2007/11/21
日本僑報電子週刊 第695号★「橋」に関する読者反響特集
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本僑報電子週刊 第695号 2007年11月21日(水)発行 http://duan.jp 編集発行:段躍中(duan@duan.jp) ■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■ ◆「ミニ僑報」http://mini.mag2.com/pc/m/M0068337.html◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇読者からの反響「日本社会と新華僑が共生できる社会」特集◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 読者の皆様 先週のメールマガジンの前書きで、朝日新聞の記事「新華僑がお隣さ ん」(11月13日付)と日本僑報社の社名が日本「橋」社と間違われたこ とから、日本社会と新華僑が如何に共生できる社会を築いていけるか、 短文を載せました。 読者から大きな反響をいただきました。ここに謹んで、貴重なご意見 を匿名でご紹介いたします。ありがとうございます。 「僑」と「橋」の間違いは、一笑に付すべきささやかなものかもしれ ません。しかし、在日外国人の存在を意識していない日本社会の象徴で はないかと思います。 ご意見お寄せ下さい。 段躍中@2007.11.21(来日外国人の指紋採取がはじまった翌日に…) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇特集目次◇ ◆段躍中前書き(日本僑報電子週刊 第693号) 朝日新聞社のスタッフもミス 「僑」を「橋」に 読者からの反響(順不同) ◆僑と橋(東京在住の読者) ◆在日中国人は郷に入れば郷に従うべき(東京在住の読者) ◆気安く「お隣さん」などと言わないように(大阪在住の読者) ◆新華僑は「同化」を/老華僑と同じ意識を持って(東京在住の読者) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆段躍中前書き 日本僑報電子週刊 第693号 2007年11月14日(水)発行より 読者の皆様、晩上好。 朝日新聞(11月13日付)「新華僑がお隣さん」という記事が掲載され ました。その記事の中では、解け合う隣人同士の姿を追うと述べながら、 小見出しは「団地に続々、周囲と摩擦も」であり、タイトルは「お隣さ ん」です。この企画は評価すべきですが、小生から申し上げる話題はす こし違う味のものです。 「お隣さん」とは親しみを込めたいい方で、一見、日本社会に新華僑 が受け入れられているように見えますが、敢えて敬して遠ざける感がし ます。在日中国人がいるのが当たり前の環境ならば、特に明言はしない でしょう。 時を同じくして、小生に一枚のはがきが届きました。いつも愛読し ている朝日新聞オピニオン編集グループ『私の視点』係からの不採用 通知でした。 不採用にはがっかりしませんでしたが、小生への宛名を見てがっかり しました。日本「僑」報社ではなく、日本「橋」報社となっていました。 手書きの宛名でしたので、キーボードの変換ミスではなく、「橋」にな ったのは、やはり「僑」は一種の異質なものに感じられたのでしょうか。 「僑」の字を用いるのは、新華僑だけではありません。百年の歴史を 持つ老華僑も、いうまでもなく老華「僑」です。 創業して11年しかないですが、「僑」を「橋」に間違って読まれた り、領収書に書かれたり、いろいろな思い出を持っています。いつも丁 寧に訂正して、書き直してもらい、時には「一笑了之」にしていますが、 今回の受け取ったはがきに書かれた「橋」を見て、本当にがっかりしま した。 新聞に携わる人は、他の職種の人より高い教養と多様なニュースに触 れる機会が多いはずです。小さな弊社より「日本橋」の方が有名なのは いうまでもありません。もしかしたら、そのはがきの宛名を書いたのは、 若いアルバイトさんだろうか。 ちなみに、「僑」は中国人だけのものではありません。「日僑」もそ のひとつで、ほかは「韓僑」、「越僑」・・・など沢山あります。 新華僑の皆さんは、一層頑張らなければと思いました。日本人の皆さ んももっと隣人さんを受け入れて、共生できる社会作りに頑張って頂き たいです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆僑と橋(東京の在住読者) 日本僑報電子週刊第693号を拝読しました。段さんが怒るのも、もっ ともで す。「必也正名乎」ですからね。 でも「正」「反」で悩むより、「揚棄」をお奨めします。「僑」は 海外に住む人 という意味しかないけれど、「橋」には離れたものを繋ぐ 意味がありますから。 編者注:「必也正名乎」論語 子路篇「必ずや名を正さんか。」 (言葉を正さなくてはならない) 「揚棄」捨てること ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆在日中国人は「郷に入れば郷に従」うべき(東京在住の読者) 段様 こんにちは ご無沙汰しております いつも貴重な情報、ありがとうございました また いつも意見、異見を唱える事、ご理解頂ければ幸いだと思います 今回も > > 朝日新聞(11月13日付)「新華僑がお隣さん」という記事が掲載さ > れました。 読みました 段さんとの関係があるかなと思ってこの長い文章を最後まで。 正直な話 成程なと頷きました > 「お隣さん」とは親しみを込めたいい方で、一見、日本社会に新華 >僑が受け入れられているように見えますが、敢えて敬して遠ざける感が > します。在日中国人がいるのが当たり前の環境ならば、特に明言はしな > いでしょう。 在日中国人が当たり前の環境をして貰おう、或はさせようとすることではなく、 如何に他国の既成環境に適応しょうとする努力は先ではありませんか 反対の場合 日本人が中国に行って日本の環境にしろと言う事ができるのですか > 「僑」の字を用いるのは、新華僑だけではありません。百年の歴史を > 持つ老華僑も、いうまでもなく老華「僑」です。 「僑」とは仮住まい、臨時滞在だと思いますが 高が百年 これは漢字国しか使わない字です 特に中国は盛んに使っていますがこの字を強調するのは本人の望郷情緒より 本土親類の方が早く帰って来いという要因は多いでは有りませんか 中国人程の親類思いが深くない日本人にとっては昔完全な漢文時代には使わ れていた「僑」という字が「好児女志在四方」と流行る今の時代はもう死語 になった事も事実です 特に常用漢字しか勉強していなかった日本人の若い世代ですだって 李を良く季にしてくれたもの > 創業して11年しかないですが、「僑」を「橋」に間違って読まれた > り、領収書に書かれたり、いろいろな思い出を持っています。いつも丁 > 寧に訂正して、書き直してもらい、時には「一笑了之」にしていますが、 > 今回の受け取ったはがきに書かれた「橋」を見て、本当にがっかりしま > した。 「一笑了之」ままで良いではありませんか 寧ろ仮住まいより中日の架け橋の方が認められるかもしれません > 新聞に携わる人は、他の職種の人より高い教養と多様なニュースに触 > れる機会が多いはずです。 これはちょっと 私はよく思っています マスコミとか映画俳優とかのような所謂「上層建築」、「文芸界」は中国 が無産階級或は親共産党の人間しか携わることができません 黒五類は勿論、その関係者も厳格な政治審査をされない限りとてもとても このような職業を従事する資格がもらえません。 またこれらの「上層建築」人物は共産党に追随、従えば良い待遇されると 言った普通の庶民の目で羨ましがる空の人類です 一体従来の「上層建築」らの教養度はどうなっているかは当時私にとって は無縁なので握手所か見るだけも恐れ恐れ状態なので当然知るようもあり ません 中には威張っている人間も数少なくは有りませんでした しかし 日本では 所謂「上層建築」、「文芸界」はごく普通の人間ですよ 誰でもできます 能力、教養に対する判断基準もそれぞれ なので、中国の発想で偉い人間だからミスしてはいけません ということはちょっと筋が違うかな > ちなみに、「僑」は中国人だけのものではありません。「日僑」もそ > のひとつで、ほかは「韓僑」、「越僑」・・・など沢山あります。 これは漢字国の中国が言っている事でしょう 或は異国にいる人間は故郷政権に迎合とはは言えずに気持ちをよくして頂く 自称ではありませんか > 新華僑の皆さんは、一層頑張らなければと思いました。日本人の皆さ > んももっと隣人さんを受け入れて、共生できる社会作りに頑張って頂き > たいです。 冒頭に言ったように 「してくれ」より まず 郷に入れば郷に従え ということを在日中国人の報道機関が先に宣伝する事ではありませんか 同胞に異国で旨く、順調に生活してもらうのは愛民ではありませんか 班門弄斧 恐縮でした ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆気安く「お隣さん」などと言わないように(大阪在住の読者) 前略、日本僑報電子週間 第693号 今拝見しました。 僑の時を「日本橋報社」と「橋」としたのは、新聞社とも思えない間違 いです。 アルバイトに書かせたとしても、レベルの低さを露呈していると言わざる を得ません。お恥ずかしい限りです。 また、私は習慣で日本経済紙1紙ですが(それ故朝日の記事を読んでい ませんが)大体推測できますが、華僑の方達にとっては、非常に嫌味た っぷりの記事のように感じます。何となく日本人の湿っぽい体質が感じ られ憂鬱です。 気安く「お隣さん」などと言わないでくれ、と言いたいですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆新華僑は「同化」を/老華僑と同じ意識を持って(東京在住の読者) 朝日新聞の記事を私も見ています。ご指摘の「朝日」の視点が 気になるというのはよく解ります。ただし、これは朝日のみの問題 ではないと思います。 そもそものお話をすると長くなりますが、老華僑と新華僑という 呼称から、私には違和感があります。なぜなのか。 私は1960年代から日中友好運動に参加した経験をもって おり、その経験に基づく見解なのです。老華僑のルーツは様々 ですが、冷戦下の下では、中華人民共和国を支持した「華僑」は すべて、敵国のスパイというのが当時の日本政府からみた華僑観 でした。ですから、国交正常化までの「日中友好協会」をはじめと する「中共派」(当時は、日本政府は中華人民共和国を正統 政府とみなしておりませんでしたから、マスコミも含めてこのように 呼んでいました)は、時の政府の反中国(反中共)に対しては異議 申し立てをしながら友好運動を展開せざるをえなかったのです。 当時の運動の中身は、ひとくちでいえば「新中国を知り知らせる 活動」だったのです。マスコミが「中共政権の実態を知らせないか、 もしくは悪い面ばかりを宣伝する」ことに対して反論するわけですから 友好運動側の展開する論理も、いまからすればかなり偏ったものに なっていたというのはやむをえなかったと思います。 そうした時代にあって、友好運動は老華僑と密接な関係をもち ながら展開したのです。そのころは、友好派にとって、華僑は同志 のようなものだったのです。 しかし、今日、日本と北朝鮮の関係を見る上で、日本政府や マスコミは、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連と略称する)への攻撃 はすごいものがありますが、未回復関係にあった日中関係も実は全く 同じような感じであったのです。このことを新華僑の方々は知らないか、 あえて無視しているか、知ろうとしていないのではありませんか。 このことを考えてみれば、いろいろと問題は存在するけれども、皆様 がたは、日本の大手企業にも採用されるし、大学の教師にもなれるし、 また、「隣人」であっても、日本の社会では、一定の社会活動も許され ているのです。私は、だから満足しろというつもりはありません。 しかし、老華僑たちの苦労を側面的にみてきた私は、新華僑の方々 が日本で生活していくうえで、まず考えなくてはならないことは以下の 2点だろうと思います。 一、日本で生活していくときには、(いや海外のどこの国に行っても です) その国の法律やきまりを守って、異なった生活習慣であっても同 化する努力をすべきであるということ。 二、すでに日本に定住している老華僑とは結局は存在は同じなのだと いう認識をもって団結していくこと。 かつて周恩来総理のもとで、対日関係の責任者として重要な立場にあった 廖承志は、幼少時から日本で育った華僑でしたから、日本社会で、華僑が うまく生きていくためには、その国に同化することが大事であると機会が あるごとに講話をしておられたように記憶します。華僑総会には資料があ るでしょう。 ただし、この方針には、老華僑のなかには異議を申し立てる動きがあり、 それは「反華僑総会」派として、組織内部に混乱を生じさえていたことも 現実なのです。そうした歴史的な体験を通じて、老華僑もいまはおおらか に生きておられると私はお見受けします。ご参考までひとこと私見を述べ ました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日中関係・華僑華人情報専門誌・毎週水曜日発行 編集発行:段躍中 1998年8月創刊・無断転載禁止。 著作権は日本僑報社、またはその情報提供者に帰属します。 情報のご提供・お問い合わせはduan@duan.jpへどうぞ ●中国研究書店e-shop→http://duan.jp● △登録・解除http://www.mag2.com/m/0000005117.htm△ ■段躍中日報 http://duan.exblog.jp/■ ◆「ミニ僑報」http://mini.mag2.com/pc/m/M0068337.html◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


