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サキさん、58歳でアーリーリタイア、タイ北部の町チェンマイに移住しました。それから7年、 移り変わるチェンマイの日常を綴った生活記です。

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2008/05/01

サキさんのチェンマイ日記

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■519■ 5月1日 2008

「涼しくなった昨今のチェンマイ」

チェンマイ地方に本格的な雨が降り出しました。それもかなりの雨量をともなっ
て、毎日のように降ります。つい一週間くらい前はもう耐えられない位の猛暑で、
エアコンをリビングに入れなければとてもこの夏期を無事に過ごすことができな
いとわめいていた僕が、実に滑稽に見えるくらいの気温の変化です。

地球温暖化が現実にものだと実感できるくらい、今年のチェンマイは猛暑でした。
室内はそうでもないのですが、屋外は体感温度50度を優に超えている感じの毎日
でした。その中でも週3回のゴルフは欠かさず出かけていたのですから、我なが
らタフというか、無謀というか、そんななかでも付き合いのある欧米人は平気で
ゴルフ三昧です。

さすがご婦人連はゴルフに出てこず、この4月は夏休みなどといっています。家
人も、この暑い時期のゴルフはとてもお付き合いができかねると、連日エアコン
の効いた絵画教室へ絵を描きに通っています。そこは寒いくらいエアコンが効い
ており、暑さ知らずで「私の避暑術」とうそぶいています。しかし、ご婦人連中
はご存じあるまいが、ゴルフ場は結構風が感じられて思ったほど暑さを感じない
よ  、ということを。

そんなゴルフ仲間ですが、さすが先週(4月20日から26日)は中止しようという
暗黙の了解に達した位の猛暑だったのが、4月27日の日曜日の夜に、突然の雷鳴
とともに大量に雨が降り、突如涼しくなってしまいました。タイの気候は日本の
それとは違ってゆっくりと穏やかに変化して行くのではなく、荒々しく突然に季
節が変わった感じに変化しますが、ここまで極端な気温の変化は初めての経験で
す。

天気予報では連日最高気温37度、最低気温26度、晴れ、という全く変化のない毎
日が続いていたのですが、それが突然の雨で最高気温27度となれば、一夜にして
夏が晩秋に変化した感じで、驚かされます。猛暑は部屋のなかでも容赦なく、
階段の木製の手すりなど、今にも燃え出すのではないかというほど熱くなります
し、例の冷蔵庫は、野菜がすぐに駄目になるほど効きが悪くなりますし、庭の池
も高温で水がすぐに蒸発するくらいですし、最近凝っている裏庭の「苔」も朝夕
たっぷりと水をやっていても、日中はなんだか熱で焼けてしまったように赤茶け
てしまいますし、植物なども全く元気がない様に見えます。

すべてが暑さでうんざり、ぐったりしており、僕などはリビングにエアコンがな
ければもう我慢ができなく、どこか涼しいところを求めて、ちょうど8ヶ月の船
の上の仕事が終わって3ヶ月のブレイクに入ってチェンマイに来ている長女に、
すがすがしく過ごせる国はどこだろうと相談を持ちかけて、ニュージーランドな
どは一年中快適に過ごしやすそうではないかと問うに「あの国は太陽が強烈でも
寒い、過ごしやすく見えるが、南極のオゾン層が破壊されており、照りつける紫
外線が強烈で、皮膚ガンが多発しているから駄目」と、あっさり否定され、され
ば日本はどうだろうかなどと、以前調べて気に入っている、熊本県阿蘇地方の不
動産を調べたり、次女がサーフィンに凝っており、そちらの情報では、宮崎海岸
は日本では有名なサーフィンスポットだということを初めて知り、宮崎にはすて
きなゴルフ場がたくさんあり、僕も退屈しないだろうから、引っ越すには最適で
はないかと、チェンマイ撤退作戦を考えたりするくらい今年の最夏期は体力的に
まいってしまいました。

こんな時はタイ南部の海岸の町に避難することも考えましたが、以前行ったホア
ヒンはタイの西側の海岸で、海が汚く再度でかける気にはならず、さればとアマ
ダン湾のプーケットなどを考えたりしましたが、ホテル代も高く、1ヶ月くらい
の避暑には適地ではないという結論に達し、仕方なく何となく長女が持参した日
本のテレビ番組のDVDなどを見ながら過ごしましたが、これも日本の最新情報に
疎い僕には全くの浦様太郎状態で、話のあちこちがよく理解できず、そういえば、
こんな時は映画館に避難する手があったのだと上映番組を調べても、あいにくタ
イの学校はこの時事夏の長期休暇中で、上映している映画も子供中心のもので観
に行く気にもならず、全く八方ふさがりの状態だった時に慈雨が降りました。

ひとたび雨が降り、気温が下がり、すがすがしさを感じるようになると、昨日ま
での僕の鬱憤は瞬時にして霧散してしまって、まるで枯れかけて重傷の草花が一
夜の雨で生気を取り戻すように、かさかさに乾燥しきった僕の気持ちをリフレッ
シュしてくれました。こうなると、ニュージーランドのことも、宮崎のことも、
全く思考に上らなかったかの如くすっかりと忘れ去ってしまって、再びチェンマ
イ生活の利点ばかりが目に付きようになって、昨日までどうしてあんなに後ろ向
きの考えをしていたのか全く不思議になってしまうのですから、人間とは(とい
うより、僕、私)はなんとあまのじゃくな生き物ではないかと一人でうなずいた
りしています。

しかし、この時期の雨はやはり天候不順がもたらしたもので、しばらくするとま
た酷暑がおそってくるはずです。チェンマイの雨期は6月からが本格的で、今の
時期の涼しさは3、4日するとまたもとに戻ってしまうようで油断がなりません。



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■「サキさんのチェンマイ日記」

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