2009/08/16
ERIC NEWS
ESDツリーニュース(環境教育ニュース)第41号 8月16日 発信:PLT 日本事務局 by ERIC 担当 梅村松秀 足立恵理 ======================================================================== 「ESDツリーニュース」はPLT(Project Learning Tree 木と学ぼう)関連のニュースを 発信し、 PLTに関心を持つ方々、各地でPLTを用いた環境教育を実践されている方々の ネットワークを強化し、持続可能な開発のための教育を目指して、毎月一回ペースで発行 しております。 ======================================================================== PLT(Project Learning Tree:木と学ぼう)について詳しく知りたい方はこちら。 ⇒ http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/plteric.htm 環境教育の人材育成事業を行っている団体として、環境省のHPに掲載されています。 ⇒ http://www.env.go.jp/policy/edu/reg/index.html お盆休みも今日でおしまい、今年の夏は天候不順で土砂崩れによる被害、さらには農作物 への影響など危惧されています。我が家の周りではひぐらしの声を聞くようになりました。 今回は、PLT合冊版テキスト(パイロット・バージョン)刊行にあわせて、ファシリテー ターの方々とのネットワークの強化をめざして、ホームページを通してのファシリテーター ズ・コーナー開設に関する取り組みを中心に、PLT教材に関わることとしては足立さんによる PLTアクティビティ「植生の遷移」について、そして2010年コーディネーター会議情報などで 構成しました。 ■□ 41号の内容 □■ 1.2010年PLTコーディネーター会議について (梅村) 2.PLT合冊版テキスト提供について~合冊版パイロットバージョンへの道(梅村) 3.PLTファシリテーターズ・コーナー開設に向けて (梅村) 4.アクティビティ紹介 #80植生の遷移 (足立) 5.講習会情報 6.ひとことつけ加え 1.2010年PLTコーディネーター会議について (梅村) 2010年PLTコーディネーター会議の日程と開催場所が確定しました。開催地は、ネヴァダ州 タホ湖、南岸のHarveys Resort。ネヴァダというと内陸部の砂漠というイメージが浮かび ますが、グーグルで確認したところ、タホ湖の南岸のリゾート地として知られているようで 、開催会場の前の通りが、西経120度沿いの経線上にあり、かつカリフォルニアとの州境に なっているのです。西側にはシェラネヴァダ山脈の山麓に位置するエルドラード・ナショ ナル・フォレストがあります。西海岸のサンフランシスコとは80号線または50号線で100キロ あまりのところですから、日本からは意外と近いところのようです。ぜひ、ご検討ください。 日程:2010年5月17日~20日 開催地:ネヴァダ州 タホヘ湖Harveys Resort and Casino *PLT合冊版テキスト提供について~合冊版パイロットバージョンへの道 (梅村) 大変お待たせしました。このたびPLT合冊版テキストが多くの協力者を得ながら、最終的 に鬼木さんを中心としての追い込み作業の成果が実りました。 さっそく合冊版の購入に関するお問い合わせをいただいておりますが、事務局として次の ような方針で対応することとしました。。 PLTテキストは原則として研修を通して提供されるものですが、これまでの研修受講者につい ては、一部¥4000で(発送の場合は+送料¥500の計¥4500)提供することになりました。 (振込先 郵便振替「00160-3-547794 ERIC」) 合冊版パイロットバージョンへの道のりを整理してみました。 Project Learning Tree「木と学ぼう」PreK-8 2006年改訂版 Introductory Module ~より質の高い環境教育を目指して~ 発行日 2006年11月22日 第1版第1刷発行 2007年11月1日 第2版第1刷発行 Project Learning Tree「木と学ぼう」 Energy & Society + PreK-8関連アクティビティ集 エネルギーと社会 ~子どもたちと地球温暖化問題を考えるエネルギー教育~ 発行日 2007年6月22日 第1版第1刷発行 Project Learning Tree「木と学ぼう」 PreK-8野外活動関連アクティビティ集 Outdoors 20 野外活動20 ~子どもたちに豊かな自然体験と確かな教育を~ 発行日 2007年9月1日 第1版第1刷発行 2009年7月1日 第2版第1刷発行予定 Project Learning Tree「木と学ぼう」 PreK-8 2006年改訂版 & Places We Live Places We Live ~わたしたちの住む場所~ 発行日 2008年2月1日 第1版第1刷発行 そして、今回の合冊版の刊行ということになります。 PLTのテキストは、より高い質の環境教育を目指すPLTコミュニティ全員の協力の結晶です。 合冊版パイロットバージョンは今後も改訂を続けて行く予定です。よろしくご協力お願い いたします。 3.PLTファシリテーターズ・コーナー開設に向けて (梅村) PLT普及活動の課題のひとつとしてあげられるのが、各地で活動されているファシリテーター の方々との交流に関することです。この課題への取り組みとして、10月をめどにERICホーム ページ上に、PLTファシリテーターズ・コーナー(仮題)というページを設定し、ログイン IDとパスワードを所有するファシリテーターの方々を対象とした情報交換の場とするべく 準備を進めております。 ここに提示されるものは、ファシリテーターの方々にファシリテーターCDとして提供され たものに収められた内容に準ずるもので、次のような項目からなります。 ・改訂版PLT広報素材の収録 ・改訂版PLT書式(ファシリテーターCDではリストの最後につけられています) ・研修プログラム用資料 ・Prek-8Guide生徒用ページ(アクティビティ名ごとに英語版、翻訳版) ・PLT合冊版で付けることができなかったリーディング・コネクションの追加 ・同様に参考用資料の提示 ・「優れた環境教育の推進」 ログインID、パスワードの設定など、実際の運用に関しては、準備が整い次第、事務局と 合意書を交わしていただいている方々に直接ご連絡をさせていただく予定です。ご不明の 点やご意見など、お寄せいただければと思います。 4.アクティビティ紹介 #80植生の遷移 (足立) 先日、植生の遷移と野生生物の保護に関する講演を聞く機会がありました。環境問題に 取組むには、現状を見ることに加え、変化を読み解く力、そのための視点を持つことが 大切だと改めて気づかされる機会となりました。今、目の前にいる子どもたちに、身近 な森や都市の景観がどのようにして現状のようになったか、これからどんな変化を経験 すると予測されるか、どんな要因で変化するのかをいっしょに考えることは、世代を超 えて共通・共有のコミュニティを育てる意識を醸成するすばらしいチャンスでしょうし、 ポジティブな未来予測を実現して行こうとする意欲や力にもなると思います。そんなこと が学びあえるPLTアクティビティはないか...とさっそく合冊版の中から探し、「#80植生 の遷移」をご紹介します。 アクティビティは、「A:クラスで」、「B:フィールドで」、 「C:あなたの裏庭で」という3つのアクティビティで構成され、3つを通して、1)基礎的 な理解や仮説をクラスで行い、2)フィールドでより長期的な観点から検証し、3)身近な 場所で応用を考えるという流れを作ることができるようになっています。Aでは、クラス で「木のてっぺん谷」という読み物や、植生の遷移を示した生徒用ページなどを活用して 遷移に関する基礎的な学びをもとに、自分たちで森の経年変化を段階ごとに絵にします。 Bでは変化が見えそうなフィールドを選び、遷移の段階を示すものや、それを妨げる要因 を見つけます。成果は地図に示し、共有します。Cでは、校庭などで調査のポイントを3つ 決め、定点観察を通して、経年変化の様子を記録します。デジカメでの写真記録、スライド ショウを使ってのプレゼンテーションなどもアイデアとして紹介されています。 学校の校庭、地域の特色あるフィールドなどを活用して、長期的に取組んでみたいプログ ラムです。生徒用ページの読み物「木のてっぺん谷」はとてもすてきなストーリーです。 山火事などはアメリカならではの変化の要因ですので、このアクティビティを通して学んだ 後に、地域のさまざまな世代の人と「わたしの地域の植生の変化」を同様のストーリーと して作るのもよさそうです。また、学んだ成果やメッセージをタイムカプセルで次の世代の 子どもたちと共有するなどして、数十年単位で次の世代の人たちとも学びあえるプロジェクト ができるとおもしろそうです。各地域の専門家や変化を知るいろんな世代の人にご協力い ただき、学校や地域全体で取組むとおもしろそう、などいろんなアイデアが考えられるアク ティビティです。コミュニティベースの実践で、変化に着目するという点では『わたしたち の住む場所』とも関連しますので、あわせて取組むとよさそうなど、いろんな夢が広がります。 ※ストーリーはPLT翻訳ブログからもご覧いただけます。 http://ericplt.exblog.jp/ 昨日は、父と帰省した歴史好きな甥と川辺を散歩しながら、三世代で約60年の川の変化に ついて語りあいました。生き物も植生もずいぶん変化しました。私も父の話の中で初めて 聞くこともたくさんあり、発見の連続でした。一度、川の専門家に手伝ってもらいながら、 この川の経年変化を、地域の学校の子どもたちと生態的、社会的な観点から調査して、 表にしてみたいな...と思いました。 同様の実践をされた方、これからやってみたい方、ぜひPLT日本事務局までご連絡ください。 5.講習会情報 事務局に開催予定として連絡のあるものは次のとおりです。お近くの方、ご関心のある方 にもぜひお知らせください。詳細については、主催者に直接お問い合わせください。 ■名称:PLT(プロジェクト・ラーニング・ツリー)指導者養成 セミナー 主催および共催:三重県環境学習情報センター 三重県環境森林部自然環境室 日時:8月30日 三重県上野森林公園 講師:木村京子 対象:一般 連絡先:三重県環境学習情報センター 059-329-2000 6.ひとことつけ加え 足立さんによるPLTアクティビティ#80「植生の遷移」紹介に目を通すことで、私のことも 記したくなりました。この夏休み、私たちの板橋水辺を楽しむ会は、公立高校奉仕活動カリ キュラムの生徒50人余りの参加を得て、荒川下流域板橋区占有区域を対象としての樹木調査 を実施しました。樹木の分布、樹種、大きさなど、防災上の観点から外来種を中心とした 間引き伐採に向けての事前調査のひとつです。2日間にわたる現地調査プログラムの中に、 1.水害に関すること、2.地域の緑に関すること、3.外来種のことなど、3つの学習プランを おりこみましたが、このうち2.についてはPreK-8 2006年改訂版 & Places We Live~わたし たちの住む場所から。3.についてはPLT合冊版の#12「侵入種」の教材を準備しました。活用 について記す機会を持ちたいと思います。(梅村) 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