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2009/08/03

[Town&Column report 2009/08/03 由比宿]

=== Town&Column report ======================520部発行===
      メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」
       □□□ 2009/08/03 第134号! □□□
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 いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。
 8月を迎え、いかがお過ごしでしょうか。夏真っ盛りを迎え、海へ山へ、そ
して、花火に祭りになど楽しんでいらっしゃいますでしょうか。
 今回の視察レポートでは、絶景の富士山を望むことのできる安藤広重の浮世
絵にも描かれたさった峠を紹介しています。夏休みを利用されて、行かれてみ
てはいかがでしょうか。
 メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」は、街並み・商業施設・
旅紀行等の視察レポートと身近な話題などのトレンドを見据えたコラムをマガ
ジン形式で発行しております。
 基本姿勢として、まちづくりと合い通じるものがありますが、無理なく、地
道に、楽しみながら末永く続けていきたいと思っております。
 また、ホームページと連動して画像付きでご覧になることができますので併
せてご利用下さいませ。
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================== Town&Column report INDEX ==============
  ◆レポート「安藤広重の浮世絵にも描かれた東海道の難所・
               さった峠(興津宿から由比宿へ)を訪ねて」
    http://www.townnet.com/tsunagu/sattato.html
  ◆最近の新聞からのまちづくり関連情報(メールマガジンオリジナル)
  ◆“まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル)
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  ● 「安藤広重の浮世絵にも描かれた東海道の難所・
             さった峠(興津宿から由比宿へ)を訪ねて」 ●
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 東海道の難所の一つと言われる富士山を望むことができるさった峠を訪ねて
きました。安藤(歌川)広重が描いた東海道五十三次の中の「由井 さった嶺
」は、まさにここさった峠から望む富士山を描いたものです。そして、ここか
らの景色は、安藤広重が描いた江戸時代と今も変わらぬ眺望を楽しむことがで
きます。安藤広重の題名は由井が使われていますが、1889年の町制施行で、
それ以降は、表記は由比に統一されています。

 今でも、富士山の眺めは変わらず素晴らしいですが、江戸時代もさった峠か
らの眺めは東海道随一の景勝地と言われていました。当時の旅人もここで一息
つきながら、富士山と駿河湾の絶景を見て旅の疲れを癒したことだろうと思い
ます。

 さった峠は、興津(おきつ)宿と由比宿の間にある約3キロ余りの峠道(標
高約90メートル)です。今回、興津宿から由比宿まで実際に安藤広重も通った
であろうさった峠を巡りながら距離にして8キロ(2里)余りを歩いてきました
。ゆっくり景色を見ながら歩いて2時間余りのここちよいハイキングコースです
。安藤広重が浮世絵で描いた「由井 さった嶺」と同じアングルで駿河湾越し
に富士山が眺められる絶景を見ようと楽しみにしていましたが、あいにくの時
々小雨の降る曇り空で富士山は望むことはできませんでした。しかし、曇り空
と言えども、山の崖とそこから広がる駿河湾の海の景色は素晴らしく、安藤広
重はじめ江戸時代に多くの旅人が行き来したさった峠を当時を想像しながら実
際に歩いて堪能してきました。

 上から2番目の画像は、まさに安藤広重が描いたさった峠から富士山方向を
眺めを写したものです。晴れていると山の崖のすぐ横に富士山を望むことがで
きます。また、上から3番目の画像は、さった峠にあった案内の看板を写して
きたものです。そこには、安藤広重の「由井 さった嶺」の浮世絵と現在の晴
れた時の写真が写っています。画像が小さくわかりにくいかも知れませんが、
山の崖の横に雪をかぶった白い富士山が描かれています。

 上から2番目の現在の風景と上から3番目の浮世絵の当時の風景をご覧いただ
きますと、当時も現在もあまり風景が変わっていないのがご覧いただけると思
います。上から2番目の画像を見て頂きますと、崖の下に縫うようにして、狭
いところに、現在の東海道でもある国道1号線とともに、海岸にはみ出るよう
に、東名高速道路、そして、山際に鉄道の東海道本線が走っています。海岸線
の狭いところを縫うように3本が走っており、まさに東海道の交通の大動脈が
ご覧いただけると思います。

 今回歩いたさった峠は、江戸時代に幕府が来朝した朝鮮通信使に通って頂く
ために、幕府の威信をかけて明暦元年(1655年)に山腹を切り開いて新しい
道としてつくったと言われています。上から2番目の画像からもお分かり頂け
るように、山が海に突き出す地形となっており、山側の迂回コースができる以
前は、海岸沿いに下道があり、そこは少し波が高いと頭から水をかぶってしま
う岩場で、かつそそり立つ絶壁で逃げ場がなく、多くの旅人の命をうばったそ
うです。海岸沿いの道は、つねに荒波が押し寄せ、波にさらわれる旅人も少な
くなかっただけに、親は子を、子は親をかまっている暇もなかったことから「
親知らず子知らず」と呼ばれるほど危険だったそうです。

 また、一番上の画像は、さった峠の山道を写したものです。新緑の緑鮮やか
な様子が伺えると思います。右側に海が広がっており、みかん畑も少し見えま
すが、山道の周りにみかん畑がずっと続いているところもあります。その他に
、ビワの木もところどころに広がっています。みかん畑の周りの道には、無人
販売でみかんが売られているところも何カ所かあり、1袋100円でかなりたく
さんの甘夏が入っていました。産直だけあり、由比宿の店頭で売られている甘
夏より、かなりたくさん入って安くお得感があります。

 今回、興津駅まで電車で行って、冒頭で述べたように、そこからさった峠を
通って、由比まで行きました。次に、歩いてきました興津宿と由比宿を順に紹
介していきます。興津宿は、東海道五十三次のうち17番目の宿場町として栄え
ました。江戸時代は、西に至る旅人はさった峠を越えてほっと安堵するのが興
津宿であり、東に旅する旅人は興津宿で旅装を整えさった峠越えをしたようで
す。

 由比宿は、興津宿の一つ前で、日本橋から数えて16番目の宿場です。由比
宿も興津宿同様に、江戸からさった峠を目前に宿泊する旅人、さった峠を越え
てホッと一息宿泊する旅人で賑わっていたようです。由比宿の本陣(最も格式
が高く大名・貴人の専用の宿泊施設)は、上から5番目の画像の由比本陣公園
のところにありました。本陣は、間口三十三間(約60メートル)、1300坪(
約4300平方メートル)の広大な敷地で、敷地内には179坪(約590平方メー
トル)の母屋、離れ座敷、土蔵四棟などがありました。

 本陣跡地は長年当時のままの敷地で残されていましたが、平成3年からの工
事により、由比本陣公園として整備されました。上から5番目の画像からも表
門、物見櫓が少しご覧いただけますが、表門、物見櫓はじめ、石垣、木塀、馬
の水飲み場、離れ座敷の記念館「御幸亭」など、できる限り昔の形に再現して
います。また、土蔵の跡には、東海道広重美術館が出来ました。東海道広重美
術館は、由比本陣公園内にあり、安藤広重の作品を中心に1200余点の版画が
収集されています。その他、由比本陣公園の真向かいには、幕府を震撼させた
倒幕計画の慶安の変(1651年)で知られる由比正雪の生家もあります。江戸
時代より18代つづく今も現役の染め物屋で、季節を題材にした手拭いやハンカ
チ、手作りのバックなどを取り扱っています。

 上から4番目の画像は、由比宿の中でも、さった峠のすぐ麓にある西倉沢地
区にある脇本陣を写したものです。脇本陣は、本陣に次いで上等な旅籠屋で、
本陣に入りきらなかった場合や本陣の予備として利用されており、また、本陣
と違い一般の旅人も受け入れていました。画像で見られる脇本陣は明治天皇が
休憩した宿の「柏屋」さんです。画像上からも明治天皇の休憩された旨の木の
看板がご覧いただけると思います。

 興津宿からさった峠の峠越えをして、由比宿まで歩き、ちょうど昼時となり
、特産品でもある唯一駿河湾だけに棲息する「桜えび」を堪能してきました。
桜えびは、古くは江戸時代からその存在を知られていましたが、明治27年(
1894年)になって、由比の2人の漁師が偶然のことから大量の漁獲方法を発
見して以来、漁法など幾多の近代化が行われ、今では特産品として名声を博し
ています。

 桜えびは、国内ではここ静岡県の駿河湾だけで、体長わずか4、5センチほ
どで、由比港と大井川港で水揚げされています。富士川、安倍川、大井川とい
った河川から清流が海へ流れ込む駿河湾の河口沿岸、水深200メートルほどの
比較的深い水深に生息しています。駿河湾の独特な構造が桜えびの生息に適し
ているようです。遠州灘、相模湾、東京港でも生息しているようですが、駿河
湾と比べてその数は極めて少ないということです。

 さった峠を下りてきたところに「くらさわや」という桜えびのお店があるの
ですが、ちょうど昼の12時頃で行列ができており、もう少し歩いて昼時を少
しずらそうとそこはあきらめました。ちょうど、タクシーで来ていたお客さん
もおり、長い行列をみて引き返していきました。そこから由比駅を通り過ぎ1
キロあまり歩いたところにある「開花亭」で桜えびを食べてきました。「くら
さわや」も「開花亭」もどちらもガイドブックに載っているお店だけあり、「
開花亭」でも30分ほど待ちました。

 桜えびのかき揚げを以前も食べたことがありますが、今回、生の桜えびも食
べてきましたが、わさび醤油で食べた生の桜えびはなかなかうまかったです。
また、お馴染みの桜えびがぎっしりのかき揚げは、海老が混ざっている海老塩
で食べたのが美味でした。
 駿河湾ならでの地場の桜えびも堪能できます。皆さんも天気の良い日に、絶
景を眺めることができるさった峠に行かれてはいかがでしょうか。今回、私は
仲間うちのグループで行きました、JR東海の主催のさわやかウォーキングでも
興津から由比へのハイキングコースがあり、また各種バスツアーもいろいろと
あると思います。 
           視察日:2009年5月16日 By  Nagura

ホームページの画像付きで見る場合のURL:
http://www.townnet.com/tsunagu/sattato.html

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●  最近の新聞からのまちづくり関連情報(メールマガジンオリジナル)  ●
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■地域商店街活性化法が成立(2009.07.10:日経流通新聞より)
 地盤沈下が進む商店街の再生を目指す「地域商店街活性化法」が7月8日、
参院本会議で可決、成立しました。
 アーケード改修など従来型の施設整備関連の補助制度の拡充に加え、高齢者
・子育て支援サービスや商店街ブランドの開発といったソフト分野の支援策を
強化しています。8月にも施行される見通しです。
 経済産業省は地方自治体や中小企業関係団体と連携、同法を柱に税制支援や
人材育成など総額100億円を超える商店街支援策を展開します。
 商店街振興組合などが作った計画を各都道府県の意見を聞いた上で助成対象
として認定します。ソフト分野の事業展開を支える人材の育成も強化します。

■地域おこし、公務員が連携、初の全国組織(2009.07.18:日経新聞より)
 地方の非営利組織(NPO)などで活動する公務員の全国組織が発足し、8月
に初会合を開きます。
 観光振興や防災、福祉など様々な分野で活動する各地の公務員がネットワー
クを形成、地域おこしのノウハウや成功事例を共有します。
 メンバー同士が協力し特定地域を盛り上げるイベントも検討します。自治体
など行政の枠を超えて公務員が連携し、地方を活性化します。
 総務省が中心となって「地域に飛び出す公務員ネットワーク」が発足、6月
末までに国家公務員や地方自治体の職員など270人が参加を表明しています。
 NPOなどに参加する公務員は基本的に勤務時間外を利用しています。個人の
活動に対して勤務先の理解が十分に得られない場合もあり、総務省が旗を振る
ことで地域活動を後押しします。

■札幌国際大学と美唄市が観光で連携協定(2009.07.20:日経流通新聞より)
 北海道美唄市は観光学部を持つ札幌国際大学と観光に関する連携協定を締結
しました。
 農業や自然環境など市の地域資源を生かした観光ルートの企画・立案などで
協力します。
 美唄市が観光関連で大学と連携するのは初めてで、観光地としての魅力を高
めて地域活性化につなげたい考えです。
 美唄市には農業や豊かな自然、彫刻を常時展示する芸術文化施設「アルテピ
アッツァ美唄」といった観光資源があります。しかし、市内に点在し、これま
で有効活用しきれていなかったといいます。
 これらの観光資源を有機的に結びつけた観光ルートの企画や新たな観光資源
の発掘などで札幌国際大学の観光学部の教授らの専門的な指導や助言を得ます。
 
■店舗の空調・照明 人工知能で制御(2009.07.28:日経新聞より)
 ローソンは気温や客数の変化に合わせて、各店の冷暖房や照明をきめ細かく
制御するシステムを開発しました。
 最新の人工知能でデータを分析することで、電気の使用量を1割程度減らせる
見通しです。
 今月中に8店に導入した後、他店に順次広げていきます。店舗の運営コストを
抑えるとともに、二酸化炭素の排出量削減につなげます。
 コンビニエンスストアで人工知能を活用した取り組みは初めてです。コンビ
ニの業界団体で日本フランチャイズチェーン協会は店舗ごとのエネルギー消費
量を12年度までの5年間平均で1990年度に比べて23%削減することを目指し
ています。ローソンも独自目標で12年度までに06年度に比べて10%削減する
計画です。

■「不交付」自治体27減(2009.07.28:日経新聞より)
 交付税がなくても財政運営ができる不交付団体は152自治体と前年比27減り
ました。減少は2年連続です。
 景気悪化による地方税の減収が響いています。不交付の都道府県は東京都の
みで、業績悪化が目立った自動車産業の集積する愛知県が4年ぶりに交付団体
となりました。
 不交付団体が27減るのは、1999年度の34自治体減などに次ぐ落ち込みで
す。国の支援がなければ住民サービスなどを賄いきれない自治体が増えてい
ます。
 一方、新たに不交付団体になるのは大阪府泉佐野市のみで、総務省によると
「市内にたばこ販売会社ができ、たばこ税の収入が増えた」ということです。

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 ●  “まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル)  ●
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タイトル、著者、出版社、価格、発行年月日の順に示してあります。

■ドイツ 人が主役のまちづくり 松田雅央著
                学芸出版社 2,310円 2007/04/10
 副題に「ボランティア大国を支える市民活動」と付いています。
 今、日本の地域社会のあり方が切実に問われています。行政はこれまであり
がちだった「上からの施策」への反省もあって、計画を立てる段階から市民の
参加を募り、自然公園の管理運営など市民が積極的に関わって欲しいと考えて
います。
 そのため、市民の意見を吸い上げる仕組み、ボランティアの育成、市民団体
とのパートナーシップが大切だとはわかっているが、充分な経験とノウハウに
欠けるのが実情です。
 本書は、特色あるまちづくりを進めるドイツの地方社会にそのヒントを見い
出して頂きたいと書かれています。

■駄菓子屋横丁の昭和史 松平誠著 小学館 1,575円 2005/08/20
 本書は、川越、上野アメ横、浅草、錦糸町など菓子屋横丁に暮らした人々の
声をとおして、駄菓子の成り立ちや変遷をたどっています。
 昭和30年代の子どもたちを夢中にした懐かしい駄菓子から、昭和の歴史や世
相の一面が見えてきます。
 ラムネやソース煎餅とともに思い出す懐かしい駄菓子、子どもたちの生活を
彩った駄菓子をめぐる数々が本書で描かれいます。
 著者は、グローバル社会という、ずんべらぼうな薄っぺらな社会イメージを
突き破って、もっと多様で心温まるような世の中をつくっていくことにつなが
ってくれればと願っています。

■日本の食文化 東海 農文協編集 農文協 1,500円 2006/07/05
 本書は、日本全国を各ブロックにわけて紹介しており、全12巻からなって
います。今回、紹介している東海ブロックは、岐阜、静岡、愛知、三重に4県
が紹介されています。
 各地域を山間、平野、海辺等に分け、そこでの昭和初期の人びとの朝、昼、
晩、ハレの日(祭りなど非日常)、ケの日(日常)の食事と暮らしを再現して
います。
 再現した食事はカラー写真で紹介されており、そして、その食の背景を専門
家が解説しています。
 さらに、当時の暮らしが地域の自然と強く結びついていたことを「屋敷まわ
りの図」によってモデル的に紹介しています。

 最後まで、お読み頂きまして、ありがとうございました。
 ひとときでも、ごゆっくりとくつろいで頂けましたでしょうか!!
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○電子メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」2009/08/03
発行者 名倉 弘二 (tsunagu@tcp-ip.or.jp)
発行 株式会社 ケイプラン(Kplan) 所在地:愛知県安城市
創刊 1998年10月6日(火) 大安
まちづくり情報満載のホームページ「ホッと空間 Nagura's Home」
http://www.townnet.com/tsunagu/index.html

ご意見、ご感想などありましたら
mailto:tsunagu@tcp-ip.or.jp(名倉弘二)までお気軽にどうぞ。

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発行しています。( http://www.mag2.com/ )
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