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2008/04/13

【RPE】食糧危機の時代1(暴動と輸出制限のはじまり)

=== RPE Journal===================================================


         ロシア政治経済ジャーナル No.512

                         2008/4/15号

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★成功者と凡人の違い


全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!

北野です。

私もこれまで、いろいろな人種の「成功者」といわれる人たちにあっ
てきましたが。

皆さん、生まれた場所も環境もまったくバラバラですが。

共通点もあります。

もっとも顕著な共通点といえば、皆さん例外なく


「読者家である」


ということでしょう。

日本でも松下幸之助さん、田中角栄さん、斎藤一人さんなどは、あ
まり学歴がなくても、膨大な読書量によって知識を得ていたことで
知られています。


「成功者は読書家である」というのは、全世界共通なのですね。


「わかっちゃいるんですが、どんな本を読めばいいのでしょうか?」




私は、一年間に365冊本を読んでいる超人・本のソムリエさんを推
薦します。

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はじめまして!RPE発行者北野です。RPEのモットーは、
1、わけのわからない世界情勢を世界一わかりやすく解説する。
2、でも、きれいごとは一切言わない。です。
世界の裏側で起こっていることを、あなただけにこっそりお教えします。
これは、国連・世銀・外務省・政治家・ファンド・社長さん軍団・大企業幹部・
起業家等々が内緒で読んでいる、秘伝のメルマガです。
友人知人には、このメルマガのこと絶対秘密にしておいてください。
3、RPEの広告は、北野が実際に購入した製品とは限りません。必ず★H
Pを熟読され、★自己責任で決定を下してください。
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★食糧危機の時代1(暴動と輸出制限のはじまり)


<すると、わたしは四つの生き物の間から出てくると思われる声が、
こう言うのを聞いた、

「小麦一ますは一デナリ。
大麦三ますも一デナリ。
オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」。>

(ヨハネの黙示録第六章六節)



全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!

いつもありがとうございます。

北野です。

05年1月に発売した
『ボロボロになった覇権国家』〜次を狙う列強の野望と日本の選
択 (詳細は→  http://tinyurl.com/dypky  )


既に、当時は「そんなバカな!」「ありえない!」と笑われたいくつ
かの重要な点が現実化しています。

読んでいただければわかりますが。

さらに、「ぶった斬り日本問題」の中で書いたことも現実化しはじめ
ています。

具体的には、

1、食糧価格は高騰する
2、金で食糧を輸入できない時代が来る

で結局

3、だから日本はいまから、「自給率100%を目指すべきである」

という結論になるのですが。


1、食糧価格は高騰する
については、皆さんもご存知ですね。

もちろん日本問題を書いたとき、食糧価格の高騰ははじまっていま
せんでした。

2、金で食糧を輸入できない時代が来る
については、まだ始まっていませんが、必ず起こるでしょう。

冒頭に食糧のハイパーインフレを語る「ヨハネの黙示録」の一節を引
用しましたが。

私が食糧価格の高騰と、食料品を輸入できない時代が来ると予測
するのは、聖書に書かれているからではありません。

中学生でもわかる客観的なデータに基づいているのです。


▼世界的に現れる兆し


世界に起こる事象を注意深く観察していると、いろいろなことに気
がつきます。

春は突然くるのではなく、冬の間に春の兆しが出ている。

私が(いまや新聞や一流経済誌でも語られるようになった)


「ドル基軸通貨体制崩壊」


を04年頃から一貫して主張しているのも、その兆しに気がついたか
ら。

さて、食糧について、いくつか重要な兆しが出てきています。

↓


●兆し1

<世界的な食料不足は続く、暴動のリスクも=国連食糧農業機関

4月9日19時51分配信 ロイター

[ニューデリー 9日 ロイター] 国連食糧農業機関(FAO)のディウ
フ事務局長は9日、食料供給の不足は当面続く見込みで、価格も
高止まりするとの認識を示した。

 事務局長は当地で記者団に対し「食料価格が急速に上昇し、世
界中で非常に深刻な問題となっており、エジプト、カメルーン、ハイ
チ、ブルキナファソでは暴動が発生した」と発言。こうした暴動が他
国にも広がる可能性があると指摘した。>



どうですか?

すでに食糧不足により、暴動が起こっている国があるのです。

暴動が起こったハイチの現状を新聞は伝えます。

↓



<食料高騰でデモ激化=5人死亡、大統領が平静訴え−ハイチ

4月10日8時1分配信 時事通信

【サンパウロ9日時事】中米ハイチからの報道によると、首都ポル
トープランスで食料や燃料の価格高騰に抗議する市民らのデモ
が激化し、AFP通信によれば、9日までに5人が死亡、40人が負
傷した。

この事態にプレバル大統領は「暴力で問題は解決しない」と、市
民に平静を呼び掛けた。>



私が「ぶった斬り日本問題」で予測したシナリオは

1、食糧価格の高騰から
2の食糧輸出の制限や禁止

へとつづきます。

↓

●兆し3

<カザフスタン、穀物輸出停止か関税導入の可能性=首相

4月7日16時5分配信 ロイター

[アスタナ 7日 ロイター] カザフスタンのマシモフ首相は7日、
国内のインフレ抑制のため穀物輸出を停止するか、輸出関税
を設ける可能性があると述べた。

首相は政府会合で「農業省と産業貿易省に対し、穀物の輸出関
税導入もしくは穀物輸出の全面停止の可能性を検討するよう指
示した。

報告期限は週内だ。世界のトレンドは極めて緊急を要しており、
世界の物価は容赦なく上昇している」と述べた。>



どうでしょうか?

まだ小さな出来事ですが、これから同じようなケースがドンドン出
てくるに違いありません。


なぜ私はこんな予測をしたのでしょうか?

考えてみれば簡単なことで、予知能力も何もいらない。


▼後半へ
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▼後半


▼なぜ食糧危機の勃発は必然なのか?


以下「ぶった斬り日本問題」から引用します。


▼引用ここから

<皆さん、日本の食糧自給率は約40%で、先進国中最低という話を
聞いたことがあるでしょう。

(例えば、フランスは約140%、アメリカ110%、ドイツ90%、イギリス
70%。)

 この現状に対し、大きく二つの立場があります。


 一つ目は、食糧安保論。


「有事の際、食糧輸入ができなくなる可能性があるから、自給率を高
めるべきだ」という立場。


二つ目は、食糧自由貿易論。


「日本の農業は生産性が異常に低い。国産の食品は外国産より何十
倍も高く、消費者は著しい損害を被っている。補助金まみれの農業を
つぶしても、外国からの安い食糧で食っていける。自由貿易万歳!」


という立場。

どっちが正しいのでしょうか?


私は、食糧安保論絶対支持です。


とはいえ、今までの食糧安保論者の根拠が、イマイチなんですね。

有事の際というのは、「戦争」とか「経済封鎖」とかをイメージしている
のでしょう。

私は、「戦争の可能性は全然ない」とは思いませんが、大部分の日
本人は「ありえない」と考えているでしょう。



違うのです。

もっと説得力のある理由がある。


食糧自由貿易論者の根拠は、「輸入品の方が安いから」という一点
につきます。

しかし、これには二つの大前提がある。


第1に、これからもずっと輸入品は安い。

第2に、これからも食糧の供給が需要を上回りつづける。


この二つが成り立たなければ、輸入品の値段が上がること、供給が不
足することもあり得ます。

実際はどうなのでしょうか?

簡単なことなのです。

難しい数式も何もいりません。

世界の人口は1950年、26億人。それが99年には60億人になった。

50年で倍以上増加しています。

そして、現在も世界人口は年間8000万人のペースで増え続けている
のです。

これは、「地球よりも重い命」が増えている喜ばしい出来事。



しかし、


胃の数が年間8000万個増えている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ともいえます。



人口は今後どうなっていくのでしょうか?

アメリカ商務省の予測では、2013年に70億人、27年に80億人、45年
に90億人を突破します。

この数字を見ただけでも、自由貿易論者の「輸入品は永遠に安い」とい
う前提が疑わしく思えませんか?

そればかりではありません。

世界的に農業従事者の数は減少していくのです。

証拠もあります。06年1月25日の毎日。



<〈世界雇用情勢〉サービス業が農業を上回る ILO報告

1月25日9時59分配信 毎日新聞

【ダボス(スイス)澤田克己】国際労働機関(ILO)は25日、世界の雇
用情勢に関する年次報告書を公表した。

報告によると、サービス産業の就労者数が昨年末に初めて農業を上
回った。>


<昨年末の世界の就労人口に占める産業別割合は▽サービス業4
0%▽農業38.7%▽工業21.3%。10年前にあたる96年には、農
業が43.1%、サービス業が35.5%だった。>(同上)


<途上国では依然として農業の方が多いものの、東アジア(日本を除
く)と東南アジア・太平洋地域では昨年末、農業がそれぞれ48.3%、
47%で半数以下となった。

その他の地域でも農業からサービス業へのシフトという傾向は同じ。

サハラ以南のアフリカでも、昨年末までの10年間で就労人口に占め
る農業の割合は68.1%から63%にまで低下した半面、サービス業
は22.9%から28.2%へ増えた。>(同上)



経済が成長するにつれて、農業従事者の数は減り、工業・サービス業
にシフトしていくのは世界的傾向です。

つまり、「農業人口は今後も減少をつづける」という結論になる。

この他、専門家は

「耕地面積の減少」「土壌劣化による生産性の低下」「オゾン層破壊・
酸性雨・温暖化等、環境問題による収穫高減少」

等々の問題をあげています。

しかし、これらの要因を詳しく説明するまでもないでしょう。

単純に、



需要は年間8000万人分増えていく。
供給は長期的に減っていく。



この傾向は、明らかです。

それでどういう結論か?



第1に、需要が増え供給が減れば、食糧価格は高騰していくでしょう。

「外国産は安いから」といつまでもいっていられません。


第2に、需要がさらに増え、供給がさらに減れば、自国民を食べさせ
るために輸出を規制する国が出てくるでしょう。

いくら金を積んでも買えない事態が発生する。

つまり、自給率の低い国は餓死の危機に直面するということです。


ちなみに、ベトナムは95年に米の輸出制限をしました。

同年欧州は、小麦の輸出制限をしています。

アメリカも73年に大豆輸出を一時停止したことがある。

つまり、「食糧輸出を禁止する」というのは、過去にも例があり、「夢物
語」ではないのです。


ところで、世界の大富豪たちは皆、今書いたようなことを知っているよう
です。

97年にあるアメリカ人大富豪から、「これから有望なビジネスは何だと
思う?」と質問されました。


皆さんならどう答えますか?

そう、「ITです」と答えたでしょう。

私もそういいました。

するとその大富豪は、「これからは農業と水だよ」といいました。

そして、私が書いたような解説をしてくれたのです。

水については、「もう石油より高いだろ?」といいました。

その後、ユダヤ人、ロシア人、華僑等々、いろいろな人種の大金持ちと
話をしました。

皆さん口をそろえて「これからは農業が儲かる」といいます。

儲かるというのは、つまり食糧が不足し高く売れる時代が来るということ。

ですから私は、食糧自由貿易論はトンデモナイ、



「日本は自給率100%を目指すべき」



と心から主張します。>

▲引用ここまで。


どうですか?

最近「毒ギョウザ事件」などで「自給率を上げよう」という機運が出てき
ました。

これは正しい方向性です。


(しかし、日本人も日本政府も「忘れっぽい」ので要注意)


「でもどうやって自給率を上げるのですか!?」


一つ秘策があります。

しかし、長くなるので次号で。

(つづく)
↓
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★編集後記


オーマイガッ!

ロシア語でボージェモイ!

モスクワ暑いっす。

なんと21度ですよ。

東京より暑いんじゃないですか???


RPEジャーナル
北野幸伯

●北野への応援・激励・新刊感想メールは
こちら→ tjkitanojp@yahoo.co.jp 

▼メールを書くまえに必ずご一読ください。

1、メール多数で、ほとんどお返事できませんが、すいません。
しかし感謝して読ませていただいております。

2、いただいたメールは掲載させていただくことがあります。匿名
希望の方はその旨必ずお書きください。

3、広告に関するクレームにはお返事できません。広告主さんに
直接連絡するようお願いします。

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★筆者のプロフィール


北野幸伯(きたの よしのり)

・1970年、長野県松本市に生まれる。

田中康夫前長野県知事と同じ松本深志高校卒。

・1996年、日本人として初めて、ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学
(MGIMO)(*1)を卒業。政治学修士。

・1996年、卒業と同時にカルムイキヤ自治共和国(*2)大統領顧問に就任。

・1999年4月、メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を創刊。

「わかりやすい!」「笑える!」「予測があたる!」と話題沸騰。読者は、国
際金融機関・政府諸省庁・ロシアに進出しているほとんどの企業から主婦
・女子高生まで。ロシア関係のメルマガで配信数日本一を独走中。

・2001年9月より、世界一予測があたる国際金融アナリスト増田俊男氏が
編集主幹を務める月刊誌「力の意志」(サンラ出版)でグローパルアイ・ロシ
アを連載。

・2003年9月、長年プーチン大統領のブレーンを務め、ロシアを奇跡の復活
に導いた男Z氏・ディープロシアを知り尽くす唯一の日本人山内氏と共に、
IMT(International Most Trading.,Ltd.)を設立。

・2005年1月、『ボロボロになった覇権国家』〜次を狙う列強の野望と日本
の選択  風雲舎  http://tinyurl.com/dypky を出版。

週刊東洋経済(2005年3月26日号)で「日本の上っ面の海外報道を覆す」
本と絶賛される。

以後、執筆を中心とする生活にシフト。


・2005年12月、まぐまぐメルマガ大賞2005ニュース・情報源部門で、ロシア
政治経済ジャーナルが一位を受賞。

・2006年、Eブック日本NO1サイトTimebook Townのジャンル別06年度年
間ランキング国際部門で、「北野幸伯のぶった斬り国際情勢」が1〜3位
を独占。(ちなみに教養部門NO1は国家の品格【藤原 正彦】だった)

(*Timebook Townは、新潮社・講談社・ソニーの合弁会社パブリッシング
リンクが運営する、Eブック分野日本一のサイト)



*大学卒業後、失敗したこともたくさんあり、一文なしになり家賃を滞納し
たこともありますが、それを語りだすとキリがないので、カットしてあります。


(*1)MGIMOは、ソ連時代「卒業生の半分は外交官に、半分はKGBに」と
言われた超エリート大学。現在も、ロシア外交官の大半は同大学出身者
が占める。

(*2)カルムイキヤは、カスピ海北西岸に位置する仏教国。1993年、31歳
の若さで同共和国初代大統領に選出されたイリュムジーノフ氏は、就任
時既にロシアで5本の指に入る大富豪だった。現在は国際チェス連盟(F
IDE)会長も務めるスーパー大統領。MGIMO出身で大の日本好き。



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発行者 北野 幸伯


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