2009/04/28
[Town&Column report 2009/04/28 半田駅フェス]
=== Town&Column report ======================557部発行=== メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」 □□□ 2009/04/28 第131号! □□□ ==================================================== ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。 木々芽吹く鮮やかな新緑の季節を迎えいかがお過ごしでしょうか。駆け抜け る風も爽やかです。 いよいよゴールデンウィークに入り、出かけられる方も多いことと思います。 今回の視察レポートは半田市の駅前フェスティバルの催しを紹介しています。 また、半田市は、春の山車まつりが各地区で開催中で、そのなかでも目玉の亀 崎の潮干祭りはゴールデンウィーク中の5月3日、4日に開催されます。昨年、 当方も行きましたが、海浜の中に入っていく山車は見物です。 メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」は、街並み・商業施設・ 旅紀行等の視察レポートと身近な話題などのトレンドを見据えたコラムをマガ ジン形式で発行しております。 基本姿勢として、まちづくりと合い通じるものがありますが、無理なく、地 道に、楽しみながら末永く続けていきたいと思っております。 また、ホームページと連動して画像付きでご覧になることができますので併 せてご利用下さいませ。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ================== Town&Column report INDEX ============== ◆レポート「市民協働のよる愛知県半田市の駅前フェスティバルを訪ねて」 http://www.townnet.com/tsunagu/ekifesk.html ◆最近の新聞からのまちづくり関連情報(メールマガジンオリジナル) ◆“まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル) ===================================================== ─────────────────────────────────── ● 「市民協働のよる愛知県半田市の駅前フェスティバルを訪ねて」 ● ─────────────────────────────────── 2009年2月28日と3月1日の土曜日と日曜日の2日間にわたって半田市(人口 120,333人、46,841世帯:2009年4月1日現在、面積47.24平方キロメートル )で行われました駅前フェスティバルを訪ねてきました。半田市は、名古屋市の 南、中部国際空港の東にあり、知多半島の中央部東側に位置し、古くから海運業 、醸造業などで栄え、知多地域の政治・経済・文化の中心都市として発展してき ています。 駅前フェスティバルは、名鉄知多半田駅前の再開発に伴い、駅前に複合ビルの クラシティ半田が出来て、その3階フロアに市の市民交流センターが入ったこと をきっかけに、始まっており、今年で3回目か4回目くらいです。駅前フェステ ィバルの主旨は、市民交流センターが主催ということもあり、ボランティアグ ループや市民活動団体が集まり、ボランティア活動や市民活動を広く知っても らいたいということが大きな目的です。それとともに、再開発された駅前のま ちの活性化もあります。 駅前フェスティバルの詳しい内容の前に、少し半田市の概要を紹介していき ます。半田市の象徴は何と言っても「山車」「蔵」「南吉」「赤レンガ」が挙 げられます。多くの半田市民に伺っても、この4つのキーワードを挙げられる 方が多いです。山車祭りの歴史は古く、300年余の歴史があり、その伝統や文 化を現在に受け継がれています。昨年、私も見に行きましたが、5年に一度、 各地区の山車31台が勢ぞろいする「はんだ山車まつり」は壮観です。精緻を 極めた彫刻、華麗な刺繍幕、精巧なからくりなど見応えがあります。 秋の「はんだ山車まつり」は5年に一度の勢ぞろいですが、毎年、春は半田 市内の各地区で春の山車まつりが開催されています。昨年は5地区ほど見に行 きましたが、なかでも亀崎の潮干祭の山車行事は国の重要無形民俗文化財に指 定されています。潮干祭の醍醐味は、5輛の山車が潮干の海浜へ曳き下ろされ て、浜辺の水の中に山車が入っていきます。 駅前フェスティバルと同時期に、半田蔵のまち雛まつりも開催されていまし た。半田蔵のまち雛まつりは、街角のところどころに雛人形の展示、数え13 歳の女の子が着物を着て雅楽の行列とともに神社にお参りする十三詣りはじめ 、商店街のイベント、國盛の酒の文化館の一般公開、半田赤レンガ建物の一般 公開など行われていました。 数年前に半田赤レンガ建物の一般公開に行ったことがあります。半田赤レン ガ建物は以前ビール工場だった建物で、現存するレンガ造りの建物として最大 級の規模を誇り、国の登録有形文化財に登録されています。明治時代に当時、 既存の4大ビールメーカーに挑戦し、半田という一地方都市のビール会社でつ くったカブトビールは、今となっては幻のビールとなっていますが、数年前に いろいろと文献を調べ、復刻カブトビールが出来上がりました。飲んだことが ありますが、黒ビールのような感じで、コクがありおいしかったです。 あと、半田と言えば、小学校の教科書でもおなじみの童話「ごんぎつね」の 作者の新美南吉が生まれ育ったところとして有名です。新美南吉が描いた物語 には、ふるさとの豊かな自然、その中で生きる人々の思いやりややさしさがあ ふれています。半田市にある新美南吉記念館には全国からファンが訪れます。 また、新美南吉記念館界隈にある「ごんぎつね」に出てくる矢勝川沿いの堤に は、毎年100万本を越す彼岸花が咲き誇ります。矢勝川の彼岸花も昨年見に行 きましたが、一生懸命に市民が育てており、ごんぎつねの物語そのものの風景 が広がっています。 また、以前に、半田市を紹介しました視察レポート「駅前再開発が進んでい る半田市のクラシティ半田を訪ねて」と視察レポート「「蔵の街」知多半島の 半田市を訪ねて」も併せてお読み頂けましたらと思います。半田の歴史、文化 をより深くご理解頂けると思います それでは、駅前フェスティバルがどのようなイベントなのか詳しく紹介して いきます。主催は市の市民交流センターですが、実行部隊そのものは、参加団 体の市民、ボランティアで運営されています。ざっと催し内容を挙げてみます と手づくり品や七五三の衣装などいろんな掘り出しものがある「お楽しみバザ ー」、オカリナ演奏、コーラス、バンド演奏、演芸会などのステージ企画、参 加団体の活動内容のパネル展示や体験コーナーなど様々な企画が開催されてい ました。 体験コーナーの手話教室では、子どもたちが「こんにちは」などのあいさつ を習い、楽しそうに手話の練習をしていました。その他、点字体験や手づくり おもちゃ体験などもやっていました。おひなさまの顔出しパネルも子どもたち に人気でした。 その他、子どもたちに人気だったのが「かえっこバザール」です。かえっこ バザールは、使わなくなったおもちゃや本、文房具、アクセサリーを持ってく ると「かえるポイント」がもらえます。この「かえるポイント」を使って、他 のおもちゃと交換できるというお金を使わない遊びのお店です。また、使わな くなったおもちゃがなくても、体験コーナーに参加すると「かえるポイント」 がもらえます。 半田市には、日本福祉大学の半田キャンパスがあり、駅前フェスティバルに も多くの学生たちが参加していました。一番上の画像は、市民と学生と行政の 協働による映像づくりプロジェクトのブースを写したものです。半田市に埋没 していた昭和40年頃の16mmフィルムが見つかり、このフィルムには知多半島 の昔のまちの姿が映っていました。そこで、古い映像を活用して学生と市民が 一緒になり、現在の映像と昔の映像を比較しながら、地域の変遷を学習できる 教材づくりに挑戦しようと、地域資源の再発見に取り組みました。 ブースでは、学生と市民が現在の半田のまちを撮影して、古い映像を活用し ながら製作した「映像で見る半田」「南吉の心が宿るまち」「ドキュメンタリ ー編」などがモニターで紹介されていました。そして、製作した映像の紹介だ けでなく、将来を担う子どもたちに映像づくりの楽しさを味わってもらおうと ビデオ撮影体験を行っていました。一番上の画像からもご覧頂けますが、日頃 ビデオカメラに触らせてもらえないこともあり、夢中になって撮影している様 子が伺えます。撮影している映像は、横のモニターで見れるようにもしていま した。 また、上から4番目の画像は、昨年の駅前フェスティバルの様子ですが、半 田のまちづくりを話し合う「まちづくりワークショップ」のメンバーである学 生と市民がブースを設けて、雑貨やポップコーンを販売している風景です。今 年も「まちづくりワークショップ」のメンバーは参加しており、アンケート調 査を行っていました。 また、一番下の画像は、昨年のステージの風景ですが、日本福祉大学のジャ ズ研究会の学生たちがジャズを演奏している様子を写したものです。ちなみに 、奥に見えるのは、名鉄知多半田駅のホームです。今年は、フルートなど吹奏 楽系のサークルの学生たちが演奏していました。また、演奏でなく、ホールで 行われた寄席で市民と一緒に活動している学生たちも見られました。 その他、写真の紹介をしますと、上から2番目の画像は、着ぐるみを追いか けている子どもたちを写したものです。上から3番目の画像は、手づくりの「 いちご大福」を販売している様子を写したものです。食育や地産地消を推し進 めている市民団体の方たちが作ったいちご大福で、毎年、たいへんな人気です ぐに売り切れてしまいます。当方も1パック買いましたが、美味でした。 半田市は、NPO団体や市民団体が多く、市民活動、ボランティア活動などが 盛んで、地域のスポーツクラブの活動も盛んです。半田市では、市内の自治区 を主体として、33地区においてコミュニティ推進協議会が組織され、積極的に 市民活動が展開されています。また、半田市にキャンパスをおく日本福祉大学 においても、学内の机上では学べない社会性を身につける実践の場として、学 生たちにとって半田のまちそのものが学びの場となっています。知多半田駅前 は大規模な再開発が行われ、更地になった状態からようやく街並みも整いつつ 、地域コミュニティも形成されつつあり、これからが楽しみなまちです。 視察日:2009年2月28日〜3月1日 By Nagura ホームページの画像付きで見る場合のURL: http://www.townnet.com/tsunagu/ekifesk.html その他の文中に出てきました関連ページのURL: ※「駅前再開発が進んでいる半田市のクラシティ半田を訪ねて」 http://www.townnet.com/tsunagu/handaku.html ※「「蔵の街」知多半島の半田市を訪ねて」 http://www.townnet.com/tsunagu/handank.html ─────────────────────────────────── ● 最近の新聞からのまちづくり関連情報(メールマガジンオリジナル) ● ─────────────────────────────────── ■生活道は「30キロ以下」(2009.04.02:日経新聞より) 交通実態に即した規制速度のあり方を検討していた有識者らによる検察庁の 検討委員会は4月2日、地域住民の日常生活に使われる生活道路について、歩 行者らの安全を確保するため時速30キロ以下が望ましい」とする報告書をま とめました。 道路ごとに行う従来の規制ではなく、生活ゾーン全体の面的規制の導入も提 言しています。これを受け同庁は生活道路規制の見直し作業に入っています。 警察庁は委員会の報告をもとに、実際の道路での検証や各都道府県警からの 意見聴取などを経て、今年度中にも基準を確定します。基準見直しは約20年 ぶりとなります。 ■学校給食 地場産品「増やす」6割(2009.04.06:日経新聞より) 学校給食で地域の特産品を使う割合を今後増やそうと考える市町村が全体 の62%に上っていることが、文部科学省が実施したアンケート調査で分かり ました。 地場産品を食育に生かす動きが広がっているためですが、一方で十分な量を 確保できないなど課題もあります。 国は地場産品の利用割合を、食材数ベースで2010年度までに30%にする目 標を掲げています。2004年度は21%、2007年度時点では23%で、このペー スでは達成は難しい状況です。 そこで、同省は「隣り合う県同士で農産物を融通するなど安定供給体制をつ くってほしい」としています。 ■中心街の6割 歩行者減(2009.04.06:日経新聞より) 国が改正中心市街地活性化法に基づく基本計画を認定した中心街のうち、 57%が認定前と比べ歩行者数が減ったことが日本経済新聞社の調査で分かり ました。 地方景気の冷え込みや計画に位置づけた再開発の遅れなどが響いています。 観光イベントなどの振興策で通行量を増やした地域もあり、明暗が分かれてい ます。 政府は今国会に地域商店街活性化法案を提出済みで、6月に支援組織を立ち 上げ商店街のにぎわいづくりを後押しします。 ■空き店舗 賃料下げ広がる(2009.04.06:日経流通新聞より) 中心市街地の商店街にある空き店舗で高い家賃を引き下げる動きが広がって きました。地域の街づくり会社が出店希望者の代わりに空き店舗の所有者に対 して家賃引き下げの交渉をしたり、賃料引き下げを出店者にあっせんの条件に しています。 中心商店街では、店舗所有者がにぎわっていたころの高い賃料を下げないた め、空き店舗のままになっている事例が多いです。 商店街組合や行政が商店街の活性化を推進しても、個々の賃料については口 を挟みにくい状況もありました。 しかし、景気後退が深刻化するなか、空き店舗問題が解消しない一つの要因 とされてきた「高い家賃問題」がようやく動きだしています。 ■「ミニ保育所」設立支援(2009.04.19:日経新聞より) 厚生労働省は都市部の保育所の拡充に向けて、一つの保育所を中心に複数の 小さな保育所(分園)を運営する事業主を支援する方針です。 現在は認可保育所が賃貸ビルなどを借りて定員20人以上の分園を設けた場 合、国が原則として賃貸料の半額を拠出しているが、年内に定員要件を撤廃し ます。 景気の低迷でパートに出る専業主婦が増えたこともあり、こどもを保育所へ 預けたいが入所できない待機児童が増えています。待機児童数は2008年10月 時点で前年同月比9%増の4万人強になっています。特に都市部では深刻とされ ています。 このような状況もあり、厚生労働省は、小規模の分園の設立を促し、急増す る待機児童を減らしたい考えです。 ─────────────────────────────────── ● “まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル) ● ─────────────────────────────────── タイトル、著者、出版社、価格、発行年月日の順に示してあります。 ■建築・まちづくりの夢をカタチにする力 日本建築学会編 彰国社 2,300円 2008/09/30 副題に「建築企画事例から考える環境のデザイン」と付いています。 「良い建築」と「悪い建築」という言い方がよく使われます。「良い建築」 とは一体どのような建築のことを言うのでしょうか。 建築はもともとその社会や利用を想定した人たちの何らかの利益になること が期待されています。それは直接的に関わる人たちの利益だけでなく、時代や 地域を越えた多様な人たちにとって、その存在そのものが意味を成すことを含 んで広範な影響力を持つものです。 本書では、「建築企画」を親しみやすく、わかりやすく、事例などを踏まえ てそのポイントが示されています。 ■まちづくりのインフラの事例と基礎知識 日本建築学会編 技報堂出版 2,800円 2008/09/10 副題に「サステナブル社会の インフラストラクチャーのあり方」と付いて います。 人口減少下のストック社会に入り、建物を支えるまちづくりのインフラスト ラクチャーも、地球環境へのより一層の配慮、縮退する都市への対応、後世へ の良質な社会資本の継承を、都市経営との整合を図りながら持続的に整備、維 持あれる必要があります。 本書では、これからのまちづくりのインフラの基本的な考え方はじめ、まち づくりのインフラの先進事例も数多く取り上げられています。 ■鎌倉広町の森はかくて守られた 鎌倉の自然を守る連合会著 有限会社港の人 2,600円 2008/12/07 副題に「市民運動の25年間の軌跡」と付いています。 鎌倉広町緑地は、鎌倉市南西部にある約60ヘクタールの丘陵地です。首都 圏では他に例を見ないほどの豊かな生態系を育んでいます。この貴重な森が開 発から守られたのは、25年にわたる市民運動があったからです。 本書では、鎌倉全市を巻き込んだ歴史的保全運動の中心にいた市民団体「鎌 倉の自然を守る会」の運動の詳細を明らかにし、緑を守るために粘り強く闘い 続けた市民の姿が浮き彫りになっています。 無名の市民たちが、汗と涙を流し、知恵と言葉で闘った運動の全記録で、な ぜこれほど頑張り続けることができたのか、なぜ運動を成功させることができ たのか、その答えが本書にあります。 最後まで、お読み頂きまして、ありがとうございました。 ひとときでも、ごゆっくりとくつろいで頂けましたでしょうか!! ===================================================== ○電子メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」2009/04/28 発行者 名倉 弘二 (tsunagu@tcp-ip.or.jp) 発行 株式会社 ケイプラン(Kplan) 所在地:愛知県安城市 創刊 1998年10月6日(火) 大安 まちづくり情報満載のホームページ「ホッと空間 Nagura's Home」 http://www.townnet.com/tsunagu/index.html ご意見、ご感想などありましたら mailto:tsunagu@tcp-ip.or.jp(名倉弘二)までお気軽にどうぞ。 電子メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」登録、解除は、 http://www.mag2.com/ 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