物流コンサルタントの日記  RSSを登録する

物流コンサルタントがクライアントの物流現場で見聞する問題を公開します。物流に携わる方々に改善のヒント、システム設計のアイデア・手法を提供できると思います。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/05/05

【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.364

物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた
改善手法や最新の理論と手法を物流現場に導入することができます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
■□■■   ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛   □□
□■■    2009/5/5 NO.364                         □□■
■■     『物流で視座を変えた』秀逸物流戦略の企業たち    □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆5割経済、7割復帰、頼りはアジアの急成長とばかりに復活の姿が変わります。
視点や価値観、視座を変えねば復活とはほど遠い夢となります。そこで原点回帰の
経営戦略論や財務会計、管理会計やマーケティングの教科書が売れ始めています。

●物流を手段にした企業たち

保管だけ、配送だけの単機能物流にある種の機能とトレーニングを行って、製造販
売とシームレスにつないだ物流が商機になった企業があります。今までは目立たな
いけど、改めて点検するとこれは凄いことです。常識を疑うと言うより、ビジネス
の構造を変え、価値の創造に徹した姿でしょう。

代表的な販売物流には、営業活動つまり受注活動を接続した食品業界があります。
食品の物流部門は、需給部門とも呼んでいてまさに需要と供給のバランスを確保す
ることが物流の役割になっています。配送とは販売だし、保管とは生産活動そのも
のだからです。では営業や販売は何を行うか。商談とは新規、追加の売上につなが
るもので、食品のように日々の補充注文や定番品の注文には営業センスは不要です。

ITやFAXで自動的に流れてくる注文は、在庫情報をしっかり見ている物流担当
が最も近い位置にいます。注文に反応するには情報システムよりも知覚情報の方が
正しい。そこで、受注と在庫分の発注=生産計画や原材料の発注も物流部門が需給
活動の一環として受け持ちます。当然の流れです。販売生産物流が一体化した必然
の役割分担。

OA事務機器のビジネスモデルも消耗品や印画紙、用紙で儲けるというびっくり商
法でしたが、こちらも配送マンが納品時に在庫を数え、注文書を書き、他社の納入
状況まで調べ尽くします。コピー用紙やトナーは、最初は技術者が営業マンと別々
に稼働していました。ワンマンバスのように物流配送が兼務することで、営業経費
が一気に下がり、ハードの新機種を売らなくても儲けられた時代が長く続きました。

翌日配送の宅配便を活用した文具業界も、構造不況業種で小売店舗が年々減少して
いる文具問屋の起死回生手段でした。アメリカモデルではありましたけど、文具よ
り飲料洗剤コピー用紙OA部品に扱いを広げて、既存の小売店とはカタログ販促、
代金精算の役割を分けることで、業界全体が復活したモノです。

最近では各社共に大手企業内部の補給用品も在庫管理代行を行い、文具関係と同じ
ように翌日配送を行うようになりました、。販売会社だったけど物流会社になって
いるのです。これは隠れた大ベストセラー的な発想とビジネスになりつつあります。
総務部人事部管理部門が営業各所に事務連絡や補給材を送り込むのに、一切手が掛
からないからです。

アマゾンが地球上で最大の小売店となるために、取引先をどんどん取り込んで行く
姿に似ています。以上物流を切り札にした代表例ですね。

●物流を拒否した企業たち

販売活動には欠かせないけれども最小限にとどめておきたい、という心情を実現し
たのがイケアでしょう。消費財の重厚長大商品である家具やシステムキッチンを消
費者の持ち帰り原則で販売し、組み立てや施工は有料サービスというのが潔い。
というか、うらやましい事実です。しかも、お客はそれを無駄なサービスが価格に
含まれないと有り難がっています。

ただしない、と言うわけではなく商品のサイズや包装は極めて合理的にモジュール
化されていて、決して物流を避けているわけではない。顧客自身で配送と組み立て
ができるレベルまで商品化が進んでいます。

同種の試みは有料配送を行うネットスーパーやコンビニ配送、ホームセンターのト
ラック貸します!などにも見られます。受益者負担とは次元の異なるくくり直しに
物流の科学以上の消費者心理の科学が見て取れます。

国際貿易では工場渡し、海岸渡し、軒先渡しなどによって保険と料金が異なります
が、割り切って考えると視野が広がる典型ですね。

朝の物流と夜の物流を組み合わせた本当の24時間物流というのも登場しています。
コスト効率を考えると、物流施設のセンターやトラックなどのハードは使い倒すこ
とで全体効率が上がるのは確実。そこで生鮮食品の流通センターでは、昼から夕方
までの閑散期にドライ食品や日雑貨物の仕分けセンターとして利用するのが流行中。

追加経費などはわずかなので、圧倒的な低料金での物流施設を利用できるから専門
の3PL事業者も目を付けています。自社施設を放棄するわけではないですが、自
分では考えないと宣言することで開けた道です。

●物流を選択する視点

物流を習い始めると真っ先に登場するのが、顧客満足だとか必要なときに必要なモ
ノをというような、従属的な視点です。確かに販売生産の後方支援や付属機能とし
て始まった業務ですから、基本性能を高めることの重要性はあるでしょう。
けれども物流活動は、企業経営の手段であり、販売の手段、精算の手段、収益や顧
客支持の手段であることを改めて考えると今までにない視座が広がります。

物流をしない、物流をするなら他社に委託する、費用は負担しない、・・・・・・
その代わりにすべきもの、極めること、研究すること、奉仕することの大事さがあ
ることに気づくはずです。

コストを重視した日本のメーカーは、海外戦略が人気ですが、失敗も多い。
期待した品質を出せずにマーケットの支持を失う商品も続々と見られます。コスト
も手段であって、目的としたとたんに失策のとげを拾っていることに気づかねばな
りません。年間400万台の生産を誇っても、リコールで400万台のフォローを
していた自動車が反省を始めても遅かったのです。

物流をするかしないか、するならどうする、しないならどうあるべきか。ビジネス
のデザインには物流は欠かせず、マーケットに一番近い位置であることも事実なら
コストやパフォーマンスだけで物流を見ることはとても危険です。

このことを物流戦略と呼ぶのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★三菱UFJリサーチ&コンサルティング主催 
★6月10日品川グランドセントラルタワー9F 有料終日セミナー

『転換期における物流改革の進め方』
 売り切るためのコストを再計算し、物流コストダウンに結び付ける物流改革アプ
ローチをわかり易く解説!

いま、マーケットは、急激な販売低下と消費低迷により激変しています。
こうした中、物流拠点の統廃合による再編成や直送販売チャネルの改革、「在庫し
ない、輸配送しない」物流を志向するために、現状の物流コストの実態を把握し、
「売り切るため」のコストを再計算し物流コストダウンに結び付ける必要がありま
す。従来の効率化手法や量・規模を見込んだ物流計画から、生産調整に見られる縮
小均衡も視野に入れながら、物流改革を進めることが重要です。

このセミナーは、物流を経営戦略の重要な一つとして位置づけ、成功させた企業・
業界の事例を参考にしながら、物流の再構築を行うためのヒント・手法を学びます。
今ある設備と資源・人材を活用するコストを掛けない物流改革シナリオを作成でき
るようわかり易く解説します。

 http://www.murc.jp/seminar/tokyo/detail.php?as=2437

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★★★★★ WEB書店で好評! 物流問題解決の糸口を斬る ★★★★★
      秀和システム 図解入門ビジネス 花房 陵著
     『戦略物流の基本とカラクリがよ〜くわかる本』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】
■発行者 株式会社アバンセ 花房陵   http://avance-tokyo.com
■ご感想、ご意見、ご質問は返信   mailto:hanabusa@avance-tokyo.com
★★★このメルマガをあなたが気に掛けてくれて、誰かに伝える。そして読んでく
れて、また気に掛けてくれて、誰かに伝える。そんなことを繰り返すと、たとえば
100の4乗は1億人だから国民が読む。やっぱり世界は狭く、友達の輪は広がっ
ていく。【物流現場見たまま感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行12年目★★★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る