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2009/08/09

KISARAGI vol.511

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K I S A R A G I vol.511                         2009/08/09発行
                        編集/発行:みやこたまち
                      E-mail:tmachim@yahoo.co.jp
                            http:///miytako.hp.infoseek.co.jp 
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お金を払えば大抵のことが済むという世界は便利ですが。
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◆古典へのいざない【336】 古事記[102]   作者 たまさん

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 景行《けいかう》天皇 (11)

 倭健命《やまとたけるのみこと》は更に東に進み、ことごとく荒ぶる蝦夷
《えみし》たちを言向《ことむ》け、山河の荒ぶる神たちを平定した。
 都に帰ろうとする途中、足柄《あしがら》の坂本《さかもと》で食事をし
ていたところ、坂の神が白鹿となってやって来た。倭健命が食べ残した蒜
《ひる》で打つと、目に当たって撃ち殺した。
 その後、倭健命は坂を上ったところで溜息を三度ついた。
「ああ、我が妻よ」
 このことから、この国を名付けて阿豆麻《あづま》という。
(続く)

                                  ★

 第十二代・景行《けいこう》天皇の話の続きです。東に進むヤマトタケル
は東北の蝦夷を平定し、復命のため都に戻ることになります。なお、足柄は
神奈川県・静岡県境にある足柄山を指し、阿豆麻《あづま》はいわゆる東国
を指す「東《あずま》」だと思われます。
 続きは次回にお届けします。それではまた。

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芸能ニュースばっか。しかし、
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■薄紅通夜 第二部                          作者:みやこたまち

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 空想の世界に自らの魂を解き放つこと。それが秘訣だ。市子は現実の世界で、
あまり愉快でない経験ばかりを積み重ねてきていて、それは、両親の問題や、
おそらくはそこに端を発する自身の性格などによる為ではあるだろう。
 そんな時、世界はあまりにも狭く、不自由だった。
 市子は一刻も早く家を出たかった。高校卒業までの18年間は、見えない束
縛にがんじがらめだった。市子はその不自由な世界で、まず、読書による空想
世界の存在に気づいた。そこでは実時間の数時間が、ほんの数分で過ぎ去り、
いかなる時にも、自由だった。しがらみは、連帯の証だったし、苦悩は、自ら
を高める試練に他ならなかった。 
 空想世界で大半の時間を過ごす市子は、それでも実生活上の事細かな手枷足
枷によって、辛うじて現実世界からの乖離をまぬかれていた。今にして思うと、
市子が自由だと感じていた空想世界も、実は現実生活の鎖の届く範囲に限定さ
れていたのだということになる。 その認識は、市子を少しむくれさせ、また
ホッとさせた。
 拘束衣に、四角いだけの部屋、鉄格子の窓の世界に閉ざされたとしたら、き
っと完全なる自由の世界を市子を謳歌できただろう。しかし、その場合、肉体
の所属するこの世界との折り合いは最悪だ。その軋轢は、きっと空想世界にも
何がしかのひずみを生じさせるのではあるまいか。いや、そちらから完全に遊
離しているからこそ、隔離されるのかもしれぬ。だからといって、自分の空想
がそこまで徹底して自らを絡め取ってくれるものかは、賭けとなる。中途半端
で破れたら、それこそ目もあてられぬ不自由さに耐え切れなくなることだろう。
 肉体の死を待ち望みつつ、肉体の死まではこの世界と空想世界とを、適度に
折り合いをつけつつ、暮らしていくことが、大切だ。市子の処世術はそのこと
に尽きる。それに高校、大学、社会人となるうち、実生活の不自由さを、満喫
する術も分かってきた気もする。世界は、決して広くは無い。ただその限定さ
れた空間で安全に浮遊し遊ぶ方法だって市子は知っている。時折、空想を現実
へ浸潤させてみることだってできる。
 だが、これは嫉妬だろうか。
 他人とは少しだけ違う世界を経験しているのだという自負、優越感は、自分
よりもはるかに偏狭で、邪悪な名村道行が成し遂げたかもしれない事に対する、
苛立ちを無化するために生じた、つまり嫉妬ではなかっただろうか。
 「現実にとどまることが、難しいのよ。」
 ほんの少しだけ、たとえば葉書一枚を靴の底にスッと通せるほど、浮き上が
る空中浮遊術、同時に同じ高さの台から飛び降りたとき、人よりも必ず数分の
一秒だけ、遅く降りるというだけの空中浮揚術。
 市子はそういう能力、能力の現し方を、素晴らしいと思う。
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Pばっか。
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