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2008/07/08

「日本史なんて怖くない」55年体制の崩壊

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 「日本史なんて怖くない」 2008年07月08日発行 第 870号

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■ 今回の内容 ■
┃55年体制の崩壊
┃本日のノート
○55年体制の崩壊
 ・宇野宗佑内閣…消費税、リクルート事件の影響で参院選で自民党大敗
         参議院で与野党の勢力逆転→内閣総辞職

 ・海部俊樹内閣…湾岸戦争の対応に苦しむ
         国連平和協力法案・政治改革関連法案の廃案

 ・宮沢喜一内閣
   PKO協力法成立→カンボジアへ自衛隊派遣
   佐川急便事件、ゼネコン汚職の発覚
   政治改革→自民党の一部が内閣不信任案に同調して可決→自民党分裂
   総選挙(1993)…自民党・社会党が惨敗
           新党さきがけ・新生党・日本新党が躍進→内閣総辞職

 ・細川護煕内閣…8党派の非自民・非共産の連立→55年体制の崩壊
   政治改革関連法の成立…小選挙区比例代表並立制の導入
   ウルグアイ・ラウンドの米の部分開放の受け入れ

 ・羽田孜内閣…社会・さきがけ連立離脱で少数与党
                  →内閣不信任案の可決見通しで総辞職

 ・村山富市内閣…自民・社会・さきがけの連立
   阪神大震災への対応に迫られる。社会党は政策の変更。


┃文章
 竹下登内閣の後を継いだのが、宇野宗佑{うのそうすけ}内閣である。しか
し、消費税導入への反発やリクルート事件の影響で、1989年7月の参議院議員
選挙で自民党は大敗し、社会党が躍進した。その結果、参議院で与野党の勢力
が逆転した。この時、土井たか子社会党委員長は「山が動いた」と言った。自
民党惨敗と宇野自身の女性問題の責任を取って、内閣は総辞職した。次の総理
大臣指名をめぐり、衆議院で海部俊樹{かいふとしき}自民党総裁、参議院で
土井たか子が指名され、両院協議会の後、衆議院の優越に基づいて海部が総理
大臣となった。

 海部内閣は、天皇の即位式、大嘗祭{だいじょうさい}をほぼ戦前と同様の
形式で行なった。湾岸戦争の対応で苦しみ、国連平和協力法案を提出したが、
廃案となった。また、「対話と改革」を標榜して政治改革に努めたが、小選挙
区制を柱とする政治改革関連法案が廃案となり、海部自身の自民党総裁として
の任期が満了したため総辞職した。

 海部内閣の後を継いだ宮沢喜一{みやざわきいち}内閣は、前内閣からの懸
案2事項に取り組んだ。国際平和協力法案の審議が始まり、1992年6月に国際
平和協力法<注1>が成立した。この際、参議院本会議で社会・共産両党など
が13時間8分の牛歩{ぎゅうほ}戦術で対抗した。そして、施行後にカンボジ
アへ自衛隊が派遣された。

  <注1>PKO協力法。国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法
      律が正式名称。

 政治資金をめぐる政治家と企業の癒着が取り立たされる事件が続発した。19
92年2月、佐川急便事件が発覚し、東京佐川急便から大物政治家らへの献金疑
惑が吹き出した。さらに、政治家と暴力団・右翼とのつながりも暴露された。
また、1993年、ゼネコン汚職事件も発覚した。

 もう一つの懸案が政治改革である。しかし、宮沢内閣では政治改革が出来な
いと見ると、自民党羽田派(羽田孜{はたつとむ}、小沢一郎ら)や若手グル
ープは、1993年6月に野党提出の内閣不信任決議案に同調して可決された。内
閣は衆議院を解散し、総選挙に打って出たが、武村正義{たけむらまさよし}
らが新党さきがけ、自民党羽田派が新生党{しんせいとう}を結成して自民党
から離党、自民党は過半数を割り込んだ。7月18日の総選挙で、自民党の議席
は過半数を大きく割り込み、社会党も半減させた。その一方、新党さきがけ、
新生党、細川護熙{ほそかわもりひろ}率いる日本新党がともに躍進した。

 比較第一党は自民党だが、政治改革に燃える共産党を除く野党が共闘し、議
席数で第五党の日本新党の細川護熙を統一首班候補に据え、河野洋平{こうの
ようへい}自民党総裁を破り、総理大臣に指名された。そして、社会党、新生
党、公明党、日本新党、新党さきがけ、民社党、社会民主連合(社民連)の7
党と民主改革連合の8党派からなる非自民・非共産の連立内閣を組織した。そ
れは、1955年から38年間続いた55年体制の崩壊でもあった。

 細川内閣は、山花貞夫社会党委員長を政治改革担当大臣に据え、政治改革に
取り組んだ。細川護熙と河野洋平が共同会見を行ない、政治改革関連法が成立
し、衆議院に小選挙区比例代表並立制が導入された。また、ウルグアイ・ラウ
ンドの米の部分開放を受け入れた。消費税を廃止して7%の国民福祉税構想を
打ち出したものの、反発を受けて撤回した。そして、社会党の連立離脱問題や
細川自身の佐川急便借金問題の表面化で、内閣総辞職した。

 その後、羽田孜新生党党首が前内閣の枠組みで、内閣を組織した。羽田が総
理大臣指名を受けた直後、新生党、日本新党、民社党、自由党<注2>、改革
の会が改新を結成した。これを社会党、新党さきがけは連立から離脱し、羽田
内閣は少数与党で発足した。そして、自民党が内閣不信任決議案が提出し、こ
れに社会・共産両党なども同調したため、可決される見通しとなり、就任わず
か2ヶ月で総辞職した。

  <注2>羽田内閣外務大臣の柿沢弘治{かきざわひろはる}が代表。

 自民党、社会党、新党さきがけは連立協議を行ない、村山富市{とみいち}
社会党委員長を総理大臣候補に擁立した。これを見た海部元総理大臣ら一部の
自民党議員が離党し、羽田内閣の連立与党はその海部を総理大臣候補に担ぎ出
した。結局、村山が総理大臣に指名され、自民党、社会党、新党さきがけによ
る連立内閣が成立した。国民からすれば、絶対にあり得ないと思われた光景で
ある。その結果、村山率いる社会党は、日米安全保障条約・自衛隊・消費税を
容認するなど、従来の政策を大きく変更することになった。阪神大震災への対
応にも迫られた。


■ コーヒー・ブレイク ■
┃ボールペン
 定期テスト中ですので、当然テストをした後にそのテストを採点しなければ
いけません。一方、家では採用試験の勉強をしていて、やった問題は解答を見
て、採点しています。家での採点途中、インクの出が悪くなり、最後には書け
なくなりました。まだ、インクは残っています。自分の家には中途半端にイン
クが残った黒のボールペンは何本かあります(用途で使い分けてるんで)。仕
方がないので、その日の採点は諦めて、日曜日にボールペンなどを買いに行き
ました。ボールペン以外にサインペンも買ってきました。しかし、何故中途で
書けなくなるのやら。出したままじゃないのに。


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「日本史なんて怖くない」(毎週火曜・金曜日配送)
 発 行 者:村田圭(kei-mu30_his2@nifty.com)
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               (バックナンバーは「日本史」にあります)
    掲示板:http://8526.teacup.com/keimurata/bbs2

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次回は?
 内容は、「政治の流動化」です。
 「その時歴史が動いた」は、「古池や蛙飛こむ水のおと
              〜松尾芭蕉 人生を映した17文字〜」です。

最後にひとこと:朝は凄い雨でした。

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