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ヒトとしての生態。あるべき姿。そして現状。それらについて論理的に検証を試みるという主旨です。

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2008/03/16

[hitogaku no katawara]

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[心の愛]



確か、スティービー・ワンダーの I just to say I love you の邦題がそれでしたね。

いえいえ、今回は音楽の話ではなくて、愛の形、のお話。


愛にもいろいろな形がありますが、筆者が思うには

ある対象について心で愛でる事をそう言うのだ、と思います。

慈愛、恋愛、人類愛、家族愛....と、いろいろあるとは思います。


最近は興味本意のメディアが多いせいか、殊更この愛、が歪められた形で
伝えられる事も多いのではないか?と思っています。


例えば、恋愛、が衰退し、変わりに性愛が台頭しているとか。


本当にそうかな?と筆者などは思います。


仮に、性愛しか知らない人でも、恋愛を経験すると
そちらの方が素晴らしい、と思うのだろうと....思ったりしますが
但し、恋愛は男女1対でするものですから(最近は違う人もいますが
まあそれは転換ですので)対象がなかなか無い、と云うこともあったりもするのでしょうね。


同じ「心の愛」を持つふたりが居れば、磁力のように成立するのであろうとも思います。

なぜ、そう思うのかというと、筆者が見る限り
近傍の人はやはり恋愛、を愛の至上として居るように見えるから、です。




例えば、こんな例。



研究者A(男性、40代)は、ある日、新しくプロジェクト・チームに配属された
研究者B(女性、20代)の視線に気付きます。

それは、彼が若い頃によく見た、若い女の子特有の想いを込めた視線、のように
思えました。でも彼はもう40代なので、20歳も年下の子を
「そういう意識」で見るのは良くない、と思い自制します。

ところが、そのBさんと職務上、話しをする度に
そのBさんの雰囲気が、とても柔らかく、愛らしい事に気付きます。
それから2年ほど、ずっとそういう雰囲気でした。

ある種、若い女の子特有の熱病のようなものだろうとA君は、思います。
でも、A君も、ひょっとすると自分の娘くらいのBさんの愛らしさが
気になってしまいます。

困っていることは無いだろうか?疲れていないだろうか?

ある意味では慈愛、別の観点からは恋愛、とも取れるこうした行動はまた
このおふたり、特にBさんにとっては好ましいものと受け取られました。

そう、恋愛、と見た際には、対象が好意を返してくれたとも取れるからです。
それは誤解かもしれませんが、誤解でもまた楽しいものなので
そうした気持ちは昂進してゆく、事になります......


それまで、存在すら気に留めていなかった人が、好意を向けてくれて。
特に好みのタイプ、と云うのでなくても、その真っ直ぐな視線は好ましい。
その気持ちを壊さないようにしたい.....


そう思うのは慈愛だろう、と思います。でも、そうしているうちに
好意感は次第に増えて行き、やがて、互いに対象を特別視せざるを得ない
状況に陥る筈ですが、その状態を恋愛、などと言うのでしょう。
ヒトは生物ですから、当然の事です。


でも、このおふたり、特にA君はモラリストっぽいところがあるので
「Bさんのように若くて愛らしい方なら、もっと若くて元気な青年の方が...」
と、思ってしまいます。

その方が、彼女にとって幸せなのではないか?と。


それは愛他の精神ですね。物質的、社会的、経済的、生物学的な充足を前提とした。
ただ、彼女の心(この時点での)を満たす事はできません。

それは当然で、心と言うか、気持ちと言うのは不条理なところもあるのでしょう。


あるところまで、恋愛、を意味していたと思われた気持ちのやり取りが
変化して行く事に、繊細な彼女は気付きます.....


悪い事に、研究プロジェクトは終了、チームは解散。

おふたりは、もう約束無しでは会えない環境になります.....。


千路に乱れる心を抑えられないおふたりでした。

特にBさんは幻聴を聴くようになり(ストレスで成る事が多いのですが)。
体調を崩してしまいます。

A君は、そんあ彼女を見て罪悪感を感じてしまいます。が....
ある意味では、これで忘れてくれるなら、とも思ってしまいます。

そして、春の別れが二人に訪れます。
涙無しには語れないようなお別れになりましたが.....




例えば、年齢差を興味本意に語るような風潮が無ければ
このおふたりも普通に恋愛が成立したかもしれません。



いや、まだ終った訳ではないのでこれから成立するのかもしれませんが。



対象を愛する故、別れを選択するのもまた愛、であるかもしれません。
それは恋愛、心の愛、と言えるのでしょう。
そして、このおふたりの心には、互いに相手を深く思いあった、と云う
記憶が残る事になる事でしょう。

それは、その後の心にとって良い変化を齎すであろう、と
筆者は思わざるを得ません。











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