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物流コンサルタントがクライアントの物流現場で見聞する問題を公開します。物流に携わる方々に改善のヒント、システム設計のアイデア・手法を提供できると思います。

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2009/09/15

【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.377

物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた改善手法や
最新の理論と手法を物流現場に導入することができます。
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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2009/9/15   NO.377                       □□■
■■     『物流でできること及ばないこと』ガンバル方向    □□■□
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■自社物流を解体して倉庫を移転、ついでに物流部を縮小して3PLへ業務委託。
物流部門のコンパクト化は経営へのコストダウンと性能向上に貢献します。売上が
厳しい時代だからこそ、コスト削減と小さな組織への転換が進みます。

●自分の商品が好きで営業や生産部門とチームを組みながら物流を行っていた良き
時間は、別の意味では甘えと妥協とコストの垂れ流しになっていた、と指摘するの
も辛いし言われるのもかんに障るが事実は事実。

アウトソーシングの時代では給与の額と付加価値についての判定が行われます。
換算時間給でどれほどの作業や業務を行ってきたのか、管理部門はどんなリスクを
カバーしていて、業績貢献はどうだったのか。直間比率と呼ばれる直接労務費と間
接部門労務費の判定が行われ、正解は分からないけれども外部に照会して物流をア
ウトソーシングすることのコスト比較が行われます。

確かに生え抜きの物流マンというのは会社にはいなくて、様々な部門からの混成部
隊が多いようです。エリート営業マン、ベテラン生産計画マンは年収ベースでどう
でしょうか、1000万円を超える人もいるようですし、準じて新人まで組織人材
給与というのが定められます。営業マンの平均と工場勤務の平均と物流会社の平均
では圧倒的な格差が生じています。

物流アウトソーシングとは給与の違いだった、というのが真実です。

●物流の自営転換というのはトラック輸送部門の切替です。トラックは1000万
台が走っていて、300万台が営業者としてグリーンナンバーをつけています。残
りは自家用車として700万台も走っています。ほとんどは工場や営業所に詰めて
いて、実車よりも止まっていることの方がはるかに多い。だから、自家用トラック
を運輸企業に委託することを自営転換と言います。

実車時間も積載量も効率もはるかに上がるし、何よりドライバーも社員よりは安い
給与で頑張ってくれます。運輸部門のアウトソーシングは名前が無いときからすで
に始まっていて、なぜ自家用車を止められないかは七不思議とも言われました。

いつでも自由に走るためには我が家にも駐車場と乗用車があります。1ヶ月の利用
時間は10時間もなく、自動車は所有の喜びだった、などと言われるのです。

●製造と販売の肩代わりを物流がずいぶんと負ってきました。メーカーは工場を保
有したとたんに物流企業とパートナーを結ばなければ、生産が完了しません。
販売会社はIT技術と物流会社が居なければ、顧客満足とかマーケティング活動そ
のものが完結できません。いわば物流は会社の後方支援と言うより、無くてはなら
ないパートナーになっています。

パートナーならそれなりに自決できるのがフツウですが、物流企業はかなりいじめ
られて来ました。料金を下げられ、仕事はできて当たり前、失敗すれば業者交代の
憂き目に合うことを恐れながら、今の不況下では青息吐息なのは産業としての結束
が弱かったからでしょう。

15年間の規制緩和の成果は統合集積ではなく、新規参入の多さによって既存会社
はいっそうの競争相手を蓄えてしまいました。景気が上向きならば参入脅威はたい
したこともなく、経験や規模によって差別化競争が容易ですが、不景気の増加は価
格競争による自滅戦が激しくなるだけです。結果として、業界全体の地位低下が進
んだのです。

●産業の適正規模や企業数のバランスは、規制として許認可を施してきました。
銀行は資金があってもすぐには始められないのと同じで、物流も規制業種でした。
タクシーもバスも今も規制されていて、過当競争を排除したり、激しい料金競争を
防止するために必要な措置です。

生産と販売が我が国のGNP60%を占めているなら、物流もそれだけの仕事量が
定まっていました。旅行医療教育サービスなどのGNPにだって、物流の仕事は確
実にあります。安定した仕事があるのに事業者が増えれば競争と料金がアンバラン
スになること、覚悟の政策でしたが、失敗でした。

●物流が営業生産の一部として仕事が減るなら、営業生産の仕事に入り込んで規制
緩和の追い風を応用しない手はありません。仕事の範囲を広げて、仕事量の落ち込
みを仕事の範囲の広がりでカバーすることを考えるのがフツウです。

営業も生産も今の時代にはアウトソーシングの対象となり、異業種商品の合わせ売
りや生産委託、OEMやPBなどの企業間境界線がなくなりつつあります。
セールビッグバン、マニファクチャリングビッグバン、当たり前に進展しています

●物流ができないことは、実は何もないことに気づかないと手遅れになります。
物流業界各社が気づくのは時間の問題だからで、日本の産業そのものがみんな大改
革を進めれば進めるほど、アウトソーシングと物流が問題になるからです。

作るのも頼める、売ることもネットや委託で済ませるなら、我が国に必要な産業は
適正存在規模試算によって事業のM&Aが一気に進むのです。
労働人口が減り若年層も減るなら、衣食住の最大マーケットサイズが決まってしま
い、産業に従事できる企業数や生産能力も決まってくるからです。

作ること売ること運んで代金をいただくことのプロセスを分離することがむしろム
ダになるのは、成熟した消費者と生産供給者の最後に気づくことです。

●物流マンは物流のことだけ真剣に取り組んでいたのではいけない、ということの
大切さに気づきましょう。今までの仕事の改善は必要だけれども、本当に大切なこ
とは扱っている商材や業界の変化の動向を見ることです。営業や生産の代行をどこ
までできるか、提案するか、学習してマスターしてゆくかがこれからの物流の仕事
になります。

ITとやる気があれば、どんな産業も肩代わりができるはず。奥の奥のコアな技術
や業務知識は徐々に身につけるとして、生産代行、販売代行を行ってゆくことが物
流の改革方向なのです。・・・・物流もできる、物流が得意な生産、営業会社とい
うのが本当に求められている我が国の将来像です。



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ていく。【物流現場見たまま感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行12年目★★★
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