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物流コンサルタントがクライアントの物流現場で見聞する問題を公開します。物流に携わる方々に改善のヒント、システム設計のアイデア・手法を提供できると思います。

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2009/08/04

【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.373

物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた改善手法や最新の
理論と手法を物流現場に導入することができます。

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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2009/8/5 NO.373                         □□■
■■     『会社と現場に求められること』フェアが満足を生む  □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
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■振り返れば13年間、このメールマガジンを続けてきました。物流の改善ができ
た現場、いつまでも進化しない現場、疲弊して士気が下がリ続ける現場、古くても
活気のある倉庫や工場を見たままに報告してきました。大不況の今、物流の改善に
本当に大事なことは、人のこころと活動の態度にあると思います。

●終身雇用制度はとっくになくなり、忠誠心も薄れてるのに

あ~それなのに、あるべき姿とか目指すべき姿勢など、強制収容所のように仕事の
取り組みや心構えを毎朝唱和させられている現実はどこか異常にも見える。もちろ
ん人は本来善良なるものですから、決められたことはきちんと守り、勤勉を疑うこ
とはありません。何より勤労観、受容性、再現性の見事さは日本人の特質だし、誰
でもが持っている仕事への性向なのです。

けれども、時々はズルしたくなったり、怠けたくなったり、分かってはいてもやり
たくない心理になることは正直なところです。「私は善良だけれども、会社や現場
に不正や怪しいこと、疑いたくなるような習慣がある」としたら、あるべき姿や理
想への努力も意気込みがつい下がってしまいます。

会社の経営状況は手に取るようには分からないけれども、厳しいとか大変とか、な
んだか自分には手におえない事態になっていることを知ってはいても、きちんと説
明もなしにリストラや退職勧告などが横行すれば、勤労観も取引にはなりません。

多くの現場や会社で業務設計や生産性の安定、品質事故の多発している背景には、
プロセス設計の前提になっている良心や善良なる業務姿勢への影響があるように感
じます。

●物流改善に心理学というか、働く人の動機モラルを取り上げてみたら。

誰もが無駄は嫌いです、ただ自分のしていることがムダとは思っていないことに問
題があるのです。続けられていることは良いことですし、理由があっての継続だか
ら、「そのやり方にはムダがある」と急に指摘されるとびっくりするやら驚くやら
で、ちょっとショックです。

もちろん、ゆっくりと説明をしてくれれば、「過ちを改めるに憚るなかれ」の精神
できちんと受け止めることができます。今度の方が良いと納得できれば、直ちに仕
事のやり方を変えることができるほどの柔軟性と受容性は持っているからです。
でも、命令一発で担当換えをされたり、配置転換されたのではくさる気持ちだけが
芽生えてくるのは仕方がない。

多くの物流現場で改善のための設計変更、システム機器導入、役割分担の変更や要
員体制が変わっても成果を生まない問題点の裏には、こんな心理があるのではない
でしょうか。
ヒトは機械でもシステムの部分でもなく、感情と心理で働くものです。多くは怠け
心を持たない善良なる働き手なのです。けれどもその感情や心理をないがしろにし
てしまうような事件があると、一気にやる気と動機が失われる、本当にデリケート
なものなのです。

●やる気が生まれる職場の共通点

多くのヒトが働く職場では共通していると思う点が、チームで働いているという実
感です。自分の仕事を受け継ぐヒトがいて、もらう相手がいて、成果が見えるよう
になっていて、結局がんばるとチームみんなが喜ぶようになっている仕事の回し方
です。

仕事を通じてヒトとヒトとの絆を感じ、分からない事、できないことがあったとき
にはすぐさま誰かが手助けしてくれる安心感。疑問と不安があっても、いつでも誰
かが様子を見てくれていたり、ていねいに説明してくれる現場。質問することが恥
ずかしいことではなく、むしろ奨励されることであって、自分の質問がほかのヒト
にも価値ある情報として歓迎されるような雰囲気があれば、私は安心して自分の善
良なる努力を惜しまないでしょう。

絆、質問と説明、安心、役割と成果の5つが伴わなければ、あるべき姿と言われて
も自分とは無縁に感じるに違いありません。どんなシステムや仕組みがあっても、
それをきちんと実行しようとする動機や心がけにはならないのが本音なのです。

●人材教育の間違え

あるべき姿を実現できるように努力、技能向上、執着、習熟するには、感情と心理
を制御できなければ難しい。分かってはいてもやりたくなくなる、からです。
ヒトは環境に支配され、回りの様子に敏感です。怠けやうそが横行するのに自分だ
けが善良なるものとしていることは苦痛にしかなりません。

ゆえに会社と現場は常に公平で正義と良心を最重要視する価値観を持たねばいけな
いわけです。効率の追求は、場合によっては不作為を生みます。やらねばコストも
事故もおきないからです。

あ~それなのに、教育や研修はプラスのアドオンばかりを求めています。やるべき、
知るべき、心がけるべき、・・・・理想は常に上にある。と個人を責めて終わりが
ありません。肝心の職場環境や価値観に触れることはなかったのです。

正しいこと、公平なこと、分かりやすいことをフェアプロセスと呼びましょう。
会社や現場がフェアな運営がされているかどうか、この一点に注目すると、たくさ
んの改善すべき問題点が多くあります。

効率追求、合理化とはプロセスよりも結果、手段よりも目的ばかりが先行してきま
したから、感情や心理、私の気持ちなどはどこにも配慮されていないからです。

●経済的な動機だけでは、ちょっと難しい。

多くの物流現場に改善成果を生み出すために、いろいろな施策が導入されました。
新型のマテハンや設備、情報システムや器材が登場して、導入当初は劇的な成果を
生み出しました。ところが時間がたつにつれ、計画は計画となり、実績値がどんど
ん下がってきました。設備が壊れたり、器材が利用されなくなったり、ヒトが疲れ
た顔で働くようになり、新たな改善テーマが生まれるのです。

『モラルとモチベーション向上』・・・・・、あんまりヒトを軽く扱ってはいけな
いのです。危機感がない、やる気が足りない、元気がない、・・・・できない原因
を教育や研修、心構えで押し付けようとしても、ヒトには感情と心理が働く。

いやだ!と思えば何も動かないし、聞いた振りで過ごしてしまおうとする。口だけ
パクパクした唱和になるし、見られている時だけがんばるようになる。でも彼も私
も善良なる良心に従っているだけ。悪意も怠惰もありません。罰則には敏感に反応
しますが、それ以上の向上心は特段欲深いわけでもないので、がんばりが長続きす
ることはあまりない。

アンフェアの排除こそが、経営改善、物流改良、モラルアップの秘訣なのです。
さてその実現に向けては、意外と容易な約束を全員で果たすことなのです。

★全員の名前を覚えて、呼び名を使おう
★あいさつがいつでも口から出るように、私から心がけよう
★仕事はチーム、ハイタッチの気持ちで互いに認め合おう
★会議は質問の場所。聞く人にていねいに説明しよう
★意見を述べて採用されなくても、今回は我慢しよう。次がある。
★今日すること、明日すること、忘れていたことは何だっけ。皆で調べよう。

こうすれば、やりたくても出来ないことはなく、現場には活気と助け合うチームが
いることになるのです。出来ることは必ずやる、それが改善と進化と進歩になる!

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ていく。【物流現場見たまま感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行12年目★★★
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