2009/07/19
KISARAGI vol.508
><><><><><><><><><><><><><><><>><><><><><><><><><><><><><><><><><> K I S A R A G I vol.508 2009/07/19発行 編集/発行:みやこたまち E-mail:tmachim@yahoo.co.jp http:///miytako.hp.infoseek.co.jp ><><><><><><><><><><><><><><><>><><><><><><><><><><><><><><><><><> ---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---- お金が無い世界から考え始めると、ズレるし意味無いから。お金が全ての尺 度っていう世界に、生きているわけですから。 -------------------------------------------------------------------- ◆古典へのいざない【334】 古事記[99] 作者 たまさん --------------------------------------------------------------------- 景行《けいかう》天皇 (8) 尾張国《をはりのくに》に到着した倭健命《やまとたけるのみこと》は尾 張国造《をはりのくにのみやつこ》の祖先である美夜受比売《みやずひめ》 の家へ行った。その場で結婚したいと思ったが、事を成し遂げ帰ってくると きに結婚しようと約束をした。 倭健命は東の国に行き、山河の荒ぶる神々と従わない者たちをすべて言向 《ことむ》け平定していった。 (続く) ★ 第十二代・景行《けいこう》天皇の話の続きです。東に向かうヤマトタケ ルは尾張でミヤズヒメと結婚の約束をし、なおも東に向かいます。 続きは次回にお届けします。それではまた。 --------------------------------------------------------------------- お金は、誰かからもらわなければなりません。自分で作ると罪になります。 もらうための原則は基本何かの対価として交換することです。利殖も詐欺も 労働も、何かとの交換という点で変わりは無いと、くくります。 --------------------------------------------------------------------- ■薄紅通夜 第二部 作者:みやこたまち ---------------------------------------------------------------------- @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 『最寄りの駅は千香巣という午前中に3本、午後は4本で終電は5時24分とい うローカル線で。』 道行が大学在学中に書いた[緑の地獄]は、今回の通夜の舞台となる場所が、 道行自身の手で描き出されている。もちろん、どこまでも捕らえどころの無い男 の仕業なのだから、ありのままに事実と捉えることはできない。現に、これから 向かうのは、[千香巣]ではなく、[鷹ノ巣]という。ローカル線ではあるが、1時 間に一本程度の運行はあるし、通勤通学時間帯には30分に一本に増発されてい る。二つ先には通勤快速の停車駅もある。下り終電は21時43分だ。道行が子 供のころのダイヤを調査するほど暇ではないので、完全に嘘だったというのは公 正ではないが、『緑の地獄』で、道行は、自身の故郷を、現実よりも辺鄙なつま らない場所として演出していた。 とはいえ、そこは秘境などではない。現代の物流が時差なく行き渡る範囲に収 まってしまい、情報においても時差は生じ得ない場所であった。その土地に独特 の、風変わりな習慣なるものが、命脈を保ち得る程、外界から、隔絶した土地と して、描き出せれば良かったのだろうが、それでは、フィクションだということ があからさまになる。だから、何の取り柄も無い片田舎という、リアリティを疑 われない設定を採用したのだろう。その上で、すっかり廃れた奇習という、究明 し難い習慣を前提とした上で、それを復活させるということで、道行自身が思い ついた式次第に風土の香りをなすり付けたのだ。 つまり、通常とは異なる通夜というプログラム全てが、名村道行の精神世界を 具現化させたものなのだろう。 「神になっているかもしれないぜ。」と言い放った名村道行の、一世一代の興行 だ。後藤樹記は、少々楽しい気持ちだった。 ふと顔を上げると、自分の膝の間に三本のズボンが窮屈にねじり立ち、上から は、数紙の新聞が垂れ下がっていた。耳奥が痛くなるほどの圧迫感と、静寂とが 、樹記を包んでいた。 「はい、これから五つ数えます。すると、これまでの窮屈さが、嘘みたいに晴れ て、清々しい開放感に満たされますよ。」 樹記は、目を閉じ一駅ごとに数を数えていった。 「はい、5、4、3、2、1。」 パンと手をたたいて目を開けると、向かいの窓から朝焼けの空が、低い瓦の波 を赤く染めているのが、パノラマのように広がっていた。ボロボロになった新聞 と、網棚に放置された週刊誌が、寂しげだった。 「腹が、減ったな。」 乗り換えまでには、あと20分程かかる。 -------------------------------------------------------------------------- 『1Q84』梅津バンド+浅田彰 多分1984年発売(?)のカセットブック(浅田 氏の、資本主義ついての冊子付)と、村上春樹氏の本との関連性を、一部で調査中。 -------------------------------------------------------------------------- _/_/ KISARAGIについて _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■配信システム KISARAGIは「まぐまぐ」:http://www.mag2.com/で配信しています。 ■登録解除の方法 KISARAGIを解除するには、次のアドレスへアクセスしてフォームに記入を。 -->http:///miytako.hp.infoseek.co.jp _/_/ 発行者について _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 編集者 みやこたまち E-mail :tamachim@yahoo.co.jp WebPage:http://www.odn.ne.jp/~cak87430/index.html -------------------------------------------------------------------------- 前編集者 仙ちゃん E-mail :slowhand@sea.plala.or.jp WebPage:http://www.geocities.co.jp/Bookend/7737/ -------------------------------------------------------------------------- 前編集者 牧瀬佑樹(マッキー)/スタック作家 E-mail :macky@livrer.jp WebPage:http://www.livrer.jp/ ><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>><><><><><><><><><><><><><><><


