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2008/06/20

日刊デジクリ[#2448] 祭りが終わったとき

この記事を取り寄せる

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.2448    2008/06/20.Fri.14:00.発行
 http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16765部
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      <あなたの中の孤独になら共感できるかもしれない>

■映画と夜と音楽と…[379]
 祭りが終わったとき
 十河 進

■うちゅうじん通信[24]
 孤独の共感
 高橋里季

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■映画と夜と音楽と…[379]
祭りが終わったとき

十河 進
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20080620140200.html >
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●失恋しただけで培ってきた世界が崩壊した

1968年の晩秋だった。高校2年の秋である。僕は17歳になった。夏休み前から
準備をした文化祭が終わり、僕は祭りの後の喪失感のようなものに苛まれてい
た。何かが失われてしまったのだ。心が高揚した、あの素晴らしかった何かが
…。それは、もう二度と僕の元には戻ってこない。

その年の4月、何事につけて消極的で引っ込み思案だった僕は、自己改造の志
に燃えていた。自己改造をしようと思ったきっかけは簡単である。前年の秋、
僕は失恋したのだ。十代半ばの少年にとっては人生における大事件であり、そ
ういう挫折を経験した後、少年は「自分の何かを変えたい」と切望するように
なる。

4月は、そんな少年には都合のよい時期だった。クラス替えも終わり、顔なじ
みも少なくなった。数少ない親しい級友たちとは別々のクラスになり、元々目
立たなかった僕のことを知っている人間は少なかった。学校にも慣れたし、ま
だ受験には時間があった。

僕の高校は一学年に760人ほどいて、クラスは16クラスあった。完全な受験校
で理科系と文系に分けられ、理科系は女子が少なかったから4クラスは男子し
かいなかった。いわゆる野郎組である。男子は全員が進学する。就職組は1ク
ラスだけあり全員が女子だった。僕は文系志望だったので、男女が半々のクラ
スにいた。

2年生になって、僕は友人たちが設立した「軽音楽同好会」によく出入りして
いたが、正式な会員ではなかった。どこのクラブにも所属していなかったし、
何かの活動をしていたわけでもなかった、毎日、レコード屋と本屋を覗いて帰
宅し、自宅では本ばかり読んでいた。映画館にはひとりで潜り込んでいたが、
1年生のときは後に失恋する相手を誘って何度かデートもした。

彼女と一緒に見たのは、日本映画なら「あゝ同期の桜」や「日本のいちばん長
い日」である。僕は別に軍国少年だったわけではないが、当時、テレビドラマ
で「あゝ同期の桜」がヒットし、それを東映が映画化したので一緒にいったの
だ。僕ひとりだったら絶対に見ない映画だった。「日本のいちばん長い日」は、
お気に入りの岡本喜八監督作品で話題の映画だったが、デートには向かない内
容だった。

一緒に見た洋画は、「レベッカ」(1940年)「ジェーン・エア」(1944年)と
いったリバイバルものばかりだ。前者はジョーン・フォンテーンとローレンス・
オリビエ、後者はジョーン・フォンテーンとオーソン・ウェルズである。なぜ
かジョーン・フォンテーンばかり見ていた。

「風と共に去りぬ」(1939年)もリバイバル上映され、一緒にいった。名作も
のばかりを選んだのは、僕が背伸びをしていたからだろう。彼女に何かを認め
てもらいたかったのだ。「風と共に去りぬ」を見ながら、スカーレットが恋す
るアシュレーの妻メラニー役のオリビィア・デ・ハヴィランドがジョーン・フ
ォンテーンの実姉であることを自慢そうに解説した。

その年の秋、僕は「冒険者たち」(1967年)という、生涯、忘れることのでき
ない映画に出会った。好きな女の子と見て後に振られるという不幸な経験をす
ると、一緒に見た映画さえ忘れたくなるものだが、幸いなことに「冒険者たち」
はひとりで見た。

まあ、しかし、高校1年生の僕が本と映画と片想いだけに生きていたのは確か
である。クラスにもあまりなじまず、クラブ活動もせず、勉強もせず、社会的
関心もなく、個人的な狭い世界だけで生きていた。だから、彼女に失恋したこ
とだけで、それまで培ってきた世界が崩壊したのである。

●積極的に生きる最初の仕事がフルーツパーラーかよ

僕の中に生まれた「自分を変えたい衝動」は、1968年が明けた1年生の三学期
から蠢き始めていた。失恋のつらい時期を越え冬休みが終わったとき、僕は自
分の少年期が終わったのだと感じていた。僕は今まで何をしてきたのだろう、
という気持ちが湧き起こる。そんなときに、何人かの新しい同級生たちと出会
った。

中学2年のときの同級生だったKクンとよく一緒にいたYクンは、東京から転勤
になった父親と一緒に高松にきたのだが、その父親が群馬に転勤になり、ひと
りで寮に入っていた。そのYクンが、ときどき泊まりにいっていたのが新聞部
部長のTクンの家だった。その頃、生徒会の役員をやっていた女子のNサンとも
知り合った。

2年生になった4月にNサンと同じクラスになった。KクンとYクンは、音楽的才
能にあふれたBクンを会長にして「軽音楽同好会」を設立した。「ライト・ミ
ュージック」という呼称が一般的だった(集英社が出していた同タイトルの雑
誌もあった)頃である。僕は、かれらが練習する放課後の教室で暇つぶしをし
ていた。

新聞部のTクンは、兄ふたりと姉ふたりがいたせいか、ひどく早熟で大人びて
いたし、豊富な知識にあふれていた。映画や本の話をすると、太刀打ちできな
かった。彼は自分が読んだ大江健三郎や五木寛之の新刊の単行本を「ソゴー、
半額で買わんか」と言った。

それまで単行本など僕には手が出なかったが、半額につられて「さらばモスク
ワ愚連隊」「海を見ていたジョニー」「蒼ざめた馬を見よ」を買った。僕は五
木さんのジャズ小説に夢中になり、ジャズを聴き始めることにもなった。しか
し、最も影響を受けたのはTクンの社会的関心の高さ、問題意識の高さだった。

高校の新聞部とはいっても、学校批判を一面に載せたりする独立心の高さは伝
統的なものだった。彼が作る高校新聞は全国コンクールで賞をもらったと聞い
た。社会的関心や問題意識が高いのは、当然だった。そんな、新しくできた友
人たちを見ながら「僕は一体何をしているのだろう」と思い詰めた。

そんな頃、Nサンが「秋の文化祭でクラスとして何かやろう」とホームルーム
で提起した。Nサンはすでに生徒会役員は降りていたけれど、そういうことに
積極的だったのだ。進学校の受験一色に彩られた雰囲気を嫌い、学校の受験体
制を批判するような少女だった。もちろん、倉橋由美子の「聖少女」が愛読書
だった。

クラスで討議した結果、模擬店でフルーツパーラーを出すことになった。だが、
担当者を決める段になると誰もが尻込みをした。Nサンは「男子で誰かお願い
したい」と言った。そのとき、僕は手を挙げた。「積極的に生きるんだ」と決
意した最初の仕事がフルーツパーラーかよ、という気分もあったが、自分から
手を挙げるなどしたことのない僕の初めての主体的選択だった。

●文化祭が終わり泣きたいような寂寥感が僕を包み込んだ

Nサンは生徒会に出店の申請をし、了解を取った。生徒会からは、Mサンという
赤いセルロイドフレームのメガネをかけた髪の長い、少ししゃくれ顔の少女が
担当者になった。Nサン、Mサン、それに僕を加えた3人は企画を練り、店の設
計を考え、仕入れ商品の交渉に出かけた。

ジュースなどの飲み物類やアイスクリームなどの商品は仕入れて売ればいいの
だが、その保管をする冷蔵庫、コーヒーを煎れるためのサイフォンや食器類な
どを揃える必要があった。僕たち3人は制服姿で商店街の食器店や喫茶店に出
向き、レンタルを依頼したり、安く食材を分けてもらう交渉をした。

最初、ほとんどをNサンに頼っていたが、夏休みに入る頃から交渉ごとや連絡
事務に慣れたのか、僕は主導権をとるようになった。夏休みが開け、11月初
旬に3日間開催される文化祭が近づくと、ひどく忙しくなった。文化祭当日の
店員だけはクラスの人間を割り振って当番制を引いたが、相変わらず準備はN
サン、Mサン、僕の3人だけでやっていた。

前夜祭の日、完成したフルーツパーラーを見渡して僕は満足していた。後に覚
えた言葉で言うと「達成感に浸っていた」のである。夜も遅くなり、Nサンと
Mサンは帰宅することになった。帰りがけにNサンが「ソゴーくん、変わったね」
と言った。どういう意味で言ったのかはわからなかったが、その肯定的なニュ
アンスは伝わった。

その夜から3日間、見張りを兼ねて僕はフルーツパーラーに泊まり込んだ。後
にTとYが告白したのだが、同じように泊まり込んでいた彼らは夜中に忍んでき
て、眠り込んでいる僕の横でアイスクリームを盗んでいったという。僕は見張
りとしては、まったくの役立たずだったわけである。

しかし、文化祭が終わり、虚しさに充ちた泣きたいような寂寥感が僕を包み込
んだ。充実感や達成感を味わった後に訪れた、胸が痛くなるほどの寂寥感、そ
んなことはもう二度と戻ってこないだろうという喪失感、それらが胸の中で渦
を巻いていた。感傷が去らなかった。気持ちの整理がつかなかった。

戻ってきた日常はよそよそしく、まるで現実感がなかった。半年近く、ひとつ
の目標に向かって生きてきて、いきなりそれが終わってしまったのだ。僕は、
再び自分の穴の中に籠もるようになった。まるでタコツボだ。時々、首を出し
て周りを見渡す。

そんな僕を心配したのか、Nサンが映画に誘ってくれた。「TクンとYクンも誘
ったわよ」と彼女は言った。「あっ、そうそう。Mサンも誘っておいたから」
と、ついでに言っとくけど…という調子で付け加えた。「何で?」と聞いた
僕に「だって、ソゴーくん、Mサン、好きでしょ」と言う。僕は返事をしなか
った。一年前の胸の痛みが甦った。

●日々を「祭り」として生きていたようなポニーとクライド

みんなで見にいった映画は、1968年に最も話題になった「俺たちに明日はない」
だった。ポニーとクライド。銀行ギャングとして名前を残す、大恐慌時代のア
ウトローたちの物語だ。マイケル・J・ポラードが演じたCWもよかったし、何
よりラストシーンの凄まじさに僕たちは驚き、絶句した。

ファーストシーンはポニーとクライドの出会いだ。全裸で登場したフェイ・ダ
ナフェイに圧倒され、そのまま軽快なバンジョーのカントリー・ミュージック
が流れる中、犯罪の世界で夢をつかもうとした男女の青春の悲しみに浸った。
とぼけた銀行強盗のシーンに笑い、クラシックカーでのチェイスシーンに手に
汗を握る。そして、ひとつのセリフが、そのときの僕の胸を打った。

──初めのうちは世界を征服したみたいだった。
  もう終わりね。逃げるだけ。

多くの州に渡って銀行強盗を犯したポニーとクライドは、凶悪犯として指名手
配になる。金がなくなれば銀行を襲い、「われわれはパローギャングだ」と言
うだけで、銀行員は黙って金を差し出した。だが、やがて逃げるだけの生活に
なっていく。逃亡生活の中でふたりは疲弊し、苛立ち、罵り合いが始まり、互
いに傷つけ合う。

そして、衝撃的なラストシーンがやってきた。たったふたりの男女を捕らえる
ために、警官隊は銃を撃ちまくる。死体は銃弾を受けるたびに跳ね、弾痕が穿
たれる。片方のレンズがとれたままのサングラスをかけた、弾痕だらけのクラ
イド・バローが哀れだった。車の助手席からだらりと手を垂らして死んだ、ボ
ニー・パーカーの穴だらけのワンピースが悲しかった。

「俺たちに明日はない」を見て、僕が感じていた寂寥感が去ったかどうかは記
憶にない。しかし、人生の何か、を僕はあの映画で知ったのだと思う。僕の胸
を打ったセリフは、その何かを象徴していた。人は、日々を「祭り」として生
きてはいけない。祭りの準備、祭り、祭りの後…、その繰り返しが生きていく
ことなのだと僕は感覚的に学んだ。

しかし、往々にして祭りの本番はやってこない。多くの人は祭りの準備だけで
人生を終える。だが、自分の「祭り」だけはなくすまい。僕は、そう決意した。
それを人は「夢」とか「希望」と呼ぶ。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com
先日、ゴルフコンペでもの凄く嬉しそうな顔をしたらしい。残り100ヤード、
ピッチングウェッジでフルショットしたら、青空に高く高く白球が浮かび、ま
っすぐピンに向かった。パー4を3オン。カートに顔を向けたとき、乗っていた
3人が「ソゴーさん、嬉しそう!」と声を揃えた。最近、「怖い顔をする」と
言われる(性格が顔に出ないらしい)ので、このショットを思い出し常に嬉し
そうに笑っていたいものです。

●305回までのコラムをまとめた二巻本「映画がなければ生きていけない1999
-2002」「映画がなければ生きていけない2003-2006」が第25回日本冒険小説協
会特別賞「最優秀映画コラム賞」を受賞しました。
http://www.bookdom.net/shop/shop2.asp?act=prod&prodid=193&corpid=1 >
受賞風景
http://homepage1.nifty.com/buff/2007zen.htm >
http://buff.cocolog-nifty.com/buff/2007/04/post_3567.html >

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■うちゅうじん通信[24]
孤独の共感

高橋里季
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20080620140100.html >
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今日は、前回掲載した「ミナカのペンダント」について書きます。前回の物語
りはこちらから。ペンダントのイラストも見てみてね。
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20080606140300.html >

さてペンダントの中にある記号は、エンドルフィンという神経伝達物質。脳内
麻薬物質ともいわれるもので、化学式を探したのですが、やっと見つけたのは、
1993年の本で大木幸介著「脳と心の化学」(裳華房)から。

本によると、R(アミノ酸)4個でエンケファリン、30個でβ・エンドルフィン
というように書いてあって、どうやって30個のRを図式にするのか、また、α
型はどうなのか、よくわからないんです。

映画にもなった小川洋子さんの小説「博士の愛した数式」では、数学の「友愛
数」が出てきたり、「オイラーの公式は暗闇に光る一筋の流星だった。」とか
書いてある。名もないインドの数学者が発見したという「ゼロ」についての記
述も面白くて、「古代ギリシャの数学者たちは皆、何も無いものを数える必要
などないと考えていた。」とかね。

この小説を書くために、小川洋子さんは数学者に取材をしたらしい。いろんな
物語に科学や神話のディティールが使われたりするけれど、みんな取材とかす
るのかもしれない。学者さんに取材を申し込むなんて、素敵! 羨ましいな〜
と思いますが、取材をする側も、そうとう勉強していかないと質問するのさえ
難しそう。

エンドルフィンが面白いと思うのは、1993年の人類学者の本「愛はなぜ終るの
か」ヘレン・E・フィッシャー著(草思社)を読んでから。この本では、恋愛
中の気持ち、わくわくしたり、相手のことを四六時中、想い続けたり、、、と
いうことを脳内麻薬物質エンドルフィンの為せる技として説明しています。そ
れで、ヒトの脳は、その脳内麻薬に2〜4年で慣れてしまうとか、疲れてしまう
とかで、個人差はあるものの、エンドルフィンの分泌が一定期間以上は続かな
いんですって。

それで、エンドルフィンが脳の中で出来なくなると、恋愛感情も冷めてしまっ
て、麻薬の幻覚が覚めるように、恋人を客観視するようになるという話。私と
しては、そこから恋愛とは違う、どきどきわくわくとは違う、人間同士の理性
的な愛情のようなものが始まると考えていますが、どうでしょう?

だけど、2007年の池谷裕二著「進化しすぎた脳」には、「エンドルフィン仮説
が正しいとしたら」って書いてある。私は、こういう一行で、「あら? 仮説
だったのかしら?」と思い、また機会があったら調べてみようと思うけど、あ
んまり急いではいません。こういうことに詳しい人がいたら教えて下さいね。

たぶん、「ミナカの物語」で、ミナカが傷つけた「壁」というのは、量子的
(デジタル的)な壁の話なんです。だから、お話が進展するためには、エンド
ルフィンの詳細は後回しで、イラストもまた、描きなおすかも? な感じなん
だけど、エンドルフィン化学式が、7項で出来ている所が、私、大好きなの。

どうして7項だといいと思うのかというと、このごろ一番のお気に入りの本、
何度も書くけれど、吉田脩二著「ヒトとサルのあいだ」精神構造の説明が、
「全能因子」「意識」「自明性」と言語的精神、一体感的精神、自力的精神、
他力的精神の7項で出来ているの。その精神構造を同書では、4頭立ての馬車の
比喩で説明しています。

私は、フロイドの3項と、ユングとラカンの4項をどうやって並べようか、ずっ
と考えていたんです。だから「ヒトとサルのあいだ」はとても興味深く読みま
した。物語に「7項という数」の要素があったりすると、それだけで、あとで
何か素敵なエピソードを思い付きそうな気がします。

私、自分でも何を考えてるのかわからないんだけど、本棚にね、背中を向けた
まま、適当に手を伸ばして斜上方の本を抜き取って読みはじめたりしている時
があって、そういう時は、もう読むことが決まっているみたいに、ある箇所を
パラパラ開いて読み始めるのね。

そんなふうに本を読んで、「私は、いったい何を気にしてるのかな〜?」と自
分で考えます。ヨースタイン・ゴルデル著「ソフィーの世界」とジル・ドゥル
ーズ著「スピノザ実践の哲学」。どうも、1993〜1996年あたりの本が気になっ
てるみたい。「スピノザ」も、何度も読む本です。
 
長くなったから、話しのつづきは、また書きます。今回は、「孤独の共感」と
いう言葉を思い付いて、どういうわけか、女の子のイメージが先にイラストレ
ーションに出てきました。まだ、名前もわからない女の子です。だけど、この
女の子は、きっと、ミナカに会うんだと思います。イラスト、見てみてね。
http://www.dgcr.com/kiji/riki/080620/riki24_L.jpg >
http://www.dgcr.com/kiji/riki/080620/riki24_240.jpg > <携帯で>

女の子のセリフ:「共感? もしも私が何かに共感するとしたら、【孤独】に
……。あなたの中の孤独になら共感できるかもしれない。」

もう少し物語の登場人物ができてきたら、早く予告編の動画を音楽入りで作っ
てみたいな〜。私は映画の予告編が大好きです。本編より、予告編がわくわく
して好きだったっていうことも多くて。テレビも、広告を見るのが一番の楽し
みだったりします。

イラストに添えた文章に、「NECのFAクリアレター」っていうフォントが合い
そうだな〜と思いつつ、デザインまで手がまわらない感じ。フォントも探し始
めると、楽しくてどんどん時間が過ぎてしまうので。

【たかはし・りき】イラストレーター。riki@tc4.so-net.ne.jp
・高橋里季ホームページ
http://www007.upp.so-net.ne.jp/RIKI/ >
柴田編集長オススメの「ナチスの発明」面白かったです! 「鼓笛隊の襲来」
「ヒトはいつから人間になったか」も読みました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(6/20)

・塩沼亮潤「人生生涯小僧のこころ」(致知出版、2008)を読む。大峰千日回
峰行、それは奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂から山上ヶ岳まで往復48キロ、高
低差1,300mの山道を毎日16時間かけて、9年間、合計48,000キロを歩き続ける、
という想像を絶する荒行。著者を含め、1,300年にたった二人しか達成した者
はいない。それだけではない。千日回峰行の後には、四無行という断食、断水、
不眠、不臥を9日間続ける行も成し遂げた。なぜそんな荒行に挑んだのか、じ
っさいどんな修行なのか、達成してつかんだ世界とはどんなものなのか、それ
が知りたくて本を開く。じつは、大峰千日回峰行のことを初めて知った。今ま
で知っていた千日回峰行は比叡山の方だった。30年近く前「NHK特集・行〜比
叡山・千日回峰〜」を見て酒井雄哉大阿闍梨を知り、関連図書を読みあさった
ことがある。といっても深い意味はなく、たんなる興味本位だったが。さてこ
の本、本人が目の前に座って語りかけてくるような平易な文体で、すべてのこ
とを淡々と流れる水のように描いている。行は信じがたいほど過酷なもので、
限界と隣り合わせの日々が続くが、いったん行に入ったら決して途中でやめる
ことはできない。読みながら、その行をバーチャルに追体験していくわけだが、
とても付いて行けるものではない。それを可能にする行者の力は神秘だ。行で
出会う不思議な出来事は多く、最初の頃は怖い幻覚を多く見るが、3年目くら
いからは神仏のようなものを見るようになる。そのへんがとくに興味深いわた
しだ。さまざまな行の中で著者が感じた「生きていく上で一番大切なもの」と
は、「足るを知ること」と「人を思いやること」の二つだと言う。ほかにもい
い言葉でいろいろ語ってはいるが、拍子抜けするくらい普通だ。そう感じるわ
たしはまだまだ修行が足らない。いや、なにも修行していないけど。(柴田)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884748034/dgcrcom-22/ >
アマゾンで見る(レビュー9件)

・ScanSnapを調べていた時に見つけたもの。スキャネットシート。マークシー
トをスキャナで読み込んで処理できるらしい。テストはもちろんアンケート、
日報、出欠管理にも活躍。小テストを毎回するような授業なら、学生番号もマ
ークシート入力させて、生徒ごとの点数推移も簡単にまとめられるね。そっか、
イベントでのアンケートの任意欄以外をマークシート化すれば、集計が楽にで
きるな。任意欄は手入力で……あ、QRコードつけて、任意欄は携帯で送って、
とか……いや、そんな面倒なことしたくないか。任意欄はScanSnapしたらいい
のだ。このサイトでは集計ソフトウェアや印刷用ワード書類は無料ダウンロー
ドできてしまうので、マークシートの用紙で商売されているみたい。
                            (hammer.mule)
http://www.scanet.jp/ >  スキャネットシート

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発行   デジタルクリエイターズ < http://www.dgcr.com/ >

編集長     柴田忠男 < mailto:shibata@dgcr.com >
デスク     濱村和恵 < mailto:zacke@days-i.com >
アソシエーツ  神田敏晶 < mailto:kanda@knn.com >

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