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物流コンサルタントがクライアントの物流現場で見聞する問題を公開します。物流に携わる方々に改善のヒント、システム設計のアイデア・手法を提供できると思います。

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2009/06/15

【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.368

物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた改善手法や最新の理論と手法を物流現場に導入することができます。
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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2009/6/15 NO.368                         □□■
■■     『物流デザイン』右脳がささやく           □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
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■理詰めで考えても進路を拒まれたとき、笑いと情感で新しい展開を見つけるこ
とを、人生のいろいろな場面で経験していると思います。経営は科学とアートだ
という人もいます。芸術やデザインが最近特に目立ってきています。物流をデザ
インするとどうなるんでしょうね。


●営業や生産があっての物流だけど

少子高齢化社会が到来すると、どうなるか。すでに始まっている地殻の変動とは
どんなことか。様々な未来予測が行われていますが、経済活動のグローバル化で
一番インパクトと成功を示したのがユニクロモデルでしょう。

製造の中国移転、すでに中国は世界の台所と呼ばれるまでに技術が進歩して、安
定した品質商品の供給を担っています。インドや南米は英語圏として、世界のコ
ールセンター、間接部門のアウトソーシング先として財務会計、顧客管理、ソフ
ト開発のサービスカントリーになっています。

BRICSとは、ブラジル、ロシア、インド、チャイナという国々とどんなビジ
ネスを組むべきなのかを示しています。生産も販売も、ネットを利用すれば定期
反復事業は海外移転する運命にあります。

営業は新規開拓能力が大切。
生産は新商品の開発が大切。 そうでなければ、あなたの仕事は無くなる。

●デジタル社会がもたらしていること

アナログとデジタルの違いは簡単に示せば、複製可能であること。コピーを禁じ
てもデジタルなら、無限にコピーができます。書類も図形もデジタル化した途端
に著作権が失われてしまう。

便利だけれど守ることは長続きしないし、そうすると創造や新しい発想を続ける
ことしかリードすることはできない。差別化要素は科学ではなくアートしかない。

だから、身の回りのデザイン商品に関心が移っているのではないか。
目の前の作業や仕事を突き詰めていくと、繰り返しの連続だから、早番それはグ
ローバルアウトソーシングに行き着くでしょう。

そうするとあなたの仕事と私の仕事はどうなっていくのでしょうか。
仮に、銀行口座に20億円の預金があったとして、あなたと私はこれからも同じ
仕事を続けているのでしょうか。<もう働かない、という選択は×です>

自分の将来と仕事の進化を考えるとき、「20億円の預金」はインパクトがあ
りました。・・・・実際にこんなお金があればいいけど、あればあったで欲深く
なるんでしょうね。
それよりも、もし20億の預金があるときに自分はこの仕事を続けるかどうか。
企業も同じです。製造と販売を継続するだろうか。追随者に追われ続ける競争を
まだ、続けるだろうか。

●生産性や効率の価値観について

物流は量の仕事です。規模を拡大して行ければ効率も生産性も品質も絶対に良く
なりますが、拡大してゆく規模が本当に自分のコントロールのもとでいつまで
もあり続けるかどうか、という不安は確かにあります。

いつまでも自分ではないだろう、誰かの席巻されるだろう、海外移転するだろう
今までの専門知識や経験がグーグルで検索されるとき、果たして自分の存在意義
がいつまでも主張できるかどうか、・・・・・。

専門性の発揮、規模の拡大、改善に終わり無し、・・・こんな価値観がいつまで
も続くと信じていることの不安がすでに現実になってきています。
製造も営業も物流も、大企業が競合企業と共同歩調を取るようになったとき、中
小企業や個人が太刀打ちできるのはアートの世界しかないでしょう。

独占や協調がマーケットに対して脅威となるときには、独占禁止法が排除を命じ
ることになりますが、脅威ではなくむしろ圧倒的なサービスと付加価値を生み出
すようになってきたらどうか。

物流業界の二極化はこんな脅威として、中途半端な存在を蹴散らそうとしてきて
います。効率の追求速度が遅すぎるのです。生産性の向上施策が絶対的に不足
なのです。

●アートの導入

科学は実験や数値で再現可能なことを示しています。アートはアナログだけれど
も再現不可能で、数値を超えた価値を生み出します。

人のしないこと、企業と競争しないこと、闘わないこと、自然に勝てるようにす
ること、自分や自社だけを見てくれるように仕向けること、競争しないで勝つこ
とが、兵法の最高ですから、これもアートです。

物流が最後まで生き残れるビジネスなのは、製造や販売がアウトソーシングした
としても、モノの配送と精算、お金の受け取りは自らの責任で為さねばならない
からです。

物流活動をアウトソーシングするとき、作業は手放ししても、センサーは確保し
ておかねば土台が揺るぎます。マネジメント業務を通じてマーケットの体温を感
じることが出来なければ、次の生産も販売も空振りに終わります。

自分とマーケットの位置関係、どんな情報を発信して評価してもらうのか、次に
何を買ってもらうのか、今何が不満なのか、どこに移り気をしようとしているの
か、・・・デジタルやネットや聞いた話しだけでの情報では掴むことが出来ない
はずです。

芸術家の目は凡人の目に映る風景が、別物のように見えているはずです。
ピカソでないにしても、モネやゴッホの風景は私たちの目には見えていません。
でも描くことが出来る才能がアートです。マーケットや流行を見ても、次の為す
べき事が見えるような目を持ち続けるには、物流を手放してはいけない。

●物流デザイン

輸送や保管、情報システムやそれらを通じて提供しているサービスは、これから
どのように変わっていくのでしょう。

コスト削減するには現場改善よりも、倉庫の統合だし、工場の移転です。
売り方や作り方を変えることが、本当に効果と効率とインパクトのある成果を生
み出せるのです。物流を変えるには、上位の生産と販売を変えていくことが出来
るかどうか、そのことを納得させて実行させるには、あなたに見えている風景を
誰かに伝えるアートの能力が必要なのです。

シナリオでもたとえ話でもユーモアでも説得でも良いでしょう。数値やロジック
ではたぶん負けるし、説得できない。これから世界がどのように変わっていくか
を過去の分析の延長には描けないからです。

少子高齢化、その他の地球上の変化は、今までとは別の価値観と風景が出現する
ことの転換点にいることを予感しているに過ぎないのです。
マーケットがいて、自社を向いているなら次に何を作り、何を売るかは一番身近
な物流が判断する時代が訪れようとしています。


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