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2009/10/26

日刊デジクリ[#2730] Amazon kindle上陸で日本はこうなる!?

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.2730    2009/10/26.Mon.14:00.発行
 http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 13667部
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        《来年の電子出版市場のブームに備えよ》

■KNNエンパワーメントコラム
 Amazon kindle上陸で日本はこうなる!?
 神田敏晶

■クリエイター手抜きプロジェクト[221]Photoshop CS/CS2/CS3/CS4編
 常用漢字以外が使われているか調べる
 古籏一浩

■電子浮世絵版画家の東西見聞録[91]
 展示について深く考えた/秋刀魚のオイルサーデイン
 HAL_

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■KNNエンパワーメントコラム
Amazon kindle上陸で日本はこうなる!?

神田敏晶
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20091026140300.html >
───────────────────────────────────
KNN神田です。

Amazon kindleが到着した。日本語が使えない、読めないのに…と思いつつも、
新しい未来の姿のデバイスが、3万円ほどで手に入れられるのは得難い。海外
旅行に行ったと思えばいい。最近は激安で、3万円あれば韓国5日間もいけてし
まうご時世だ。

さて、到着してからというものも、すっかりとこの新しいデバイス、いや新し
いサービス形態に魅せられてしまった。まだ到着してから100時間も経ってい
ないが…。まずは、中学生の頃に戻ったつもりで、英語とだけに向き合う時間
が圧倒的に増えてきた。

【1】Amazon kindleは英英辞典と思え!

インターネットだと、ついつい翻訳とかに頼ってしまうのだが、このAmazon
Kindleには、The New Oxford American Dictionalyしか搭載されていない。つ
まり、英英辞典だ。

やたらと、one's Somethingが登場して???となりがちだが、それらは「ほ
にゃららは…」でと、読み飛ばしながら、言葉の雰囲気で理解する。簡単な言
葉を英英辞典で検索すると、さらにわからなくなるので、最低限の語彙は理解
しておくことが必要だ。

しかし、そのわからない単語をさらに、単語でしつこく、ジャンプする機能で
追いかけていくと、日本語ではなんというのかはわからないけれども、なんと
なくのニュアンスがわかるようになってくるではないか!

そうか、まずは、kindleはローカルで使える、ちょっぴり大判の英英専用辞典
だと思えばいい。これだけで、2万円の価値はあるだろう。そして毎日英文解
釈の問題が表示されている受験生用の端末かもしれない。

【2】Amazon kindleは、最新の「見せびらかし」メディアだ

電車に乗り通勤する時には、左手につり革、右手にはiPhoneはもう常識。最近
ではたくさん見かけるようになった。しかし、今のところまだ右手にAmazon 
Kindleな人を東海道線では見かけたことがない。

やはり新製品発売直後の、「みせびらかしの儀」ほど楽しいものはない。しか
し、認知度が低いせいか、あまり関心は呼ばないないようだ。しかし、確実に
外国人は、興味シンシン。やはり、えさに釣られて「エクスキューズミー?」
としかけにハマる外国人が登場。

がんばって、NewYorkTimesを読んでいた甲斐があった。そのときは、The
Mainichi DailyNewsであったが…。そこから、kindleのプレゼンを始める。だ
いたい聞かれることはこんなこと。

「How much does it cost?」
「いっつばうと、300ダラー」
「How do you buy a book?」
「アマゾンドッコム、びあ、ふろま、AT&T3Gワイヤレス うぃずまいジャパニ
ーズクレジットカード」
「How much is Book?」
「オールモスト オールブック もあざん50%オフ びぅといーん 30%オフ
ざん プリンテッドブックあいらいきーっ(と)」
「Easy to read?」
「のんぷろぶれむ じす インターフェイス そーないす! あい、きゃん
りーど ニューズペイパー あんど フェイマス アメリカンマガジン とぅ
ー!」

それで、手渡してあげて、「じすボタンいず NextPageボタン、じすボタンい
ず NextPageボタンとぅー、じすボタンいず PrevPageボタン」と説明する。
そして、ここからでもすぐに本が買える。しかも60秒で! しばらく触る外国
人の顔にありありと、物欲があふれてくる。そりゃそうだ、日本で洋書を購入
している外国人ならば、kindleは生活必需品となるだろう。

おもわず、自分のアフィリエイトができる名刺を作っておけばと思ってしまっ
た。むしろ、その場で購入申し込みできるようなモバイルでのお友達紹介キャ
ンペーンサイトを、Amazon.comはすぐに作るべきだろう。

ただ、日本ではひとつの本を購入するたびに一冊あたり1.99ドル、チャージさ
れてしまう。ウイスパーネットは、1メガあたり99セント。これは通信料金無
料とはいえない法外な手数料だと思う。日本の回線をAT&Tが借りている通信費
用がそのままチャージされているような気がする。

最初のアーリーアダプターは、販売促進効果でもあるので、1年間は通信量の
チャージなどするべきではない。

【3】ポメラもびっくりの長時間バッテリー

10月22日(木)初日に充電しながら、使ってから、一度も補充電なしで稼働!
このバッテリーの持ちには驚く。まさにポメラと勝負させたくなってしまうほ
どだ。

あれから、ずっと英語漬けの日々だ。おすすめは、やはりThe Mainichi Daily
News。14日間の無料試用期間中だが、これは購入してしまいそう。なによりも、
日本のニュースで起きていることだから、難しい文章もなんとなく理解できる
のがうれしい。また、英語ではこうなるのかというのがわかる。

もちろん、iPhoneでも英語の新聞を「無料」で読んだりできるのだが、このA4
サイズのブラウザ感は、目にやさしい。老眼のきざしが見えている人には、
iPhoneの文字、しかも英語を長時間は、とてもきついものがある。

何よりも、英語の勉強だと思えばいい。英英辞典に2万円。そして英語の教材
費として1万円。それで3万円と思えばそれほど高いものではない。しかも、こ
の長時間のバッテリーは見事だ。

さらに、モノクロではありながら、歴史的な文豪のイラストが電子インク(?)
の特性で、ランダムでずっと表示されている。液晶とちがって、触っても大丈
夫。一度、がたっと落としてしまったが、表示部分は丈夫で問題なし。これは
いいぞ。文字専用だからモノクロでもまったく問題がない。

【4】炎天下のアウトドアでもまったく問題なし!!!

これが一番驚くべきことだったが、炎天下の海辺でも、文字がしっかりと読め
る。こんなディスプレイのパソコンがほしいくらいだ。

乱反射することもなく。もっというならば、日本用には、完全防水、完全防湿、
完全防温度型があると、日本人がお風呂にゆったりつかりながら、半身浴しな
がらkindleで読書するということも考えられるだろう。

【5】本よりも新聞や雑誌のほうが日本では売れる

iPhone で中吊り広告を見ていると、ついつい雑誌を購入したくなる。kindle
はモノクロ表示ではあるが、雑誌が印刷物の半額であれば、購入したいと思う。
何よりも、電車の中吊り広告を見た瞬間に購入できるなんてことができるのは
理想だろう。読み終わった本の捨て場所にも困らない。雑誌や新聞は、読んだ
後の資源ゴミ化への責任もつきまとうからだ。

また、日本語の文字表示や辞書搭載はそれほど難しくはないが、問題は雑誌や
新聞、書籍の権利関係であろう。また日本のガラパゴス風土独自の再販制度や、
取次ぎ問題。そして、新聞配達店のチラシ広告に押し紙による広告費のだまし
取りなど。

それらの条件を念頭においても、このAmazon Kindleの黒船に対しては、版元が
「開国」しても損はないような気がしている。日本の場合、いろんなコンテン
ツビジネスと経済圏にすぐにインパクトがあると考えられるからだ。

【6】書店、取次、新聞配達店、広告代理店、TVのビジネスモデルが変わる

kindleで日本の出版物が日本語で、読めたとしたら…。いや、あと2年でこれ
は絶対に実現する。

筋書きはこうだ…。

kindle上陸で市場調査が完成し、本国アメリカよりも、購買意欲が高いことが
わかる。3万円を切る価格ならば、ソニーのPS3でも売れる国なのだ日本は!
↓
2010年1月にアップルが「タブレットMac"iTab"」を発売。呉越同舟を抜け出し
た出版社の雑誌および、地方新聞がiTunese経由で購入できる。試験的という
条件ではあるが、大手も参入する。顧客の反応は上々というかウナギ登りで上
昇中。
↓
同月、Amazon kindleの日本語版も登場。2010年2月、ソニー&Googleのオープ
ン戦略端末とサービスが登場。電子出版市場が開花する。また、広告挿入事業
社が登場し、メディアレップ事業なども発達する。電子出版広告局の売り上げ
がたち始める。
↓
月額課金の有料顧客向けのプロモーションが、バーチカルな異業種に展開して
いく。
↓
紙代、印刷、輸送、配達などのコストをかけて流通させるよりも、電子出版
のほうがおいしいことに業界が目覚め始める。
↓
2010年、夏、カラー版デバイスが各社から世界に向けて発売。
↓
アマゾン陣営、アップル陣営、グーグル陣営、そして、周回遅れでマイクロソ
フトが参入する。それと同時に、テレビの薄型大型モニターにHDMI表示できる
本や新聞も登場。リモコンでページをめくる。テレビが新聞となる。朝食はテ
レビで新聞を見ながらというスタイルが定着する(?)。BGM音楽も標準装備。
↓
新聞や書店で販売されている量は若干減るものの、今まで失っていた客層が、
新聞や雑誌、書籍を購読するようになった。
↓
雑誌の出版ベース、広告が回復。PCやテレビ、ウェブなどとの複合化したコン
テンツビジネスが回復する。新聞の地域折り込み広告も、各デバイス向けへタ
ーゲティング型広告として挿入可能。直接、クーポンなどで消費履歴にもとづ
いた地域密着型マーケティングに…。

──というように、4日間、kindleを触るうちに、果てしない妄想は広がるば
かりだ。来年の電子出版市場のブームに備えて、今から、準備しておいて決し
て損はないだろう。

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〒251-0037 神奈川県藤沢市鵠沼海岸7-10-12 グランドソレーユ105
KandaNewsNetwork,Inc. 代表取締役 神田敏晶
Mobile 81-90-7889-3604 Phone81-3-5458-6226

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■クリエイター手抜きプロジェクト[221]Adobe PhotoshopCS/CS2/CS3/CS4編
常用漢字以外が使われているか調べる

古籏一浩
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20091026140200.html >
───────────────────────────────────
今回も、常用漢字以外が使われているかどうか調べるスクリプトです。Photo
shop CS以降で動作するようになっています。来年あたりに出ると思われるCS5
でも多分、動くでしょう。

Photoshopの場合、イラストレータと違いスクリプトでは手軽に文字を処理で
きません。特に1文字ごと処理することが難しい(Scripting Listenerを使っ
て記録すれば不可能ではない)ため、仕方なく常用漢字以外を■に置き換える
という方法をとっています。

まず、前回同様に以下のサイトから常用漢字のファイルをダウンロードしデス
クトップなど分かりやすいところに保存してください。

●常用漢字データ
<http://www.openspc2.org/projectX/data/jyouyoukanjidata.txt>

最初のスクリプトは単純に常用漢字以外が使われているかどうかを調べるもの
です。常用漢字以外があれば、ダイアログを表示します。

function kanjiChecker(txt){
    for (var i=0; i<32; i++){
        k += String.fromCharCode(i);
    }
    k += kanjidata;
    for(i=0; i<txt.length; i++){
        var p = k.indexOf(txt.charAt(i));
        if (p < 0){
            alert((i+1)+"番目に常用漢字以外の漢字が含まれています。");
			break;	// 1文字でもあったら以後は処理しません
		}
    }
}
var kanjidata;
var filename = File.openDialog("常用漢字ファイルを指定してください");
if (filename){
	var fileObj = new File(filename);
	var flag = fileObj.open("r");
	if (flag == true){
		kanjidata = fileObj.read();
		fileObj.close();
		sel = app.activeDocument.activeLayer;	// 最初に選択したテキストブロックのみ対象
		kanjiChecker(sel.textItem.contents);
	}else{
		alert("ファイルが開けませんでした");
	}
}


上記のスクリプトでは、常用漢字以外が多数含まれている場合に不便なのと、
どこが常用漢字なのかわかりません。

そこで、常用漢字以外であれば■に文字を置換することで分かりやすくしたも
のが以下のスクリプトです。ただし、実行前に注意しておくことがあります。
それは、文字の色などを1文字単位で設定していると、文字属性が失われてし
まうということです。このため、文字属性を個別に設定する前にスクリプトを
実行するようにしてください。


function kanjiChecker(txt){
    for (var i=0; i<32; i++){
        k += String.fromCharCode(i);
    }
    k += kanjidata;
    var result = "";
    for(i=0; i<txt.length; i++){
        var p = k.indexOf(txt.charAt(i));
        if (p < 0){
            result += "■";
		}else{
			result += txt.charAt(i);
		}
    }
	return result;
}
var kanjidata;
var filename = File.openDialog("常用漢字ファイルを指定してください");
if (filename){
	var fileObj = new File(filename);
	var flag = fileObj.open("r");
	if (flag == true){
		kanjidata = fileObj.read();
		fileObj.close();
		sel = app.activeDocument.activeLayer.textItem;	// 最初に選択したテキストブロックのみ対象
		sel.contents = kanjiChecker(sel.contents);
	}else{
		alert("ファイルが開けませんでした");
	}
}


【古籏一浩】openspc@po.shiojiri.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

サンシャイン牧場、いきなり有料アイテムが。肥料が有料で、高い肥料ほど早
く作物が育つ、と。金で時間を買うという仕組みの方向みたい。デコレーショ
ンアイテムよりいいのかもしれません。

毎度おなじみ(?)アスキーの連載もよろしく
【Yahoo! UI Library 3で驚きのアニメーションを作成】
< http://ascii.jp/elem/000/000/469/469234/ >

さりげなく、どこかで聞いたような感じのジョークも追加しました。
< http://www.openspc2.org/serif/index.html >

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■電子浮世絵版画家の東西見聞録[91]
展示について深く考えた/秋刀魚のオイルサーデイン

HAL_
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20091026140100.html >
───────────────────────────────────
今、ちょうど展示会の中日を過ぎたところです。今回の個展は昨年春に清澄白
河で行った展示の焼き直しなのですが、ほぼ同じ内容の展示をまったく違う環
境で行ってきた中で、展示会のあり方について深く考えることが出来ました。

グループ展では、展示物にまったく異質の組み合わせをすることはまず考えら
れず、似たような環境で制作された、似たような作品が並びます。自己主張が
強すぎる作品が多く並んでしまった場合は、それぞれが浮き上がってしまい、
統一感のない展示になってしまいます。

私はグループによる展示会にはお祭りという要素が大切で、単に作品を展示す
るだけではなく、様々な展示の中で人と人との出会い交流があり、そのつなが
りを楽しむものだという考えがあり、とても好きなのです。それなのに、作品
だけ運び入れ、当番制にしているにもかかわらず受付にも出ない、搬出も人任
せという作家もいるのは不思議なことです。

個展はグループ展とは違い、ひとつの空間を完全に自己主張の場にすることが
出来ます。それは、手工芸の達人でもパフォーマンスを行う人でも、時間と空
間をお金で買い取り自分の満足する展示を行い、オープニング時には友人を招
いて酒を飲み交わし交流を深めることになります。まあ、それはそれで良いの
かも知れませんが、そこに個展を開催するということの重要な意味があるので
しょうか。そういったことは、金と時間のたっぷりある趣味の絵描きさんが、
レンタルスペースに利益をもたらすためにやればいいのです。

私も過去一度だけ、金でスペースを借りた個展を開催したことがあります。こ
の時は手作りの料理によるミドルデイパーティーを行い、会場からあふれんば
かりの人が集い、深夜遅くまで酒を飲み交わし楽しい想い出として記憶に残り
ました。この時はそれだけではなく、様々な企業に協力、協賛していただくこ
とが出来、作品も売れ、成功を収めたと思っています。

個展は数回開催していますが、その時以外の個展はレンタルスペースを借りる
ことなく、会場のご要望に応じた展示という形を取ってきています。会場とし
ては、個人経営ギャラリーはもちろん、デパートやショッピングセンターの催
事場などです。最近では、前記した清澄白河にあるsakuraギャラリーでの個展
がそうなのですが、この会場は物理的には完全にギャラリー空間としての運営
でした。毎回壁に釘打ち、そして塗り替えという純粋なスタイルです。

通常、真っ白で無機質なギャラリー空間に展示するのは、展示作品が環境に左
右されないようにという配慮で、購入者の環境を想像して鑑賞出来るからとい
うことです。それはそれなりに良いことだと思っていたのですが、見に来る人
も個展会場という特殊な空間の中で無機質になってしまうことに気がつきまし
た。前回展示の時は、確かに作品をしっかりと見て頂けてはいましたが、見る
目が構えてしまうのです。そして目に見えた事実だけの質問を投げかけられて
も、その答えを提示することは、私にとってこのうえなく面倒なのです。

SAKuRA GALLERYの展示
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/26/01.jpg >

今回の展示は特殊で、狭いカフェギャラリーの空間に大判作品をむりやり閉じ
込めた展開です。このカフェは、現代的で固定的な様式で作られているのでも
なく、古風な家具に身を固めているわけでもなく、様々な様式を持つ家具に取
り囲まれています。それにもかかわらず、ミスマッチ感のない落ち着いた空間
になってています。通常の目にする空間は、展示カフェ同様に様々な物が混在
しています。このカフェの展示空間は、まさにそういった日常なのです。日常
の中に展示された作品は、作品自体がとても生かされて見える事ことに気がつ
きました。

ZAIM cafe ANNEXの展示
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/26/02.jpg >

私は、週末はギャラリーにいるようにしています。カフェに入ってきた客を観
察していると、まず入り口の扉から入り、室内の空気に触れ、絵の前で立ち止
まるのです。カフェギャラリーとはいっても絵を見に来る客ばかりではなく、
純粋に落ち着いた一時を得るために来る客がほとんどです。私の作品はそんな
人達に不意打ちを食らわせますが、その中に入り込んだ客は、まるで子供がは
じめての物を発見した時の表情のように、不思議な輝きを見せてくれます。

しかし客はそのまま自分の席を取り、飲み物や食べ物を注文し、作品を見るこ
ともなく自分の世界に入っていきます。それでも数分経つと、再び作品に目を
走らせ、そしてまた自分の世界に戻り、本を読んだり歓談したりしていくので
す。中には立ち上がり全ての作品をじっくり見て回る人もいます。そんな方に
時々声をかけると、sakuraギャラリーの客とは違い、まず作品を評価して下さ
り、作品の背景の話を聞きたがるのです。作品の前に立つ人が、生きている人
間として話しかけてきてくれるのです。

今回の展示で「一枚の絵」は単に「一枚の絵」としての存在だけではなく、作
る人がいて見る人がいる、そしてその間につながりを感じ取れる。そんなあた
りまえのことが明確になり、そこから新たな人間のストーリーが始まっていま
す。現在の展示は2週間という区切りの中で行っているのですが、お客様の評
判が良いようで、展示期間が延ばされることになりました。さらにここ一回だ
けの展示として終えることはなく、来年に向けた大きな展開のお話も湧き上が
ってきているようです。

気に入った作品を探し出して使ってくれる。そんなギャラリースペースとして
展開するオーナーとサポートスタッフの力、作品を見に来る人々の声、それら
が一体になり、作品にぶつかる。そこには安直なレンタルギャラリーの運営と
は違う考え方がつながりを求め、個展は作品の展示だけではなく人と人をつな
ぎ止める絆となる運営が大切なのだということを実感しました。

さてさて、パーティ当日ですが雨ということもあり、はっきり言って来場者は
少なかったのです。これは忙しさの中での私の声掛けも満足に出来なかったと
いう結果なのですが、とても充実したパーティーになりました。音響設備のな
い中なので、自前で機材を運び込んでライブをやってくれた南沢カズ&伊藤広
規の「K&K」、横浜近辺の友人達、都内からわざわざ足を運んでくれた友人、
無尽蔵にビールとワインを出して下さったカフェのオーナー、軽食を作ってき
てくれた近所の方、そしてこのテキストの最後に書いてくれている料理研究家
satokoの味。そんなつながりが広がり、来てくれた人はしっかり楽しんで帰っ
て下さいました。

用意された料理とワイン
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/26/03.jpg >

南沢カズ&伊藤広規・ライブ
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/26/04.jpg >

ZAIM CAFE ANNEX 「Jazz香る版画展」Artist HAL_ 開催中
< http://zaimcafe.com/annex/index.html >

───────────────────────────────────
◇本日のお薦めYouTube Music
ニーナ・シモン(Nina Simone、1933年2月21日─2003年4月21日)

ピアノを弾き、始めから終わりまでシャウトすることもなく淡々と語るように
歌う個性派シンガー。彼女の太い歌声は黒人独特の悲哀を含み、聞く人々の意
識と心を奪います。クラシックで有名なジュリアード音楽院で作曲を学び、作
りあげる音楽はJazzに限らずブルース、ゴスペル等、多様な音楽性を生かした
アルバムになっています。彼女はトラディショナルな曲を取り上げることが多
いのですが、民族性を生かしたアレンジで生きる喜び、悲しみ、切なさ、むな
しさを歌い上げます。人種問題にも深く関係した、彼女ならではの思いが込め
られているように感じられてなりません。

Ella Fitzgerald : One note Samba(scat singing)1969
< http://www.youtube.com/watch?v=PbL9vr4Q2LU >
Ella Fitzgerald - Summertime
< http://www.youtube.com/watch?v=1j6avX7ebkM >
Ella Fitzgerald - Round Midnight
< http://www.youtube.com/watch?v=DEaDj6TXiQQ >
Ella Fitzgerald The Man I love
< http://www.youtube.com/watch?v=ySszeu4H4QI >
Ella Fitzgerald and Joe Pass - Cry me a river(1975)
< http://www.youtube.com/watch?v=jAoABuJS1MA >

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◎秋刀魚のオイルサーデイン

今回も秋の味覚の代表、秋刀魚の登場です。最近では新鮮な秋刀魚が手軽に手
に入り、お刺身でも食べられていますが、こんな調理方法も覚えておくといい
ですよ。

秋刀魚はぶつ切りにして、内臓を出してきれいに水で洗い、水分を拭き取りま
す。多めの塩をふってしばらく置き、水分が出て来たらキッチンペーパーでし
っかり拭きとります。秋刀魚を鍋に入れ、ニンニクのスライス、鷹の爪、ロー
リエなどを加え、オリーブオイルをひたひたに入れます。これを弱火でだいた
い30分くらい煮込めばOKです。もしも途中でオイルが少なくなった場合は、オ
イルを加えます。骨まで柔らかい、カルシュームたっぷりのサーディンが出来
上がります。

この秋刀魚のオイルサーディンは、冷蔵庫で2〜3日経った頃が美味しく頂けま
す。保存は一週間程度。カリカリに焼いたガーリックトーストに乗せ、その上
にレモンスライスを置いたり、オープンサンドやサラダなど、工夫次第で色々
楽しむことが出来ます

< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/26/05.jpg >
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/2009/10/26/06.jpg >

【HAL_】横浜在住アーティスト hal_i@mac.com
Web < http://homepage.mac.com/HAL_i/ >
Web < http://lohasfood.exblog.jp/ >
Web < http://Web.mac.com/hal_i/ >

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■編集後記(10/26)

・先週末に「ASIAGRAPH 2009 in TOKYO」のCGアートギャラリーを見に、お台
場の日本科学未来館に行った。10数前から日本のデジタルアートを見続けてい
て、いささか飽きてきたところだが、ここ数年のASIAGRAPHにおけるアジア各
国の作品がとても新鮮でおもしろい。今年も公募部門の審査をしたから、アジ
ア作品の傾向やクオリティはだいたい分かって、ずいぶんうまい作品がふえた
ましたね、とえらそうに余裕の感想を抱いていた。ところが、招待部門作品を
会場で初めて見て、そのクオリティの高さに圧倒された。さすがはアジア各国
を代表するCGアーティストの作品だ。もちろん日本側も優れた作品揃いだった
が、もはやアジアの中で日本だけが飛び抜けて優れているという印象はない。
これだけみごとな作品が揃っているのに、展示会場が狭かったのは残念だ。も
っと広いスペースで、余裕を持った展示ができればさらによかった。これらの
作品はこの会場だけで展示され、今後の展示予定は決まっていないようだ。惜
しい、じつに惜しい。もっと多くの人に見てもらいたいもの。鳩サンのいう東
アジア共同体って意味がよく分らないが、アジアから新しい創造と産業を生み
出すことを目指す、この意義ある活動にお金を回して欲しいものだ。(柴田)
< http://www.asiagraph.jp/ > ASIAGRAPH 2009

・iLiadを個人輸入したのに……。/店舗検索時。区内より隣の区にある別店
舗の方が近いことがある。しかし店舗検索は区(地域)別になっているので、
隣の区も一応見て、地図から距離を推測するのだが、引っ越ししたばかりで区
名や町名、土地勘がないので時間がかかる。特に地図。せっかくマピオンやら
Googleのようなシステムを使っていて、店舗周辺をマウスでドラッグできたり、
縮尺を変えられるのに、一店舗分しかのっていないため、別ウィンドウを開き、
近くであろう店舗の地図を用意し、見比べる必要がある。気の利くサイトだと、
一つの店舗の地図を出しても、まわりの店舗のアイコンも並んでいて、少しだ
け遠くなるけど車だとこちらの方が行き易いな〜とか、駅から近いのはこっち
だな〜とかがわかる。郵便番号を入れたら、近くの店舗はここです、というサ
イトもありがたい。                   (hammer.mule)
< http://www.est.co.jp/iliad/ >  iLiad
< http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20091016140200.html >
今週金曜日! お金も手間もかからずにカラマネ環境
< http://www.dtp-booster.com/vol09/ >
制作者のための出力できるPDF

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発行   デジタルクリエイターズ < http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >

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