サキさんのチェンマイ日記 RSSを登録する

サキさん、58歳でアーリーリタイア、タイ北部の町チェンマイに移住しました。それから7年、 移り変わるチェンマイの日常を綴った生活記です。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/03/16

サキさんのチェンマイ日記

この記事を取り寄せる

■513■ 3月16日 

「H5N1]

数日前の昼下がりのことです。
裏庭にでて水でもやろうとしていたとき、大きくなりすぎた庭木の付近に一羽の
小鳥が死んでいるのを発見しました。

すわ「鳥インフルエンザ」と家人は騒ぎ、マスクと手術用のラテックスの手袋、
それに消毒用のレトールを持って、死骸をかたづけました。チェンマイのこの時
期は小鳥の繁殖時期でもあり、家のあちこちで小鳥のさえずりがうるさいくらい
に聞こえます。最初はきっと寿命が‘つきた母鳥が墜落して死んだのだと思って
いました。

H5N1型インフルエンザが世界的に拡散していて、その勢いが止まらなく、近
い将来さらに進化を遂げ、人間から人間への伝染が予想され、そうなると伝染の
勢いが加速され、世界中で1億人位の人が死亡するだろう、それに対するワクチ
ンのストックは悲劇的に少なく、人類の危機が盛んにマスコミで騒がれています
が、その大問題と、我が家の裏庭で死亡した小鳥の間には、果たして因果関係が
あるのかどうかはわかりませんが、十分気をつけなければならない大問題である
ことには変わりがありません。

数年前にも、玄関で小鳥の雛が墜落死しているのを発見したことがあります。こ
れは我が家の杉の木に小鳥が巣をかけ、毎年雛がかえっていました。小鳥を育て
ている時期の親鳥は、神経質になっており、人間が近づくとくちばしで攻撃して
来ました。その時期はちょっと迷惑したものです。その中の一羽が巣から落ちた
もので、まだ産毛が生えそろわない痛々しそうなひな鳥でした。親鳥は巣に戻す
努力をするどころか、傍観している感じです。僕が巣に戻してあげようかという
提案をしても、家人は「弱った劣勢の子供は親が見捨ててしまうものだ」自然界
の生存競争は人間の世界とは違って非情なものだ、といってそのままにしていた
ところ、数日後、車の下でこのひな鳥がひからびて死んでいるのを発見しました。
巣をかけた杉の木は大きくなり過ぎたため、切り倒しましたが、小鳥が巣をかけ
る家は幸せな家だということわざからは、無為に幸せを手放した感がありますが、
今度は裏庭に鳥が巣をかけるようになりました。

小鳥の死骸は結構日常生活の中でも見ます。その前年も、家の前の道路に鳥の死
骸を発見したことがありました。このときはチェンマイが一年でも一番暑い季節
でしたので、きっと焼け死んでしまったのだと冗談ですませました。事実4月初
旬のチェンマイは想像を絶する暑さになり、うっかり日向に止めた車のボンネッ
トをさわるとやけどをしてしまいうくらいの暑さになります。このときは、本当
に空を飛んでいる小鳥が暑さのために力尽きて墜落するイメージを何の不思議も
なく想像してしまいました。実際それくらい暑いのと、チェンマイの暑さにその
頃は身体が慣れていなかったのです。

鳥インフルエンザは遠い話ではなく、タイでは再三、鶏の大量処分が新聞紙上を
賑わわせています。実際に死亡者も沢山でていて、危険はすぐ近くまでやってき
ているといえます。その割には対策が遅れており、いったん大流行になれば我々
夫婦は一体どうなることやらと考えると、ちょっと悲観的なってしまいます。
庭木に止まってさえずっている小鳥の声を聞いている、未だ気温が上昇しない早
朝はチェンマイ生活も平和そのものですが、これから訪れる最夏期のことを考え
るとちょっと悲観的になってしまいます。

食の安全が騒がれています。日本の新聞やテレビを遠く離れたチェンマイから見
ていると、ちょっと不思議な感じがしてきます。どうも最近の日本人は枝葉末節
にこだわり大局を見る目を失ってしまったように感じられて仕方がありません。

赤福や、崎陽軒のシュウマイ、船場吉兆事件などでは腹痛を起こした人やそれが
原因で病気になった人がいたのでしょうか。賞味期限が過ぎた食べ物や、表示違
反が大問題になっていますが、少し神経質過ぎるのではないかと思います。チェ
ンマイでは卵や豆腐の賞味期限は1ヶ月後になっています。我が家ではそれを買
って食べていますが今まで別段腹痛に悩まされたことがありません。タイの食品
管理が杜撰すぎると問題視するかも知れませんが、逆に僕などは日本が少し神経
質過ぎる嫌いがあり、それを取り上げるマスコミは少し誇張し過ぎるのではない
かと思います。我が家の日本食材は、賞味期限切れのものが多ですが、別段そう
だから健康問題に発展することはありません。知人からおみやげにもらった調味
料などは、うっかりしていると賞味期限を2年も過ぎてしまっていたことがあり
ました。

電気冷蔵庫などが普及する前、僕の子供時代は、賞味期限の表示などなかったよ
うに記憶しています。氷を使った冷蔵庫は、冷蔵するといっても時間が限られて
おり、氷が溶けてしまたらものは冷えなくなり、生ものなどは腐ってしまいます。
もちろん冷凍食品などは発達しておらず、母はその日使うものだけを近くの八百
屋や、肉屋で買い求めその日に使い切っていました。この冷蔵庫はビールを冷や
すのにそのスペースの大半を使っていたように記憶しています。それと、ちょっ
ぴり父親の酒のつまみが用意されており、それが子供心にやけにおいしそうに見
えた記憶が鮮明です。

だから主婦も食品管理には十分気をつけて、冷蔵庫の奥に生鮮品をしまい忘れる
ことなどなかったように思います。もちろんスーパーマーケットなどそれほど発
達していない時代ですが、それからまだ40年くらいしか時間が経っていないの
も関わらず、人の意識がすっかり変わってしまって、食の安全は生産者や、流通
が責任を持つべき問題で消費者はクレームする側に回ってしまったようです。も
ちろんミートホープなどのように内容物の偽装問題は困った事件ですが、これも
昔は生産者が自分の造るものに絶大な自信と、誇りを持っていたものです。人を
だましてでももうけてやろうという人は皆無でした。

外国でも同胞が同胞をだます事件が後を絶ちません。同胞が一番だましやすいと
もいいます。同じ生活習慣、同じ言葉をはなす同胞は、異国人をだますより、簡
単だと思いますがこれなども慣れない海外生活ではまず、同胞は助け会うことが
一番大切なことではないかと思うのですが、事実はそうではありません。同じ言
葉を話す人は信用しやすいものですが、それを逆手に取った悪事が結構チェンマ
イなどでも、話題に上ったりします。

「オレオレ詐欺」などもこの典型のようです。電話で言葉だけで大金を吹き込ま
せる詐欺は、引っかかる人が老人だということで、悲劇的です。でも、大阪の人
は決して「オレオレ詐欺」に引っかからないといいますから、海外生活の知恵は
大阪人の生活の知恵を持っていればいいのだと、いい加減なヒントを思いついた
りして一人納得したりしています。

タイでも最近ニュースになった偽装事件や毒物混入事件は、僕が新聞などで読ん
で記憶しているものは以下の通りです。

チェンマイ産のほうれん草から残留農薬が発見され、取り扱っている商社は「ユ
ニオン・フレッシュ」と発表がありました。

タイ産バナナから殺虫剤「シベルメリン」。

タイ産ジャコを国産に偽装〜大阪の水産卸大手「大水」
 水産卸売り大手「大水」(大阪市福島区)は、タイ産のチリメンジャコ5キロ
入りケース330箱を国産と偽って仲卸の9業者に販売していたと発表した。回
収できたのは162箱で、残りはすでに消費されたとみられる。同社は農水省近
畿農政局と大阪市に口頭で報告したが、日本農林規格(JAS)法は業者間の取
引を問えるよう4月の改正に向けて検討作業中で、現段階では任意の行政指導に
とどまる見通し。同社によると、チリメンジャコは輸入業者から仕入れたもので、
担当者が大阪市中央卸売市場内の仲卸業者にタイ産として1キロ平均975円で
販売した。ところが、担当者と仲卸業者はタイ産を「淡路島産」の段ボール箱に
詰め替えたうえ、同社が加工品として1キロ1400円で買い戻し、今年1月
15日〜2月14日の間、近畿や関東の別の仲卸9業者に同1466円で、計
330箱を販売したという。同社によると、チリメンジャコの昨年の平均卸値は
タイ産が1キロ1077円に対し、国産は1500〜1700円程度。

これなどは、タイ産ジャコの品質の優秀さを表しているようでほほ笑ましさもあ
りますが、偽装問題は人間の良心にかる問題だけに、多発する今の日本の現状は
嘆かわしいといわなければなりますまい。
国内に比べてタイでは偽装事件や毒物混入事件はまだ少ないように思われます。

規制緩和が騒がれていますが、その点でいえば僕のチェンマイ生活は全く規制の
枠から解き放たれたようなもので、その点のんびりとした日常生活を送ることが
できます。食品の表示や、品質に多少の問題がっても、それは生活の知恵で解決
できる範疇のものです。

カジキマグロの刺身が食べられるようになった今(事実僕が移住した6年前はす
べての面で、不便さがつきまといました)、引退した後のチェンマイ生活も案外
捨てたものではないようです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■「サキさんのチェンマイ日記」

ホームページはミラーサイトです。写真入りの
バックナンバーをお読みいたます。
http://newsaki.at.infoseek.co.jp/index.html

■お便り、ご感想お待ちいたします。
newsaki12@mac.com
お便りはすべてBBSにて公開いたしますので、ご了承ください。

■購読登録、解除は下記ページで。
http://www.mag2.com/m/0000010601.htm

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る