2009/06/25
【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.369
物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた 改善手法や最新の理論と手法を物流現場に導入することができます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■□■■ 物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃ □ ■□■■ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ □□ □■■ 2009/6/25 NO.369 □□■ ■■ 『7割経済に備える』守勢の時代を生きる □□■□ ■ 物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com □□■□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■景気の底が見えてきたと報道されていますが、半減した工場の生産が戻り始めた ばかりだし、自動車や住宅の耐久消費財は同じ規格、価格では見向きもされません 消費が変わり、生産も修正しながら長いトンネルの向こうに7割経済が訪れます ●大不況だけれども兆しがあると書かれています。小売業界では超低価格商品の導 入に成功とあります。百貨店や銀行商社は規模の拡大による固定費圧縮で生き残り を掛けています。 大企業は間接費用が下がりますから、損益分岐点を維持できるかも知れません。莫 大な売上計算が成り立てばの話ですが。中小中堅は商品サービスを総取っ替えしな ければ、BEPを越えることが出来ません。付加価値の洗い出しと発見創造によっ て、7割経済=GNP350兆円、内需210兆円でも存続するためのビジネス構 造に転換しなくてはなりません。 ●経営合理化のためのアウトソーシングは、「何を選択してOS化するか」から逆 転して、「どんな業務だけを本社に残すか」とまで様変わりします。国内企業も海 外アジアからのバイヤーに工場渡し、港渡しの商談が増えてくるでしょう。 メイドインジャパン商品なら、半値半掛けなら飛ぶように売れることが確実だから です。 そのための間接経費削減、固定経費削減のためにABC原価計算があります。TO C会計があります。もっと単純に次の会計式があれば、半値商売でも利益計画が成 り立つのです。 ★mPQ−F=G (m:粗利率、P:単価、Q:数量、F:固定費、G;利益) この式に当てはまるように、現在までの平均値を計算して、価格数量の変化をシミ ュレーションすればよいのです。 事業部平均5千円、400回、40%、固定費70万円なら、200万円の売上で 5%の利益が算定できます。 仮に3500円でも500回(25%増し)なら、損益分岐点です。固定費を削減 すれば十分収支が合います。 こんな数学的科学的な考え方も役立つのです。 ●内需産業から外需貿易産業への転換も、バイヤーを招待すれば良いわけで、あと は国際一貫物流会社の出番です。通関業務から船飛行機の手配まで、先方コストで 商談に臨めば直ちにグローバルビジネスの開始です。案ずるより産むが安し、貿易 の知識は専門家に委ねればOKです。 そこで海外消費者へのサービスや趣向の研究が次の課題になります。理想的には設 計のみを国内で行い、生産や販売は外地で原価にふさわしい流通網を確保すれば、 創業ユニクロの苦労を反省した我々ならすぐにキャッチアップが可能でしょう。 経済産業省の各白書(通商白書、中小企業白書、もの作り白書)いずれにも外地生 産による優位性や広くアジア全域をまたにかけるようなマーケティングが必要と解 説しています。ならば国策としての支援があるのか?・・・・・ちゃんと整備され ています。 我が国産業の再生を図るには外需への転換が必要なら、サポート機関と行政支援が 準備されており、情報は一気に拡大しています。 ●既存のマーケットにしがみつく危険は、新しいマーケットへの挑戦による危機よ り大きいかも知れません。すでに半年、消費の傾向や生産の傾向は縮小均衡に向か っていますので、激しい価格競争に勝ち残るか、新たな商品サービスをより少ない 売上の中で維持するように付加価値の創造が必要だからです。 給与賃金原価も付加価値次第なので、新商品登場への期待は分かるけれでも、原価 設計には無理があることが判明したのがこの不況です。 コストアップインフレがあった直後の需要蒸発事態ですから、従来のような市場分 析やマーケティング予測が当たるはずがありません。 売れるかも知れない挑戦リスクより、確実に売れるけれども低価格流通が前提の海 外マーケットに挑戦するリスクとチャンスに魅力が勝ります。 ●さて物流業界は一気に国際化機能と情報を確保しなければ、差別性や優位性を確 保できない時代に入りました。規模の拡大に余地があるなら先行して挑み、早々と 見切って国際部門への転換を図るのも有利でしょう。 コンテナを待つばかりだった現場から、パートナー物流会社との接触を密にして国 際貨物への研究を深める必要があります。徐々に構わないのです。荷主という顧客 と共に国際化を目指すのが良く、顧客に支持されパートナーで在り続ければ良いの です。現場を磨き、活力を高め、意欲と創造にあふれる現場が維持できれば、顧客 と共に国際物流の道が開けるのです。 ●当面は低価格商品の輸出商談に始まり、原材料資材の送り込みと現地工場との折 衝が物流部門の役割になります。現地にも出向く機会が増えるでしょう、パートナ ーにふさわしいモノの専門家としての外地視察です。 ここにおいて我が国の物流のきめの細かさと品質の価値を改めて感じるはずです。 ただし、いずれもオーバースペックなのでアジアの常識やレベルにまで下げて行く 努力が欠かせません。価値とは文化だからです。清潔や習慣が文化であるように、 常識もレベルも各国の文化なのです。そのギャップは早く埋めなければなりません ●我が子の世代にならずともグローバル化の波は訪れていて、すべての価値観やル ールが変わりつつあるのが現在です。良いモノが必ずしも評価が高いわけではなく、 価値と価格、品質と文化という衝突が我が国でも必要になってきているのです。 ちょうど終戦直後の思想大転換にすぐさま順応できたように、我らも変化への受容 性は十分に在るはずなのです。創業と守成、いずれもし難く価値ある行動が求めら れていますが、事業の継続に選択の余地は少ないのが現在の問題点でしょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★★★★★ WEB書店で好評・増刷! 物流問題解決の糸口を斬る ★★★★★ 秀和システム 図解入門ビジネス 花房 陵著 『戦略物流の基本とカラクリがよ〜くわかる本』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】 ■発行者 株式会社アバンセ 花房陵 http://avance-tokyo.com ■ご感想、ご意見、ご質問は返信 mailto:hanabusa@avance-tokyo.com ★★★このメルマガをあなたが気に掛けてくれて、誰かに伝える。そして読んでく れて、また気に掛けてくれて、誰かに伝える。そんなことを繰り返すと、たとえば 100の4乗は1億人だから国民が読む。やっぱり世界は狭く、友達の輪は広がっ ていく。【物流現場見たまま感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行12年目★★★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


