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academic resource guide(ARG)。人文科学、社会科学、自然科学の各分野における電子メディアの学術利用を展望。

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2009/03/23

[ARG-367]

1998-07-11創刊                     ISSN 1881-381X
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      ◆◇◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG) ◆◇◆
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         Science, Internet, Computer and ...

      2009-03-23発行   ‡No.367‡   4713部発行

 "Ask not what the net can do for you
                 -ask what you can do for the net."
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  ◇ 目次 ◇
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○羅針盤「『インターネット心理学のフロンティア』の執筆者、
                    そして読者として」(折田明子)

○イベントカレンダー

○活動報告

○サイト更新情報

○編集日誌
 −新しい時代の図書館研究会 第2回研究交流会
              「図書館の「使い方」を考える。」に参加(2)
 −日本の大学出版の急増ぶり−3割以上の出版部は21世紀に設立
 −当面の予定−3/25(Wed)〜3/29(Sun)はアメリカ・シカゴへ
                             など、7日分

○奥付

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         柳与志夫著『知識の経営と図書館』
          (勁草書房、2009年、2520円)
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/4326098341/arg-22/

〜<注目の新刊>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<注目の新刊>〜


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 ◆ 羅針盤 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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 「『インターネット心理学のフロンティア』の執筆者、そして読者として」

                 折田明子(中央大学ビジネススクール)
____________
 ◆ 1. はじめに  ◆ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
インターネットがもたらす「負」の影響は、しばしばクローズアップされる。
ネット上の誹謗中傷や犯罪行為、ネットに夢中になるあまりに人間関係が疎か
になる事例、常にケータイを手放せない人など、「だからインターネットは危
険だ」と考えさせられる情報は多い。

だが、ネットの持つ特徴は、コミュニケーションに対して、好ましい影響も好
ましくない影響も「同時に」及ぼしうるため、「是か非か」を論じることには
限界がある。たとえば「匿名希望」という投書が投稿者の身を守るように、ネ
ットの匿名性も発信者の個人情報を守る役割を果たすが、それは「ネットいじ
め」のような誹謗中傷にも、ネット上での親身な相談にもつながるものだ。好
ましい効果を最大限に利用しつつ、好ましくない影響を低減するには、技術だ
けでなく、それを使う人間の行動を含めて理解する必要がある。こうであった
らいいな、という願望や思い込みではなく。

こんなことを考えていた一昨年の冬に、編著者のお一人である三浦麻子先生よ
りお声がけをいただき、『インターネット心理学のフロンティア』の分担執筆
の機会をいただいた。本稿では、筆者の一人として、そして一読者として本書
を紹介したい。

__________________________
 ◆ 2. 『インターネット心理学のフロンティア』 ◆ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2月20日に発刊された『インターネット心理学のフロンティア』(誠信書房)を
紹介するにあたって、この一文を引用したい。「CMC(注:Computer Mediated
Communication, オンラインコミュニケーション)の特徴とメカニズムをよく知
り、その善し悪しを一面的に眺めるのではなく、幸福な社会生活のためにどう
ポジティブに生かせるかを考え、適切な選択を志向することである」(本書一
章より)。

この本は「社会心理学を中心とする社会科学研究者」(同一章)によって執筆
されたよる本であり、多くの執筆者は社会心理学の研究者だが、私のような情
報社会学という複合領域の研究者にもこの本の執筆者となる機会をいただいた。
出版に先立って日本社会心理学会でワークショップが開催され、その際に執筆
者の面々と交流する機会があった。[1]

本書は、個人、対人関係、集団、そして社会というようにミクロな視点からマ
クロな視点に向けて構成されている。それぞれの章は、前半にここ10年の先行
研究および関連研究レビューがまとめられ、後半では執筆者による実証研究が
まとめられている。教科書として読んでいただくならば、前半にて理論を学び、
後半では実証の手法を学んでいただくことになるだろう。簡単に各章をご紹介
したい。

2章「インターネット利用と精神的健康」(高比良美詠子著)では、「インタ
ーネットという新しいメディアの登場により、私たちの生活から何か大切なも
のが失われたのではないか」という懸念に対して考える。インターネットとう
つ状態、インターネットと子どもの利用といったタイムリーな話題が取り上げ
られるが、この問題意識は1990年代中盤に発表された論文にまでさかのぼる。

3章「インターネットにおける自己呈示・自己開示」(杉谷陽子著)では、一
対一または少数名によるパーソナルなコミュニケーションが取り上げられてい
る。表題の「自己呈示」および「自己開示」は心理学用語ではあるが、説明は
とてもわかりやすい。たとえば、「自己開示」とは「自分自身に関する情報を
他者に話すこと」であり、「特に内面性の高い情報」の場合は「告白とも呼ば
れる」と説明されている。ネット上なら告白できる、話しやすい、とか、ネッ
ト上で自分をかっこよく見せたい、という気持ちを探っていく章だ。

4章「CMCと対人過程」(森尾博昭著)では、ネットの大きな特徴である「匿名
性」を整理しつつ、そうした匿名の環境でどのように相手を認知したり魅力を
感じたりするのかを探る。本章の考察では、社会的属性とインターネットの関
係についてはっとするような指摘でしめくくられる。

5章「CMCと対人関係」(五十嵐祐著)では、「孤独感」という言葉が登場する。
インターネットは孤独を埋めるのか、それともインターネットへの依存が孤独
を深めるのか。このテーマについては多くの人が自分なりの考えや感覚を持っ
ていると思うが、いい意味で次々と裏切られていく読後感がある。

6章「ブログ・ブロガー・ブロゴスフィア」(三浦麻子著)には、ブログに関
してなじみ深いサイトを紹介しつつ、さまざまな切り口でブログを分類する。
日記を綴るという行為は本来個人的なものだが、ウェブ上に公開されるブログ
は、社会的に関心を持たれている事象(たとえば「鳥インフルエンザ」)を映
し出し、さらにブログを書く人・読む人の間にゆるやかなコミュニティ「ブロ
ゴスフィア」を形成する。

7章「知識共有コミュニティ」(折田明子著)は、心理学者ではない執筆者
(筆者)による章である。いわゆるネットコミュニティにおいて個人の行動を
捕捉することは困難ではあるが、コミュニティの構造を明らかにすることで
「場」が持つ特徴の説明を試みたつもりだ。

8章「地域社会とインターネット」(小林哲郎著)は、インターネットに対す
る二つの期待、すなわち「ローカルな『縛り』を無効にする」ことと「地域社
会での問題をよりよく解決する」ことが一見矛盾しているという切り口から始
まっている。インターネットと地域社会の関わり方について、あらゆる角度か
らの検討が試みられているが、とりわけ政治学者R.パットナムの研究のレビュ
ーとそれに対する反論は鮮やかだ。

9章「文化とインターネット」(金相美著)は社会・文化的な観点によるオン
ラインコミュニティの特徴の違いを考察している。インターネットは国境を越
えるメディアであるが、オンラインゲーム利用が盛んな韓国、インスタント・
メッセンジャーが職場で利用される米国といったように、社会・文化的特性に
よって利用形態は異なる。本章の強みは、データに裏付けられた比較である。

____________
 ◆ 3. 読者として ◆ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書について、心理学者ではない一読者として、私がどのように読んだかを書
いておきたい。分担執筆をした一人でありながら「読者」としたのは、実は初
稿以降は他の執筆者の原稿を一度も読むことなく執筆を進めたという背景があ
る。

自分の担当章(7章)で書いたように、私は「なぜネット上で人は助け合うの
か?」ということに関心を持っている。その問題意識を元に、いろいろな章を
行ったり来たりして読んだ。2章を読みながら、「なぜネット上で相談や独白
ができるのだろうか」と考え、一方5章ではそのことが孤独感を癒すこともあ
れば強めてしまう可能性を知る。そもそもネット上が匿名性の高い場所である
ことについては、3章と7章でそれぞれ「個人」と「場の設計」という観点から
の「匿名性レベル」を考える。匿名性の程度は、6章のブログ、8章の地域社会
における影響を考える際に参照することもできる。ブログを通じた自己表現や
他者との交流は、果たして匿名か否か。それに対する認識は、9章で述べられ
るように、社会や文化の違いによってどう異なってくるのか。

もっと身近なことも考えた。自分はブログは実名で書くけれど、掲示板やクチ
コミサイトではニックネームを使う。ブログを長く続けるほど、書きたいこと
と書くのに抵抗を持つことが増えてくる。クチコミサイトのニックネームは趣
味のものとそうでないもので分けている。一人で研究室にこもっていると、つ
い寂しくてきにチャットを立ち上げてしまう……‥など、自分の行動を顧みな
がら読むのも楽しかった。

___________
 ◆ 4. おわりに ◆ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書の後書きには、インターネットを作っているのは「知らない誰かではなく、
われわれ一人一人」であると強調されている。「インターネットを活かす方法、
そして問題を乗り越える方法を自ら考える羅針盤として」本書を役立ててほし
いというのが、編著者からのメッセージだ。著者の一人として、当然ながらこ
のメッセージに強く賛同しつつ最後にご紹介させていただいた。

心理学になじみのない方は、特に後半を読み解くのに時間が取られるかもしれ
ない。告白すると、私自身も他の執筆者の章を読むには十分な時間が必要だ。
だが、本書は全体を読んでこそ、「特徴とメカニズム」の全体像、かつ個人か
ら社会に渡るインターネットのインパクトが感じられる本である。各章の扉を
読んでいただいた上で、興味を持たれた章から、ぜひ全体に目を通していただ
ければと思う。

おわり

[筆者の横顔]
折田明子(おりた・あきこ)。中央大学大学院戦略経営研究科(ビジネススク
ール)助教。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研
究科後期博士課程単位取得退学。修士課程修了後、外資系IT企業勤務を経て、
同大学特別研究助手として e-Japan戦略のスタッフを務める。ネット上の助け
合いという現象に関心を持ち、インターネット上の匿名性、ネットコミュニテ
ィに関する研究に従事。情報社会学会運営委員として、「知識共有コミュニテ
ィワークショップ」を企画・運営。個人として「事実婚」や「共感覚」など、
自らの経験を積極的にwebで発信し続ける。
http://www.ako-lab.net/
[1] 当日の議論の模様
「akoblog@はてな」http://d.hatena.ne.jp/oritako/20081102/1226196303


三浦麻子、森尾博昭、川浦康至編
『インターネット心理学のフロンティア−個人・集団・社会』
(誠信書房、2009年、2940円) 
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4414301696/arg-22/
http://www.seishinshobo.co.jp/30169a.html


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  ■ 掲載希望の送り方 ■
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 連絡先:zd2m-okmt@asahi-net.or.jp
 きまり:自薦他薦不問。添付ファイル禁止。個人サイト・組織サイト不問。
 その他:掲載可否は編集部判断。公開予定サイトの事前連絡歓迎。


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 ◆ イベントカレンダー ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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◆2009-03-23(Mon)〜2009-03-25(Wed):
2008年度HCGシンポジウム
(於・島根県/島根大学 松江キャンパス)
http://www.ieice.org/~hcg/sympo2008/

◆2009-03-23(Mon)〜2009-03-25(Wed):
電子情報通信学会 第14回 Webインテリジェンスとインタラクション研究会
(於・島根県/島根大学 松江キャンパス)
http://www.ieice.org/~wi2/wi2cs/participant.cgi

◆2009-03-24(Tue):
慶應義塾大学SFC研究所プラットフォームデザインラボ 2008年度 第6回研究会
(於・東京都/慶應義塾大学 三田キャンパス)
http://platform.sfc.keio.ac.jp/

◆2009-03-25(Wed)〜2009-03-26(Thu):
情報処理学会 第190回自然言語処理研究会
(於・東京都/東京大学 本郷キャンパス)
http://nl-ipsj.r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/NL190cfp.html

◆2009-03-26(Thu):
科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会 研究環境基盤部会
学術情報基盤作業部会(第22回)
(於・東京都/文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/kaisai/1258794.htm

◆2009-03-27(Fri):
東洋学へのコンピュータ利用 第20回研究セミナー
(於・京都府/京都大学 人文科学研究所)
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/seminars/oricom/2009.html

◆2009-03-27(Fri)〜2009-03-29(Sun):
2009 デジタルヒューマニティーズ・ワークショップ
(於・東京都/東京大学文学部次世代人文学開発センター)
http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~dhw2009/

◆2009-03-28(Sat):
CIEC第81回研究会「ウェブログを活用した外国語学習の研究と実践」
(於・東京都/大学生協杉並会館)
http://www.ciec.or.jp/

◆2009-03-28(Sat):
2008年度第4回BEAT Seminar
「教育工学25年の歴史から考えるデジタル教材の未来」
(於・東京都/東京大学 本郷キャンパス)
http://www.beatiii.jp/seminar/

______________
  ■ 掲載希望の送り方 ■
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 連絡先:zd2m-okmt@asahi-net.or.jp
 きまり:自薦他薦不問。添付ファイル禁止。募集者によるサイト必須。
 その他:掲載可否は編集部判断。上記書式に整形した上での連絡歓迎。


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 ◆ 活動の予定と報告 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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[講演・講義](予定)

◆2009-03-26(Thu):
2009 AAS Conference Meetings of the Council on East Asian Libraries
(CEAL) and Related  Meetings, Committee on Japanese Materials (CJM)
(於・アメリカ/シカゴ)
http://www.eastasianlib.org/CEAL/AnnualMeeting/CEALMeetingSchedule/CEAL2009.htm
東アジア図書館協議会(CEA)の日本研究資料委員会(CJM)でパネル・
ディスカッションに参加します。
皆さまへのお願い:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090304/1236123801

◆2009-07-20(Mon)/2009-08-23(Sun):
日本図書館協会 2009年度中堅職員ステップアップ研修
(於・東京都/日本図書館協会)
http://www.jla.or.jp/kenshu/stepup2009-2.html
で前回に引き続き、領域:情報資源管理で「図書館ポータルのデザイン」と
「図書館ポータルの評価の実際」の講師を務めます。なお、申込〆切は2009年
4月17日(金)です。
参考:
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080722/1216653993
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080818/1219070727


⇒執筆・講演のご依頼をお考えの方、お早めにお知らせください。
 私の場合、1)早い者勝ち、2)地方優先だけがルールです。

[参考]執筆・講演一覧
    http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/help.html

※執筆・講演等、お気軽にご相談ください。


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 ◆ サイト更新情報 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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 ・ブログ版、随時更新中 http://d.hatena.ne.jp/arg/

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 配信の解除・送信先の変更は、
    http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/subscribe.html
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   「サイエンス・メール」 http://www.moriyama.com/sciencemail/
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 ◆ 編集日誌 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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◆2009-03-16(Mon): 早稲田大学の院生たちとブログアカデミズムの可能性
                                を討論

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090322/1237692878

大学時代の同級生でいまは早稲田大学大学院でジャーナリズムを教える田中幹
人さんに誘われ、

・早稲田大学大学院政治学研究科
 MAJESTy科学技術ジャーナリスト養成プログラム
http://www.waseda-majesty.jp/
・早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース
http://www.waseda-j.jp/

の大学院生たちとブログアカデミズムの可能性を討論する時間を持った。ブロ
グの学術利用については、

・「「Web2.0」時代に対応する学術情報発信へ−真のユーザー参加拡大のため
のデータ開放の提案」(『情報管理』49-11、科学技術振興機構、2007-02-01)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/11/49_632/_article/-char/ja/
・「学術ウェブを担うプラットフォームへ−ARG創刊10年を機に」
(『情報管理』51-10、科学技術振興機構、2009-01-01)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/51/10/51_753/_article/-char/ja/

などで何度か検討してきているが、もう少し考えを深めていきたい。考えを広
げ深める機会をくださった田中さんと院生の方々に感謝。

ちなみに田中さんの著書『iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?』はサイエ
ンスコミュニケーションに関心を持つ人は必読の一冊。

・田中幹人著『iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?』
(日本実業出版社、2008年、1575円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4534043848/arg-22/


◆2009-03-17(Tue): 新しい時代の図書館研究会 第2回研究交流会
             「図書館の「使い方」を考える。」に参加(2)

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090322/1237692877

・「新しい時代の図書館研究会 第2回研究交流会「図書館の「使い方」を考え
る。」に参加(1)」(編集日誌、2009-03-09)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090317/1237221377

の続き。

まずは照明の取り方から紹介していこう。大部分の電灯は間接照明になってい
る。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228135541
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228144229

間接照明で済むのは、建物全体の窓がアーチ型の大きなものだからだろう。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228155340
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228142716
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228133918

そして、方角的に窓からの採光が強すぎるところはカーテンが引かれている。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228144007
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228152947

西日を防ぐためにカーテンにはそれなりの厚みがあるのだが、ウロコ文様にし
て一部の厚みを抑えることで完全に遮光してしまうわけでもなく、上手に外光
が入ってくる。

前回のレポートでみたアーケードギャラリーの反対側にはインフォシェルフが
置かれている。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228143915
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228143901

これは透明のガラス仕切りだが、ポスターを吊るしたり、雑誌を並べることで、
こちらとあちらと繋ぎ/分つことができるようになっている。

美大の強み、美大図書館の蔵書の強みを生かしているのが、マグテーブルでの
雑誌の置き方だ。かなりの冊数が平台で配置されている。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228143534

美術系雑誌には表紙自体にアート的要素があるため、まるで展覧会のような雰
囲気を醸し出している。とはいえ、ここは図書館である。美術館のようにただ
眺めるのではなく、雑誌を手に取り、読みふける動作も考慮されている。上の
写真にあるように椅子がほうぼうに置かれているほか、パーソナルデスクがつ
いたソファも配置されている。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228142810

各種メディアの視聴コーナーも充実している。メディアバーは、まさにバーの
ような雰囲気で気軽に楽しめる場に、

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228143115

他方、飛行機のビジネスクラスを意識したというメディアシートは、寛ぎの空
間になっている。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228143136
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228144007
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228145011

リラックス空間という意味では、ラウンジも素晴らしい。空飛ぶジュータンを
意識したという大きなソファーが鎮座していて、思わず寝っ転がりたくなる。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228144618

最後に随所にある洗練されたサインの数々。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228145436
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228143953
http://f.hatena.ne.jp/arg/20090228134240

続いて事務室を経て、2階、そして地下へ。(つづく)


◆2009-03-18(Wed): 買おうかどうか迷う本−『歴史知識学ことはじめ』と
             『社会科学情報のオントロジ−社会科学の知識』

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090322/1237692876

メモ。買おうかどうか迷っている本。

・横山伊徳、石川徹也編著『歴史知識学ことはじめ』
(勉誠出版、2009年、1785円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4585003061/arg-22/


目次は、以下の通り。

>>
序章 「歴史知識学の創成」研究
第1部 歴史知識化システム研究−情報学の立場から
・ 1章 史料のデジタル化
・ 2章 史料検索システム
・ 3章 編纂史料からの人物情報の抽出
・ 4章 人物史データベースの構築
・ 5章 翻刻支援システム
第2部 編纂研究の共有化プロジェクト−歴史学の立場から
・ 6章 鎌倉遺文を対象とするVirtual Laboratory構築プロジェクト
・ 7章 21万通の古文書を集める
第3部 歴史知識学への期待
・ 8章 歴史知識学の意義
・ 9章 文理融合研究への期待
・10章 討論

http://www.bensey.co.jp/book/2091.html
<<

もう1冊。

・斉藤孝著『社会科学情報のオントロジ−社会科学の知識』
(中央大学出版部、2009年、4935円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4805713216/arg-22/
http://www2.chuo-u.ac.jp/up/isbn/ISBN978-4-8057-1321-1.html

当然買うべき本ではあるのだが、研究費を持っているわけではない身としては
さすがにつらい。献本歓迎です。>版元さん


◆2009-03-19(Thu): 最近の気づき−東京理科大学の「研究室HPピックアップ」
                         と東京農業大学のロゴ

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090322/1237692875

とある用件でいくつかの大学のサイトをみてまわっていた中で気づいたことを
メモ。

・東京理科大学
http://www.tus.ac.jp/

トップページの中段左に「研究室HPピックアップ」というコーナーがあり、
様々な研究室のサイトを紹介している。

・東京農業大学
http://www.nodai.ac.jp/

のトップページのデザインはポータルサイトを意識してつくったという印象が
ある。使いやすさについてはまだなんとも評価しがたいが、軒並み似た印象に
なりつつある大学のサイトが多い中では、独創性の高さを感じる。また、たと
えば、

・教員研究テーマ検索
http://www.nodai.ac.jp/kenkyu/

のように別のページに移動した際に、ページ左上にあるロゴは、

>>
東京農業大学
TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE
ロゴをクリックするとトップページに戻ります
<<

というデザインになっている。

・ロゴのデザイン
http://www.nodai.ac.jp/images/logo.gif

デザインとしては美しさに欠けると見られるだろうが、実用性という点では素
晴らしい。
また、面白いのが、

・卒業生蔵元リンク集
http://www.nodai.ac.jp/syokutonou/link/kuramoto.html

さすが、醸造科学科を有する大学だ。

・東京農業大学応用生物科学部醸造科学科
http://www.nodai.ac.jp/fer/
・東京農業大学醸友会
http://nodaiweb.university.jp/jyoyukai/

このリンク集はリスト形式だが、いっそ地図上にマッピングすれば見ごたえが
ありそうだ。


◆2009-03-20(Fri): 日本の大学出版の急増ぶり
                   −3割以上の出版部は21世紀に設立

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090322/1237692874

>>
2009-03-26(Thu):
2009 AAS Conference Meetings of the Council on East Asian Libraries (CEAL)
and Related  Meetings, Committee on Japanese Materials (CJM)
(於・アメリカ/シカゴ)
http://www.eastasianlib.org/CEAL/AnnualMeeting/CEALMeetingSchedule/CEAL2009.htm
<<

に備えて、日本における大学出版の状況をまとめてみた。まず、本日時点で
ウェブ上で実在を確認できるのは、以下の55社。

凡例:出版部名|設立年|設置形態|協会加盟有無|親法人の性格

 1. 早稲田大学出版部 - 1886年|株式会社|非加盟|私立
 http://www.waseda-up.co.jp/
 2. 東京電機大学出版局 - 1907年|学校法人|加盟|私立
 http://www.tdupress.jp/
 3. 玉川大学出版部 - 1923年|株式会社|加盟|私立
 http://www.tamagawa.jp/introduction/press/
 4. 東京農業大学出版会 - 1924年|有限責任中間法人|加盟|国立
 http://www.nodai.ac.jp/
 5. 大正大学出版会 - 1927年|株式会社|加盟|私立
 http://www.tais.ac.jp/press/shuppan.html
 6. 慶應義塾大学出版会 - 1947年|株式会社|加盟|私立
 http://www.keio-up.co.jp/
 7. 関西大学出版部 - 1947年|学校法人|加盟|私立
 http://www.kansai-u.ac.jp/Syppan/index.php
 8. 中央大学出版部 - 1948年|株式会社|加盟|私立
 http://www2.chuo-u.ac.jp/up/
 9. 法政大学出版局 - 1948年|財団法人|加盟|私立
 http://www.h-up.com/
10. 東京大学出版会 - 1951年|財団法人|加盟|国立
 http://www.utp.or.jp/
11. 東海大学出版会 - 1962年|学校法人|加盟|私立
 http://www.press.tokai.ac.jp/
12. 産業能率大学出版部 - 1965年|株式会社|加盟|私立
 http://www.sannopub.co.jp/
13. 皇學館大学出版部 - 1967年|不明非加盟|私立
 http://www.kogakkan-u.ac.jp/html/kogakkan/p06.html
14. 北海道大学出版会 - 1970年|有限責任中間法人|加盟|国立
 http://www.hup.gr.jp/
15. 専修大学出版局 - 1974年|株式会社|加盟|私立
 http://www.sendai-sentyuri.co.jp/sup/
16. 九州大学出版会 - 1975年|財団法人|加盟|国立
 http://www1.ocn.ne.jp/~kup/
17. 明星大学出版部|1975年|株式会社|加盟|私立
 サイトなし
18. 流通経済大学出版会 - 1977年|学校法人|加盟|私立
 http://www.rku.ac.jp/daigaku/publication.html
19. 名古屋大学出版会 - 1982年|財団法人|加盟|国立
 http://www.unp.or.jp/
20. 武蔵野美術大学出版局 - 1983年|株式会社|加盟|私立
 http://www.musabi.co.jp/
21. 大阪経済法科大学出版部 - 1987年|学校法人|加盟|私立
 http://www.keiho-u.ac.jp/research/syuppan/
22. 京都大学学術出版会 - 1989年|有限責任中間法人|加盟|国立
 http://www.kyoto-up.or.jp/
23. 金沢医科大学出版局 - 1990年|不明非加盟|私立
 http://www.kanazawa-med.ac.jp/~press/
24. 聖学院大学出版会 - 1991年|学校法人|加盟|私立
 http://www.seigakuin.jp/prs/
25. 大阪大学出版会 - 1993年|財団法人|加盟|国立
 http://www.osaka-up.or.jp/
26. 松本歯科大学出版会 - 1994年|不明非加盟|私立
 http://www.mdu.ac.jp/about/publish/
27. 東北大学出版会 - 1996年|任意団体|加盟|国立
 http://www.tups.jp/
28. 関西学院大学出版会 - 1997年|任意団体|加盟|私立
 http://www.kwansei.ac.jp/press/
29. 三重大学出版会 - 1998年|株式会社|加盟|国立
 http://www.mpress.co.jp/
30. 麗澤大学出版会 - 1999年|学校法人|加盟|私立
 http://www.rup.reitaku.jp/
31. SUP上智大学出版 - 1999年|不明非加盟|私立
 http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/sup
32. 東京学芸大学出版会 - 2001年|不明非加盟|国立
 http://www.u-gakugei.ac.jp/~upress/
33. 大阪公立大学共同出版会 - 2001年|NPO法人|非加盟|公立
 http://www.omup.jp/
34. 立教大学出版会 - 2001年|不明非加盟|私立
 http://www.rikkyo.ac.jp/u-press/
35. 関東学院大学出版会 - 2001年|不明非加盟|私立
 http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/modules/publish17/
36. 聖徳大学出版会 - 2002年|学校法人|加盟|私立
 http://www.seitoku.jp/daigaku/shuppannkai/
37. 松本大学出版会 - 2003年|不明非加盟|私立
 http://www.matsu.ac.jp/matsumoto_u/press/
38. 弘前大学出版会 - 2004年|国立大学法人|加盟|国立
 http://www.hirosaki-u.ac.jp/hupress/
39. 広島大学出版会 - 2004年|不明非加盟|国立
 http://www.lib.hiroshima-u.ac.jp/press/
40. 武蔵野大学出版会 - 2005年|株式会社|加盟|私立
 http://www.musashino-u.ac.jp/shuppan/
41. 愛知教育大学出版会 - 2005年|国立大学法人|非加盟|国立
 http://www.auepres.aichi-edu.ac.jp/
42. 富山大学出版会 - 2006年|有限責任中間法人|非加盟|国立
 http://www.toyama-up.com/
43. 東京農工大学出版会 - 2006年|有限責任中間法人|加盟|国立
 http://www.noukoudai-shuppan.com/
44. 東京藝術大学出版会 - 2007年|不明|非加盟|国立
 http://www.geidai.ac.jp/facilities/press/
45. 岡山大学出版会 - 2007年|不明|非加盟|国立
 http://www.lib.okayama-u.ac.jp/up/
46. 小樽商科大学出版会 - 2007年|国立大学法人|非加盟|国立
 http://www.otaru-uc.ac.jp/htosyo1/shupankai/welcome.html
47. 筑波大学出版会 - 2007年|不明|非加盟|国立
 http://www.press.tsukuba.ac.jp/
48. 奈良教育大学出版会 - 2008年|不明|非加盟|国立
 http://www.nara-edu.ac.jp/ADMIN/LAI/PRESS/PRESS.html
49. 東京外国語大学出版会 - 2008年|不明|非加盟|国立
 http://www.tufs.ac.jp/common/tufspub/
50. 青森大学出版局 - 不明|不明|非加盟|私立
 http://www.a-up.com/
51. 国際医療福祉大学出版会 - 不明|不明|非加盟|私立
http://press.iuhw.ac.jp/
52. 城西国際大学出版会|不明|不明|非加盟|私立
 サイトなし
53. 女子栄養大学出版部 - 不明不明非加盟|私立
 http://www.eiyo21.com/
54. 富士短期大学出版部 - 不明|不明|非加盟|私立
 http://www.fuji.ac.jp/to_students/library/libe.html#syu
55. 山形大学出版会|不明|不明|非加盟|国立
 サイトなし

なお、

1. オックスフォード大学出版局 - 1957年設立
http://www.oupjapan.co.jp/
2. ケンブリッジ大学出版局 - 2003年設立
http://www.cambridge.org/
3. 国連大学出版部 - 設立年不明
http://www.unu.edu/hq/japanese/press/unup_homepage.html

の海外大学の出版部と

・放送大学教育振興会 - 1984年設立
http://www.ua-book.or.jp/

については、大学としての性格が異なるので除外している。また、

1. 二松学舎大学出版部
2. 京都産業大学出版会
3. 高野山大学出版部
4. 東京理科大学出版会
5. 金沢工業大学出版局

も存在するらしいのだが、存在の決め手となる情報を発見できなかった。

さて、このデータを調べたのは、21世紀になって顕著な競争的研究資金の導入
が大学出版部の設立に拍車をかけているのではないかという仮説を検討するた
めだ。結論は設立年が判明している49社のうち18社にあたる36.7%の大学出版
部が2001年以降に設立されている。1945年以降の設立ペースをグラフにしてみ
よう。

http://f.hatena.ne.jp/arg/20090322103627

興味深いのは大学出版部の親法人の性格である。国立12、公立1、私立5と国立
大学が多い。それ以前は国立9、公立0、私立22という比率であり、国立大学が
熱心に大学出版部を設立していることがわかる。

さて、21世紀に入ってからは、

・2002年、21世紀COE開始
・2004年、国立大学法人化
・2007年、グローバルCOE開始

という高等教育改革と競争的研究資金の導入が行われているわけで、大学出版
部の設立ラッシュとは無縁ではないだろう。様々な方向に展開できる話題だが、
まずは基礎データとして紹介しておきたい。なお、この調査結果をご利用いた
だくのは歓迎だが、一晩を費やした結果である。出典は必ず明記するようにお
願いしたい。


◆2009-03-21(Sat): デジタルヒューマニティーズ・ワークショップへの期待

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090322/1237719926

あいにく、

>>
2009-03-26(Thu):
2009 AAS Conference Meetings of the Council on East Asian Libraries (CEAL)
and Related  Meetings, Committee on Japanese Materials (CJM)
(於・アメリカ/シカゴ)
http://www.eastasianlib.org/CEAL/AnnualMeeting/CEALMeetingSchedule/CEAL2009.htm
<<

に参加するため自分は出席できないのだが、1週間後に東京で

>>
2009-03-27(Fri)〜2009-03-29(Sun):
2009 デジタルヒューマニティーズ・ワークショップ
(於・東京都/東京大学文学部次世代人文学開発センター)
http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~dhw2009/
<<

が開催される。長年お世話になっている永崎研宣さん(山口県立大学)が関わ
っている。

・Nagasaki on the Web
http://nagasaki.ypu.jp/~nagasaki/

すでに、

・「国際会議Digital Humanitiesワークショップ開催のお知らせ」
(東京大学文学部・大学院人文社会系研究科、2009-03-12)
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/report.cgi?mode=2&id=192

で詳細が語られているが、永崎さんのご依頼を受けてここに転載しておこう。

>>
本年3月27日から29日まで、人文情報学関係の国際会議Digital Humanitiesの
ワークショップが、東京大学文学部次世代人文学開発センターならびにThe
Association for Literary and Linguistic Computing(ALLC)の共催により
開催されます。

情報メディアとしてのコンピュータやインターネットの普及により、人文科学
においてもデジタル技術の応用が進み、「デジタルヒューマニティーズ
(digital humanities)」という学際・複合領域が創成されつつあります。こ
の分野の代表的な学会のうち、ヨーロッパに本部を置くAssociation for
Literary Computing(ALLC)と、北米のAssociation for Computers and the
Humanitiesは合同で年次国際会議を開催し、毎年数多くの参加者を集めており、
人文科学教育・研究におけるデジタル技術の活用推進に大きく貢献しています。
他方、日本を含めアジアでは、人文科学においてデジタル技術が切り開く可能
性について、ある程度の認知はされているものの、まだまだ、デジタルヒュー
マニティーズ関連の研究者が少ないこともあり、本格的な教育プログラムの確
立も遅れているのが現状です。

そこで、本ワークショップの目的は、東アジア地域で初めて開催されるデジタ
ルヒューマニティーズ入門講座として、人文系の研究者や学生を対象に、デジ
タル技術の高度な応用事例を紹介するとともに、デジタルデータベース構築・
運用のノウハウや、デジタル化した資料の分析方法論などを提示し、デジタル
ヒューマニティーズへの関心を喚起することです。ワークショップの講義では、
人文科学資料のデジタルアーカイブ構築、およびコンピュータ・統計学を援用
したテクスト分析を中心に、具体的な事例を紹介するとともに、その技術や方
法論について解説します。一方、ハンズオンセッションでは講義で紹介したツ
ールや技法を用いて、データのコード化、整形や分析、さらにはテクストマイ
ニングを行うなど実践的なトレーニングプログラムを提供します。

このワークショップが本邦でのデジタルヒューマニティーズ発展の一助となれ
ば幸いです。プログラムや申込要領等の詳細については以下のサイトをご参照
ください。

http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~dhw2009/
<<

実践的な講義が多々含まれており、非常におもしろそう。

私はしばしば様々な学術リソースに対して、そのあり方を厳しく批判している。
当然自分では自分の主張を正しいと考えているし、批判対象となるリソースの
多くはあまりにもひどいと思う。だが、当然このままでいいと思っているわけ
ではない。リソースを作成・公開する方々には、ぜひデジタル技術とウェブ技
術をよく学び、技量をあげてほしい。このワークショップはそのいい機会では
ないだろうか。


◆2009-03-22(Sun): 当面の予定
              −3/25(Wed)〜3/29(Sun)はアメリカ・シカゴへ

      ⇒ 元記事:http://d.hatena.ne.jp/arg/20090323/1237737044

結局、講演は通訳なしで英語でやることになり、焦りまくっているのだが、今
週は中盤からまるまるアメリカはシカゴへ。考えてみると、西海岸以外のアメ
リカは初体験だ。

これまた考えてみると、2日連続でふれているが、しょうこりもなくあらため
てふれておくと、シカゴ行きの理由は、

>>
2009-03-26(Thu):
2009 AAS Conference Meetings of the Council on East Asian Libraries (CEAL)
and Related  Meetings, Committee on Japanese Materials (CJM)
(於・アメリカ/シカゴ)
http://www.eastasianlib.org/CEAL/AnnualMeeting/CEALMeetingSchedule/CEAL2009.htm
<<

への参加。"Present and Future of Academic Publishing in Japan in the
age of Web"というタイトルで30分ほど報告をする予定だ。

なお、シカゴ滞在中は最低限、

・The Art Institute of Chicago(シカゴ美術館)
http://www.artic.edu/aic/
・Harold Washington Library Center(ハロルド・ワシントン図書館)
http://www.chipublib.org/branch/details/library/harold-washington/
・The Newberry Library(ニューベリーライブラリー)
http://www.newberry.org/
・The University of Chicago(シカゴ大学)
http://www.uchicago.edu/
・Sears Tower(シアーズタワー)
http://www.searstower.com/

には行ってみようと思っている。とはいえ、実質的な滞在日数は3日に限られ
ているので、どれだけ動き回れるかわからないが……。

ともあれは、いまはきちんと報告できるように準備に専念。滞在中、現地でお
目にかかる方はよろしくお願いします。

・City of Chicago
http://www.cityofchicago.org/



             岡本真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集長

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ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG) [ARG-367] 2009年03月23日(週刊)
【発行者】岡本 真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集部
【編集者】岡本 真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集部
【発行地】日本/神奈川県/横浜市
【 ISSN 】1881-381X
【E-Mail】zd2m-okmt@asahi-net.or.jp
【サイト】http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/
【ブログ】http://d.hatena.ne.jp/arg/
【今号のウェブ版】http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/367.html
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