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ERICは、ESDファシリテーターズ・カレッジを創設し、国連提唱の「持続可能な開発のための教育の10年」のために指導者育成・社会的提言・平和的問題解決の方法を探り、みなさんとのネットワークを通してしさまざまな活動をしていきます。

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2009/02/22

ERIC NEWS 2009.02.22 ESDツリーニュース(環境教育ニュース)第36号

ESDツリーニュース(環境教育ニュース)第36号 
発信:PLT 日本事務局 by ERIC 担当 梅村松秀 足立恵理
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 「ESDツリーニュース」はPLT(Project Learning Tree 木と学ぼう)関連のニュースを発信し、
 PLTに関心を持つ方々、各地でPLTを用いた環境教育を実践されている方々のネットワークを強化し、
持続可能な開発のための教育を目指して、毎月一回ペースで発行しております。
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PLT(Project Learning Tree:木と学ぼう)について詳しく知りたい方はこちら。
                 ⇒ http://www.k3.dion.ne.jp/〜eric-net/plteric.htm
環境教育の人材育成事業を行っている団体として、環境省のHPに掲載されています。
        ⇒ http://www.env.go.jp/policy/edu/reg/index.html

  
 ここ一週間は寒暖の差が激しいですね。先週末は薄手の長袖1枚でOKだったのに、週半ばには山間部で雪が
ちらつき、今日は温かい雨が降っています。つい暖房のスイッチを頻繁につけたり消したりしているのに気づいて
ふと手を止め、一枚余分に着込んだりしています。
 新年度の計画をあれこれと進めていく時期です。PLT本部からは5月のコーディネーター会議の参加募集の〆切
間近のお知らせが届いています。迷っている方、ぜひ一度ご参加ください。梅村さんの記事にあるイギリスの地理
教員養成におけるPLT活用などについても会議の場で聞けそうですね。また、日本事務局では、これまでのモジュ
ールを合冊して一冊にし、それを使い、さらにみなさんのご協力を募って2006年改訂版アクティビティ・ガイドを
バージョンアップさせて行きたいと考えています。詳しいことは追ってニュースでお知らせしていきますので、推進へ
のご参加ご協力よろしくお願いします。(足立)

■□ 36号の内容 □■
1 . 2009年度コーディネーター会議 in インディアナポリス 参加募集〆切間近  足立恵理
2. イギリスの地理教員養成プログラムにおけるPLTアクティビティ 梅村松秀
3. 日本版モジュールの合本化とバージョンアップに向けて  足立恵理
4. 講習会情報

1 . 2009年度コーディネーター会議 in インディアナポリス 参加募集〆切間近
 34号でもご案内しました、今年度のコーディネーター会議の参加の〆切が迫っています。昨年は事務局の角田さ
ん、梅村さん、東京農工大の佐藤さんとともにわたしも参加しましたが、ファシリテーターのみなさんにもぜひ参加
していただきたい会議です。ユーモア溢れる雰囲気と工夫に満ちた空間の中で、各州や各国の環境教育の推進の
様子やアイデアも共有され、日本の現状も共有してともに考える時間もありました。各州のコーディネーターからは
各地の特色を生かす工夫や、学校との連携の方法などの情報交換もできますし、現地フィールドワークも充実して
います。
 参加申し込みは日本事務局でとりまとめて行いますので、2月27日(金)までに、ERIC事務局までご連絡ください。
また、季節柄ホテルの予約(特に土日も宿泊予定の方は)も早めにした方が良さそうです。
 日時:2009年5月4日〜8日
 会場:インディアナ州、インディアナポリス ヒルトン・インディアナポリス
 参加費:$300(全4日間会期のすべての行程を含む)
 宿泊費:$100(一泊)から


2. イギリスの地理教員養成プログラムにおけるPLTアクティビティ 梅村松秀
学校現場におけるESDは、今期の指導要領でようやく文言としての位置づけがされるようですが、私が関わってきた
地理教育の場合、教員はもちろんのこと、教員養成、あるいは現職教員の研修にあたる指導者のあいだでも、いまだ
ESDとは何かの論議に終始しているというのが現実です。
そんな現実を少しでも変える手がかりになればと、比較的資料の得やすいイギリスの地理教育におけるESDについて
の扱いを探っているなかで、PLTのアクティビティが地理教員養成プログラムにおけるESDの学習プランに活用されて
いることを発見しました。2006年改訂版をもとに日本事務局が刊行した「Introductory Module〜より質の高い環境
教育を目指して」に収録されている#14「再生可能か不可能か」のなかのデモンストレーション2として示されている
「欲望と必要」のアクティビティです。
日本においてPLTが提起してきた環境学習の学習プランは、環境教育のフィールドでの実践活動に関わる方々に活用
されてきましたが、先の「Introductory Module」をはじめ、2006年改訂版の体裁は、学校教育の現場で活用できる
ことを想定して作られています。イギリスの地理教員養成プログラムにおける位置づけも、まさに学校教育現場におけ
るESDの展開を理解するうえでの基本的概念を把握する上でのアクティビティとして適用に値するものとして取り上げ
られているように思います。そうした状況を次に紹介してみます。

大航海時代以来の歴史的な重みのなせる業でしょうか、イギリスでは地理教育にたいする評価が日本に比べはるか
に高く(その地位の低下に関するOfsted文書が昨年発表されてメディアをにぎわせましたが)、その指導的役割を担
ってきたのが王立地理学会と地理学協会です。地理学協会のウエブサイトにはGISやITの活用、さらには2010年の
ロンドンオリンピックに関わっての学習プランや研究の動向など20あまりのプロジェクトがOfsted報告に応えるものと
して提示されています。その学会によるウエブサイトに提示されたプロジェクトの一つにESDへの地理教育のスタンス
とその取り組みの状況が示され(イギリスでのESDは2000年のナショナル・カリキュラム地理に明文化されています)
るとともに、将来、地理教育の現場に携わろうとする教員志望者に対する指導プログラムの一つとしてESDについての
基本的素養を提起しているのです。
この地理教員志望者に対する指導者むけに提示されたESDの学習プランは次のようなものです。
・持続的な開発のための教育とは何か?
・ESDと地理の教育はどうかかわりを持つか?
・ESDを支えるベストな教育と学びとは何か?
・政策の動向
・地理学習において効果的なESDの学習を準備するために教員志望者が身につけておくべきことは何か?
・地理教員志望者がESDの概念を得るためのアイディア
・参考文献
・ウェブリンク
・更なる教授アイディアを得るために
・主要文献
・教員養成支援機関の文献

上記の地理教員志望者に対するESDに関する学習項目において、PLTのアクティビティ#14「再生可能か不可能か」
は、「地理教員志望者がESDの概念を理解するためのアイディア」を構成する「使い捨て、それとも再利用」という導入
の学習教材としてとりあげられます。
 このアクティビティの概要は次のようなものです。
4人一組のグループに16個のポップコーン(再生可能な資源を意味する)が与えられ、グループの成員はそれぞれ
1個以上のポップコーンをとる(消費する)よう指示され、4人が取りおえ一巡したら、消費された数と残りの数を記録し、
消費された数の半数が新たに補給され、第2ラウンドにはいり、第1ラウンドと同様の活動を繰り返します。3〜4ラウンド
あたりで、チームの誰かがポップコーンを取ることができなくなったらゲームは終了します。
 ふりかえりはゲーム中に起こったことについてのことをグループ内で話し合うとともに、クラス全体では持続可能な方法
で資源を使うこと、再生不能な資源を使うことの意味を問うというアクティビティです。さらにグループ内の人数を増やし
たら(人口増を意味する)どうなるかなど、詳細についてはテキストをごらんいただくとして、ここで扱われているテーマは、
有限な資源とそれを使い続ける人口の増加という現実の中で、世代間のニーズの公平さを維持することの重要性を気
づかせるアクティビティです。
 
教員志望者のための単元学習プランでは、このあとそれぞれの気づきに応じての文献購読とその結果の討論という構
成になっています。私がこの学習プランにおける一連のながれを観察することで、気づいたことの一つは、SDの私たち
の国における論議は、ともすれば地球温暖化問題としてとらえられているふしがあって、それはビジネスとしても成り立つ
からでもありましょうが、あわせて有限な資源と人口増加ということを組み合わせての私たちのくらし、生活の質を問い直
すところまで意識されていないなぁ、という思いにいたりました。話をもとに戻します。ESDの取り組みについて米国は消
極的だという見解があります。しかしながら、この学習プランの下地「ESDツールキット」を作成したのは、テネシー大学
のロザリン・マッキューンという先生、そのツールキットに収録された教材がPLTによって提示された「再生可能か不可能
か」です。国によっての取り組みのありようは別として、英語圏ということの共通性のもと優れた教材は簡単に国を超えて
しまうことに、うらやましさを覚えてしまうのです。終わりに付け加えて一言、私たちの「Introductory Module〜」におけ
る「欲望と必要」の翻訳は、もう少し判りやすくする必要がありますね。


3. 日本版モジュールの合本化とバージョンアップに向けて  足立恵理
 2006年版の翻訳もたくさんの方々のご協力のおかげで、4冊の日本版モジュールという発展的な形で完成に近づき、
Forest Ecology関連のアクティビティ翻訳も一段落しました。2009年には、それら全てを『2006年改訂版の日本バー
ジョン』に向けて合冊し、パイロットバージョンとしてファシリテーター養成講座の受講者に提供することとしました。4月
の完成を目指して、事務局の鬼木さんを中心に編集作業が進行中です。
 分厚い2006年版を一気に完成形で提供しようとすると何年もかかってしまうため、日本事務局ではまずは迅速に内
容を共有することを目指し、テーマ別モジュールという形で提供を進めてきました。2008年度のアンケート集計からは、
日本版モジュール収録のアクティビティの活用も進んでいるという報告もあり、事務局ではモジュールを通して2006年
版の内容の共有が進んでいることも実感できました。
 そこでネクストステップとして、ファシリテーターのみなさんとともに、更なる内容の充実を図っていきたいと考えていま
す。モジュールではサイドバーの情報が未完成でしたが、今後は「Reading Connection 読み物の活用」についての情
報なども充実させ、より日本でPLTを活用する人が使いやすいものにバージョンアップさせていきます。PLTのアクティビ
ティは多様なので、様々な情報やリソース、実践経験を持っているファシリテーターのみなさんの協力が不可欠です。
 現在決まっている大まかな予定と進め方は以下の通りです。
・4月:パイロットバージョンの完成(白表紙)。
・基本的に販売はせず、ファシリテーター養成講座の受講者に提供する(価格検討中)。
・協力者を募り、翻訳のように「アダプト・アクティビティ」方式で、自分が受け持ったアクティビティの関連情報の収集と
追加、本文の推敲や修正などを行っていただき、事務局とともによりよい内容にしていく。
 2009年度の研修計画や詳しい方法や進め方は追って、このニュース等でご案内していきます。
 とくに「Reading Connection 読み物の活用」は、教師の参考になる専門的なものに限らず、アクティビティで活用で
きるビジュアルな絵本や詩なども含まれています。普段からアンテナをはっているファシリテーターのみなさんにぜひご
協力いただきたいところです。モジュールの中で関心のあるテーマのアクティビティがあったり、実践で活用した資料や
読み物教材がありましたら、ぜひ共有とご協力をお願いします。


4. 講習会情報
これからお申し込みいただける講習会の情報です。学び合いの機会にぜひご参加ください。
詳細については、主催者に直接お問い合わせください。

1.名称:プロジェクト・ラーニング・ツリーファシリテーター養成講習会
 講師:高橋稔明
 主催者:財団法人岡山市公園協会
 日時:2009/03/01
 会場:岡山市操山公園里山センター
 レベル:ファシリテーター養成講座
 参加費予定:5500円
 連絡先:satoyama@okayama.park.or.jp

2. 名称・プロジェクト・ラーニング:ツリーファシリテーター養成講習会
 講師:山上寛之
 主催者:ひょうごPWを推進する会
 日時:2009/3/22
 レベル:ファシリテーター養成講座(6時間)
 参加費予定:8000円
 連絡先:ひょうごPWを推進する会	078-754-8523

3.名称:プロジェクトWET&PLTファシリテーター講習会
 講師:末広祐一
 日時:2009/4/5(日)
 レベル:体験学習の実践に意欲のある方
 連絡先:093-383-5861

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