■Weekly Mail Journal■2008/6/18 No.438
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2008/6/18 No.438 週刊メールジャーナル 読者数11468(前回)
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●不明金額が470億円に膨らんだ「丸紅詐欺事件」で明白になった「外資
の罪」(会員制経済情報誌『現代産業情報』6月15日号より転載)
大手商社・丸紅を舞台にした架空投資事件は、デッチ上げられた計画をもとに
集められた金額が、次々に増えて750億円となり、不明金額も470億円と
なって資金の行方にますます関心が集まっている。
丸紅の社員と事業プランを作成したアスクレピオスの社長らが、丸紅の会議室
で、医療再生ビジネスへの融資を米証券のリーマン・ブラザーズに持ちかけ、
そこにライフケアビジネス部長の名刺を持った「偽部長」が登場、偽造した書
類や証書で371億円(50億円は償還)を騙し取ったというウソのようなホ
ントの話を、弊誌はNo.599(5月15日号)で報じた。
その際、「闇に消えたのは200億円」と表記したが、その後、米系ヘッジフ
ァンドや個人投資家分の損害も膨らんで、『東京新聞』(5月24日付)によ
る不明金資産額は、470億円にも達している。
再生ビジネスのスキームでは、集められた資金は投資事業組合などを通じて、
東京・九段下のジー・フォルムという建設コンサルタントに集約され、そこか
ら各病院へと流れ、同じルートで返済されることになっている。
したがって、償還分を除いた470億円は、ジー・フォルム、投資事業組合、
アスクレピオスのいずれかにとどまっていなければならない。
しかし、カネはどこにも見当たらず、全てを知るアスクレピオスの斉藤栄功前
社長は、破産申請(3月19日)の直前、マザーズに上場する親会社の新薬開
発会社・LLTバイオファーマの株式を大量売却、4億円以上の売却益を手に
失踪している。
資金繰りが苦しくなり、詐欺商法が大胆になってきたのは昨年夏ごろからだが、
「高利のカネに手を出していた」(金融業者)という斎藤氏には、その頃から
素性の良くない連中が、まるで斎藤氏を監視するように取り巻いていた。
「詐取された資金のうちの何割かは闇勢力に流れた」といわれているのはその
ためで、実際、アスクレピオス関係者は、携帯電話で脅され、縮みあがってい
る斎藤氏を何度も目撃している。
だからといって、斎藤氏は被害者ではない。会社名義ではあるが、目黒区の高
級地に述べ床面積400平方メートルの豪邸を建て、数千万円の外車を何台も
乗り回し、愛人には高級クラブを経営させていた。
それが斎藤氏の実力の産物ならともかく、丸紅の看板を利用、「失敗しても丸
紅が25%の利益を保証してくれる」と、ありえない金融商品を販売していた。
マルチ商法の方が、鍋釜布団がついてくるだけまだましで、常軌を逸していた
というしかない。
そして指摘すべきは、騙されたリーマン・ブラザーズ幹部の實貴孝夫氏も、だ
ました斉藤氏も、仲介したコンサルタントの埋田敏行氏も、皆かつてメリルリ
ンチ証券に所属していたという共通項があることだ。
そういう意味で今回の「丸紅詐欺事件」は、最後の帳尻が合えばいいという、
「モラルなき外資の発想」がもたらしたものである。
訴状によれば、實貴氏のリーマン入社は事件の起きる直前の07年7月である。
實貴氏はその翌月、挨拶のために斎藤氏のもとを訪れ、医療再生ビジネスに誘
われている。
斎藤氏は、山一證券、メリルリンチ証券、三田証券を経て、04年に社内ベン
チャーでアスクレピオスを起こす。
實貴氏とは、氏がメリルリンチ在職時(00年〜06年)に知り合った。紹介
したのは、当時、實貴氏の上司だった埋田氏。
實貴氏が斎藤氏のもとを挨拶に訪れた時、埋田氏はアスクレピオス顧問として
同席している。
外資に務める金融マンは、好条件を求めて転職を繰り返すことが多く、「外資
渡り鳥」と呼ばれる。
企業は一時的に籍を置く場所で、基本的には金融技術を持つ一匹狼の職人。だ
から職人同士仲がいい。
本来なら、融資を受ける斎藤氏と融資する實貴氏の間には、緊張感がなくては
ならないのに、埋田氏を含めて、なれあいの感覚があった。
それを象徴するのが、實貴氏が自宅に設立したインテルウィットという会社名
義で、投資事業組合を通じて6000万円を投資していることだ。
自分の投資先に会社を引っ張り込んだに等しく、これでは冷静な投資判断など
下せまい。
普通に考えれば、丸紅の看板と商社機能を、丸紅の了解なく使っているビジネ
スモデルが破綻することは目に見えているのだが、斎藤氏は投資銀行やファン
ドを騙しながら資金を回転させているうちに、一発逆転のスキームが生まれる
ことを夢見た。
明らかに病気だが、マネーゲームに狂奔する金融マンの中には、無から有を生
み出す錬金術を本気で信じている人が少なくない。
別項の「脳内汚染」同様、刺激の強い金融の世界も脳を汚染、「最後に勝てば
いい」という病んだ大人を“排出”している。
◆会員制(法人・個人)経済情報誌『現代産業情報』購読のご希望は本誌が、
お取次します。お申し出あれば、無料で見本誌をお送りいたします。
【お知らせ】
★★★第15回・社内広報サロンのご案内★★★
2008/6/20 金曜日 18時30分〜21時
社内報編集者のみならず社内広報を担当される皆様に、
自由に参加していただき、自由な雰囲気の中でリレーション、
知識、ノウハウを深めていただく場、「社内広報サロン」
今回のテーマは「社内広報の目的を考える」です
■詳細とお申し込みは
⇒http://www.commu-suppo.net/salon/20080620salon.pdf
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株式会社 ナナ・コーポレート・コミュニケーション
取締役 社内広報事業
ナナ総合コミュニケーション研究所 所長
豊田 健一
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6
新宿加藤ビルディング5F
Tel : 03-5312-7471
Fax : 03-5312-7475
E-mail :toyoda@nana-cc.com
URL : http://www.nana-cc.com
URL : http://www.commu-suppo.net
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週刊メールジャーナル 2008年6月18日 第438号(水曜日発行)
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編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201
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転載・再配布等には事前にメールジャーナル社に許可をお取り下さい。
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