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物流コンサルタントがクライアントの物流現場で見聞する問題を公開します。物流に携わる方々に改善のヒント、システム設計のアイデア・手法を提供できると思います。

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2009/07/24

【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.372

物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた改善手法や最新の理論と
手法を物流現場に導入することができます。
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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2009/7/25 NO.372                        □□■
■■     『想定外の幸不幸』冷静な理解と見通しを持つ事    □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
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■リスクとチャンスは隣り合わせで、先見性とは見通しの能力です。厳しい環境下
でも先を見通す力を持てば、慌てずに重要な施策を積み上げることができます。勝
利とは急がず慌てず着実な者にもたらされること、勤勉さの有利です。

●万馬券や宝くじの当選のような事とその反対

あったらいいな、いつかは当たるだろうな、という射幸心には罪はありません。け
れども「予想外の幸福」には歓喜あふれても、「想定外の不幸」に過剰反応しすぎ
るのはバランスの悪さというより、人間の性のどうしようもないところでしょうか
 おいしいモノばかりを食していれば感激が薄れる限界効用低減の法則、辛いこと
が急に訪れると自己保全、肯定ばかりで恨みを外に求めたくなるのも何かの法則。

日米に競争しようとした欧州連合は文化で強制しようとして、ISOを広めました
負けたくないから土俵を変えて、こっちにおいでと呼び込みます。行ったらそこに
は不思議な常識と価値観のずれが多くて、困惑しました。

日欧には負けたくないのでというより、自国の失策を隠すために米国企業改革法=
SOX法を世界に広めようとしていましたが、大統領の陰謀じみた法令は効果も抑
制も効かずに無力化しています。

忍び寄る不幸を他人のせいにするためにISOとSOX法はとても良く似ています。
極東の我が国は、独壇場そのものの中華思想と欧米のルールに縛られて、インター
ナショナルとかグローバルとか呼んでいる独自の仕掛けにまんまとはまっています
ハンチントンの著した『文明の衝突』とはイスラムとロシアの戦争原因を解説して
いますが、日本の経済ルールでは欧米中の文明がまさに混戦しているような状況で
す。

我が国の強さは勤勉、受容、再現性によってもたらされていますが、もうすぐ上位
ランキングから滑り落ちる寸前のところまで来ました。経済力をそがれたのは為替
規制、資本の弱体化だったり、おだてられて外地に進出したあげくのだまし討ちみ
たいな、かすめ取る文化の勝負だったようです。

突然の不幸を外部に求めるのはずるいので、自己肯定はできませんが、射幸の失敗
も我が身にあることを反省しましょう。不況の原因を外部に調べて貰っても助けに
はならず、売上が落ちたのは顧客が足りないか、自分のサービスが価値を失ってい
ることを知らねばなりません。想定外の不幸を他のせいにするなら、宝くじに当た
ったときには街でチップを振る舞わなければならないからです。

●欧米文化の衝突は決着がつくところ

インターナショナルスタンダードのISOシリーズとグローバルスタンダードの極
みとなった内部統制評価ブームは、すでにピークを過ぎているようです。バッチが
欲しいのは欲望ですが、一度付けたらもういらない。バッチでヒトを見ているのは
権威追従の浅はかさに通じるからです。

勝つためには何でもするのが競争ですが、文化で戦うのはルール違反とも言えるで
しょう。だから長くは続かないし、競争の本質ではないからです。
試しにJISとISOを比べてみれば、JISの方がはるかに合理的。SOX法は
もっと重い刑法が各国にあるから意味が無く、企業のガバナンスは法令でガイドを
付けるまでもなく、成功は成功、失敗は失敗と明らかになるからです。社会正義を
盾にして株主を守るなら、投機に明け暮れる株主からは懲罰的な税を取れねばバラ
ンスがおかしい。

物流部門でも最近の10年間に文化の競争に巻き込まれてしまいました。品質とい
う感情や感覚に評価基準を付けようとしたり、手続きで結果を保証するなど所詮無
理や無茶なところがありました。

売上をごますかすかも知れないという動機のために、手続き上の物流活動を業務監
査するなどは不正の動機が無いところに疑いを持つようなものでこちらも意味不明
な結果となっています。
そろそろ、勤勉か横着かという宗教的文化論が競争とは別の場面で語られるように
なって欲しいモノですね。

●不況は不幸で景気は幸福か

大不況からの復活はIT業界だとばかり思っていたところ、なぜなら先進7カ国の
中で我が国のIT投資額は最低で、何でも官でもE※※と呼んだサービスを重視し
ていたわりにはまだまだ売上が少ないからで、伸びしろはここに隠れていたんだと
思っていました。

情報システム古参のアシスト社はビルトッテンで有名ですが、青い目の日本人はこ
の不況を予測していて、アメリカの金融産業を拒否していましたが、いよいよごま
かしが見え隠れしたとたんに従業員と顧客に緊急メッセージを送りました。

景気が悪くなると心がすさむが、お金は幸せに必要だが十分条件ではないよと。つ
まりお金はあっても不幸、無くても不幸、だから心の持ち方、お金の使い方に関心
を持つように、・・・・・。とは、情報会社の社内で家庭菜園の作り方や社内預金
の進め、給与減額の時にはどう処するか、顧客には何を求めるか、そして何を聞き
出すか。まるで災害時の心得をかんで含めるような言い回しで自社と得意先にふれ
て回りました。

景気の悪さを外部のせいにしないまでも、自分の対策が遅れることを自覚してのメ
ッセージです。アシスト社は意外にも日本の商人のようで、ヒトはヒトを助けてい
ることで幸福になれる、という意味から名付けた社名です。

駆け引きの商売ではなく、牛のよだれのような徳を売り物にしているようなヘンな
ガイジンと若い日本人の会社でした。
このホームページを時々覗くと心が洗われる思いがします。バッチの意味、顧客と
の関係、自社の努力の方向、政治経済外交への関心の持ち方など、およそ小さな会
社のトップだけれども大家族の頭領のような気の配りです。幸せ論があふれている
会社なのです。従業員ならあこがれる、いつかの我が社の姿です。

●物流の仕事が好きか、続ける意思があるか

疑うことなく将来の見通しを付けて今を理解しなくてはなりません。そして出来る
ことは身の回りの整頓と確実な業務の遂行です。不景気を恨んでも変化が起きるわ
けはなく、営業や生産が変わることはありません。いつしか今のレベルで採算が取
れるようになるだろうし、物流には固定費用がほとんど無いから、赤字も大きくな
りようがないからです。

もし赤字が続くなら、固定費の付加価値が顧客から支持されないほど低いのが原因
で、他社と比べて糺すことが必要です。どうしても続けられない赤字があるなら、
顧客を代える覚悟も必要でしょう。それが最終最後の強みとして許された選択だか
らです。物流は立ち止まることを許されない厳しい仕事ですが、荷物を選び顧客を
代えることが許されるほどに競合が多い、自由競争のビジネスなのです。一人で被
るのは回りを見ていない証拠です。

続けることに悩むならその原因を赤字のせいにはして欲しくない、顧客はどこにで
も待っているし、黒字を自分のせいにしていたのだから、まずは自分の中から原因
を探して欲しいと思います。

復活はいつでも可能だし、間違いを改めるのにこだわることも無いからです。現場
に責任は収支以外に持ちようもなく、経営の先見性を現場に押しつけても無意味だ
からです。顧客の情報が現場にあるからここから出直す覚悟があれば、トンネルの
先も見えるし、赤い海、蒼い海もここに広がっているのです。


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ていく。【物流現場見たまま感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行12年目★★★
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