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物流コンサルタントがクライアントの物流現場で見聞する問題を公開します。物流に携わる方々に改善のヒント、システム設計のアイデア・手法を提供できると思います。

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2009/04/26

【物流現場 見たまま 感じたまま】NO.363

物流改善のヒントと最新の現場動向を紹介します。業種を越えた改善手法や
最新の理論と手法を物流現場に導入することができます。
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■■□■■  物┃流┃現┃場・見┃た┃ま┃ま・感┃じ┃た┃ま┃ま┃   □
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□■■    2009/4/25 NO.363                        □□■
■■     『ようこそ物流マン』今の物流で大事なこと      □□■□
■      物流改善のヒントhttp://avance-tokyo.com       □□■□□
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☆サクラが散りました。電車にも黒スーツが目立って、新人さんが研修会場を捜し
て地図を手に、窓の外を見ています。外は怖いよ、本当のようなまじめなウソ話が
横行してるんだから。物流現場に飛び交うウソ話特集。(2005年再掲)

●物流の仕事は経営戦略の要であって、極めて重要である。従って処遇等もしかる
べき扱いを・・・

確かに航空機のパイロットや外航船の船長は、破格のお給料と退職後にゴールデン
パラシュートっていうほどの経歴を持って、関連会社にお勤めすることができます
が、これはタレントになる確率とほぼ同じ。体で稼ぐガテンな職業っていうのは、
腕に技があれば1日3万円の大工さんから5万円の歯科技工士までありながら、物
流マンの最高年収は700万かそこいらのはず。

年齢の20倍はちょっと厳しい。大事大切価値ある仕事、と呼び声は日に日に高く
なるのだけれど、待遇はまだまだ。トラック運転手、物流倉庫勤務となれば、もの
言わない機器や在庫と悪戦奮闘しながら疲れるばっかし。会社の訓辞では極めて重
要で君以外にはなし得ないって、言われてもね。


●物流管理の目的は、物流コスト削減である。だから、効率を徹底的に追及するの
が責務である・・・・。

物流コストが高いって言うじゃなぁい。それって、企業の収益が低すぎるからで欧
米基準にならえば、経常利益率をもっと高めに誘導すればいい。稼げない企業は合
併したり、統合したりして高率経営をしなくてはね。IT業界では粗利92%だっ
ていうのもこの不況下にもあるのです。

物流コストの割合が売上高比5%が高い、って言うなら広告宣伝費や交際費はどう
なっているの。およそメーカーなら、マーケティング費を広告宣伝費、リベート、
割り戻し金、使途不明(交際費)として5%使うのはたやすい。アメリカだって同
じ程度で、日本が高いのは高速道路などの公共料金ですから。

そもそも、物流コストはお化けのようで誰も正確には知らないはず。支払い運賃、
支払い保管費が高いなら、物流活動といえる商品管理、生産計画、ITシステム、
仕入部、営業部の受注担当の合計人件費の方が遙かに高い。およそ支払い費用と同
額が社内で使われ、たちの悪いことにミスやクレームで忙しくて残業代がバカにな
りません。

物流費用は生産に必要な原材料の手配費、販売に必要な営業費、会社の財産である
商品を雨風からよけるために保管する保険料であって、訳あってかかる費用だから
高いというなら、訳を変えよということです。確かに、小さな得意先のわがままを
聞くために、多頻度少量の配送を毎日積み上げれば、これはバカにできない。

営業や工場の都合で在庫が膨らみ、倉庫が狭くなって新しく借りればこれもムダ。
コストが下がると言われて導入した情報システムが、毎年保守や機能向上のために
追加でお金がかかり止まらないのも、これもムダ。物流マンが無駄遣いしてるわけ
ではないので、声を大にして言うべし。

「物流コストを使っていることを知りながら、販売をしよう。生産をして欲しい」
「その商談、物流費を引いたら儲かりますか」

これで決まりです。


●物流にはいつでもムリムラムダがあり、効率化こそ改善の基本・・・・・。

倉庫のレイアウトを変えれば、歩行動線が短くなって作業効率が高まる。
デジタルピッキングシステムを入れれば、集品効率が倍増する。
配送計画システムを導入すると、少ないトラックで配送が終わり効率化する。
フォークリフトがもっとあれば、荷受け作業効率が高まり全体のコストが下がる
パートさんに教育を施せば、作業効率が高まりおしゃべりがなくなる。

効率話しはいつもあり、日々語られて終わることがありません。けど、ほとんど
はウソです。1部門、1チーム、入荷業務、出荷業務、配送、事務処理、伝票、
物流作業の一つを懸命に効率アップを計ると全体への影響はほとんどありません。

効率化したチームに余裕が出て、おしゃべりするか、ヒマ持ちになるだけで、全員
が早帰りしたなんて話しは一切聞きません。つまり、効率化は全員の時短でもなけ
れば、コストダウンでもないです。高速道路の渋滞の先頭のさき、って感じです。

下手に効率化を部分で行うと、全体の速度が変わらずに、ヒマな部署ができます。
このことをTOCの理論が懸命に4冊の本で紹介しているのに、現場で活用できて
いません。(最近はコストダウンなんてヤメロ、と過激です)


●物流情報システムはコストダウンに劇的効果を生み出す・・・・。

言うのは勝手、宣伝も半分は正しいかも。でも、システムを導入する時のコストダ
ウンっていうのは、省力化効果であって、今100人の現場に導入すると50人で
済むようにはならないのです。もし、20人減ったらそれはシステムのせいではな
く、仕事が整理されたからです。

手書き伝票が自動印刷されても、10人は減りません。さらに具合の悪いことに、
50人分の仕事をこのシステムがするというのに、50人*数倍の導入費が掛かる
のはなぜ。導入したら、混乱で増員しなくてはならないのはなぜ。来年は予定外の
経費を欲しがるのはコンピュータではないはずなのに、予算が必要と言うのはなぜ

50人分の人件費が減ったことを証明できないし、導入前に戻すこともできないか
ら、やっぱりこれは話半分の宣伝だったと笑う人がいるのが現実。


●物流アウトソーシングはコストダウンのためにするのだ・・・・・

倉庫内作業を自社でやろうと他社がやろうと、人件費の時間給換算では一緒でしょ
むしろ、他社が始めればマージンも掛かるし、慣れないから間違えるし、予備要員
も必要だし、見積書が安くなるのは営業の常套句。後で値上げするんだ。

むしろ、自社物件や自社トラック、自社で募集した要員の面倒を見ていた間接部門
の部課長さんが無用になることは、確かに劇的コストダウン。来年も再来年もいら
なくなるモンね。アウトソーシングは3年で帳尻を見ましょう。


●3PLは究極のビジネスだ・・・

倉庫もトラックも持たずに他社の物流を面倒見るなんて正気とは思えません。いざ
というとき、バーゲンの時、中元歳暮の時に場所あるの、トラックあるの、人数は
大丈夫、やっぱり苦労してるじゃない。新しい会社案内用のキャッチコピーだった
のね。提案書は良かったね、コクヨの見積書は薄くて破れやすいから、プラスのフ
ァイルでバァンと響く書類が気持ちいいもの。
それより物流活動を全部まとめて売上比率の変動にするため、買い取ってくれる会
社があればいっそ嬉しい。そこで、3PLとはM&Aの手段だと喝破して実行する
大手物流会社もあるのです。

●物流の仕事って将来性あるの?・・・・・

回りを見れば疲れた人が多く、事故ミスクレーム残業、早出休出で正月返上なんて
ざらに聞くけど、これで将来どうなるかと不安のルーキーさんへ。

大丈夫です、まもなく日本も変わります。LED発明やゲームクリエータのような
アタマで稼ぐ人とシステム思考のできる人、通信ネットワークに強いITお宅、あ
とは老人子供。サラリーマンは20年経つとこれら3つの種類に分かれます。

物流マンも体で稼ぐ職業から、ロジスティクスの技術と知恵を活かす職業に変わり
荷主やお客さんの代行を一手に引き受けます。だって、荷主やメーカー他の産業は
ほとんど全部アウトソーシングして、本社ビルにはスタッフサービスの派遣社員し
かいなくなるのです。日本を支えるのは、本当に優秀なアイデアマンとネットワー
ク技術者、そして物流マンばかりになります。その時は年収1000万を30台で
楽々でしょう。

宅配も一発配達ができるようになるし(不在表はなくなります)、
「あらイヤだぁ、ちょうどお米と水とおむつを頼もうと思ってたのよ」と配達の都
度、隣近所からたくさんの注文をもらえるようになります。

■「悪いけど、あの店の店頭写真デジカメで撮ってね」
▲『OK、それでマージンは?』

■「中国工場の次の出荷はいつなの?遅れたら手配してくれる」
▲『ラジャー、ネットで調べてみます』

■「この図面の設計変更なんだけど、明日朝一番で仕上げてくれる?」
▲『そうですね、ではブラジルに手配しましょう。今まだ、朝の10時だから。エ
アーで呼び寄せれば、模型も必要ですか?』

■「デパートの閉店だ。残念。売れ残りの処分はどうしよう、返品できないし」
▲『来週の連休でホテルを借り上げ、バーゲン仕掛けますよ。それまでトランクル
ームできちんと預かりますから、お任せください』

■「???」▲『OK!』

 とまぁ、物流の仕事を通じてフィーリングの合う荷主と出会えたら、どんどん内
部に入り込んで仕事をさせてもらいます。ノーベル賞もののアイデアは出せなくて
も、モノを扱うことで覚えた知識が活かせます。

もし、荷主とコストでもめてばかりいるなら、チェンジ。株式欄を眺めれば好調業
界が沢山あります、荷主を変えましょう。業界は景気に左右されますが、代替業種
というのも確実にあって、この間まで苦しかった業界が息を吹き返すのも、不況下
の出来事なのです。禍福はあざなえる縄、楽あれば苦あり、ピンチにチャンスと言
うではないですか。自動車が苦しいなら食品を、住宅がダメなら新エネルギープラ
ントを、という具合に産業を学べば次が見える。

未来は急には来ないけど、私たちの足下に芽生えています。
大きな声では決して口に出せない、最高のアドバンテージは顧客を選べるというこ
とです。マーケットも顧客も自由自在の選択ができるのは、他の業種にはあり得な
いことですから。

これでも、物流の仕事を選んでため息つきますか?新人諸君!

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★三菱UFJリサーチ&コンサルティング主催 
★6月10日品川グランドセントラルタワー9F 有料終日セミナー

『転換期における物流改革の進め方』
 売り切るためのコストを再計算し、物流コストダウンに結び付ける物流改革アプ
ローチをわかり易く解説!

いま、マーケットは、急激な販売低下と消費低迷により激変しています。
こうした中、物流拠点の統廃合による再編成や直送販売チャネルの改革、「在庫し
ない、輸配送しない」物流を志向するために、現状の物流コストの実態を把握し、
「売り切るため」のコストを再計算し物流コストダウンに結び付ける必要がありま
す。従来の効率化手法や量・規模を見込んだ物流計画から、生産調整に見られる縮
小均衡も視野に入れながら、物流改革を進めることが重要です。

このセミナーは、物流を経営戦略の重要な一つとして位置づけ、成功させた企業・
業界の事例を参考にしながら、物流の再構築を行うためのヒント・手法を学びます。
今ある設備と資源・人材を活用するコストを掛けない物流改革シナリオを作成でき
るようわかり易く解説します。

 http://www.murc.jp/seminar/tokyo/detail.php?as=2437

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電子メールマガジン【物流現場 見たまま 感じたまま】
■発行者 株式会社アバンセ 花房陵   http://avance-tokyo.com
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れて、また気に掛けてくれて、誰かに伝える。そんなことを繰り返すと、たとえば
100の4乗は1億人だから国民が読む。やっぱり世界は狭く、友達の輪は広がっ
ていく。【物流現場見たまま感じたまま】創刊は 1998/8/20 発行12年目★★★
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