2008/03/19
知の食卓158
机間巡視の勧め The recommendation of going around among students’ seats As basic skill, going around students’ seats is known. When I reexamine this skill, I have discovered several usages. I recommend that you go around among students’ seats in your lesson. 机間巡視は、授業の基本技術としてよく知られています。 机間巡視の目的は、児童生徒の理解度を確かめることです。特に、理科の実験 のときには、安全への配慮、実験器具の操作や実験の手順を確認するために、机 間巡視を行います。演習形式で、問題を解かせたり、話し合いをさせたりしたと きに、子供達の進行の様子を確認したり、質問を受けたりするときに行います。 講義形式のときは、机間巡視を実施することは少ないようです。 大学の私の授業で、最近机間巡視を行ったところ、以下のような効果がありま した。 ○ 学生が質問をするようになった。 全体の場で、「質問ありませんか」と問いかけても質問があることは、ほとん どありません。机間巡視をすると、必ず質問をしてきます。質問の内容から学生 が誤解していること、私の説明が不適切だったことが分かりました。講義形式の 一方的な説明では、質問を受けることは受講生の理解を深める上で大切だと思い ます。 ○ 学生の指導がreal timeでできる。 これまでレポート課題としていたことを授業中に課し、机間巡視してチェックを したところ、学生の誤解を授業中に見つけることができました。レポート課題の 場合、レポートにコメントを書き込んで学生に返却するのですが、文面では伝わ らないこともあり、数回学生と私の間を行き来することがありました。また、同 じようなコメントを書き込むこともよくありました。授業中にチェックすること で、学生と話ができますし、同じような誤解をしていることを一斉に伝えること もできます。 ○ 学生の考えを紹介し、討論を促すことができる。 机間巡視で学生のノートを見ることで、学生の考えを把握することができます。 鋭い考えについては、全体に紹介し、次の考えを促すことができます。演習形式の ときには、とても有効でした。学生の考えが分かれた場合は、討論を促すこともで きます。 指導者と受講者の物理的距離は、心理的距離を反映しています。机間巡視する ことにより、教師と学生の距離が近くなり、教育効果が上がることになります。 その際に、机の配置を工夫することも大切だと思います。図に示したような工夫 もあります。


