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ERICは、ESDファシリテーターズ・カレッジを創設し、国連提唱の「持続可能な開発のための教育の10年」のために指導者育成・社会的提言・平和的問題解決の方法を探り、みなさんとのネットワークを通してしさまざまな活動をしていきます。

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2009/10/25

ERIC NEWS

ESDツリーニュース(環境教育ニュース)第43号   2009年10月24日
発信:PLT 日本事務局 by ERIC 担当 梅村松秀 足立恵理
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 「ESDツリーニュース」はPLT(Project Learning Tree 木と学ぼう)関連のニュースを発信
 し、 PLTに関心を持つ方々、各地でPLTを用いた環境教育を実践されている方々のネット
 ワークを強化し、持続可能な開発のための教育を目指して、毎月一回ペースで発行してお
 ります。
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PLT(Project Learning Tree:木と学ぼう)について詳しく知りたい方はこちら。
                 ⇒ http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/plteric.htm
環境教育の人材育成事業を行っている団体として、環境省のHPに掲載されています。
        ⇒ http://www.env.go.jp/policy/edu/reg/index.html
 紅葉狩りの時期とか、我が家の窓越しの向こうの木々は、いつの間にか樹幹の間が目立つ
ようになりました。
 つのだ(角田)さんのご協力による「PLT日本事務局ニュース」の配信でご承知かと思い
ますが、日本事務局とファシリテーターの方々とのコンタクトを中心としたトピックは
「PLT日本事務局ニュース」に、ツリーニュースは、ESDツリーニュースという題字をより
意識化しての話題提起を心がけてみたいと考えています。とはいっても、試行錯誤なること
は目に見えたこと。これまで通りお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。
 今号は、つのださんを中心に構想がすすめられている、大学におけるPLT指導者用養成の
推進に関する取り組み、足立さんによるPLTアクティビティ紹介、そして梅村による#12
「侵入種」アクティビティを活用した荒川河川敷樹木調査について概況を記してみたいと
思います。(梅村)


■□ 43号の内容 □■
1. PLTの大学関係者への働きかけ~つのださんの構想           梅村松秀
2. アクティビティ紹介 #87 地球に生きるマナー Earth Manners     足立恵里
3. 樹木調査ボランティア高校生へのPLTアクティビティの紹介 (1)      梅村松秀
4. 講習会情報

1. PLTの大学関係者への働きかけ~つのださんの構想  梅村松秀
 環境教育プログラムとしてのPLTが日本に入ってきて20年近くになります。同時期に入って
きたPWについてCiNiiによる論文検索では、理科教育関係学会での発表が2005年あたりから
みることができるのにたいして、PLTに関しての論考は、角田さんによるもの以外にないよう
に思います。この夏、完成したPLT合冊版は、ページ構成からして学校教育に携わる先生方を
対象にしていることが明瞭です。日本でPLTアクティビティの学校教育の場での活用に注目
してこられたのは、教員養成カリキュラムに活用されてきた北海道教育大の能條先生、森林
環境教育の一環としてPLTプログラムを活用されている農工大の佐藤先生をはじめとして
幾人かの強力な指導者がいらっしゃいます。私たちはこうした大学関係者による取り組みの
拡大が大きな課題なることを認識してきましたが、半ば手をこまねいてきたというのが実情
です。こうした状況の下、ご自身、大学に関わっているつのださんが、この課題への取り組み
を開始し始めました。
 まだ問題の洗い出しの段階ですが、私たち事務局に提起されたメモによれば、先の先生方
をはじめ、何らかの形でPLTを取り入れている大学関係者への聴き取りと広報活動の協力依頼、
関連学会での紹介、一部大学で始められている生涯教育プログラムへの採用あるいは、
私たち事務局担当の出張担当など、あわせて、PLT広報としてのリーフレットの改訂、
ホームページでの呼びかけ、ファシリテーター・メーリングリストにおけるサブグループ
の設定、出張ワークショップの実施などなど…が提起されております。
 近々、具体的提案が「PLT日本事務局ニュース」に提示されると思います。その節はぜひ
ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。

2. アクティビティ紹介 #87 地球に生きるマナー Earth Manners    足立恵里
 子どもたちを野外に連れていく時、野外活動のルールの確認をどのようにしていますか?
(野外での教育活動時の配慮については、アクティビティ・ ガイドやイントロダクトリー
モジュールのAppendix14:Teaching Out-of ?Doors 野外での教育活動も参照してください)。
子どもたちが自発的に考えることが一番ですが、野外活動経験が少ない子にとっては、
イメージを持つこと自体が難し いということもあるでしょう。 
 「地球に生きるマナー」では、子どもたちが生き物やその生息環境を尊重するための
ガイドラインをつくります。その手助けとして読み物やいろんなツールを活用し、好奇心
旺盛な子どもたち(おとなも、ですが)が多人数で同じ場所を訪れ、興味のある動物や
植物を採取したらどんな影響を与えるのかを考 えていきます。「とったらダメ」と全面禁止
されてもますます気になりますし、指導者の側も注意で精一杯になりそうですね。
それぞれの捉え方が違うために、 知らずに採集を楽しんでいる人を一方的に責めてしまったり
すると、せっかくの自然体験の喜びが半減してしまうこともあるでしょう。自分たちで考え、
ルール を決めることはとても大事なプロセスです。マナーを守りつつ、思い出を残すための
代替案?絵に書く、こすり絵をする、再訪の機会を計画する、デジカメなど のツールを活用
する?などを考え、実行するのも楽しそうです。 

ストーリーは新版のガイド、またはこちらの翻訳ブログからもご覧いただけます。 
詩人アザラシ・トラッパーの物語 http://ericplt.exblog.jp/7055373/ 

ストーリーが少々長めですし、絵を描いたりツールを使ったり、紙芝居や寸劇にして見せ
たりすると時間はかかりますが、宿泊を伴う自然体験学校のような時間に余裕を持てる会
では、お互いに親しくなる活動などもまじえながらできそうです。時間的に余裕がない
場合も、ストーリーを工夫したり、発展編のア クティビティを通して考えたりできそうです。
大事なことは、活動やストーリーを取り入れることで、子どもたちが想像力や思考スキルを
使って発想を広げられ ること、それを引き出して共通理解を作っていくことかと思います。 
活動が終えた後、自分たちでルールを考えられたこと、それを守りあえたこともお互いに
評価しあえるといいですね。

3. 樹木調査ボランティア高校生へのPLTアクティビティの紹介(1)     梅村松秀
 ツリーニュース40号のおわりに、「#12侵入種」の高校生による河川敷樹木調査ボラン
ティア活動への活用についてふれましたが、このアクティビティは持続的な地域社会の実現
に向けての学習教材として、二酸化炭素の削減への取り組みと同様、注目されていい教材
なのではないでしょうか。今回はこの教材を活用する契機となった、私が住んでいる板橋
区域にある荒川河川敷での樹木調査の背景について記します。
 東京23区の北西部に位置する板橋区は、北は荒川をはさんで戸田市と接します。この荒川
沿いの堤防の内側にある河川敷は、大部分が流域自治体の占用地として、さまざまな利用
形態がありますが、板橋区では野球などグラウンド利用と、芝生および草地広場からなる
いわゆる公園、そして本来の河川敷の復活を想定しての生物生態園と呼ばれる自然地などに
利用されています。ところが、国の補助金をはじめ多くの資金を投じて完成した自然地
部分は、公園施設としての安全上の問題が指摘され、管理に要する資金の出所がなく、完成
以来、閉鎖されたまま10年以上になります。その外観はJR埼京線あるいは東北新幹線で荒川を
渡るとき、上流右岸一帯に見えるこんもりとした森の部分です。
 ほとんど放置状態におかれていることによって生態園など自然地で起こっていることが、
湿地や池沼の乾燥化とあれちうり、くずなどの繁茂、そしてしだれやなぎを中心とする河川敷
における森の誕生です。森の誕生と記すと結構なことととられがちですが、この夏、山口県
でおこった集中豪雨による河川氾濫、それによる介護施設の人々に大きな犠牲をもたらした
要因としてあげられているのが倒木の流出でした。つまり台風などによる河川敷の冠水時
における倒木と流出による堤防や橋脚などへの影響に対する危惧です。管理されないことで
自然地の湿地が干上がり、あれちうりがはびこり、生態園ではしだれやなぎ、はりえんじゅ
など外来種が拡がっています。
 河川敷のしだれやなぎの繁茂がもたらす問題点はどんなことでしょうか。7月の私たちの
樹木調査の後、8月半ば、この自然地に自生した樹木の幾種類かについて、荒川下流事務所が
二日間にわたる樹木引き抜き実験を行いました。銀座の柳にもうたわれたしだれやなぎは、
15年ぐらいで直径30センチ以上の幹をなしていますが、根があさく、かつ根の広がりが狭い
ことによって、ほかの樹種に比べより小さな力で引き抜くことができます。このことは
大雨時に氾濫源となる河川敷の樹木の中でもしだれやなぎは冠水や強風によって、折れたり
倒れたりする危険性が高いことを示すものです。10月8日、18号台風が通過した後、生態園
内だけでも相当数の倒木が観察されました。
 荒川下流域におけるこうした事態による災害の可能性にたいし、国は占用自治体による
対応を要望していますが、板橋区は財政難をたてに対応策にこまねいているのが現実です。
こうした状況に対して私たち市民団体が提起してきたことが、調査から伐採、管理までの
地域の市民団体との協働です。そして実現したのが、区内の都立高校の奉仕活動カリキュラム
の一環として、生態園における樹種調査ボランティアを奉仕活動先のひとつに組み込んで
もらい、二日間の生物生態園樹木調査プログラムを計画実施に持ち込むことでした。対象地
の調査区域の設定やくい打ち、それに伴う資材、器具そして人材についても国交省、区の
公園管理課、埼玉大学など有形・無形の支援と指導助言をもとに7月22~23日の二日間、
50人に及ぶ高校生によるボランティア活動で明らかになったことが、イタチハギ、トウネ
ズミモチ、そしてシダレヤナギなど外来樹種が7割を占めるという結果でした。そして二日間
の樹種調査活動の間にいくつかの学習プランを設定、その一つにPLTのアクティビティを組み
込んだわけですが、このアクティビティの意義については、次回に記すことにします。


4.PLT講習会情報
事務局に届いた情報のうち、公開かつ締め切りが10月24日以降のものです。お近くの方、
ご関心のある方にもぜひお知らせください。詳細については、主催者に直接お問い合わせ
ください。

■名称:プロジェクト・ラーニングツリー指導者養成講習会
主催:大阪狭山市ボランティアグループ連絡会
日時:11月15日(日)
場所:大阪狭山市公民館
講師:谷口浩史
対象:環境活動ボランティア・教員・学生
参加費:8000円(予定)
受付締め切り:11月4日
連絡先:谷口
tel 072-937-3283
fax 072-937-3283
e-mail tanibon@gmail.com


■名称:第3回プロジェクト・ワイルド&プロジェクト・ラーニング・ツリー指導者養成セミナー
主催:チャウス自然体験学校
日時:2010年1月16(土)1泊2日(6時間)
場所:桐生市青少年野外活動センター
講師:加藤正幸
対象:すでに環境教育を実践されている方、または興味・関心のある方
参加費(予定):一般15000円、学生13000円
受付締め切り:2009年1月5日
連絡先:チャウス自然体験学校
tel&fax 0277-52-7799/0277-52-7791
e-mail information@chaus-neos.com

なお、前号で開催予定だった以下は、中止となりました。

■名称:第3回プロジェクト・ワイルド&プロジェクト・ラーニング・ツリー指導者養成セミナー
主催:チャウス自然体験学校
日時:11月3日(火)日帰り6時間
場所:群馬県立東毛少年自然の家
講師:加藤正幸
対象:すでに環境教育を実践されている方、または興味・関心のある方
参加費(予定):一般8500円、学生8000円
受付締め切り:10月23日
連絡先:チャウス自然体験学校
tel&fax 0277-52-7799/0277-52-7791
e-mail information@chaus-neos.com

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     (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education  Resource & Innovation Center 

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
   tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(テキスト系)
   fax: 03-5907-6095
   ホームページ http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/
   Eメール     eric@eric-net.org
   blog 「 ESDファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog 「ERIC NEW Archives http://ericnews.exblog.jp/                  


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