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2007/11/10

アメリカ事情 #398 ああ、国際結婚 その7

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398号 11-8-2007 アメリカ事情_3800部発行

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Mitsukoの独り言__「ああ、国際結婚 その7」

式の3週間前に
その準備を手伝ったことで
会場への不安が消えて
それまで他人事のようだった娘の結婚式が
だんだんに現実味を帯びてくる。

娘が結婚したというのに
なぜそんなにも現実味がなかったのか
不思議といえば、不思議だ。

「どうしてそんなにのんきでいられるのか?」
と、自分でもあきれてその理由を考えてみる。

相手が日本人であれば
本人とその周りのことなども
気になることがたくさん出てきて
違う展開になるかもしれないが
相手が外国人(ドイツ人)ということで、
元来が、のんきなところにもってきて
どうしていいかわからず
なるがままに放っておくという
のんき2段重ね(そんなものがあるとして)の
現象になったのだろう。

言い訳はこの辺にするとして、
準備を手伝ったその2週間後のこと、
ドイツからやってきた婿さん両親と会うことになったが、
そのとき、初めて
「そうだった。婿さんには親というものがあり、
結婚するということは、必然的に彼らとも
つながっていくわけで 婿さんの親って
どんな人たちなのだろう???」
と、急に気になり始める。

「そんなこと、早く気にしろよ!!」
と、言われそうだが、
実際に彼らの存在が 目の前にぶら下がってはじめて
その重大性に 目覚めていくという感じ(鈍い?)。

その頃になるとまわりの友人たちとの会話にも
結婚式の話題が増えて
いろいろなことを訊ねられるのだが、
相手のことを何も知らない自分に気づく。
そのたびにのんきな自分にあきれたり、
他人にはあきれられたりする始末。

そういえば、
彼らについて私が知っていることといえば
娘が去年の夏に彼らに会いに行き、
その折のエピソードなどを娘から聞いたのみ。
なんとも限られたものだ。

彼のお母さんは アーティストで
ちょっと気難しいようだとのこと。
なにしろ、前のガールフレンドは
お母さんに気に入られず まとまらなかったとか。
が、幸か不幸かわが娘は なぜか一目で気に入られ
婿さんの心配をよそに 
とんとん拍子に 彼らの了解を取り付けたとか。

そのときは、
「へえ、そんな気難しい人なんだあ。
よくぞ、わが娘を気に入ってくれたこと!!」
なんて、感心したのだった。

それにしても、よく考えてみると、
「舅(男親)は何をしている人だったかな?」
苗字が明らかになっても親の職業は
依然として そのときも知らないままだ。
「ドイツ人だというが、どんなところで
どんな暮らしをしている人たちなのだろう?」

「あーあ!!そんなんでいいのかなあ?」
と思うが、いまさらあせったところで
どうしようもないわけで
もしかしたら知っているかもしれないと夫に
「あちらのお父さんは何をしてるんだっけ?」
と、たずねれば、当然のように
「知らないよ。今度あったときに 直接聞けば」
との答え。


お披露目の式はこれからだが
もう二人は、結婚している。
それから親に会うなんて順序が逆だろうと
初めて気づく(遅い!!)。
それにしても、会ってから
「この両親ではどうなのだろう?
こんな親とは付き合えない。
二人の結婚はいかがなものか?
などと文句が出たらどうしよう?」
と、仕様もないことを考える。

とうとうその日が来た。

若い二人に連れられて 婿さんの両親が現れた。

まずは、我が家でお茶を飲む。
緑茶に和菓子だ。

これからは、お互いに娘と息子を通して
その文化を分かち合うことになるので
無理をせずに、我が家流でいくのが一番だ。

そして、ディナーは 日本食レストランへ。

相手は、バリバリのドイツ人だが
「日本食を食べられるかどうか?」とたずねて
「大丈夫」の返事をもらっている。

しかし、はたしてどの程度 食べられるのか
全く分からず 一抹の不安が残る。

聞いたところによれば、
お母さんは かなりの日本びいきだというし
婿さんも 納豆はだめだが そのほかものは好んで食べる。
だから、彼らも大丈夫であろうという希望的観測で押し進む。

オーダーは、「日本食なら、お任せあれ」
と夫の受け持ちとなり、
お刺身の盛り合わせから始まって
すき焼きと海鮮なべのコースを頼む。

そして、食事を待ちながら いろいろな話をする。

そこで、持ち上がるのが 当然のように言葉の問題だが・・・

こちらは言うに及ばず、あちらもドイツ人なので
言葉に関して、お互い英語は 第2外国語である。
たどたどしさは 同じだ。
頓珍漢同士、なかなかほほえましい会合となる。

早速、お父さんに
「何をしていらっしゃるのですか?」
と聞けば、お母さんが答える。
「リタイアしているけど、彼は、筋肉のドクターなの。
私たちの友人たちは、年齢的に(多分2人とも60を過ぎている)
あちこちが痛くなる年頃だから、痛いところができると
彼のところにやって来るのね。
そんな人たちに、家で 治療を施している」
と。

なにしろ、ドクターだというお父さんは
ニコニコしていておとなしく 見るからに学者タイプ。
でも、気難しい感じではない。

芸術家だというお母さんは
外交的でちゃきちゃきとした積極的なタイプ。
しかし、いやみはない。

とにかく、対照的な二人だ。

出てくるお料理に興味津々のお母さん。
どんなお皿のものも ちゃんと味見をする。
好きなものは おかわりをする。
楽しく食事は進む。

その傍らで もくもくと飲んで食べているお父さん。

どうやら彼らの若い頃はヒッピー全盛だったらしい。
生まれたばかりの子供を連れて、
あるいは、おじいさんおばあさんのところに
幼い子供を預けて
世界の辺境を旅したという。
アフリカに出かけたり
日本のどこかの温泉にも行ったことがあるという。

などなど・・・

どんな話をしても
お互い分かったような、分からないような・・・。
しかし、気分はすっかり打ち解けて
なかなかいい感じ。

もとから、そう疑ってかかってはいないので
甘い採点かもしれないが、
親を見れば、子供がどんな風かは分かるとは
よく言ったものだ。

終わってみれば、
「こんな親では とても・・・」
などと思うどころか
「この親にして この子あり」
そんな感じ。

いよいよ一週間後に結婚式を迎えることに・・・。

<続く>

〜〜〜〜〜〜〜

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mitsuko takagi



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