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2008/09/09

[Town&Column report 2008/09/09 沖縄タウン]

=== Town&Column report ======================593部発行===
      メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」
       □□□ 2008/09/09 第128号! □□□
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 いつもお読み頂きまして、ありがとうございます。
 夏が過ぎ9月を迎え、吹きゆく風にも秋の気配が感じられますが、いかがお
過ごしでしょうか。
 更新が遅れ遅れでなかなかできずお詫び申し上げます。これからもできる範
囲で続けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 今回は、商店街の店主たちの商店街・まちの再生・活性化に駆ける2つの商
店街の取り組みを紹介しています。お読みいただければと思います。
 メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」は、街並み・商業施設・
旅紀行等の視察レポートと身近な話題などのトレンドを見据えたコラムをマガ
ジン形式で発行しております。
 基本姿勢として、まちづくりと合い通じるものがありますが、無理なく、地
道に、楽しみながら末永く続けていきたいと思っております。
 また、ホームページと連動して画像付きでご覧になることができますので併
せてご利用下さいませ。
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================== Town&Column report INDEX ==============
  ◆レポート「東京の“沖縄タウン”和泉明店街“
              &街のコンシェルジェ”中延商店街を訪ねて」
    http://www.townnet.com/tsunagu/nakaoki.html
  ◆最近の新聞からのまちづくり関連情報(メールマガジンオリジナル)
  ◆“まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル)
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  ●  「東京の“沖縄タウン”和泉明店街“
           &街のコンシェルジェ”中延商店街を訪ねて」  ●
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 東京都杉並区にある和泉明店街と東京都品川区にある中延商店街の両商店街
を商工会議所と商工会の経営指導員の方々と一緒に視察してきました。まず、
和泉明店街から紹介していきます。和泉明店街は、時代とともに店舗数が減少
していく中、存続の危機に立たされていました。そんな時に起死回生として行
ったのが、沖縄をテーマにした取り組みで、今や「沖縄タウン」として商店
街の再生を図っています。

 沖縄タウンとして再生を図った商店街の役員の方7名にお会いするとともに
、商店街再生に駆ける熱い思いを伺ってきました。まさに、7人の侍といった
感じです。本題の沖縄タウンの取り組みの紹介に入る前に、まず、立地的なと
ころを紹介していきます。和泉明店街は、京王線の代田橋から甲州街道方面に
歩いて3分ほどのところにあります。甲州街道を渡ったところに、ゲートがあ
り、沖縄タウンと書かれた大幕が掲げられていました。和泉明店街は、よく東
京にあるようないい感じの道幅で歩くのに適した路地風で、近隣の方が利用す
る商店街というイメージです。商店街の大きさも歩くのに、ほど良い店舗配置
で、隅から隅まで歩いても400メートルほどくらいです。古き良き懐かしさが
感じられる商店街です。

 それでは、商店街の7人の侍の方々から伺ってきました熱い思いを紹介してい
きます。きっかけは、冒頭で述べたように、全国どこの商店街でも同じように
寂しくなっていく商店街を何とかしたいといった思いからです。商店街や地域
の活性化でよく言われるのが、地域の歴史や文化などその地域の持っている良
さを生かすことですが、和泉明店街の場合、この地域には何も資源はないとい
うところからアイデア出しが始まったということです。

 ですから、もしかしたら「沖縄タウン」でなく、北海道タウン、九州タウン
、京都タウン、鹿児島タウンなどもあったわけです。実際に、北海道から沖縄
までいろいろな地域を調べたそうです。その中で、沖縄がぴったりきたそうで
す。和泉明店街にはいろいろな業種のお店がありますから、沖縄の幅広い商品
群の魅力によって、いろいろなお店が参加できるというところが大きな決め手
だったようです。少し沖縄の商品を挙げてみますと、ゴーヤ、海ぶどう、石垣
牛、沖縄そば(ソーキそば)、ウコン茶、泡盛などの飲食関係、シーサ、琉球
ガラスなどの雑貨はじめ、沖縄三味線、沖縄衣料、沖縄の自然水や自然水を使
った化粧品など出てきます。商店街挙げて沖縄タウンとして再生を図っていく
ために、一緒にやっていく仲間を増やしていくためにも、多岐にわたる業種で
扱える豊富な沖縄の商品の品揃えは魅力的だったようです。

 次にどんなお店があるか紹介していきます。一番上の画像に映ってるお店は
、「沖縄家庭料理 たきどぅん」です。竹富島出身のオーナーが沖縄の家庭料
理を提供しています。ここで、商店街の方々からお話を聞くとともに、食事も
ご一緒にさせていただきました。沖縄の味を堪能してきました。

 上から2番目の画像に映っているお店は八百屋さんで、沖縄の商品関係では
、沖縄直送の生きている海ぶどうを水槽で管理して販売しています。その他、
季節に応じた沖縄の新鮮な野菜も扱っています。上から3番目の画像は、おき
なわすば専門店の首里製麺を写したものです。その他、沖縄の物産を扱ったお
店や沖縄県産の三味線の専門店などもあります。

 最後に、うまく言っているキーワードとも思える組織について触れたいと思
います。ベースには商店街の再生に動き始めた7名の商店主の熱い思いがまず
ありますが、沖縄タウンの取り組みをしていくにあたって、テナント事業や沖
縄物産品卸売業等を経営する「株式会社 沖縄タウン」を立ち上げたことです
。その背景には、和泉明店街は振興組合ではなく、法人格のない任意団体とい
うこともあり、事業計画及び予算も単年度計画で、役員任期も1年で、中長期
計画ができない状況だったこともあります。

 なかなか、商店街組織というのは、皆が同じ方向を向いてやっていくには、
かなりの労力もかかるので、株式会社沖縄タウンを立ち上げ、直営のテナント
や卸売りを担って、和泉明店街という組織とうまく棲み分けをしながら、一心
同体でやっているところが一番の強みかなと感じました。あと、話を聞いてき
てうらやましいなあと思ったのが、沖縄大好きのメンバーがボランティアで「
沖縄タウン応援団」を結成して、商店街だけでなく、周りのファンをうまく取
り込んでやっている点です。

 次に、東京都品川区の中延商店街を紹介していきます。中延商店街は、東急
池上線「荏原中延」駅から東急大井町線・都営浅草線「中延」駅に伸びる約
330メートルの商店街です。上から4番目の画像は、中延商店街を写したもの
で、ご覧いただけるようにアーケードがあり、地域密着型の商店街といった感
じです。中延商店街へは、「街のコンシェルジェ」の取り組みを中心に視察に
行きました。中延商店街では、商店街の副理事長さんとNPOバリアフリー協会
の理事長さんにお話いただくとともに、意見交換して参りました。

 中延商店街は、商店街とNPOがうまく連携しながら、商店街の活性化のみな
らず、まち・地域の活性化にもつながっている点に感心した次第です。まず、
「街のコンシェルジェ」とは、どのようなものかを紹介していきます。街のコ
ンシェルジェは、高齢世帯の困りごとを有償ボランティアが支援するNPO事業
です。コンシェルジェとは、正式には「コンシェルジュ」ですが、中延商店街
では、「コンシェルジェ」の方が呼びやすいということでそのように呼んでい
るそうです。コンシェルジュは、よくホテルの職名として使われており、宿泊
客のあらゆる要望、案内に対応する「総合世話係」「よろず相談承り係」とい
うような職務を担う人のことです。

 街のコンシェルジェでは、様々な高齢世帯の困りごとをしていますが、少し
挙げてみますと「家事支援(掃除や洗濯)」「軽修理(電球・パッキン取替か
らエアコン掃除)」「庭木の剪定」「パソコン指導や簡単料理教室」「送迎サ
ービス」などしています。次に、仕組みを少し紹介します。まず、利用する側は
、年会費1,000円(2008.9.9時点)で会員になる必要があります。そして、有
償ボランティアですので、依頼した仕事の時間に応じて、時間あたり800円
(2008.9.9時点)で現金ではなく事前に購入したクーポン券(1枚800円相当
のクーポン券:2008.9.9時点)で支払います。いわゆる地域通貨のような感じ
です。

 仕事を受ける側の「コンシェルジェ」は、仕事時間に応じて、クーポン券を
受け取るわけです。そして、そのクーポン券は、月に1回、商店街でお買い物
として使える商品券に交換することができます。コミュニティビジネス(地域
ビジネス)のような感じで、地域で困っていることを地域の方々が「街のコン
シェルジェ」として活躍して、その報酬としてのクーポン券は、商品券に交換
でき、商店街での消費につながり、地域の活性化とともに、商店街の活性化に
もつながっていくという流れです。また、地域という限定したエリアというこ
とで出張費は一切とっていません。有償ボランティアによる安心価格で提供し
ています。

 上から5番目の画像は、商店街のアーケード内にある「街のコンシェルジェ
」を受け付ける事務所と商店街の交流施設の「街中サロン」を写したもので
す。「街中サロン」では、クーポン券が使える「パソコン教室」「料理教室」
「書道教室」「絵画教室」なども行われています。最後にお伺いしましたお二
人のお話や意見交換の中で、印象に残っている言葉を紹介します。

 まず、商店街の副理事長さんの印象に残っている言葉を少し紹介します。「
個店がよくならないと商店街がよくならない」「商店街は俺らが守るしかない
と思っている。そして、後輩につなげていく」「まちをにぎやかにしておけば
、店をやめる人がいても、すぐに次の人が入ってくる」「組合員は遊び好きが
多い。街の元気は、遊びが基本です」などです。

 次に、NPOバリアフリー協会の理事長さんの印象に残っている言葉を少し紹
介します。「まちのコンシェルジェとまちなかサロン(学習教室)は車の両輪
だ」「まちのコンシェルジェとして活動することで、血糖値が下がった人がい
る。活動することで元気になっている」「商店街に同じ業種が2店あってもい
い。競争があるからサービスの進化が始まる」などです。

 商店街の再生、活性化に向けて、商店主自らが汗をかいて頑張っている姿に
は、本当に頭が下がりました。全国の元気がなくなっている商店街が和泉明店
街と中延商店街の商店主の心意気を感じて、是非、それぞれのまち・商店街で
頑張って欲しいと思っています。そのような観点から和泉明店街と中延商店街
に皆さんも訪ねられてはいかがでしょうか。 
  記:2008年09月09日(視察日:2007年10月30日) By  Nagura

ホームページの画像付きで見る場合のURL:
http://www.townnet.com/tsunagu/nakaoki.html

その他の文中に出てきました関連ページのURL:
※「コミュニティビジネス(地域ビジネス)」
http://www.townnet.com/tsunagu/colam114.html

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●  最近の新聞からのまちづくり関連情報(メールマガジンオリジナル)  ●
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■京都府「エコポイント」事業展開(2008.09.01:日経流通新聞より)
 京都府は省エネルギー型の商品やサービスの購入、利用者に対し付与したポ
イントを商品などに交換できる「エコポイント」のモデル事業を10月から始め
ます。
 京都府では、電気・ガス料金の節約分や太陽光発電設備の導入などについて
もポイント対象とする独自策も展開する予定です。
 京都府が展開するモデル事業は府や京都市、京都商工会議所などが組織する
京都環境行動促進協議会が主体事業となります。

■大都市制度、3市が研究会(2008.08.29:日経新聞より)
 横浜、大阪、名古屋の3市が「ビッグ3研究会」と称する大都市制度構想研
究会を9月に発足させます。
 学識経験者、経済人による研究会が、3市の役割、自立度の高い効率的な大
都市経営を可能にする制度設計、権限、財源移譲などを議論し、来春に構想を
発表する。
 市町村は合併が進み、都道府県も道州制議論があります。一方、地方分権は
霞が関、国会議院の抵抗に加えて、地方の国依存症で熱気も乏しい状況です。
地方制度改革議論の蚊屋の外にあった大都市が手を組み閉塞打破の突破口を切
り開くの表向きの狙いのようです。

■カーシェアリング普及へ助成金(2008.08.26:日経新聞より)
 国土交通省と環境省はカーシェアリングの活用を進める地方自治体などに対
する助成制度を設けます。
 来年度予算の概算要求にカーシェアリング関連費用も含め、10億円前後を
盛り込む方向で調整しています。
 カーシェアリングは全国に約320あると言われています。車や駐車場、ICカ
ードを使ったシステム構築、駐車場の入り口に設けるゲートの設置などには初
期費用がかかりますが、新制度では地方自治体やカーシェアリング事業者に費
用の半分程度を補助する仕組みを検討しています。

■商店主らがごみ処理などの管理会社(2008.08.25:日経流通新聞より)
 熊本市中心部の商店街の代表らはビルや店舗の業務効率化をはかる民間資本
の新会社「熊本城東マネジメント」を設立しました。
 個別で契約しているごみ処理や設備保守、電子決済などを共同で包括契約し
コスト削減し、支出減の一部を市街地再生ファンドとして積み立てます。
 行政の補助に頼らず、街のにぎわいを創出しようという試みです。
 中長期的には、市街地の魅力を高めるためのルール作りや店舗進出の管理な
どの役割も担う方針です。

■中心市街地再生へ税軽減(2008.08.24:日経新聞より)
 国土交通省は2009年度の税制改正要望に地方都市の中心市街地を再生する
ための「都市環境改善促進税制」の新設を盛り込む方針を固めました。
 放置された不動産を買い取り、建て替えなどで価値を高めて売却する地元企
業などをあらかじめ認定し、取り引きごとにかかる土地売買に必要な税金を軽
減します。
 中心市街地に人や施設が集まる「コンパクトシティ」づくりにつなげ活性化
をめざします。
 新制度で想定するのは、駅前スーパーの跡地や虫食い、土壌汚染などで現状
のままでは活用が難しい遊休地などを対象にした事業です。

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 ●  “まちづくり”関連書籍の紹介(メールマガジンオリジナル)  ●
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タイトル、著者、出版社、価格、発行年月日の順に示してあります。

■地域ブランドと地域経済 佐々木純一郎氏、石原慎士氏、野崎道哉氏共著
              同友館 2,200円 2008/06/05
 副題に「ブランド構築から地域産業連関分析まで」と付いています。
 近年、盛んに行われている地域ブランドの議論の背景には、大きなきっかけ
として、商標法が一部改正され、2006年4月から施行された「地域団体商標制
度」があります。
 また、現在、地域ブランドが求められている背景には、「元気がない地域」
という現実があります。
 本書は、「地域ブランドとは何か」「地域ブランドの構築と付加価値創造」
「地域経済の定量分析」の3部構成となっています。

■がんばる地域のコミュニティ・ビジネス 細内信孝著
                  学陽書房 2,100円 2008/06/27
 副題に「起業ワークショップのすすめ」と付いています。
 筆者は、「コミュニティ・ビジネス」という言葉を生み出した人です。コミ
ュニティ・ビジネスを簡単に言えば、「自らの地域を元気にする住民主体の地
域事業」です。まさにその主役は、地域に住んでいる住民、市民の方々です。
 本書では、コミュニティ・ビジネス・ワークショップを勧めており、コミュ
ニティ・ビジネス・ワークショップとは、ある一つの問題に対して参加者全員
が共通認識に立ち、共同作業を通して問題の解決にあたります。
 その結果も大切ですが、ワークショップでは、むしろ参加者の積極的関与と
問題解決に向けた共同の作業プロセスが大切です。

■「この街」に住んではいけない! 中川寛子著
               マガジンハウス 1,200円 2008/02/21
 副題に「住まいのプロが教える30の警告」と付いています。
 住まい選びは街を選ぶことから始まります。通勤・通学や買い物の便利さは
もちろん、防犯面、環境のよさや自分の好みなど、選ぶ観点、見るべき点は数
多くあります。
 本書では、そうした条件のうち心地よく安全な暮らしに欠かせない「防災」
「防犯」「便利さ」「快適さ」の4項目で取り上げ、より自分らしい暮らしが
できるエリアの探し方を伝授しています。

 最後まで、お読み頂きまして、ありがとうございました。
 ひとときでも、ごゆっくりとくつろいで頂けましたでしょうか!!
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○電子メールマガジン「地域・まちづくり情報&コラム」2008/09/09
発行者 名倉 弘二 (tsunagu@tcp-ip.or.jp)
発行 株式会社 ケイプラン(Kplan) 所在地:愛知県安城市
創刊 1998年10月6日(火) 大安
まちづくり情報満載のホームページ「ホッと空間 Nagura's Home」
http://www.townnet.com/tsunagu/index.html

ご意見、ご感想などありましたら
mailto:tsunagu@tcp-ip.or.jp(名倉弘二)までお気軽にどうぞ。

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発行しています。( http://www.mag2.com/ )
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