で工作していたこと を立証する必要がある。 二階が西松の顧問的立場であることは有名な話。では裏では誰かといえば白川 です。 彼を浮上させ、摘発することで、検察の意地と筋を通すつもりなんです」(司 法担当記者) 政界フィクサーの白川氏は、検察が何度も狙いながら、身分がないことを主た る理由に逃げのび、そのたびに検察は切歯扼腕してきた。 結局、フィクサーを相手にするには、防衛省事件の秋山直紀被告がそうであっ たように、税金で迫るのが一番と、特捜部は当初から、西松から白川氏へのカ ネの流れを徹底解明してきた。 今度こそ大丈夫なのか。その“成果”が示されるのは、二階ルートを仕上げた 5月以降になりそうだ。 ◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』購読のご希望は、本誌が お取次ぎします。お申し出あれば、無料で見本誌をお送りいたします。 ■■社内広報の活性化■■ (保険業界紙『インシュアランス』生保版4月9日号「主張」転載) さる1月、関西経済同友会が「経営者の心得9箇条」を提言して話題になった。 実はこの9箇条には「企業不祥事を発生させない“ESR”経営を」との副題 がついている。 つまり、「経営者(Executive)は、CSR(企業の社会的責任)同 様に“SR”を自覚しよう」というのである。 「なぜこんな時期に?」という現実的な声が会員企業からもあがったようだが、 近ごろの企業不祥事の多発には、国民はただあきれるばかりであり、経済団体 も手を拱いてはおれなかったということだろう。 その「9箇条」すべてをここで紹介する紙幅がないのは残念だが、ぜひ同会の ホームページにアクセスして参照してもらいたい。 ところで興味深いのは、経営者が自らの努力、研鑽で実現できるのは、9箇条 のうちの第1条・人間力(素養、資質、品位など)だけであり、残りの8箇条 は、すべて従業員の協力なしには実現できないことばかりなのである。 つまり、この9箇条から見えてくる「経営者像」は、少なくとも、会社が経営 破綻しても契約したボーナスはちゃっかり受け取るような経営者ではないとい うことだ。 そこからは、本来の「日本的経営」のありようが読み取れる。 「百年に一度」といわれる厳しい経営環境の中でも、どのような経営のあり方 が、いち早い「勝ち残り」の決め手になるのか、いずれ歴史が証明してくれる であろう。 その決め手のひとつが「社内コミュニケーションの活性化」ではないか。 9箇条の第5条には「社内コミュニケーションは風通し良く保たれているか」 と書かれている。 コンプライアンスを確保するための「内部統制」も「リスク管理」も、社内コ ミュニケーションの善し悪しにかかっているといっても過言ではないだろう。 ところが、こうした課題のソリューションを担当する「社内広報」業務にかか わる予算も要員も、厳しい経営環境を理由に、総じてカットされている現実が 明らかになっている。 保険業界がひき起こし、国民的な不信感を買った「保険金不払い」の問題も、 実は、保険金・給付金をめぐるシステムの不備だけに原因があったのではなく、 根底には、社内コミュニケーションのありようがかかわっていたのではないか。 金融危機から始まった実体経済への悪影響は、いつになったら好転するのか、 見通しは立っていない。 損保業界はいち早く再編に動き出したが、生保とてその埒外ではないだろう。 仮にそうしたときに大切なことは、経営統合のような「ハード」の仕組みをい くらいじくっても、社内コミュニケーションという「ソフト」の課題を解決し なければ、所期の目的は達成できないだろう。 【お知らせ】 ■■■第6回大阪社内広報サロン 4/14 火曜日■■■ 「社内報の読者の巻き込み方を考える」セミナー ⇒http://www.commu-suppo.net/salon/20090414salon.pdf ■■■第20回社内広報サロン 4/16 木曜日■■■ 「社内報、読者の声の集め方を考える」セミナー ⇒http://www.commu-suppo.net/salon/20090416salon.pdf --------------------------------------------------- 株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 取締役 社内広報事業 ナナ総合コミュニケーション研究所 所長 豊田 健一 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング5F Tel : 03-5312-7471 Fax : 03-5312-7475 E-mail :toyoda@nana-cc.com URL : http://www.nana-cc.com URL : http://www.commu-suppo.net --------------------------------------------------- ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 週刊メールジャーナル 2009年4月8日 第478号(水曜日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社 〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201 ホームhttp://www.mail-journal.com/ メールadmin@mail-journal.com 転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



